大統領選挙・マリオ・アブド・ベニテス氏、大統領に当選、就任




大統領選挙・マリオ・アブド・ベニテス氏、大統領に当選、就任

与党マリオ・アブド・ベニテス候補(Mario Abdo Benítez)が勝利し、8月15日に大統領に就任しました。



与党・コロラド党のマリオ・アブド・ベニテス候補当選確実 (2018年 4月22日)
選挙管理委員会21:48発表によりますと開票率98.11%で、与党コロラド党・マリオ・アブド・ベニテス候補が1,186,018票(46.47%)、野党連合・青党エフライン・アレグレ候補1,090,217票(42.72%)で与党コロラド党・マリオ・アブド・ベニテス候補の当選確実となっています。ただ、事前の世論調査では大差との予想に反し、両候補の差は僅かに3%で予想を覆す善戦となっており、エフライン・アレグレ候補はまだ敗北を認めておりません。



上院議員の獲得議席をみますと与党・赤党が議席を減らし、全45議席中の17議席になっています。青党は現有議席通り13、ルゴの差は大前進党は一つ増えて6議席となっています。



上院議員の獲得議席をみますと与党・赤党が議席を減らして過半数をようやく超える議席となっています。野党・青党の健闘が目立ちます。



パラグアイ大統領選、与党候補が勝利 (日本経済)
南米パラグアイで22日、大統領選が投開票され、中道右派の与党コロラド党の候補者、マリオ・アブド・ベニテス元上院議長(46)が勝利を決めた。左派のエフライン・アレグレ氏ら野党候補は過去70年の間、ほぼ与党として同国に君臨するコロラド党の強権姿勢や増税路線を批判したが、及ばなかった。
 開票率98%の段階でベニテス氏の得票率は46.5%。アレグレ氏は42.7%。パラグアイの大統領選は決選投票がなく、選挙管理委員会がベニテス氏の当選を発表した。現職のカルテス大統領は2017年、再選を狙い、憲法改正を強行しようとしたが、国民の反対を受け断念した。ベニテス氏は親ビジネスで財政規律を重視するカルテス氏の路線を継承するとしている。当選後は汚職対策に力を入れる方針だ。大豆や牛肉の輸出国であるパラグアイだが、近年は安価な労働力を生かし、アルゼンチンやブラジルなど近隣国向けの工業品生産を新たな経済の柱に育成している。自動車部品や造船、建設などの分野で日本企業の進出も相次いでいる。




パラグアイ史上初の女性大統領誕生か?(2018年 4月22日)
4月11日にフアン・アファラ副大統領が上院議員選挙に専念するとして副大統領職を辞職、現在副大統領職は空席となっていますが、本日アリシア・ベアトリス・プチェタ・デ・コレア(Alicia Beatriz Pucheta de Correa)女史は副大統領職を要請され、受けるかどうかは30日・月曜日に判断すると述べました。引き受ける場合には議会の承認を受けて正式に副大統領に就任する事になります。

大統領は退任後は議決権を持たない名誉上院議員に就任する事は出来ますが、もし正式に上院議員に就任する場合には6月の末に宣誓を行う必要があり、その時点で現職の大統領の職にあると認められないというルールがあります。従いまして、正式な上院議員を目指すカルテス大統領は5月末に大統領を辞職すると宣言、この場合には当選したマリオ・アブド氏が大統領に就任する8月15日までは副大統領が大統領を務める事になります。すなわちアリシア・ベニテス プチェタ・デ・コレア女史がパラグアイ史上初の女性大統領になる可能性が出て来ました。

※ 結局任期の最後までカルテス大統領が勤めました。



(写真:アリシア・ベアトリス・プチェタ・デ・コレア(Alicia Beatriz Pucheta de Correa)女史・ABCコロール紙)

国会においてアリシア・プチェタ氏(Alicia Pucheta)は副大統領就任を宣誓しました。パラグアイ史上初めての女性副大統領となります。また、正式な上院議員就任を目指すカルテス大統領は近日中に大統領の職務を辞職する見通しで、その時点で8月15日にマリオアブド氏が大統領に就任するまでアリシア・プチェタ氏が女性初の大統領になります。



(写真:アリシア・ベアトリス・プチェタ・デ・コレア(Alicia Beatriz Pucheta de Correa)女史・ABCコロール紙)

善政から一転、カルテス政権の斜陽=マリト次期大統領に高まる期待=パラグァイ在住 坂本邦雄2018年5月25日(ブラジル・サンパウロ・ニッケイ新聞)
2013年に大いに期待されて就任したカルテス大統領は、任期前半の3年間は善政をもって、一般に好評を得ていた。だが、最後の追い込みの2年間は失政や悪政が相次ぎ、余り芳しくないまま「カルテス時代」の幕を閉じようとしている。これを、口の悪い連中は、「全てブラジルのせいだ」という。 我がパラグァイは、伯国のセルジオ・モロ判事の如き、勇気のある正義漢が幾人あっても未だ足りないところだが、ブラジルでは2014年に件のラヴァ・ジャット大汚職事件の徹底的な捜査に踏み切った。 ここで、事もあろうに、カルテスが自分の「魂の兄弟=血誓の友」と呼んで憚らないイスラエル系の伯人で、「ドレイロ(為替洗浄犯)中の大ドレイロ」とブラジル当局が睨む、ダリオ・メッセルの名が浮かび上がった。 この人物は伯国のラヴァ・ジャットに纏わる資金洗浄マネーロンダリングの組織構成の第一人者と目されており、パ国エステ市の彼の両替店Unique S・Aを通じて、主にブラジルやアメリカ等へ多額の闇金の送金を頻繁に行い、悪名高い伯国の建設最大手企業オデブレヒトの国際大収賄事件に無関係ではないと言われている。そして、メッセルは昔からカルテスのタバコ企業や金融事業の闇取引きと共に、政治の奥義・コツを伝授した、大指南役としても知られる。そのように、カルテスとただならぬ「阿吽の呼吸」が合った仲であることによって、メッセルは異常な速さで、パラグァイで不動産や動産の膨大な蓄財を成し、一年前にはパラグィの国籍も取得している。ブラジルがこの汎ラ米的規模の大スキャンダルについて一指も動かさず、または審査官や裁判官が事件黙殺の買収にでも応じていたなら、メッセルとカルテスの醜泥の不祥事は決して発覚はしなかっただろう。いうまでもなく、国際刑事警察機構(INTERPOL、インターポール)の、メッセルに対する国際逮捕令状が来るまでは、パラグァイでは何ら当局の捜査協力の動きは無かった。
 しかし、今度はインターポールの赤信号の逮捕令状で、事態は全て一変した。これで、見る限りは行政府レベルの不機嫌は最高潮に達した。

▼勝手に大使館をエルサレムに移転; そして、偶然、または因果的に複数の関連現象が生じた。例えばその一つに、政府がイスラエルの在テルアビブ大使館をエルサレムに移転する事を公表したこともある。大変重要な事である。ラ米では、アメリカに続いてエルサレムに大使館を移転したのは、今のところグアテマラ、ホンジュラスとパラグァイだけである。(現にこの21日には、イスラエル訪問中のカルテス大統領はベンジャミン・ネタニャフ首相を迎えて、駐エルサレム新パラグァイ大使館の開設式を行った)。ちなみに、カルテス大統領はこの大使館移転に関し、事前にマリオ・アブド・ベニテス次期大統領(通称「マリト」、46歳、8月15日に就任予定)に相談せず、マリトの顰蹙を勝った。何故か? まさかマリト次期大統領の反対を知っていたからでもあるまい。だが、この大使館のテルアビブからエルサレムへの移動は何の利得が有るのか? 差し当たりは、イスラエルのご機嫌取りだ。だがそれにも増して、アメリカ合衆国に追従する為と思われる。そのような騒ぎの中、また追い掛ける様に今度はコンセプション市進出企業の伯国資本の食肉加工冷凍工場Frigorifico Concepcion SA(ジャイル・デ・リマ社長)による伯国産牛肉180トン強のメガコントラバンドが発覚した。珍しくもカルテス大統領は、税関局総長、農牧大臣、牧畜副大臣等を即座に免職したが、この人事更迭の波及がどこまで及ぶかは未だ分らない。同企業は、現在パラグァイの牛肉加工会社中でも最大手で、全食肉輸出量の20~30%のシェアーを占めている。今回の密輸は、今に始まった事でも無いと見られ、かつてブラジルで牛肉問題が起きて、外国輸出が一時禁じられた際には、同社はその肉を自社経由パ国産食肉として再輸出していた疑いもある。最近30有余年も営々として築いて来た、パラグァイ牧畜業の名声と信頼性に計り知れない、重大な影響を与え兼ねないと、業界では真に憂慮している。

▼全ては一つの震央を巡っての騒動である:カルテス大統領は、違憲にも拘わらず、先回の全国総選挙で上院議員に出馬・当選し、来たる6月1日に、次期国会開会式で就任宣誓する予定でいる。だが、そうは簡単に問屋が卸さず、果たして国会で承認に必要な得票率が得られるかは未知数だ。なお、「マリト」次期大統領は政界の動きを鋭敏に感知し、内相に任命予定のDr・フアン・エルネスト・ビリャマジョールを介し、赤党コロラド内の自派Anetete純正赤党派の衆議員連にタバコ税を最高40%に増率すべく、投票を指示した。主に、カルテス大統領の密輸タバコ産業の安課税に対する改革案である。他方、国際逮捕令状が出ているダリオ・メッセルは、今は行方不明でどこに居るか分らぬが、当地最高裁は同人のパラグァイ帰化国籍の剥奪を手続き中である。これは、ブラジルのメッセルの身柄引き渡し要請に対し、本人がパラグァイ国籍を口実に屁理屈を弄し、徒に問題を左右させない為だ。例のデリケートな、イスラエル駐在パラグァイ大使館のテルアビブからエルサレムへの移転については、「マリト」は慎重で、「8月15日の就任後、良識な大人の熟考をもって、一つの外交問題として考慮し、結果次第では、その撤回も有り得る」と述べた。これ等は、現カルテス大統領との一連の協和態勢の亀裂である。マリト新政権には、多難な茨の道が待ち受けて居る。だが、有識者の間ではマリトは未だ若年だが、非常に良い政治素質を持っていて、組閣人事の適正次第では、正に時節に適応した善政が行えるだろうと言う意見である。切にそうあって貰いたいものだ。要は、辺りが足ばかり引っ張らずに、彼のガバナンス統治力を邪魔しない事が大切だと言う。さて、それはそれで一つの理想論として誠に結構だが、当地の政治風土では、果たして左様に崇高な政治文化はパラグァイに限らず未だ多くの国々でも求められず、機能もしないのが遺憾ながら現実の問題である。しかし、少なくともこれまでの政権よりも、多少はましな新政府を「マリト」に期待するのは酷だろうか?ぜひマリトには、パラグァイの歴史に残る善政を願いたいものだ。



マリオ・アブド・ベニテス大統領就任 (2018年 8月15日)
4月に実施された選挙で勝利したマリオ・アブド・ベニテス氏が大統領に就任しました。大統領就任式には7人の国家元首と94ヶ国の政府代表が出席し、カルテス氏は5年間勤め上げ、新大統領に大統領職を引き渡しました。新大統領の通称は「マリット」要するに「小マリオ」と呼ばれています、これは同じ名前の父親マリオ・アブド・ベニテス氏がストロエスネル時代、大統領の私設秘書を務めていたのでその区別の為と思われます。出身大学は当時、帝京大学グループに属していた米国・コネチカット州に在る帝京ポウスト大学です。

パラグアイ、ベニテス大統領就任 親ビジネス継承 ・台湾の蔡総統とも会談(日本経済新聞)
南米パラグアイで15日、マリオ・アブド・ベニテス氏(46)が大統領に就任した。ベニテス氏は海外投資誘致や貧困対策の加速、汚職対策などを進めると宣言。任期中に年平均6%の経済成長を実現したカルテス前政権の親ビジネス路線を継承する方針を明らかにした。任期は5年で、再選は認められない。ベニテス氏は4月の大統領選で過去70年の間、ほぼ与党として同国に君臨するコロラド党の候補として勝利。税率を低く抑え農畜産物や自動車部品などの輸出を促進する、これまでの政策を引き継ぐ。ベニテス氏は就任演説で「国民を貧困から脱出させ、失業率を減らす」と発言し、ビジネス環境の整備に力をいれると強調した。また司法の独立性を高め、汚職対策を進展させると述べた。就任式典には中南米各国の首脳に混じり、台湾の蔡英文総統も出席。パラグアイは台湾と外交関係を保有しており、軍事面でも協力するなど関係が深い。近年、中国が台湾と国交を保有する国の切り崩しに動く中、パラグアイ国内でも経済界を中心に中国との国交樹立を望む声が上がる。蔡氏は14日にベニテス氏と会談し、パラグアイのインフラ整備や輸出拡大に協力すると表明。経済関係を深めることで、断交を未然に防ぐ狙いだ。10月にはベニテス氏が台湾を訪問するという。



アブドベニテス大統領が就任=与党内掌握に課題-パラグアイ(時事)
南米パラグアイで15日、4月の大統領選で初当選した中道右派のマリオ・アブドベニテス氏(46)が大統領に就任した。任期は5年。同氏は就任演説で「罪を犯しても処罰を免れることがないよう、独立した勇敢な司法を建設しよう」と述べ、司法制度改革や汚職撲滅、貧困対策推進に意欲を示した。一方、カルテス前大統領や与党コロラド党議員の一部は就任式を欠席。与党内の深い溝をうかがわせた。これまで党内で非主流派だったアブドベニテス氏にとって、円滑な政権運営に向け、党内の掌握が課題となる。就任式には南米諸国の首脳のほか、パラグアイと外交関係を持つ台湾の蔡英文総統が出席した。


パラグアイ、アブドベニテス大統領就任(ヴューポイント)
蔡英文台湾総統も式に出席:南米パラグアイで15日、中道右派マリオ・アブドベニテス大統領の就任式が行われた。任期は5年、再選は憲法で禁止されている。同大統領は、4月の選挙で与党コロラド党から出馬、対抗馬の中道左派エフレイン・アレグレ氏を破って当選した。アブドベニテス氏は、司法改革などを通じた汚職撲滅や近年の経済成長の中で取り残されている貧困層への支援などを表明している。同性婚に関しては反対の立場を示しており、妊娠中絶に関しても基本的に反対している。パラグアイは、大豆や牛肉、自動車部品の輸出などが好調で、近年は6%近い経済成長を続けている。就任式には、ブラジルのテメル大統領やボリビアのモラレス大統領など、中南米の首脳が参列していたほか、台湾の蔡英文総統が出席した。パラグアイは、南米で唯一、台湾と外交関係を継続している国家として知られる。中南米では、台湾と外交関係を持つ国に対して中国の激しい切り崩しが続いており、今年5月にはカリブ海諸国のドミニカ共和国が台湾と断交し中国との国交樹立を発表した。こうした中、台湾は、蔡英文総統が大統領の就任式に合わせてパラグアイを訪問、14日には両国の関係者が会合する中で、台湾側はインフラへの投資拡大などを約束した。台湾は、これまでにもパラグアイの過疎地における発電所の建設や養殖産業の育成などに資金や人材を提供してきた。


蔡総統、パラグアイ次期大統領と会談 投資、インフラを新たな軸に/台湾(フォーカス台湾)
中南米歴訪中の蔡英文総統は現地時間14日、南米パラグアイのマリオ・アブド・ベニテス次期大統領と首都アスンシオンにあるアブド氏の邸宅で会談した。会談では、投資、インフラ建設、双方の貿易の3つを両国関係の新たな軸にすることで合意。双方の協力関係強化につなげる。蔡総統は同日パラグアイに到着。同日夜にアブド氏と約1時間にわたって面会した。会談後、中華民国の周麟・駐パラグアイ大使とアブド氏の外交顧問、Hugo Saguier氏が報道陣に会談の様子を明かした。両氏によれば、蔡総統はアブド氏を10月の国慶祝賀イベントに招待し、アブド氏も快諾。アブド氏は、今後5年の重要な協力事業の詳細を台北で発表したい意向を示したという。 Saguier氏は「われわれもあらためて双方の関係を確認した」とし、国交や外交関係、経済貿易関係、協力関係など長期にわたって双方が密に有してきた関係を「われわれは非常に揺るぎなく、約束どおりに、これらの関係を維持していく」と述べた。 周大使によると、アブド氏は、自身が国会議長時代に中正紀念堂を訪れた際、かつてパラグアイ大統領秘書を務めていた父親の台湾訪問時の写真を目にして感激したエピソードに触れ、これは自身と中華民国に両世代の絆があることを感じさせたと話し、この絆を維持していきたい考えを示したという。

大統領就任式 蔡総統、6カ国の首脳と共に出席/台湾(フォーカス台湾)
蔡英文総統は現地時間15日、南米の国交締結国、パラグアイでマリオ・アブド・ベニテス氏の大統領就任式に出席した。式典には蔡総統と共にアルゼンチンやブラジル、ボリビアなど6カ国の首脳が出席。式典前、蔡総統は中華民国と外交関係を持たないウルグアイやコロンビアの大統領と握手を交わすなどした。ベニテス氏は入場すると、蔡総統と頬を寄せ合った。 蔡総統は同日午前、各国首脳と共に会場入りし、台上に設けられた席に着席。各国首脳の席は台の両側に向かい合わせに設置され、蔡総統はウルグアイ、コロンビア、グアテマラの首脳と同じ列に座った。ベニテス氏はあいさつで蔡総統をブラジル大統領に次いで2番目に紹介した。 蔡総統は同日夜、台湾系華僑とのパーティーに出席。パラグアイ1部リーグのサッカークラブ、セロ・ポルテーニョでプレーする林育葦さんとも対面し、林さんについて、台湾とパラグアイの友情の最も素晴らしい象徴だと語った。林さんは蔡総統に自身の名前入りの記念ユニホームを贈った。蔡総統はパーティーで、ラテンアメリカはチャンスに満ち溢れた大陸だと強調し、パラグアイとの関係を引き続き強化していく姿勢を示した。パーティーの参加者に向け、政府と共に台湾とラテンアメリカの距離を縮めようと呼び掛けた。蔡総統は14日、パラグアイに到着し、ベニテス氏と会談を行った。今年10月にはベニテス氏が台湾を訪問する予定。




パラグアイ=ベニテス新大統領が就任=テメル大統領も式典に出席(ブラジル・ニッケイ新聞)
15日、パラグアイでマリオ・アブド・ベニテス新大統領の就任式が行われ、ブラジルからもテメル大統領が出席したと同日付ブラジル国内紙サイトが報じた。
ベニテス大統領は4月の選挙で当選したが、得票率は46・49%で、42・73%を獲得したエフライン・アレグレ氏との得票差は僅か9万5千票余りだった。これもあり、就任式挨拶では、「成熟した民主主義は異なった意見を一つにする。私が目指すのは国民のためのパラグアイであり、国家と隣人、各自の考えを大切にするという原則に基づいて国を変える原動力は国民にある」と強調。「意見の相違は国を豊かにする。各々の考えを表明する事で各部門、各場面で交わす意見に幅が出る上、共通点を見出す事で前進するために必要な一致も得られる」とも語った。ベニテス大統領は当選後、最初の訪問地にブラジルを選んだ。6月の訪問では、テメル大統領と共にパラグアイとブラジルとの間の橋の建設などについて話し合った。この会談の実が、ブラジルのアロイジオ・ヌネス・フェレイラ外相が大統領就任式前夜(14日)に署名した、アパ川に架かる橋の建設に関する合意書だ。南マット・グロッソ州ポルト・ムチーニョ市とパラグアイのサンラザロ市を繋ぐ橋は、ブラジル中西部とパラグアイのコンセプシオン港、果てはアルゼンチンまでを結ぶ事を可能とする。14日には、建設開始のための合同委員会も設置され、ブラジルの輸送インフラ局(Dnit)が工事全般の監督役を務める事になった。工事開始日時や完成予定日、総工費などの詳細は、合同委員会でつめていく。テメル大統領はロドリゴ・マイア下院議長、エウニシオ・オリヴェイラ上院議長と共に参列する予定だったが、両院議長は私用でアルゼンチンを訪問する事になり、大統領のみの参列となった。現在のブラジルは副大統領不在のため、通常は下院議長、上院議長の順で大統領職を代行するが、選挙前半年間の大統領職代行者は10月の統一選に出馬出来なくなるため、今回もカルメン・ルシア最高裁長官が大統領代行を務める。4月以降、5度目の大統領職引継式は15日朝、ブラジリアの空軍基地で行われた。




パラグァイ=「マリト政権は2年も続かない」=カルテスの置き土産に苦労=気になる麻薬マフィアの暗躍=アスンション在住 坂本邦雄(ブラジル・ニッケイ新聞)
就任後、既に1カ月有余が経過した今日、アブド・ベニテス新政権は、始動したエンジンが未だ全開できないでいる様である。その一因は、政権与党のコロラド内部で、カルテス派を抑えて今回政権の座に就いたマリトと、カルテスの間の幾多の摩擦の傷が癒されず、大同一致の行政体制が未だに築けずにいる事である。
ちなみに、カルテス前政権の過半末期は悪政、失政が相次ぎ、マリトの就任直前には、パ国政府の庇護を受けていたと見られる、伯国の大犯罪組織網「首都第一コマンド=PCC」の重要な首領の一人、エドゥアルド・アパレシド・デ・アルメイダ(別名ピスカ)が、アスンション市で潜伏中に逮捕された(本紙8月3日付記事参照)。そして、その少し前には、カルテスが「魂の兄弟=血誓の友」と呼んで憚らず、ブラジル当局が「ドレイロ中の大ドレイロ=為替洗浄犯」と睨むユダヤ系伯人ダリオ・メッセル(逃亡中で、どこに潜伏しているのか依然として不明)との、悪友関係が暴露された(同5月25日付記事参照)。なお、これ等以外にもブラジルの悩みであって、アメリカでも問題視されている、カルテスが生産するタバコの密輸出等、色んな発覚したスキャンダルは数える暇もないが、マリト政権の就任直前、又その後の現在に至って、それ等諸般の悪事がポロポロと芋蔓式に綻び出したのは、新旧政権交代の時勢(新風)によったもので、単なる偶然ではなかろう。
今になって思えば、何ゆえにカルテスは違憲にも拘わらず、執拗に大統領連続再選を狙い、そうでなければ憲法が定める名誉職の「終身参議員」に引退する代りに、発言権及び投票権も有る正参議員に、ゴリ押しでも成りたかったのかが良く解ると言うものだ(本紙4月25日付記事参照)。要するに、カルテスは大統領の権威、又は国会議員の免責特権のどちらかを持続、あるいは確保して、自分の前政権下で犯した多くの失敗や違法行為と幾多の失政、未完成事業の責任を問われることを回避したい遠謀があっての事だったと思える。しかし、現にそれら野望のいずれもが不発に終り、カルテスはその後、怨み辛みをマリトの所為に当てこすり、新政権の行く手に事ある毎に、障害物やバナナの皮を敷いて、つまずかせたりスリップさせようとする。全く男気ない話だ。

かたやマリトも、カルテス派の有力者筋が、自分の政権は2年とは保たないだろうと言い触らしているのを知っていて、カルテスに対し強く抗議しているが、お互いに水掛け論の域を超えない時間潰しだ。でも、ここでちょっと気になるのは誰の言い分にしろ、「マリト政権は2年も続かないだろう」と言う、まことしやかな説である。なぜかと云えば、その底流には隠然たるマフィア勢力の根深い陰謀が、暗に機能しているのではないかと、考えられるからである。

端的に言って、カルテスは誰しもが知る様に、清濁併せ呑む人物で、自家製のタバコを表看板に、金になる事なら〃何でも御座れ〃で、複数の闇商売で財を成したパラグァイ有数の大財閥である。大統領在職中は、専用の航空機がない政府には頼らず、近隣諸国への外遊には、専ら自家用小型ジェット機を公用に使っていた程の資産家なのだ。そしてこの度は、「臭い物に蓋をする」主義の風潮の中、マリト政権の登場で早々に「痛い足のタコ」を踏まれたマフィアの連中は黙っている筈はない。 

ここで、単にマフィアとは言っても、その背後には全世界にわたり隠然と君臨する、ある大勢力の存在を知って置く必要がある。ちなみに、冒頭で触れた「PCCコマンド」の伯人大物「ピスカ(PiskaP)の逮捕に始まり、最近は当局の「Berilo(ベリーロ)作戦」の展開により、アルトパラナ県の日系イグアス移住地に近い、アカライ水力発電所のダム(湖)沿岸の大きな敷地に所在する大別荘マンションの立入検査で、コロンビアの麻薬大義賊、故パブロ・エスコバルに心酔する、パラグァイ人のレイナルド・ハビエル・カバニャス(33・別名クチョ)を逮捕した。くわえて大量の麻薬、20台近くもの高級車やスポーツカー、ヨット等々の高価な資産の他に、現金80万ドルを押収した。当局の説では、麻薬闇取引きによるクチョの週間収益は約25万ドルにも上ると言われる。今回発見された、このクチョのリゾート大マンションは、彼が大崇拝する故パブロ・エスコバル義賊が、コロンビアで所有していた豪邸「ナポリHacienda荘園 Napoles」を模写した忠実なレプリカで、エスコバルの大画像も飾った、頗る贅を尽した広大なマンションである。

なお話は前後したが、これ以前にも8月初旬に、カニンデジュ県サルト・デル・グアイラ市で、国境麻薬密輸団一味が大打撃を受けている(本紙8月14日付記事参照)。一説には、これ等の情報は既に2016年来、前政政権当局は感知していたが、何故か対策の処置はなんら為されなかったのだと、Senad=国家麻薬取締局のアルナルド・ジウチョ新長官は語った。
ここで内省的に想起させられるのは、詳しくは別稿を要するが、一言でいえば我等の日常生活は全て、ユダヤの国際資本やその政治勢力の影響下に完全に浸たり、ドップリ漬かっている事実を知らないで暮らしている事である。全世界に広がり、大なる政経影響力を誇るユダヤ資本の総元締めに君臨するのが、ロスチャイルド閨閥である。その家祖は、①フランクフルト家(1901年閉鎖)、②ウィーン家(1938年閉鎖)、③ロンドン家、④ナポリ家(1901年閉鎖)、⑤パリ家、それに⑥アメリカのロスチャイルド家である。いわゆるユダヤ資本は世界の石油、金銀宝石やウランの取引を排他的にコントロールするのみならず、マスメディアや娯楽産業の他に穀物、農産物、化学製品、医薬品、銀行、保険や軍需産業等を全て牛耳っていて、其の経済権力は夫々の取引所で優に国際市場価格を左右する力を有し、世界の経済を思う様に動かしている。

なお、政治的には国連はユダヤ資本の政策代理店の様なもので、世界各国の政策方針に偉大な勢力を振るう。しかし、ユダヤ資本の最も収益的な事業は燃料や軍需産業ではなく、正に各国の政府を巻き込んだ、麻薬の国際闇取引きに存するのだ。ユダヤ資本の金融機関は、スイスに於いて、それに誂え向きの資金洗浄サービス業を行なっている。我がパラグァイなど、多くの腐敗政治家連が溢れている国は、その魔手の前にはイチコロなのは、成程と合点が行くと言うものだ。あるカルテス派の要人が、「マリト政権は2年とは保たないだろう」と予言したが、必ずしも意味がない訳ではないと、これで考えさせられる。麻薬マフィアの力は想像外に強く、痛い足を踏まれると、その復讐は怖しいので、マリトも余程巧妙に麻薬取締の処置を考えなければならない。

いつか、参議員のブランカ・オベラール女史が、「パラグァイは統治の難しい国だ」と発言したのが、今更いみじくも思い出される。



アブド大統領の外交(2018年 9月26日)
アブド大統領となり前政権がイスラエル大使館をエルサレムに移転したのを元に戻し、反発したイスラエルは即座にアスンシオンに設置していたイスラエル大使館を閉鎖しました。今度は西アジアの大国トルコがアスンシオンに大使館を設置することとなりました。また、政府の発表によりますと併せてアラブ首長国連邦の大使館も開設されます。パラグアイの西アジアに対する外交政策が変化しているように見えます。

在パラグアイ・トルコ大使館が近く開設(トルコ・テムス)
http://www.trt.net.tr/…/zai-paraguaitorukoda-shi-guan-gajin…
外務省から書面で出された発表で、南米・カリブ海地域に向けた拡張政策の枠組みで、パラグアイとの接触や協力の拡大に向けた措置が講じられるとされた。これに関連して、メヴリュト・チャウショール外務大臣が第73回国連総会の一環として、パラグアイのルイス・アルベルト・カスティグリオーニ外務大臣とニューヨークで会談したとされた発表では、次のように述べられた。「会談では、トルコとパラグアイ間の関係発展に関する断固とした政治的意思が確認された。トルコは、首都アスンシオンに大使館を開設するための法手続きを完了し、アルマーン・インジ・エルソイ氏を初の大使として決定している。パラグアイ側でも必要な手続きが近く完了すると見込んでいる」一方、第73回国連総会に出席するためニューヨークに滞在中のチャウショール大臣は、パラグアイのカスティグリオーニ大臣、レソトのレセホ・マホティ外務大臣、ジョージアのダヴィト・ザルカリアニ外務大臣と会談した。チャウショール大臣は、カスティグリオーニ大臣と行った会談後にツイッター(Twitter)のアカウントから投稿した。チャウショール大臣は投稿で、「南米の主要国の1つパラグアイとの関係で新たな時代が始まる。大使館を相互に開設する」と述べた。一方、外交筋は、レソトにも大使館が開設されるとし、レソトもいずれトルコに大使館を開設する決意があることを確認したと説明した。ザルカリアニ大臣と行われた会談も有益であったと述べられた。
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「外務省が発表 『手続きが完了』」
トルコはパラグアイの首都アスンシオンに大使館を開設することに関する法的手続きを完了し、アルマーン・インジ・エルソイ氏が同国初の大使となることが特定された。外務省から出された発表で、「これに関連して、メヴリュト・チャウショール外務大臣が第73回国連総会の一環として、パラグアイのルイス・アルベルト・カスティグリオーニ外務大臣とニューヨークで会談した。会談では、トルコとパラグアイ間の関係発展に関する断固とした政治的意思が確認された」と述べられた。




国連総会でマリオ・アブド・ベニテス大統領は明快に台湾支持の発言しました。外交上、対西アジアに対しては軌道修正が示されましたが、台湾に対しては今まで通り支持する姿勢が明確となりました。

国連総会、国交締結国が台湾を支持 パラグアイやマーシャル諸島(フォーカス台湾)
国連総会の一般討論演説が25日、ニューヨークの国連本部で始まった。中華民国(台湾)と外交関係を有する南米パラグアイや太平洋のマーシャル諸島の首脳が演説に臨み、台湾を支持する発言を行った。 パラグアイのマリオ・アブド・ベニテス大統領は、「台湾が国連機関への参加を求めるという正当な要求を支持する」とした上で、「この国(台湾)が国連の事務に大きく貢献することを信じている」と述べた。






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