Vol.64
ドラマ観るのに疲れたら「生きるための情熱としての殺人」
たとえば
ちょっと贅沢な食事をした帰り道、
ふとコンビニに寄りたくなって、
アイスとかポテチとか
ついついミョーなもの
買って帰ったりしたこと
ありませんか?
ちょっと骨が折れる
長編小説を読み終えたあとに、
いつもは読まない
マンガ本とか
ムショーに読みたくなったり
しませんか?
ワタシの場合、
そんなふうにして、
ついつい観てしまったんですよね、
「生きるための情熱としての殺人」。
なんといっても、
金曜11時台は、
「世界で一番熱い夏」の後だし。
で、これがまた、
意外と(失礼!)面白い。
主な登場人物は、
大企業の若社長(鈴木一真)とその顧問弁護士(伊原剛志)。
その社長に恨みのある女二人(とよた真帆、高岡早紀)と
借金をかかえた女(横山めぐみ)の三人組。
そして社長が溺愛した、
死んだ妹にそっくりな少女 舞衣(釈由美子)。
というわけで、
女三人組と舞衣が手を組んで、
社長をだまし、
財産を巻き上げようとする。
しかし、少しずつ歯車が狂って、
物語は意外な方向に・・・。
このドラマ、
とにかく話の転がり方が
ワクワクさせてくれます。
最初は単純な話だったのが、
話が進むに従って、
思わぬ事故に巻き込まれるわ、
意外な過去が出てくるわ、
ほんとに、
あれよあれよという間に、
複雑で
後戻りできない話になっていく。
て、言うのは簡単だけど、
なかなかこううまくは
いかないでしょ、フツー。
おそらくは、
林秀彦さんの原作によるものでしょうね。
で、ポイントは
語り口。
こういう話は、
こういうふうに観るのが面白い、
というのが
スタッフの提案
なんでしょう。
なんていうか、
極めてマンガチックというか、
B級っぽいというか。
読み飛ばせる痛快さ、
ラクに観られるエンターテインメント。
それがこのドラマの魅力
ですよね、やっぱり。
もちろん、これ
褒め言葉、
ですよ、ホント。
最近のテレビドラマには、
人気マンガが原作になっているものが多かったりして、
ワタシとしては
必ずしも、
いいんじゃないの、
とは言い切れない作品も多かったけど、
マンガチック、というのは
ひとつの方法論だから、
意図的に
マンガチックな作品を創る
というのは
あり、だと思うんですよ。
最近では、
「トリック」なんかが、
そんな感じでしたね。
(古い映画ですが、
ジェーン・フォンダ主演の「バーバレラ」なんかも
思い出します。)
そういう意味では、
この「生きるための〜」は、
確信犯でしょう。
コンビニ用に開発した
「コーヒーゼリー入りシュークリーム」
みたいなジャンクっぽさ。
(あれ、美味しかったですよね?)
キャラクターも演出も、
5秒でつかめるわかりやすさ、
ですし。
金曜の夜に、
ぼおっとしながら観てると、
なんか
ホッとするなぁ。
脚本の林誠人さんは、
サスペンスものを多く書いてらっしゃる方で、
「トリック」にも、
蒔田光治とご一緒に
参加していたようです。
演出の六車俊二さんは
「ただいま満室」の方ですよね。
しかしそれにしても
伊原剛志さん、
効いてますねぇ。
松茸入りコンビニ弁当の
松茸、みたいな感じ
でしょうか?
あ、それからこのドラマ、
選曲がマル、
ですね、
ワタシ的には。
(AUGUST.17)
back

mail to:
ueno-no-panda@geocities.co.jp