Vol.71

矛盾のカタマリでもいいじゃないか「ママ新発売」


なんでまた
温泉卓球なんだろう。
はっきり言って
最初のCFのほうがよかったなぁ〜。
(山崎努さんが吹っ飛ぶやつ)
今度のは雪辱戦ってこと?
ところで、
豊川悦司さんの飛び方、
あれって「明日のジョー」のパロディ?
・・・
ドラマのコラムなのに
なんで
ビールのコマーシャルの話をしてるのか
といいますと、
10月期のドラマがまだ始まらなくてネタがないから、
じゃなくて、
(それもあるけど)
今回の
「世にも奇妙な物語」の第5話
「ママ新発売」を撮った人と、
あのCFを演出した人が
同じだから、
なんですね。

中島哲也さんと言えば、
売れっ子CFディレクターで、
他には、
えーと、
キムタクが踊ってた
中央競馬会のやつとか
スティーブ・ブシェーミが
「金は払うな!」って叫んでた
プロバイダ・ゼロのやつとかが
たしかそうだったと思うけど、
なんか似てますよね、
バックが暗くて、
人工的な感じが。
昔フィルムセンターで観た
「カリガリ博士」みたい。
ちなみにこの人、
長編劇場映画もいくつか撮ってるらしいんで、
純粋に広告業界の人、
ではないのかもしれないけど。

最近、ドラマの中に
広告業界の人
が出てくることが多くて、
「できちゃった結婚」の竹野内さんもそうだったし、
「ルージュ」もそうでした。
で、思うんですけど、
なんで広告業界の人って、
あんなに自己否定的なんでしょうか。
ていうか、
広告畑の人がどこか別の畑で、
何かを表現するチャンスを与えられると、
なんていうか
高度消費社会への警鐘!
みたいなことをテーマにすることが
よくありますよね。
今回の「ママ新発売」も
そうでしょ。
ママが気に入らないから、
新しいママをデパートで買っちゃお!
って話なんだから。
普段は自分たちが煽っていながらねぇ
なんて思ってしまうんですけど。
広告クリエイターの人たちって、
「ルージュ」の東儀秀樹さんみたいに
いつも
「広告なんて虚業さ」
なんて
うそぶいてるんでしょうか。

思えば、
広告とドラマって
どこか共通するところがありますよね。
なんていうか
表現系
でありながら、
売上げとか視聴率とか
ビジネスの論理が先行する、
といったらいいのか。
まあ
確かに虚業、
と言ったらそれまでだけど。
でも、
そこがいいんじゃん、
ドラマも、広告も。
ってこれって
考えすぎ?
視聴率稼ぎミエミエのドラマじゃ
ワタシは観たくないし、
あんまりアートされちゃっても
岩波ホールじゃないんだから
(“たま”ならいいけど)。
この「ママ新発売」の
“原作・脚本・監督”の中島さんも、
自分でわざわざ
矛盾してみせながら、
でもこういう矛盾も含めて、
っていうか矛盾のカタマリなんだよね
ワタシたち“今の人”って、
良くも悪くも。
って言ってるんでしょうね。
で、
こういうの 実はけっこう好きなんだよねぇ、
とも言っているような。

あ、今週はなんかマジでした?
スイマセン。

(OCTOBER.5)


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