地球の反対側から日本を見て-08 (2007年)






地球の反対側から日本を見て-09 (2008年)




2008年、石油などのエネルギー高騰、地球温暖化、何となく世界はすさんでいる、未来に明るい希望が持てないという雰囲気になっています。今年も地球の反対側から見て感じる日本の今を記して行きます。

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98・日本の景気 (2008年12月25日)
米国の驕りの失敗から始まった今回の金融危機は世界に深刻な影響を与えているように見えます。グロバリゼーションという名の下、米国式の拝金万能主義が世界を席巻しその結果がこの状態と言えます。米国式のマネーゲームで真中に座って偉そうにしているだけの人物に多くの金が入る仕組みを作り上げ、世界の隅々まで食い入りこのようなシステムで世界中の金を巻き上げていたのですが、やり方の一部に不具合が見つかり、ここから一気にシステム全体に変調をきたす事態になっています。当初は一番影響が少ないと見られていた日本でも影響は深刻で経済的なダメージは底抜けという状況と言われています。

ただ、今回の急激な景気悪化に対しては特に日本はそれ程深刻にならなくても良いのではないかと考えます。今回の景気悪化は外的な要因がほとんどであり、日本に問題があった訳では無いのですから。また失業者の増大に関しては派遣切りという事で非正規労働者を中心に失業が増えていますが、失業者というのはこれまで一貫してある程度の割合は存在していたわけであり、これまで再三ワーキングプアの問題は大きく取り上げられてはいたが、多くの人にとってはまだ他人事であり、多くの企業の業績が悪化して少しは自分の問題として考えるようになった事はあるでしょうが特に新しい問題という訳ではなく、単に方法論、派遣法の不備という事に帰着するでしょう。また、地震や戦争が起きるなどして何かが破壊された訳では無く単に経済が落ち込んだに過ぎないので全てのインフラがそのまま無傷で残っているので見た目には好景気の時と同じ光景が広がっています。世界同時に景気後退が起きており、全ての商品に関して買う方は吟味を行い本当に良い物だけが売れる事になると想像します。世界の主要通貨の中でドルに対して唯一切りあがり円高が進行していますが、色々な要因があるとしても日本の真の経済力そして底力を世界が評価しているからであると考えます。多額の財政赤字、超高齢化、食糧自給率の低下などの諸問題は今回の景気後退以前から進行している日本の抱える大問題であり、今回の景気後退でこれらの問題がより顕在化して来ることはあると思いますが、これはずっと存在している問題であり、金融危機とは直接は因果関係が無い事です。

石油などの原材料が想像以上に下落しており、需要が落ち込んでいますので、強い円で十分な量を確保する事が出来ると思います。しばらくは厳しい経済情勢が続くとは思いますが、日本は一番早く回復に向かう可能性があるかも知れません。今回の危機でより深刻なのは中国、インドなどの人口が多く製造業が十分には発達していない地域だと思います。それ以上に問題なのはそこまで達していない脆弱な構造を持っている国でパキスタン、ハンガリーなどの状況は非常に深刻であると見ています。今回の経済情勢が厳しいのは分かりますが、日本のコアの人達にとっては円高であり、収入が一定であれば物が容易く手に入る、外国に出掛けると何でも安いというメリットもあり、消費が落ち込み続ける事はないかも知れません。これをチャンスにして日本が再度飛躍するチャンスとして欲しいものですね。



97・朝ドラ・だんだん (2008年11月22日)
いつ始まったのは知りませんが、小さい時から8時15分そして12時45分から日曜日を除く毎日NHKではドラマを放映しています。学生時代にはこれは時計代わりに使っていてテレビは付いているが見ていないという感じであったと記憶しています。日常のありふれた出来事を淡々と語るというようなものが多く興味を持って真剣に見る事は無かったように記憶しています。最初に大ヒットしたのが「おはなはん」、樫山文枝の出世作ですが、元々はヒロインは森光子に内定していたそうですが、体調不良か何か突発的な理由で交代となり無名の樫山さんがヒロインを演じたそうです。その後「おしん」の大ヒットがあり、この枠は不動のものとなり、東京と大阪が半年づつ受け持つようになり現在に至っています。時代の変化、生活の変化なのか最近は視聴率が低迷しており、20%に達しない事が多くなっているようです。「あぐり」「ちゅらさん」「さくら」など楽しい作品の時には毎回見ていましたが、最近の数作は関心を惹くものが無く見る事はありませんでした。

今回は「ふたりっこ」で子役を演じた双子をヒロインに起用するという事で面白い作品になるのではと期待して見ました。ヒロインが二人というものこのふたりっこ以来ではないかと思います。主役の二人は通称「マナカナ」というそうで、一卵性双生児なのだそうです。双子ものというのは今までもドラマなどで例がありますが、離れ離れに生きていて再開し、入れ替わるというようなものが多かったと思います。「二人のロッテ」などという作品があったのを覚えています、また一人で二役を演じるというものを多いように見えます。今回は設定が京都と松江で別々に育った二人が再会してドラマが始まるという事で楽しみにし、初回から見ました。

予想通り別々に育ち、相手の存在を知らずに成長し、偶然出会ったというもので、想定通りのストーリーと言えます。入れ替わりお互いの家族と過ごすというもの流れとしては想像通りですが、これをドラマ開始の早い時期に出し、ドラマの導入部に持って来ているのは意外でした。盛り上がる所なのでストーリーを少し複雑にして時間を掛けるのかと思っていましたが、あくまでこれを話の始めとしているのは評価します。普通の物語、例えばシンデレラなどはお姫様が王子様に見初められた所で「二人は幸せに暮らしました」で終わるのが一般的で、その後に長い日常の生活があり、それがどのような幸せであったのか知りたいと思ったものです。今回は通常では最後の部分から始まっており、ここがスタートというのは良いですね。このようなドラマでは敵役、邪魔する人間が出て来るのですが、家族とか主要な人物は皆良い人で舞妓のライバルに一人だけそのような人物を置いているだけです。以前のドラマは邪魔する敵と戦うのがストーリーでしたが、今回は主役の周囲は皆さん良い方ばかり、セリフで「誰も悪いのではない」などと語るのは時代の変化なのでしょう。

まだ1/3が終了した所ですが、毎回欠かさず見るようになっています。筋は単純で稚拙な部分もあるように見えますが、気楽に楽しく見る事が出来れば多少は非現実的な方が面白いのかも知れません。京都の舞妓になるためだけに過ごしていた妹は老舗の呉服問屋のたった一人の孫のようですが、高校へも行かさずに芸子にするでしょうか?現在では舞妓、芸子と言いますと格式の高いハードルの高い立派な職業でしょうが、元来は夜のホステスであり、決してステータスの高いものではないはずです。経済的にも社会的にも成功している祖父が着物しか着た事が無い、外の世界を知らないような状況で中卒で芸子を目指させるでしょうか?小さい時から着物しか着た事が無い、友人も居ない様子ですが義務教育は地元の中学に通学したはずでまさか着物で通っていたとは思えません、ドラマの設定では18歳で中学を卒業してまだ2年、友人からの情報があると考えるのが普通です。祇園は別世界という事を描きたかったのでしょうが多分現実は多少違うとは思います。その他おかしいと思う事は多いのですが、これは「ドラマ」と割り切ってしまえば結構楽しく見る事が出来、気にいっています。

何時もはマナカナとして二人で組として見ていますが、今回は演出家が二人の個性を理解した上で全く異なる生い立ち、性格を振り分けているように見えます。茉奈さんは自然体でどちからと言いますと普通なのに対して佳奈さんは京都の舞妓でどう見ても佳奈さんの方がハードルが高いように見えます。小さい時から着物で育ち祇園が全てという生活、着物での全ての動きが自然でなければならないというのは大変であると思います。一つ一つの動きがしっかり出来ているのには感心します、将来は時代劇にも出られるでしょうね。



(写真:だんだん:マスコミジャーナル)



96・埼玉県 (2008年 9月18日)
日本の都道府県と当地日系社会とのより一層交流を深める事を目的として交流展が開催されました。14道県が参加され、各県の特徴を出していました。当地では各県人会が母県と連絡を取り合いながらそれぞれの県の特徴を出していました。その中で一番印象的であったのが埼玉県です。東京生まれで東京育ちなので埼玉県は非常に近い存在で何となくよく知っているような気になっていましたが、そこにある説明、ポスターを見て知らない名所が並んでいるのを見て実際には埼玉県の事をほとんど知らない事を思い知らされました。

改めて埼玉県を考え、地図を見ますと東京の北側に被さるように存在しています。鉄道は武蔵野線は別として東京の都心や副都心に向かうものが大半で横の連絡は余りなさそうに見えます。二人の方と話をしたのですが、一人の方は所沢、もう一人の方は春日部との事でお二方とも埼玉県なのですが、近いという事はないようで、互いにそれぞれの街を訪問した事は無いそうです。埼玉県というのは東の方は上野や北千住、赤羽の北、中央は池袋の先、そして西の方は西武新宿の先という感じで埼玉県は一つという印象はありません。よく考えますと規模は全く違いますがこれはカナダに似ているように思います、要するに米国とカナダの関係は東京都埼玉県と相似形という訳です。

埼玉県のブースを眺めて驚いたのは「今、埼玉は花なんです」という標語で、色々な場所の花畑をポスターにしていました。埼玉と言いますと東北本線沿線、大宮、浦和、川口という印象がありますが「花」とは結びつきませんでした。秩父の花畑というのは赤一色の絨毯のようで写真でこれだけの色なのですから実際に見ると多分もっと美しいのでしょう。よく通過はしましたが、振り返ってみますとほとんど降りた事、行った事は余りありません。小さい時に西武ユネスコ村に行った、学生時代に秩父に行ったくらいで降りて見物した事は全くありません。春日部も所沢もどんな町か知りません。花のポスターはインパクトがありましたが、観光ポスターにはもっと驚きました。日高市、川島町などが紹介されていましたが、全く知りませんでした。なかなか歴史があり、色々な面白い文化、祭りがあるようです。よく考えてみますと埼玉県は江戸時代は幕府のある江戸のすぐ近く、同じ武蔵の国であり、色々な文化が花開いていたはずです。江戸が東京となり東京都はより一層近代化、都市化してしまい古い風習等は忘れられて行ったのに対してそれほどは急激に都市化しなかった埼玉県には色々なものが原型を残しているのでしょう。川越は有名ですが、同じように残っている場所がたくさんあるようです。次回訪日する機会がある時には是非魅力ある埼玉県を探索して行きたいと思っています。



(写真:交流展で貼られていた埼玉県のポスター)



95・坂本龍馬と竜馬が行く (2008年 7月14日)
日本で人気が高いヒーローとして登場するのが坂本龍馬です。この坂本という姓は何でも明智光秀の居城である坂本城に由来するのだそうで、それなりに由緒ある家柄のようです。幕末土佐の一浪人が日本を動かすヒーローとして多くの人に愛されています。明治維新当時には余り有名で無かったこの人物が国民的なヒーローとなったのは司馬遼太郎の小説「竜馬が行く」の影響のようです。多くの人は歴史上の人物である坂本龍馬では無く小説に描かれている竜馬が好きなようです。司馬さんは小説であるという事で本来の龍馬では無く敢えて竜馬としています。司馬さんの事ですので徹底的に歴史的な検証を行った上で小説を書いたのでしょうが、決して歴史小説として描いたのでは無いと思っています。日本の歴史上で最大の大事件であった幕末という時代を描写するにの竜馬という人物を使ったのだと思います。土佐というと江戸時代は他の国とは隔絶され、別世界のようになっていたのではないかと想像します。四国というのは4つの県、徳島、香川、愛媛、高知から出来ていますが、他の3県はそれぞれ大阪・兵庫、岡山、広島と向かいにあっており、四国の他県よりも向かいの県との繋がりが強いように見えます。高知だけは太平洋に面しており、よく冗談に南米と向かい合っていると言いますが、他の地方とは異なる視点を持っていたに違いありません。また長宗我部侍と遠来の掛川衆との身分差があり、非常に封建的かつ閉鎖的な国であったと思います。言わば江戸時代を象徴するような土佐から小説は始まり、江戸、京都で変動する時代の渦の中で過ごした竜馬を通じて日本の変化を描いたのでしょう。

一度NHKで「龍馬異論」というような番組を放映した事があります。出来るだけ実像の龍馬に迫り、本当に英雄であったのか検証するというような内容でした。番組では薩長には英雄が多く出たにも関わらず盟友であった土佐からは目立つ英雄が出なかったので、龍馬を英雄に仕立てたというような内容であったと記憶しています。実像は薩摩の雇われ浪人というもので、薩摩の指示通りに動いていたというものでした。薩長同盟に関しては第三者である土佐の浪人が取りまとめたというような話になっていますがこれはどう見ても当事者達がカモフラージュに仕立てた作り話と考えた方が常識的です。龍馬は薩摩に雇われた人物であり、薩摩の意向を長州に伝えていたと考えるのが自然です。この番組を見て納得が行きましたがどうやら各方面から大きな反響、それも竜馬ファンからの抗議があったようで、その後はNHKでも元のヒーローの取り扱いに戻ってしまいましたが、実像はこの程度であったのかも知れません。幕末を描く時には多くの場合、竜馬が出て来ます。他の出演者がドラマではどこの出身であっても標準語を話す中、竜馬は土佐弁です。このような特別扱いをされるのは後は西郷隆盛くらいです。この二人のイメージは極度に固定化され変更は出来ないようです。剣術は滅法強く、髪は総髪、ボサボサで、余り服装にはこだわらず、正坐などせずに何時も横にゴロンとなっている人物として描かれます。これは実際の龍馬では無く小説の竜馬のイメージから来ているのでしょう。また再来年には龍馬を主人公とする大河ドラマが放映されるのだそうです。かつて小説竜馬が行くが大河ドラマとして放映され、原作の通りスーパーヒーローとして描かれましたが、今回はどのような龍馬になるのか楽しみですね。



94・オリンピックと国連 (2008年 7月13日)
日本人はオリンピックと国連が好きでこの権威を非常に尊重するのが不思議でなりません。オリンピックは確かにスポーツの国際的な祭典で4年に一度の大会ですので世界的な大きな大会であるのは理解出来ますが、余りにもオリンピックに重きを置き過ぎるのではないか、少々行き過ぎではないのかと思ってしまいます。世界の人は誰でもオリンピックが好きで興味があり、大会の期間中はオリンピックの放送に釘付けになると信じているようです。丁度南米の人がサッカーのワールドカップに持つイメージと重なります。南米ではワールドカップの期間中は誰かが事務所にテレビを持ち込み、この期間は仕事中でもテレビが付け、眺めながらの仕事となります。自国が出ると更にエスカレートし、自国の試合の時間は仕事を止め、場合によっては早引きとします。ブラジルに住んでいた時にブラジルの試合中に仕事をしている会社があるというのがニュースになっていました。平日の仕事時間でもブラジルの試合がある時には全てが止まります。オリンピックはと言いますと自国がサッカーにでも出れば興味を持ちますが、それでもワールドカップ程ではありません。パラグアイでは大多数の人が何時どこで行われるのか知らないし興味も無いと思います。オリンピックを話題として取り上げる事もありません、これは多くのラテンアメリカの国でも大同小異だと思います。プロが参加する現在でも米国は自国のプロスポーツこそが世界一と信じていることでしょう。メジャーなスポーツでは自国が一番、これはマイナーな競技の大会と見ていると思います。水泳、陸上等に関心を持っているでしょうが、日本ほどでは無いと思います。世界の多くの発展途上国はラテンアメリカに近い状況で、多くの先進国は米国と同様であると想像します。オリンピックに大きな価値を持っているのは多分日本と韓国くらいなのではないでしょうか?

このオリンピックと同様に日本人が好きなのが国連です。戦前にあった国際連盟は日本も創立にかかわり、常任理事国になっていました。所在地は永世中立国であるスイスにありました。これに対して現在の国際連合は第二次世界大戦に勝利した国々が勝利の体制を維持する目的で設立したもので、戦勝国・米国のニューヨークに本部があります。当初は日本もドイツも入っていませんでした。しかしながらウクライナとベラルーシは設立当初からの加盟国です。現在でこそ確かに立派な独立国家ですが、当時はソビエトの中の一地方と言うべき存在であり、参加国としての資格は無かったと思います。このようなイカサマが平然と行われていたのです。これに対して当時のソビエトは米国に対してカリフォルニアも参加してはどうかと言ったとか言わなかったとか。日本は大金を負担していますが、大きな役割を果たしているとは到底見えません。事務総長には韓国人がなっています。黙って金だけ出して欲しいと考えているのは明白でしょう。多くの日本人が努力されているのは分かりますが発言は大きく取り上げられているとは思えません。その中で最近、民主党が自衛隊の海外派遣に関して国連の決議を自国の主権より上位に置き、その判断に従うと言いだしましたが国家の主権より上にするとはどういう事でしょうね、そこまで盲目的に尊重するというのが民主党というより大方の日本人の意識なのでしょう。国連は調整の場所としては一定の役割を果たしていますが、ここで自国の発言権を如何に確保するのか各国は競っているのが実情で、日本も変わりは無いと思うのですが如何でしょうか? 



93・姫路・倉敷・福山 (2008年 3月06日)
中核都市と言いますと大体50万人くらいの人口を有する都市を想像します。都市圏の中に在る都市を除きますとその地方の中心で県庁所在地という都市が普通です。その中にあって人口が50人前後で、山陽道にあり、新幹線も通っていて、経済的には重要ではあるが、その地方の中心という訳では無く、県庁でも無い都市が近くに3つあります。姫路市(53万人)倉敷市(47万)福山市(46万)です。これらの都市は大きな企業があり、姫路、倉敷は観光都市としても有名です。共通しているのはいずれも県庁では無く、それぞれの県庁所在都市(神戸・岡山・広島)と比較して知名度がかなり劣っている事です。都市の規模の割には全国的に有名では無い都市の代表格でしょう。この程度の大きさで都市圏外にあり、県庁ではない都市はいわき(34万人)郡山(33万人)旭川(35万人)くらいでしょう。これらの都市は人口の面でも産業都市としても多少小ぶりです。

この三都市に住んでいる人は多分かなり不満を持っている事でしょう。県庁所在地であれば色々な面で注目も集めますし特典もありますが、単なる大きな地方都市としての扱いは不当であると思っている事でしょう。姫路と倉敷はそれでも観光都市としては有名ですが、福山市は特に有名な観光地も無く「福」が付く都市も「山」が付く都市も多くあるのでなお一層悔しい思いをしている事でしょう。何故このようになっているのか考えてみますと明治維新の廃藩置県があるように思います。大阪から広島までは現在は兵庫県、岡山県、広島県となっていますが、江戸時代は摂津、播磨、備前・備中・備後・安芸となります。摂津は機内で播磨から山陽道要するに中国地方のカテゴリーと考えられますが、廃藩置県で播磨が摂津と共に兵庫県となったのが間違いなのかも知れませんね。旧国名と現在の中心都市を並べますと摂津-神戸、播磨-姫路、備前-岡山、備中-倉敷、備後-福山、安芸-広島となりこの三都市もしっかりと組み込まれます。経済規模から見てもぞれぞれ大きなものがあり、この地方のまとめ方に誤算があり、そしてこの三都市が貧乏くじをひいたと言えるのでしょうね。



92・俳優 (2008年 2月24日)
日本のテレビ番組を見ていて何となく同じような俳優が出ていると感じた事があります。それほど深く考えていませんでしたが、ある方から「日本のテレビは、もっと多くの俳優がいるのに現代劇も時代劇も同じよう俳優が出て来る、これは視聴率を稼ぐ為なのだろう、確実に視聴率を取る為なのだろう」とおっしゃっていました。確かに多くの番組、クイズやバラエティーには同じような人が出て来ます。ビートたけし、島田紳助もしくはさんまを出していれば視聴率は上げられるという傾向はあると分かっていましたが、現代劇と時代劇の相互乗り入れまでは考えていませんでした。

最近の人気ドラマ、社会的なブームになったのが「のだめカンタビレ」です。ピアノ科の音大生が主人公のこのドラマはクラッシクブームを起こし大きな話題になりました。この正月にはフランス・チェコにロケに行き、続編の欧州編まで制作しました。原作に忠実に再現し、パリの生活なども感心するくらいよく作っていました。そして現在話題の時代劇は篤姫でしょう。NHKの大河ドラマで幕末の薩摩に生まれ、将軍家に嫁ぐ女性を主人公にした作品です。主人公の次に大事な役は小松帯刀で、これは「のだめ」で中心の一人バイオリンを目指している駄目学生(峰龍太郎)を演じた俳優(永山 瑛太)です。現代劇では金髪で派手な格好をし破天荒な性格という役でしたが、時代劇では名家の御子息を演じています。そして幕末と言えば坂本竜馬ですが、竜馬の活躍の最大の演出者はこの小松と言われており、どのように扱うのか注目していますが、これを演じるが玉木宏です。のだめでは主役の恋人で天才指揮者の千秋真一を演じています。二人とも経歴を調べると時代劇は初めてのようです。NHKでさえ人気ドラマで活躍した俳優を登用するという訳です。

この二人が出るという事で注目する人は多いでしょう。今まで時代劇に関心を持たない若い女性層が中心の「のだめ」ファンは「千秋様と龍太が出るのよ」という事でが見ることが考えられます。NHKとしては視聴層の拡大に繋がる配役として考えたのでしょう。時代劇で準主役を演じている瑛太、玉木宏がどのような評価になるのか、また新たなファンを獲得出来るのか注目です。



91・ポイントカード (2008年 2月24日)
日本の人特に日常生活で一番関心を持っているのがポイントカードでしょう。最初は簡単な話であったと思います。それぞれのお店が顧客の囲い込みとサービスを目的として買物金額の一定割合を金券もしくはスタンプカードのような形で割引を提供していたと思います。昔はベルマーク運動というのが盛んでこれも一種の金券サービスでした。これはお菓子等の裏に「ベルマーク」が付いておりこれを切り取り集めて送ると学校の施設に等に使用出来るというものでした。集めるのが大変で紙に貼りまとめるだけで一苦労であり、これだけの労力を使うのであれば他の「仕事」をした方が割に合うのでは思った事があります。現在でも60社程度がこの運動を続けているそうですが、以前と比較しますと盛んではないように感じます。

最近皆さんが集めているのがポイントカードです。これは金券というか一種の仮想通貨のようになっているのでしょう。スーパーのレジに行くとポイントカードを持って居ないというと不思議な顔をされる昨今です。以前のスタンプカードの時代と異なるのがカードがデジタル化しているので、多くの企業、業種を超えている事です。どこかで食事をすると航空会社のマイレージが貯まる式の話が多くあります。この関係は非常に複雑で日本に住んで生活をしていない外部者にはよく分かりません。主婦の皆さんは多くの種類のポイントカードを持っており、買物に出掛ける際にはどこでどのカードを出すのかあらかじめ作戦を練っているようです。複雑で買物を終えた後で間違いに気が付き「しまった」という事も多いようです。

以前電車に乗る際には大きな地図から自分の行き先を探し料金を払い切符を買っていました。東京の場合ですと相互乗り入れなるものが多くまた他の会社に乗り換える場合も多く切符を買うのは大変でした。最近はJRのスイカそして私鉄のパスモなる電子切符が登場しこれ一枚あれば首都圏の全交通機関で利用が可能となっています。一回買えばこのカードを出入口でかざすだけで良いというのは画期的で非常に便利という印象を持ちました。複雑な首都圏ですが、これがあれば全く問題なくスイスイト行けます。足りなくなればまたカードに追加すれば良いという訳です。今度はこれとポイントカードが相互乗入を始めたようです。また航空会社のマイレージカードもあり、全てのカードがあらゆる分野で競争しているという感じです。日本は長い間現金社会であったと思います。他の諸国ではVISAなどのキャッシュカードが普及してキャッシュレスが進行していますが、日本はスイカもしくはポイントカードを財布代わりに現金を入れて使うように進化しているように見えます。急速にこのようなカードが出回り複雑になっていますが特異な進化をしているのか間違いがないように思います。今後日本がどのようなカード社会になって行くのか注目しています。



90・M-1グランプリ・漫才選手権(2008年 2月20日)
日本の年末の番組で以前は紅白歌合戦、日本レコード大賞などが楽しみでした。誰が大賞に選出されるのかテレビにかじりついて見たものです。そして現在一番注目しているのが若手漫才ナンバー1を決めるM-1グランプリです。9組の漫才師が真剣勝負を繰り広げる様は見ごたえがあります。ふざけて面白い事をするのでは無く、真剣に極度の緊張感の中で面白い事をすると本当に面白いものです。まだ今回で7回目なのだそうですが、すっかり年末の恒例行事になっているように見えます。

主催が吉本で審査員も吉本が多いのでどうしても吉本の芸人が勝ち残るケースが多いように見えます。決勝に残った9組の中で2006年は興行的に話題作りで残した素人のひと組を除き全て吉本の芸人が占めていました。これでは吉本の為の大会という色彩が強く批判もあったように聞きます。2007年は敗者復活から勝ち上がった無名に近いほとんど売れていない吉本所属ではないサンドウィッチマンが優勝しました。決勝戦での2回の漫才を見ますと面白く、これで何故今まで有名にならなかったのか、そして準決勝で負けたのか不思議に思いました。審査員の中にはどうして準決勝で負けたのか分からないとコメントする人も居ました。確かめたいという気持ちもあり、その後インターネットで2回戦そして敗者復活戦の映像を見ましたが、決勝の舞台と同じネタをやっているのに余り面白くはありませんでした。またこの1か月前の11月には笑点に出演しており、こちらの映像も見ましたが平凡であり、やはりフィーバーするほどのものでは無かったのです。

どうもこのM-1グランプリ決勝戦の舞台で漫才をすると優劣がはっきりして隠れている本物の才能が輝くのかも知れません。決勝戦参加のコンビの中には毎年のように最下位になるコンビがおり、何で毎年ここまで進出するのだろうと不思議に思っていましたが、多分まだのんびりとした準決勝までならば面白いと思うのでしょう。また東京で開催しているので、関西風のえげつなさだけでは余り受けないように思います。優勝したサンドウィッチマンと2位のトータルテンボス共に関東系というのは偶然では無いと思います。またより無名の方がシンデレラストーリーとなり、より新鮮であり面白いので有利であるように見えます。トータルテンボスが僅差で負けた最大の要因は既に有名であり、ある程度の地位にあったからだと思います、多分常連の麒麟が準決勝で消えたのも同じ理由なのでしょう。

NHKなどにもオンエア・バトルという名称の大会があり、毎年優勝者を決めていますが、どう見てもこのM-1の方が数段面白い、出ている芸人のレベルも高い印象があります。毎年意外な優勝者が出ています。これに勝てば貧乏から一気に抜け出てスターになれるとあれば皆さん勝利を目指して真剣に取り組むのは当然であると思います。来年もこの番組を楽しみにしています。実力派のトータル・デンボスがNHKの年間チャンピオンになりましたが、これは当然であると思います。



(写真:M-1グランプリ優勝のサンドウィッチマン)




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