| グラナダの一夜 | |
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1月のスペインは異常気象とはいえ、よく、雨が降りました。 その日もまた雨でした。NEPTUNOでショーを見た後、タクシーでホテルまで戻ってきたのが夜中の1時過ぎだったと思います。 僕は、十代のころ、よく金縛りに遭いました。 夜、寝付くころ、耳が大きな鐘の中に入って鐘を鳴らされたようにグワーン グワーンと鳴り始め身体が身動きができなくなる、金縛りという体験をよくしました。 始めは驚きましたが、だんだん慣れてきて、また金縛りかと思い、いつものように、手の小指から動かし始め薬指、中指、手全体、腕と徐々に動かしていき、 金縛りの呪縛を解いていました。 そのような体験をしたからといって霊的なものを信じている訳でもないし、お化けの様なものや、心霊現象を体験したこともありませんでした。 ホテルに着いてベットに入り、明日もまた朝早いから早く寝なければ、と思ってると、 大人になってから忘れていた、あのグワーン グワーンという耳鳴りがしてきたではありませんか。 この年になって金縛りか? やはり、身体が動きません。 その部屋はベージュに濃い茶色の縄のような縦じまの模様の入った壁紙が貼られた部屋でしたが、その壁が右回りに回転しはじめました。(どうせ、酔っ払ってたんだろう、とお思いでしょうが、僕はスペインでは飲み過ぎないようにしています。日本と違って危険ですから)。 相変わらず、耳はグワーン グワーンと鳴り続け小指から動かせばいいんだと思い出し、動かそうとしましたが指が動きません。 そのうち見つめていった天井から二本の太い腕が下りてきて僕を引き上げようとするではありませんか。 必死に抵抗しました。 ハッとした瞬間、金縛りが解けました。 窓から入る薄明かりの中に、足元のベットに座っている、頭からベールに包まれた人の後姿がハッキリと浮かんで見えました。 僕は、お化けとか、心霊現象とかはあまり信じないほうだと思います。 でも、この体験で、もしかしたらと思うようになりました。 |
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