思うこと・作者の思うことを気ままに綴ります。-08 (2009年)



多くの人は2009年は停滞の一年になるのではないかと予想しています。足元を見つめ直し将来を考える一年となるのかも知れませんね。


思うこと・作者の思うことを気ままに綴ります-01 (98-2002年)
思うこと・作者の思うことを気ままに綴ります-02 (2003年)
思うこと・作者の思うことを気ままに綴ります-03 (2004年)
思うこと・作者の思うことを気ままに綴ります-04 (2005年)
思うこと・作者の思うことを気ままに綴ります-05 (2006年)
思うこと・作者の思うことを気ままに綴ります-06 (2007年)
思うこと・作者の思うことを気ままに綴ります-07 (2008年)



88・天職 (2009年11月13日)
日本人の日常の会話の中で「天職」という言葉をよく耳にします。仕事を探す時に自分の一番やりたい事は何かと求めると同時に自分が生を受けて与えられた使命があるはずで自分はその仕事と必ずめぐり会えるはずであるという思いがあるように思います、要するに適職すなわち天職という考えのようです。ある民放の番組を見ていますと客の入らない温泉宿を大工の棟梁が助けに行くというものなのですが、大工の棟梁が「自分の天職は大工で君は旅館だお互いに頑張ろう」と励ますシーンがありました、この大工さんはテレビにも登場する程の力量を持っている方ですがその仕事をする姿勢の精神的な原点がこの「天職」のようでした。この天職という考え方は勿論日本古来の思想の中にはありません。日本に元からこの単語は存在していましたが、遊女の一つの階級であったそうです。現在使われている意味はプロテスタントの思想のものであり、宗教革命の際にルターが天職と名付け、その後カルヴァンがこの天職の思想の中に「行動的禁欲」を押し込めたものです。キリスト教では「予定説」というものがあり、人は救済されるかどうかは生まれた時には既に決まっているとしています。そこから考えを発展させ、救われるような人は怠けているはずは無いと考えて信仰の為には一瞬とも怠ける事無く行動するべし、要するに「行動的禁欲によって天職を遂行すれば救われる」言い換えれば「労働こそが救済である」として近代資本主義が発展したとマックス・ウェーバーが解説しています。「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」(1905)現在の多くの先進国はこのようにして近代資本主義を発展させたと考えると確かに納得が行きます。イスラム諸国や中国では商工業が発展していましたが、このような発火剤が無かったので近代的な資本主義が生まれなかったのでしょう。

カトリックの国においても根本的なキリスト教の思想は同じで修道院などではかなり以前から「行動的禁欲」を実施した生活を送っていたのでしょうから資本主義の導入と同時に行動的禁欲を日常生活にも適用する資本主義の発想を理解する事は出来たので多くのカトリック国でも資本主義がプロテスタントの国ほどではないにしても発展したのでしょう。それでは日本ではどうしてこの「天職」という考え方が大工の棟梁にまで浸透しているのでしょう、これは非常に不思議に思います。戦後日本が経済大国となったのは高度な資本主義システムが機能し、国民がその根本的な思想を有していたと考えるべきなのでしょう。明治維新以降、資源がある領土を有していないと国際社会では生き残る事が出来ないという一種の強迫観念から帝国主義路線を選択し軍事優先の道を歩み破綻しました。当時は身分がはっきりとしていて指導する人とされる人使う人と使われる人がはっきりとしていました。第二次世界大戦で敗戦し作戦を変更し日本は想像以上の成功を収め、大国としての地位を築きました。外的な要因も数々ありますが、精神的な面ではこの天職に繋がる「行動的禁欲」要するに一瞬も怠けずに行動するべきであるという思想が日本人全体の奥底にまで浸透した結果ではないかと考えます。

戦後日本は無条件降伏の結果、米国の教育システムをそのまま模倣する形で教育改革を行い民主主義、平和主義、自由平等など米国社会のキリスト教、プロテスタントをバックにする思想と一緒に行動的禁欲の象徴的な考え方として天職という考え方が紛れ込み日本人の思想の中に自然に入って来たものと推測します。キリスト教、特にプロテスタントの思想から出た考え方で社会が構築されている米国、その考え方が初等教育を通じて日本に持ち込まれた結果、日本はキリスト教の匂いがしないプロテスタント国家になったのでしょう。日本に元々存在していたキリスト教と似ている心の中で祈る事がなによりも大切と説く日本的仏教、日本の道徳のベースとなっていた武士道や朱子学などとの相性も良かったのだと思います。これらが融合して独特な日本的エトスが出来あがったのでしょう。この事は当事者の米国も想定していなかったと思います、戦後日本が急速な経済成長を果たし経済大国となり自国への脅威となった時に米国はその要因を分析し日本に持ち込んだ教育にその原因があることを突き止めた事でしょう。

宗教はエトスすなわち行動パターンを決めるものであり、その人の行動そして考え方を決めるものであると思いますが、日本はキリスト教徒が少ないにも関わらずエトスはプロテスタントそのものものになっていると認めますと確かに多くの面で日本を考える上で合点が行きます。近年、色々な形で欧米の国との交流が増えていますが商取引などでも双方余り違和感無く出来るのはこの為でしょう、反面、むしろ距離的には近いアジアの近隣諸国と摩擦が生じています。これらの国では日本の戦後のような事が起きずに来たからなのかも知れませんし、日本も第二次世界大戦で敗戦し米国軍に占領される事がなかったならば戦前のエトスはそのまま残り他のアジア諸国と同じような状況であった事でしょう。。中国、インド、インドネシアなどアジアの中の新興国が急速に経済力を付けていますが、貧富の差はなかなか縮小しない現状がありますが資本主義の発展時の状況、特に個人の考え方が大きく異なるからだと思っています。日本ではアジアという場合に自国を外す傾向があり、日本はアジアの国では無いと考えているように見えます。自分たちが欧米先進国の仲間であると考える理由も行動パターンの類似性から来るのでしょう。



87・夏時間 (2009年10月22日)
夏時間というのは夏の日の長い期間、一時間時間を早めて太陽のある時間を有効に利用しようというもので高緯度の国を中心に多くの国で利用されています。日本では夏時間を適用している国と言って思い浮かべるのは欧米諸国であると思います。4月くらいから9月くらいまで一時間時間を早めます。日本から夏に旅行する場合などでは時差に注意する必要があるでしょう。ヨーロッパは高緯度に位置していますので夏時間の間は日没の時間がかなり遅くなります。特に西の方に位置しているスペインでは日没が夜の10時頃となり、日が暮れて夜になると直ぐに寝なければならないので戸惑った記憶があります。米国では最初に施行した時には不評で一度取りやめたそうですが、第二次世界大戦の時代に省エネという事で実施してそれ以降定着して今日に至っているそうです。

日本では余り知られてはいませんが、当然南半球の国でも夏時間は実施されています。南米では南部のほとんどの地域で実施されていますが、夏が北半球とは逆なので大体10月の半ばから始まり3月の初旬に終了という国が多いようです。ただ国によりまた年により実施の時期が異なるので変更の時期になりますと旅行する時には注意が必要です。飛行機はその航空会社が所属する国の時間で運行する事が多いので急に一時間ずれる事があります。以前パラグアイがブラジルより夏時間を適用する期間が長かったので一時的に同じ時間を使っていました。またブエノスアイレスではアスンシオン市より西に位置しているのですが、通常でも一時間早い時間を使っていてその上に以前は夏時間を適用していました。6月の夏至の時期に訪問したのですが、日の出が7時頃で日没が10時くらいでした。明るい間は余り夕食を摂る気にはなりませんので、暗くなって食事をしてホテルに戻ると12時でした。ブエノスアイレスの人は夕食を食べる時間が遅いと言われますが、当然であると感じました。この夏時間で一番やっかいなのは北半球の国、欧米諸国と実施の時期が逆なので春と秋に2時間ずれる事になります。パラグアイが冬時間の時にはニューヨークとアスンシオンは同じ時間でしすが、パラグアイが夏時間の時には2時間時差が生じます。また夏の期間では大西洋があるにも関わらずブラジルとポルトガル、英国の時差は僅かに2時間となります。

日本でも夏時間を導入しようという動きが活発になっているようです。特に一番高緯度かつ東に位置している北海道では道内だけでも実施するべきであるという議論が出ており、実際に就業時間を一時間早める動きもあるようです。南北に長い日本ですが、実際には東西にも広がりがありますので北海道、特に東部の人には切実な問題であると思います。何故実施しないのかと言いますと多分「面倒くさい」からだと思います。ある日に突然一時間ずらすとなりますとコンピュータを始め色々な機器を操作する必要が出て来ます。複雑に絡み合った現代社会で実施するのは非効率と考えるからでしょう。実際に施行している国に住んでいますと当たり前になって来て別段特に問題になりません。確かに夏時間になった最初の一週間は早起きがきついですが、数日経過すると慣れてしまいます。夜6時で暗くなっていたのが急に夜7時まで明るいので何となく変で、数日間は寝不足になりますが直ぐに慣れてしまいます。パラグアイの場合には余り高緯度で夏時間を適用する必要性は余り高くないと思いますが、一番の利点は朝の気持の良い時間を活用出来る事にあります。日中がうだるような日でも朝は清々しいもので気持の良い時間帯に一仕事終えると一日が有効に利用出来るという訳です。日本でも夏時間を導入、全国一律一時間という事ではなく、一番西の沖縄県は実施しない、大部分の地域は一時間早める、そして北海道の東半分は一気に二時間進めるというのは如何でしょう、夏の一時期には日本国内に3つの時間帯があるというのも面白いと思います。



(地図:夏時間:青は夏時間を実施、オレンジは過去に夏時間を実施、赤は実施していない地域:ウィキペディア)



86・外国旅行 (2009年08月19日)
日本においても外国旅行をするのは大好きという方は多いと思います。日本からですと正月とお盆のシーズンには相当数の方が外国旅行に出掛けられます。旅行の楽しみ方は人それぞれで定型は無いのですが、世代、人種、性別によって大きく異なり、ある程度パターンがあるのも事実のようです。以前もう15年位前になりますが訪日した際に東京に住む両親と一緒に中国へのツアーに参加した事があります。普段はパラグアイで永住者、日系人として暮らす事に慣れてかなり南米化している中、初めて行く中国も楽しみではありましたが、久しぶりに日本人として、ごく普通の日本人と一緒にツアーに参加して今まで行った事が無い国を旅行するのは非常に興味深いものでした。これに参加した人は全部で15名くらいの規模のものでしたが、中南米の人がこのようなツアーに参加しますと大体が仲良くなり、一緒に楽しくやろうと努めますが、日本人は他の参加者とは余り打ち解けようはしないのには少々驚きました。また、自分達の囲いから出て行く事をしない、要するにテレビなどで紹介されている有名な観光地を訪問して外国人専用の綺麗なホテルで美味しいご馳走を食べる事が出来ればそれで満足という様子に見えました。外国を実体験をしたいのでは無く、まるでテレビを観るように安全で居間に居るような心地良い場所から向こう側を見るだけという感じです。当方は時間さえあれば市場を覗くとか駅の様子を見たいと出掛けるのですが、他の皆さんは決して外出しようとしないのですね。中国に関しては当時はまだまだ貧乏な感じで北京駅にも田舎から出て来た人が沢山居ました。朝一人で北京駅まで散歩に行きますと駅前が人で足の踏み場も無いほど一杯になっており、皆そこでご飯を炊いて食べていました。風呂に何日も入っていない人が多いようですごい臭気と熱気、圧倒されてしまいました。夜外出するとものすごい数の自転車が電気も無いまま走っており少々不気味な印象がありました。万里の長城はテレビの通りで余り興味はありませんでしたが、天安門広場の広さその雰囲気には感動もので、映像で見ますとそれほどではありませんが、それぞれの大きさには圧倒されてしまいました。市内観光で有名な観光地を見て、観光客相手の高級レストランで食事をするという旅行でしたが、バスの中から見える途中の街の様子が一番印象的でした、団体行動で拘束されている時間が多いのが残念で途中の街角で普通の人が食べている刀削麺を味わってみたかったですね。

どこかに旅行に行きますと街を歩いて回ります。毎日好きなように気の向くまま歩き、同行者が居る場合には大体早朝に起きて一人で散歩がてらという事になります。以前ソウルに行った時には駅の近くの食堂に入り皆さんが食べている辛いスープをいただきました。香港では屋台のような場所で米粉をいただき、メキシコやクスコの市場ではおばさんが作っているスープを味わってみました。そこに暮らす人が食べているものを並んで一緒にいただくのは本当に楽しいものです。このような事は普通の外国人旅行者は好まないのかも知れません。外国旅行に行く目的は人により異なりますが、個人的にはその国の人がどのように暮らしどのような社会になっていてどのような物を食べているのか知る事にあります。勿論普通に観光名所に行くのも大好きでお上りさんコースに参加する事も多いのですが、事前に勉強する事はほとんど無く、ガイドブックも持たずに行きます。ガイドさんの説明にもほとんど耳を傾けません。ガイドの話に興味が無いのは外国語で説明を受けるのが嫌いだからと自分で勝手に思い込んでいましたが、京都を訪問した際にもガイドの話をほとんど聞かなかったので実際に関心が無いのだと気が付きました。由来などを聞いていても直ぐに忘れてしまいますし、かいつまんで知っていれば良いと考えているからでしょう。その場所に行って感じた印象を大切にしたいと思っています。



85・スロージョギング (2009年07月11日)
中高年になりますと 生活習慣病が恐ろしく感じて来ます。人間誰しも加齢と共に身体のあちらこちらに問題が生じて若い時のようには元気では居られなくなります。それでも大体健康で普通に日常生活を過ごす事が出来れば良いのですが、血圧が高くなり、血糖値が増加し、中性脂肪の数値が気になります。生活習慣病というのは何でもほとんど自覚症状が無いそうで、放置していますと腎臓が駄目になると最悪の場合には透析という事になり、また血糖値が高くなりますと糖尿病という事になります。酒を控えて食事を控えるのが良いのでしょうがなかなか普段の習慣を変えられずに次第に悪化するケースが多いようです。その中で有効な予防策として奨励されているのが「軽い運動」です。軽い運動をすれば血糖値などの上昇を抑える効果があるというのでウォーキングなどを行う年配の方が増えています。ただ余り面白いものではないようで毎日行うには少々退屈ですね。

日本のNHKの番組で「ためしてガッテン」という番組があり、色々な事を実際に試して検討して確かめてみる番組で料理や健康などに関して色々な知恵を授けてもらえます。この番組で「やる気の無い運動をしていない人でも出来る効果絶大な運動」というテーマの回がありました。「血糖、血圧、尿酸値などの数値を下げ生活習慣病改善効果が絶大!」とあります。運動などほとんどしていなかったので「これだ!」と録画しました。内容は「スロージョギング」というもので番組ではこれを一時間掛けて実証し解説をしていました。この番組の良い所は本を読むのとは異なり実際に試してポイントをしっかりと納得出来るまで解説する事にあります。要するにゆっくりと走るだけなのですが、何がポイントなのか分からないと成功しないのでその点を番組ではくどいほど時間を掛けて実証していました。ポイントは筋肉には赤い持続的な運動を担当する遅筋と白い瞬発的な運動を担当する速筋とがあり、この赤い遅筋だけを使えば乳酸が出ず疲れないというものです。

番組では3人の方がサンプルとして登場していました。男性が二人で50歳の居酒屋杉本さん、60歳の陶芸家の橋本さんそして女性は40代後半の川口さんです。三人ともほとんど普段は運動などしていないという事でこの効果的な運動に半信半疑の出演でした。まず最初に400メートルのトラックを一周、一番楽に走って下さいと言って三人とも走りました。映像を見ていますとゆっくりと走っており「スロージョギング」のように見えますが全員走り終わると「たった四百メートルなのに疲れた」、「足が上がらない」とかなりお疲れのようでした。要するにただゆっくりと走れば良い訳では無いというのです。ここでこの運動を研究、提唱している福岡大学の田中宏暁教授が登場し、走り方を伝授していました。ポイント(1)背筋を伸ばす、(2)やや前傾姿勢、(3)足はけらずに押すだけ、(4)ニコニコ&おしゃべりしながら、(5)きついと感じたら歩く、(6)1日30分を目標に!(10分×3回など細切れでもOK)というものです。走る速度は普通に歩くよりもゆっくりというものでした。この中でおしゃべりをしながら走るというのは息が上がってはいけないという事で息が上がらないのであれば速度を増しても構わないという事のようです。400メートルに悪戦苦闘していたこの人達にこれを毎日続けるようにと指導していました。

場面は3週間後に飛び、橋本さんは50分も走れるようになっており、一番の変化は居酒屋・杉本さんで、結構なスピードで7キロ走ってしまいました。ナレーターが「あれほどスローでなければならないのにダメジャン」と問いかけると杉本さんは「気持ち良かった、息も上がらない」と答えていました。最初にゆっくりと400メートルを走ってた後には「きつかった」と言っていた人が、たった3週間後にそれ以上のかなりのスピードで7キロを走り「気持ち良かった」と話しているのは不思議というか魔法にさえ見えました。番組は数日後に移りこの3人が10キロのロードレースに出ている場面となりました。1ヵ月前には想像も出来なかったスタートラインに3人は立っているとあり、杉本さんは一時間十分、他の二人は一時間半で完走してしていました。おまけに血糖値も尿酸値も血圧もかなり下がっているというのです。嘘みたいですが、これはやるしか無いと思いました。

その次の日から毎日風邪をひいて休んだ2日間を除いて最低でも30分はスロージョギングを行い3週間が経過しました。運動などした事が無いのは番組の出演者と同じで本当に走れるようになるのか半信半疑でしたが、結果は同じで、現在では30分であればそれほど疲れず走れるようになりました、それもそれほど特別に遅くは無く普通のゆっくりとしたジョギングのスピードで走る事が出来ます、これも番組の通りでした。3週間経過して分かった事は「赤い遅筋だけを使って走る」事が重要で毎日少しづつスピードを増す事が出来る。特に走り始めは注意をし、抑え気味にする、5分くらいすると遅筋が温まり楽に走れるようになってから少しづつスピードを上げる。杉本さんが走った後に「気持ち良かった」を連発していましたが、これは「気持ちの良い風呂につかっている感覚」に近いものです。寒い冬でも20分くらい経ちますとかなり体が熱くなって来ますが湯船につかっている気持の良さと同じような感覚になります。確かに気持ちが良い、ただ気をつけなければなりません、実際には走っているのでかなりの運動しており、汗もかなりかいているので冬には汗を取り下着を代える必要があります。これを怠って風邪をひいてしまいました。(これが風邪の原因)確かに以前と比較しますと体調も良くなり計測はしていませんが、血糖値なども下がっているのでしょう。番組では痛風の人が完治した、高血圧の人が相当血圧が下がったという例を紹介していましたが、これは多分事実でしょう。たまに走るのではなく「毎日30分」やると効果があるのだと思います。先生によりますと3ヵ月するとマラソンが走れるようになるとの事ですので楽しみです。

NHKためしてガッテンサイト



84・アルゼンチン北東部 (2009年04月18日)
南米の大国アルゼンチン、世界で八番目に大きいこの国には世界各地から多くの観光客がやって来ます。ブエノスアイレス、パタゴニア、アンデスなど多くの観光地を有しており魅力的な国ですが、この中で北東部は余り注目されていません。観光地として例外的に有名で多くの人が訪問するのはこの地域の一番端にあるイグアスの滝だけです。4州をまとめて表を作ってみました。実際にアルゼンチンの地方区分ではこの4州を一つのグループとして括る事はまずありませんが、パラグアイから見てこの4州は国境を接しており身近な地域であり、ブエノスアイレスからは遠く離れておりアルゼンチン国内では遠隔の地という印象でしょう。

4州の面積の合計は約29万平方キロで、大体イタリアくらいの大きさで英国、ニュージーランドよりは広いです。日本で言えば大体北海道を除く広さです。ここに人口が3百70万人が住んでいます。グーグルアースでの航空写真を見ますとこの4州でぐるっと東南部パラグアイを取り囲んでおり、平地が多いのが特徴です。人口密度が平均で12人とありますが、州都の4都市圏にほぼ全体の1/3が住んでいますのでそれ以外の土地はほとんど人が住んでいないという事が分かります。特にフォルモサ州の人口は1平方キロ当り10人に達しておらず、特に過疎地帯である事が分かります。アスンシオン市の向かいはアルゼンチン・フォルモサ州クロリンダ市ですが、この小さな町から州都フォルモサまでほとんど人家が無い状況で「最果ての地」というような雰囲気です。この4州の中で一番人口が多いのが意外にも一番小さいミシオネス州です。ここは河に挟まれており、地味が良い事とブラジル、パラグアイに近い事が色々な事に有利に働いているのでしょう。それでも北海道の半分以下の人口密度です。

日本から南米、アルゼンチンを旅行する人でこの地域を敢えて訪問する人はどのくらい居るでしょうか?多分非常に少ないと思います。10日間くらいで「南米一周」などを考える無謀な人達にとっては余り有名では無い地域には興味は無く、最初から関心を持たないと思います。確かにせっかくアルゼンチンに行くのであればもっと他に有名な場所がたくさんありますのでごく自然な考え方であると思います。従いまして、この地域の特徴としてはイグアスの滝という例外を除いてほとんど外国人観光客が居ないという事でしょう。外国人観光客が居たとしても近隣諸国からかアルゼンチンに住んでいる外国人が主で大陸の外から来る人はごく限られていると思います。この4州の州都は全て訪問しそれぞれウェッブサイト上で紹介していますが、どの都市も立派で魅力的ですが本は勿論インターネットでの日本語での紹介はほとんどありません。アルゼンチン在住の日本人でも行く事は余り無いのでしょう。日本から長期間南米を旅行するバックパッカーの方にはこのような普通の場所を訪問する事をお勧めします。観光地と違い、身構えていないごく普通の日常を見ながら過ごすと良いと思います。

将来この地域は発展する事は間違い無いと観ています。これだけ平地で未使用で使える土地がある場所も世界には珍しく、何故今までほとんど発展しなかったのかと考えますと、国土の広さの割にはアルゼンチンは人口が少なくこのような地域に住まなくてももっと住み良い場所がまだ多く残っておりわざわざここに引っ越して来る人は少ない。直ぐ近くにはアルゼンチンとは余り仲の良くないパラグアイが在り、三国戦争以来の意地もあり連携を模索する動きになっておらず、経済的には双方無視している状況になっている事などが挙げられると思います。メルコスールが今後発展を遂げて国境を自由に往来出来るようになればパラグアイそしてこの地域共に発展する可能性は高いと思っています。現在は国境が阻害要因になっていると思うのです。将来はパラグアイ、特に首都アスンシオンと連動する事で大きく発展するのではないかと期待しています。



州名 面積 人口 人口密度 州都
チャコ州 99,633 1,052,185 10.56 レシステンシア
コリエンテス州 88,199 1,013,443 11.49 コリエンテス
フォルモサ州 72,066 539,883 7.49 フォルモサ
ミシオネス州 29,801 1,077,987 36.17 ポサーダス 
4州の合計 289,699 3,683,498 12.71




(地図:アルゼンチン東北4州とパラグアイ主要部)



83・札束 (2009年03月21日)
札束というのは目の前に置くと非常に効果的なものなのかも知れません。お金の実感を伴うもので貰うにしても支払うにしても貸す借りるにしても現金でやり取りすると「お金」を強く意識します。社会人になって数年目に自動車を買う事にしました。新入社員から数年経過してボーナスを数回貯めた資金で日産サニーを買う事にしました。自動車というのは月賦にしますとアドオン方式で最後まで金利が最初の金額に掛かり損であると言われていましたので、現金で買う事にしました。現在と違い銀行の引き出し機は何回でも連続して引き出しが可能で確か当時200万円近いお金を一回で出した記憶があります。それまで実際に見た事がある現金の最高額が20万円くらいでしたので、引き出して自動車販売会社まで持って行く時に結構緊張したました。それでも封筒に入る程度で大金ではあるがこれだけの量なのかと拍子抜けした覚えがあります。

この札束の厚みというのはどの程度なのでしょう。日本で流通している最高額紙幣である一万円を百枚にした百万円の厚みは約1センチなのだそうです。従いましてその昔、自動車を購入した時には2センチであったという訳です。確かに二センチほどであれば封筒に入れて簡単に持ち運びする事が出来ます。よくテレビなどでアタッシュケースなどに現金をぎっしり詰めているシーンがありますが、あれは一億円くらいという想定なのでしょう。積み上げますと1メートルという事で確かにこのくらいの量ですね。サラリーマンをして一生稼ぐ事が出来る金額を生涯給与とか言うそうですが、勤続期間の平均として年間5百万円貰うとして30年働いて1億5千万円でこれに年金を加えて普通の人が一生を掛けて貰える金額というのは現在価値で1億8千万円くらいでしょうか、札束にして一メートルと80センチほどとぃう事になります。これで税金、保険、年金を支払い、生活費、子供の教育費そして自宅ローンを払いますと本当の意味での可分所得というのは極僅かという事になり、お父さん達が昼の食事にお金が余り使えないのは当然の事であると分かります。

我々が理解出来る大きな金額の限界が数億円で一兆円と聞いても余りピンと来ません。企業が破綻しますとよく数兆円という事が記事に乗りますがこの兆円、1兆円は一億円の一万倍ですから1メートル掛けるの1万倍要するに1万メートル、10キロという事になります。世界には富豪で数兆円の資産がある人が居るという事ですが札束で10キロ以上という事で大変な金額であるという事が分かります。簡単に稼ぐ事が出来る金額で無い事も事実ですが一人の人が普通の生活をしていて使える額では無い事も確かでしょう。日本の国家の負債総額は一説に拠りますと1200兆円あると言います。これだけ大きな金額になりますとどのくらいなのか見当も付きません。ただ札束にしますと10キロの1200倍ですので12,000キロという事になり、東京からメキシコもしくはモロッコくらいまでの距離という事になります。半分の6千キロでアラスカかインドですのでこれらの場所への往復という事になります、すさまじいもので日本の借金の巨大さが理解出来ますね。



82・人類、種としての総意 (2009年03月05日)
人類は現在地球上に70億人近い人たちが暮らしていると言います。考えるに人類の個人の総意みたいなものがあり、人類の歴史を刻んでいるのではないかと考えるこの頃です。総意とは現在生きている人全員の意思もしかしたらむしろそのDNAの意思なのかも知れませんが一人一人がベクトルを持ち全世界の総計のベクトルが総意と考えます。個人の意思なのか個人の肉体自体それぞれはキャリアーでもしかしたらDNAの意思なのかも知れませんが人類全体の進む方向を決めているのではないかと想像するのです。勿論一人一人の方向性、強さは異なると思いますが、総合計は大きなもので一つの方向性を示していると考えるのです。

チンパンジーと別れて人類は進化して来ましたが、現在に至るまでの過程で幾つもの亜種が現れその数は20種類にも上ると言います。他の亜種が全て消滅させ現世人類が生き残ったと考えられています。ある時には飢餓への対策として硬い根を食べられる種と雑食性の肉食まで行う種が現れ競い合い、最終的には我々に繋がる肉食の種が残るなど多くの他の種類の人類と戦い勝ち残って来ました。その後アフリカで生き抜いた祖先は数万年前に数百名が出アフリカを果たし他の大陸に広がって現在に至ったと考えられています。その当時とにかく種としての総意は、まずは世界中に拡散し数を増やすの事であったと想像します。全世界に広がり、地域的なフロンティアは無くなると文化文明を持つようになります。これはもっと効率的に食料を得る事そして安全安心で衛生的な暮しが実行出来る事でより多くの人口を養えるようにする為であったと考えます。世界を覆い人口が増えると強い男を選択する為に戦争が行われました。戦争を行えば弱肉強食でより強い男が子孫を残せるという事であったのでしょう。

ある程度経ちますと戦争が高度化し巨大化し全体の生存を脅かす程の存在となるとこれを悪として抑制します。そして現在は人種間の開きが大きくなりました。このままでは亜種が生まれる危険、遠方の人類とは別種類になる危険が出て来たのでこれを混ぜ合わせる事が行われるようになりました。科学文明の発達は手段で目的は交通と通信を発達させ人を遠方に運び混ぜる事にあったのでないでしょうかか?混ぜる事で均一化を促進し種としての標準化を図るという訳です。国境という物は小さな戦争によって強い男を選択する為には有効でしたが、現代社会では余り意味が無いので次第にボーダレス化しているのは当然だと思います。近い将来には国境というものは存在の意味を失うと考えています。世界の代表達が温暖化や世界の将来に関して議論をしていますが、必ずしも本来的な人類の総意とは同じとは思えません。人類の想像を超える事態を既に想定し種として準備を開始しているのかも知れません。



81・男性の将来 (2009年03月07日)
人間は23の染色体を持っていてその内の一対が男性と女性で異なり性別は男性がXY、女性がXXとなっています。男性である事を決定するY遺伝子は父から息子へと男子のみで受け継がれている為にしばしばエラーが生じその度に次第に破壊され小さくなって来ているそうです。Xが1098個から出来ているのに対してYは僅かに78しか無いそうです。これはX染色体は男女両方がから提供されるのでエラーが生じても修復されて問題がないそうです。Y染色体の場合には今後もエラーが生じ次第に減少し数百万年後にはY染色体が消滅するという説まであります。

日本では家意識があります。男系の姓を代々受け継ぎ家門を維持する事が男子の役割とされ、また江戸時代、女性は借り腹という意識があり女性の体を借りて子孫を残すという発想がありました。これはY遺伝子の継続維持が根本にあるのだと思います。韓国では更に徹底しており、族譜なるものがあり、男系での親戚関係が長期間に渡り記されています。言い方を変えますと同じ一人の男性から出発したグループという事で同じY染色体を持っているグループという見方も出来ます。韓国では現在でも貫通罪、要するに結婚した女性が他の男性と関係を持つ事を禁じていますが、これもY染色体の維持に繋がっているのだと見ますと頷けます。同じ本籍に属する同じ姓の人とは近親であり倫理的な観点から結婚してはならないと考える根底にも染色体が同じである人との結婚を避ける意味があるのかも知れませんね。

更に近年は特に環境ホルモンなどの影響もあり、人類においては特に精子が不活発になり、男の能力に問題が出始めています。これを何とかしようと、生殖活動を活性化する為に男性の欲望を少しでも刺激する為に春画、そしてエッチな本やビデオなどが登場したのでしょう。子孫を残せる男が子孫を残す行動を意欲を持ってもらわないと将来が危ういというのが実情であったのでしょう。それでも男は弱りいよいよ自然な生殖活動では難しくなる人も多くなりバイアグラなどという薬が登場し、最終的には人工受精なる手段を開発し子孫を残すに至っています。

この先は胎盤を作る情報などY染色体の中の必要な情報を取り出し他の染色体に組み込むなどして使用するようになるのかも知れません。個体自身のコピーである単性生殖ですとエラーが生じ易く種を維持するには不安定になるので女性同士でも交配が可能にして男が絶えても子孫が残せるようにして行くのかも知れませんね。そうなりますとY染色体は不要となり男は必要が無くなります。そのような事態になりますと標本的に男性を残すのみとなってしまうのでしょう。男が生き残れるのか多少心配になるこの頃です。



80・今回の経済危機(2009年03月05日)
世界が未曾有の経済危機に陥っているというニュースが毎日のように流れています。米国では多くの金融機関、証券会社更にはGMなどの自動車産業が大きなダメージを受けているのだそうです。日本も大きな影響があるようで株価は下がりソニー、トヨタなどの世界的な企業も苦戦しています。実態の経済が相当悪いのは確かでしょうが何となく世間一般には深刻さは感じられず本当に不況なのだろうか、考え込んでしまいます。経済の指標等の数字を見ている限りではその通りなのでしょう。

ある方の論理によりますと資本主義というのは一種のねずみ講のようなもので最初に参加した国ほど多くの利益を得る事が出来、最後の方の参加者になると収奪ばかりされるのだそうです。最初の資本主義バージョン1では産業革命により起きたもので、英国が中心であり、利益は英国が独占していた。次のバージョン2はアヘン戦争で中国をはけ口として組み込み第一次世界大戦で十分なリセットが行われず、不安定な状況となり当時の5大工業国である日米英独ソ五カ国による叩き合い要するに第二次世界大戦により米国を除く4ヶ国が戦争で疲弊して終わりバージョン3は米国の覇権が確定して始まる。そしてその終りに近づいているというのがこの説です。

バージョン3である現在の資本主義は機械や電気装置、自動車など工業製品を売っている国が有利というものでしたが、米国はこの点で比較優位には立てないとみるとバージョン4へ移行する事を画策し、ITと金融が核となる資本主義へグロバリゼーションの名の下に世界中が向かうように仕向けているのが現状と見ています。全世界がこれに迎合する事無く冷ややかな国が多い事もあり、一旦挫折したのが今回の経済危機であると思います。

前のバージョンの資本主義が終了する際には世界は二つの世界大戦という痛みを経験しました。現在は大きな出来事と言っても株価が下がった会社の経営状況が良くないなど見た目には何も変わっていない要するにインフラの破壊や戦争などは起きていません。これでは余りにもバージョンを変えて新たな資本主義に入るのにはパワー不足、弱い気がします。そうなりますとどこかで戦争を企てるかも知れません、大戦争が勃発して世界中が巻き込まれ大きなインフレを起こし、多くの国では債務を帳消しにしてまたゼロからスタートするという事です。ただ次のバージョンが米国の狙っている「IT」と}金融」そして著作権などの「知的財産」が中心になるのかどうかは分からないと思います。米国は座して世界中から使用料のような形でお金が入って来るという米国にとってだけは非常に有利で都合の良いシステムを世界が受け入れるとは到底思えません。9・11のような反発は当然であり、米国の為に世界が働くような仕組みに追随はしないでしょう。そうなりますと混乱は当分続くと考えていた方が良いのかも知れませんね。 

世界全体で同じ見方であるとは言えません。南米では北半球の人は何故あれほど大騒ぎをしているのだろうと不思議に思っている事でしょう。勿論南米にも大波は押し寄せ甚大な影響が出ているのは間違いし、これからその危機は大きくなる事でしょう。それでも南米では多くの人は「大した事は無い」と考えていると思います。ブラジルの預金封鎖、アルゼンチンの経済危機、この20年間だけを取っても南米では様々な経済の荒波があり南米人は少々の波には平気になっており、乗り越える知恵を備えています。「この程度の事はよくあることさ、北米や欧州・日本の連中が何でこの程度の事で大騒ぎをしているのだとう」そして「ここは北半球の連中が元気が無いので今がチャンス」と考えている人が多いと思います。



79・意識改革(2009年03月01日)
何かのセミナーとか研修等に参加しますと必ず出て来る言葉が「意識改革」です。「意識改革を行って仕事の効率を上げよう」などと言われます。会社のような小さな限られたコミュニティーの中でさせ意識改革を行う事は難しくまして政治の世界で国民を相手に行う事は更に難しいと思われます。時には外からの圧力や戦争、占領などを経て意識改革が起きる事もあります。日本は戦後民主平和に路線変更しそれまでの軍事国家を止め武器を捨て外国を占領する事よりも物を作り売る事に頭を切り替える事に成功し経済大国を築きましたがこのような意識改革はは米国を始めとする連合国との戦争の敗北の結果に起きたと言えるでしょう。韓国は現在は産業国として世界に冠たるものがあり人権を尊重する自由で民主的な国家になっていますが、長い李氏朝鮮の時代には考えられなかった改革を進め国民の意識が変わったのは日韓併合があったからでしょう。日韓併合に関しては功罪ありますが韓国民の意識改革の原点になっているのではないかと思います。

日本で戦前の軍国主義の時代の前に戦国時代にも戦いによって他国を占領し領土を広げる事が常識であった時代があります。戦国の世が終り秀吉が国内を統一し、まず行ったのが刀狩りと身分の固定です。農民が武器を手に戦いに参加する事が無いよう兵農分離を進めました。それでも天下泰平とは行かず関ヶ原の合戦から徳川に政権が移りました。徳川の幕府が出来た当時の世相はその後の安定した江戸中後期とは全く異なる殺伐としてもので多くの浪人が居て治安も相当悪かったたと想像します。江戸時代が我々が知るような強力な幕府の下で天下泰平の世の中になるのは元禄時代辺りでしょう。この時代になりお取りつぶしになる大名も減り安定した時代になった訳です。ここから幕末までの約200年近く大きな事件も無く江戸は世界最大の都市で警察組織も非常に小さなものであったにも関わらず大きな事件も起きず泰平の時代が続きます。これは元禄の時代に国民の意識改革を強力に実行したからだと思っています。当時の将軍は綱吉、「生類憐みの令」なる法令を公布し、動物などの殺生を禁止しました。お犬様に暴力も振れない状況となり当時の国民には不人気であったと思いますがこれにより殺傷事件が減り平和な時代を実現したものと思います。その過程で起きた「忠臣蔵」要するに播州赤穂浅野家の家臣による討ち入りに対して世論が同情的であったにも関わらず綱吉が断固たる処置を講じたのは当然であり、殿中で刃傷騒ぎを起こした浅野長恒には相当立腹し即日切腹という判断は当然であったと思います。とにかく徹底的に国民の意識改革を断行した綱吉は平時に国民の意識を変えたという点ではすごい人物、為政者であると思います。

日本は戦後の成功体験からまだ脱却をする事が出来ずこれからの時代の方向を持たないまま彷徨っているように見えます。政治家はこのような状況の中で国民に国の進方向性を示し綱吉のように強硬な手段を用いてでも国民に不人気でも意識改革を行う政策を実施する必要があるのでしょうが、民主主義の欠点として選挙権がある国民不人気の政策を強行する事は出来ないという制約の中では実現は難しいと思います。民主国家の中で政治の力で平時に国民を意識改革させるのは実際には無理なのかも知れませんね。日本人が意識改革をし、再び強力に前に進むようになるには民主国家であることか平時である事のいずれかの条件が崩れる時まで待つ必要があるのかと考え込んでしまいます。



78・東京-南米・サンパウロ路線(2009年03月01日)
東京と南米・サンパウロを結ぶ路線に関しては従来はほとんどの直行便がロスアンジェルス経由でしたが、最近は多くがニューヨーク経由になっています。乗り継ぎの場合でも例えばユナイテッド利用の多くの客はワシントンを使用するなど米国東海岸経由で行く事が多くなっています。多くの人が「何故以前と異なりニューヨークを経由する遠回りをするのだろう」などと言っています。変更した事には何か理由があると思います。

東京とサンパウロを直線で最短コースを示すのには「正距方位図法」を用います。この図法の特徴は地図の外側は非常に変形しますがとにかく二点を結ぶ最短距離が直線で示す事が出来ます。東京とサンパウロを直線で引きこの地図で示すと下記の通りになります。最も近いルートは確かにニューヨークの付近を通過する事が分かります。正確にはこの直線ルートはニューヨークとワシントンの間、フィラデルフィアを通過します。従いましてニューヨークもしくはワシントン経由が最も近いルートである事がよく分かります。18,553キロなのだそうで、地球の対蹠点までの距離は二万キロなので、ほとんどその9割という事で地球の反対側なのですが、ニューヨーク付近を通過するのが最も近い事は間違いないようです。実際に最近ワシントン経由で東京まで飛行しましたが確かにこの直線ルートに近いルートで航行していました。東京から出発する場合にはほとんど北上し北海道を横切りますので「何で南の国に行くのに真北に行くのだろう」と不思議に思いますが、この地図を見ると分かります。

ここで幾つか不思議に感じる事があります。一つは何故以前はほとんどのフライトがロスアンジェルス経由であったのか、そしてもう一つの疑問は何故多くの人がニューヨーク経由が遠回りであると感じるのかという事です。以前はロスアンジェルス経由になっていたのは冷戦と関係しています。冷戦以前、通過でソビエト上空を民間飛行機が通過する事は厳しく制限され、大韓航空機撃墜事件のように上空侵犯という事で撃墜されたケースまであります。カムチャツカ、シベリアを避けより東寄りのコースを取り迂回する必要があり、その結果としてロスアンジェルス経由が最適なルートになっていたという訳です。冷戦後ロシアは政策を変更し現在では多くの民間飛行機がロシア上空を飛行する事が出来るようになり、その結果より近いニューヨーク経由が主流になって行ったという事です。



(地図:東京・サンパウロ最短コース:正距方位図法:直前上にあるフィラデルフィアを中心)



(地図:東京・サンパウロ最短コース:正距方位図法:東京を中心)

次に何故多くの人がロスアンジェルス経由が近い、人によってはホノルル経由が近いなどと誤解しているのでしょうか、それは一番普段目にしている地図に理由があるのだと思います。経度と緯度が全て直角に交差するメルカトル図法による世界地図を見て判断しているからだと思います。メルカトル図法は確かに見た目にはシンプルで分かり易く世界地図として飾るのにも適していると思います。大欠点は高緯度地域が大きくなり、方位が不正確になるという事です。デンマーク領・グリーンランドがインドより大きいと誤解している人が多いのもこの為です。ある程度の高緯度からは地図には描かないのが普通ですがこれは点であり距離が無い南極点、北極点が地図上では赤道と同じ長さとなってしまうからです。この地図上に東京・サンパウロの最短コースを描きますと大きなカーブとなります。確かにこの地図から見ますとホノルルを経由した方が近いように思いますね。

このような誤解を生じさせない為にも一家に一つ少し大き目の地球儀を備えると良いですね、オブジェとしても楽しいですし自分が住んでいる世界を最もよく理解する事が出来ます。球体である地球を地図という平面にするには何か無理が生じます、地球で地理を確認する習慣があると良いと思いますが如何でしょうか?



(地図:東京・サンパウロ最短コース:メルカトル図法)



77・嘘つき国家 (2009年03月05日)
国家の発展と社会の真の安定には何が必要なのでしょうか?個人的には嘘が少ない事が何より重要なのではないかと考えます。日本では国家的な嘘が幾つかあります。どう見ても軍隊を自衛隊と呼ぶ、人の能力は千差万別なのに教育の場では公平平等とする。などそれ程大きな嘘はついていないように見えます。自衛隊にしても皆が暮らしている日常とは別次元のもので大きな嘘にはなっていないように思います。

世界で驚異の経済発展を遂げている中国はどうでしょうか?この国は共産党の一党独裁の国です。資本家を打倒してプロリタリア革命を起こして出来た国家ですが、現在は貧富の差が広がっています。農民戸籍と都市戸籍に分かれていて農民が都市に正規に居住する事が出来ません。これなどは共産党の精神に最も反するものです。国家の表題と実態が乖離しており、その傾向は強まるばかりです。共産党は労働こそが価値という思想ですが、株式投資に走る人々の姿を見ますと大きな矛盾を感じます。様々な社会の中の軋轢、問題を大きくならない内に処理して行けるのかが今後も中国が発展出来るかどうかの鍵であると思います。そしてインドも中国と共に経済が発展している国で世界中が注目していますが、カースト制が未だに根強く残っており、身分差別が半ば公然と行われています。貧困層が依然として大きな割合を占めておりITを用いる先進的な頭脳集団の国というキャッチフレーズとは少々内容が異なってしまっているように見えます。

もう一つ世界の大きな問題はイスラエルでしょう。イスラエルに住んでいたユダヤ人は国を追われて世界に散らばったとされていますが、最近特にそれは事実の全てでは無く多くの古代イスラエルの人はそこに残りその後キリスト教やイスラム教に改宗し現在のパレスチナ人になっていて、外の地域で後の時代にユダヤ教に改宗した人達の子孫が現在のユダヤ人となっているという説があります。単純に考えますと全ての古代ユダヤ人が追放されたとは考え難く多くはその地に残るのが自然であり、この説は説得力があります。イスラエル建国はイスラムに西アジア全域を支配されるのはまずいと考えた人達の名案だと思いますが嘘とまでは断言は出来なくとも二千年前の故事が国家設立の根拠となっているイスラエルですので常に不安定な状態にあるのは仕方が無い事なのでしょう。

世界で一番の嘘つき国家の代表格は何と言いましても朝鮮でしょう。共産主義という建前ですが、絶対君主専制のような軍事国家であり、トップは金日成の一族がなるという不文律が存在しているように感じます。プロパガンダに拠りますと、基本的人権が守られ、身分差別も無く労働に喜びを感じる理想的な共産国が実現しているとしていますが、実際には李氏朝鮮時代とさほど変わらない状況で身分の差別は厳格で多くの国民が貧困に喘ぎながら暮らしています。韓国や米国と対立しながら存続していますが、対立が国家存続の強烈なモチベーションとなっており、韓国が接近して緊張が無くなると社会が不安定になる事に気が付き、最近ではまた敵対政策を取っています。

さて、嘘つき国家の将来はどのようなものでしょう。日本は第二次世界大戦の際には「大本営発表」で大きな嘘をつき国民に真実を隠しました。その結果は国家の崩壊と明治からの政府の終焉です。ソビエト連邦は「金持ちが無くなり平等になる」と人民に説明しましたが皆が貧乏になりかつその中で一部の特権階級が出来て矛盾だらけとなり最後はあえなく消滅しました。嘘が多く国民に真実を伝えていない国家は何となく胡散臭く、その気配が感じられます。嘘を多くついている国家、社会の基盤になっている部分が嘘の国は常に社会が不安定で政府に対する国民の真の大事に思う気持ちが無く結局は存続が難しくなり崩壊してしまう可能性が高いと見ています。



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