パラグアイについて考える-03
パラグアイに関して作者の意見を気の向くまま述べて見ます。
41・池上彰のニュースそうだったのか!! (2018年8月4日(土)放送)
テレビ朝日で毎週土曜日に放送されているニュース解説番組、8月4日(土)放送の「地図で知る!日本と世界のこと徹底解説SP!」の放送で世界の食料自給率が取り上げられ、パラグアイが世界一位と紹介されています。世界の食糧基地として非常に重要な存在である事が示されていました。








40・アスンシオンの対岸へパラグアイ川に橋を(2018年 7月 2日)
首都、アスンシオンは大パラグアイ全土の中央に位置する中心として君臨していました。ところが今から150年ほど前、日本では幕末明治維新の時代にブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ3国と戦争を行い敗戦、その結果として大幅に領土を割譲する事となり、首都アスンシオンの向かい側までアルゼンチン領となってしまいました。現在、アスンシオンの大統領府から一番近い国境まで僅かに5キロほどとなっています。ただし国境は当時のピルコマジョ川とされ、現在は河川改修が進み河口付近はパラグアイ領となり、アスンシオンに近い所では旧河川が国境となっており、狭い蛇行した旧ピルコマジョ川の向こう側はアルゼンチン、フォルモサ州第二の都市、クロリンダ市になっています。
アスンシオン市内の向かいはほぼパラグアイ領内で、少し南に行きますとアルゼンチン領となっています。パラグアイ領内はナナワ、チャコ・イという名称の町になっていますが、アスンシオンとの格差は驚くほど大きく田舎そのものです。チャコ・イからは川の向かい側のアスンシオン市の中心部が直ぐ近くに見え、渡船が往来し15分で行く事が出来ます。ただし普通に自動車で行く場合には大きく迂回してかなり上流に在る橋を渡り行く必要があり、少なくとも1時間は掛かります。
アスンシオンの中心部は駐車場のスペースが乏しく再開発もほとんど進んでいませんが、パラグアイ川に橋を架けて広大な反対側の土地をしっかりと区画整理を行い活用すれば簡単に解決出来ると思うのですがそのような話は余り聞きません。もうかなり以前になりますが台湾政府が市内のエスタードス・ウニードス通りを延長して橋を架けて向かい側まで延長する計画を立て、確か起工式まで行ったと思いますがその後は立ち消えになりました。
このような対岸の開発が進まない原因としてはパラグアイ、アルゼンチン両国の思惑があるのかも知れません。通貨の変動もあり、両国の相対的な物価は何時も変動しており、簡単に行く事が出来るようになりますと安い方で消費するという事が起き、両国とも経済が不安定化する恐れがあります。国防の問題も大きいでしょう、どのように首都を守るのかは大きな課題であると思います。また国境ではアルゼンチンからは玉ねぎ、にんにくなどの農作物、パラグアイからは電化製品や衣類・雑貨等が取引されていますが、橋を架けて交流が増えればこのような国境貿易(要するに密輸)が一段と増える事が懸念され、歯止めがかからないと考えているのでしょう。両国とも地理的には近いのですが遠い存在で居たいと思っているように見えます。
またパラグアイ川沿いのアスンシオン-アルベルディ間の自動車道路整備舗装はまだ完了していないという話も聞きます。途中のアスンシオン郊外ビジェタまでは数回行きましたが、以前は舗装では無かった道がかなり良くはなっています。ただし、アルベルディに向かうまで真っ直ぐでは無くかなり面倒です。ピラール-アルベルディ間はもっと曲がりくねっていて途中に川がありますがそこにはどうやら橋が無いようです。曲がりくねっているのは物理的な問題では無く、どうやら私有地が障害になっているようです。アスンシオン市街地からアルベルディを経てピラールに向かう直線的な道路が整備されるのはまだ先のようです。
アルベルディ-フォルモサの架橋に関しては1967年7月に両国で建設に関して調印が行われ、その後たびたび話し合いは行われるものの全く進んでいません。アブド次期大統領も今年の3月、選挙運動でネエンブク県を訪問した際にアルゼンチンとの国際橋はパラナ川に在るサンロケ・ゴンサレス・デ・サンタクルス橋(エンカルナシオン-ポサーダス)以来建設が行われておらず、早急にピラール-プエルト・カノ、そしてアルベルディ-フォルモサの2本の道路を建設しなければならないと述べています。
それでもメルコスール内の移動をEUのように自由化すればメリットは大きいと思っています。アスンシオンに近い地域はアルゼンチン領も含めて多くの投資が行われて一気に活性化し、長い目で見ればパラグアイにとってもアルゼンチンにとっても橋を架けてアスンシオンの対岸を活性化する事は大きなメリットがあると思っています。
チャコイ(パラグアイ)
ナナワ(パラグアイ)
クロリンダ(アルゼンチン)
アスンシオン市内・大統領官邸から一番近いアルゼンチン領はパラグアイ・ナナワ市とアルゼンチン・クロリンダ市の国境です。計測しますと5.34キロです、一方ここまで自動車で行くとなりますと大きく迂回して既存の端を渡り一時間以上かかります。

(地図:大統領官邸からアルゼンチンまでの距離-直線)

(地図:大統領官邸からアルゼンチンまでの経路-自動車)

(写真:渡船チャコ・イにて、アスンシオンの中心部が見える)
39・横断幕「停止、か、衝突」 (2018年 5月22日)
年々アスンシオン市の交通渋滞はひどくなり街は自動車で一杯、朝夕の通勤時には幹線道路はひどい混雑となります。また、最近市内の住宅地の道路がどんどんと舗装されて来ており、幹線道路からこのような道を利用する人が増えて来ています。
ただ、多くの交差点では信号機が無く、どちらかが優先とされ、優先道路に交差する道路には「止まれ」の標識が設置されています。ただ標識は小さく見難い場合が多いので見落とす可能性もあると思います。本日、何時も通る道路を走っていると或る交差点で横断幕が両側に掛かっていました。住宅街に横断幕というのは珍しいので何かスローガンが書かれているのかと見ますと「停止、か、衝突」と書かれていました。停止は標識の図柄で描かれていました。よほど事故が多発しているのでしょう。
近くに二人のおじさんがダベッていましたので尋ねてみますと(アスンシオンの街にはこのように何をしているのかよく分からないおじさんが多数います)「ここでは事故が多発しているんだ」とのこと、どのくらい?と尋ねると「16件の事故が起きた」えっ、何時から?と聞き返しますと「昨年の暮れから半年足らずで」との返答でした。誰が横断幕を掛けたのか尋ねると斜め向かいの家を指し「あそこのオヤジだ」との事でした。何でもつい最近も事故があり、角の壁に穴が開いたままになっているとの事で見ますと確かに大きな穴が開いていました。交通ルールを守らない、そもそもルールを知らない、自分勝手な運転をする、運転技術が未熟なパラグアイ、運転する際には十分注意して下さい。






追・横断幕-02「減速、危険な交差点」 (2018年 5月29日)
先日、横断幕「停止、か、衝突」を紹介しましたが、改めて見に行きました。ここに交差する道路が一方通行ですが優先で、自動車が来る方にだけ同じような横断幕があり、そこには「減速、危険な交差点」と書かれていました。そして前回両側にあった横断幕「停止、か、衝突」は片方が無くなっていました。また壊れた壁は綺麗に補修され、穴は無くなっていました。
前回おじさん二人が居た場所には今度はおじさんとおばさんが居ました。横断幕が片方無くなっているね、と問い掛けると「昨日、大型のトラックが横断幕を引っ掛けて無くなったんだ」とのこと、よく見ると反対側も今にも取れそうになっています。止まれの標識が見え難いのでこれではまた事故が増えるのでは?と尋ねると「その通り、昨晩も大きな音がして事故があったようだ、ほら、その辺りにプラスティックが散乱しているだろ」とのこと、確かに交差点付近に散乱していました。本当に頻繁に衝突、要するに交通事故が起きているようです。
おじさんたちはここで何をしているのか尋ねると「ここは学校さ、私達は学校で働く用務員で、もう30年も働いているんだ」とのこと、確かに付近の高級住宅とはアンバランスな公立学校(中高)があり、そこはその一番角に当たる場所でした。中を覗くと丸テーブルと果物等があり、ここで休息を取るようになっていましした。学校にはどのくらいの生徒がいるのか訊きますと「全部で350人くらいかな、昔は500人くらい居たんだが多くの人が家屋を売って出て行き、また余裕のある人は私立に行かせるようになり減ったんだ」とのこと、学校は朝7時過ぎから12時過ぎまでの午前グループと昼過ぎから午後6時までの午後グループの二部制になっているのだそうです。
横断幕が無くなると確かに「止まれ」の標識はありますが、非常に見づらく、交差点がある事自体分かり難いので今後も事故が多発する可能性が高いと思います。この横断幕のアイデアは非常に良いので組織的に市内各所に取り付けるようにすれば交通事故も減らせるのではないかと思います。





38・米州開銀のレポート (2018年 5月10日)
米州開銀とパラグアイ政府共同の経済戦略の方針が政府系の新聞に掲載されました。8月に発足するアブド新政権の基本的な指針となる可能性があります。ただし具体的な方策は示されておらず、これを如何にして具体的に政策として実行して行くのか注目しています。
パラグアイの更なる発展には構造改革が不可欠 (ラ・ナシオン紙)
この数年、パラグアイは高い成長率を記録し、社会の格差を是正しつつあるのは明らかです。しかしながら人々の暮らし向きを改善するのにはまだ障害が残っています。パラグアイと米州開発銀行(IDB)は、新しい共同戦略の基本方針を数日前に発表しました。内容はパラグアイがより高い水準の福祉と発展を達成しようとするチャレンジの分析となっています。
IDBによりますと、2018年8月に発足するマリオ・アブド・ベニテス(Mario Abdo Benitez)新政権は、二つの開発に関する課題に直面しています。一つは環境面で持続可能で、かつ生産性の向上をもたらす構造改革を促進すること、そしてこのような生産的な変革が弱者である若者、女性並びに先住民の利益に繋がるようにする事です。
「パラグアイをどのように見るか」
パラグアイは過去10年間、ラテンアメリカ・カリブ海地域(LAC)において最もダイナミックに経済成長した国の一つであり、2004年から2016年の間、他の国の平均成長率が3.2%であったのに対してパラグアイの実質GDPは年平均5%でした。2015年と2016年は地域全体で著しい減速(2015年の成長率は0.1%、2016年の1.0%の縮小)が見られたものの、パラグアイ経済は 3.0%および4.1%と堅調でした。
分析の中では、パラグアイのミクロ経済政策を評価し、地域の変動の影響を最小限に留めているとしています。ここ5年間、国はインフレ目標をしっかりと定め(為替管理)物価の安定と持続可能な水準の経済成長を実現しています。2004年以降、パラグアイの社会的指標が改善し、総貧困率は40.8%、貧困層は36.8%、所得格差は約6%減少していることが強調されています。
IDBはまた、教育や平均余命についての顕著な改善があり、特に農村部や女性に認められるとしています。農村部の貧困層は都市部の1.6倍、また農村部での就学年数(2004?16年の5.6年)は、都市部の60.5%に相当します。環境と気候変動に対する脆弱性に関しては、IDBはパラグアイに未だに負債を背負っている状況と考えており、極端な気象現象に遭遇すると 農業関係のGDPの5%以上を失う可能性があり、これに加え1990年以来、森林面積の約20%が喪失し、地下水源の漸進的な悪化が懸念されていると指摘しています。
分析に照らして、IDBはパラグアイが国民の福祉と発展水準を改善するためには、構造改革をより進めて行く事を期待し、将来にわたり我が国の戦略的パートナーとなり、民間セクターの活性化を支援して行きたいとしています。
「パラグアイの開発のための新しい柱」
障害を乗り越え、好循環を作り出すためには、
@ 一体化と多様化
A 生産的なインフラ整備
B 人的資本と生活条件
C 公的管理と制度
の、4つの柱に焦点を置くべきだ、とIDBは主張しています。
最初の柱として、商業活動の一体化と生産の多様化をより進めて行く必要性がある事としています。そのためには、経済の国際化、国内外の民間部門のより積極的な参加、生産部門での資金調達のチャンネル強化などがカギとなります。
第2の柱は、持続可能な経済、社会及び環境を維持する為、生産的にインフラを改善することが大事であり、その実現の為には、交通インフラの改善、自然エネルギー部門や通信接続の強化、自然環境の保護・拡大が必要だと主張しています。
第3の柱は、弱者への配慮と環境保全に留意しつつ人的資源を積み上げ、生活状況の改善に繋げる事です。これらの目標を達成するために、知識とスキルを積み上げ、保健衛生サービスと社会保障の提供を強化し、水と衛生サービスが整った住宅と生活状況を提供する必要があります。
第4の柱は、これまで挙げた柱の目標を達成するためには健全な財源と制度が必要であると提案しています。 その為には十分な財源を確保し、民間参画のための十分な条件を作り出すこと、ならびに資源の効果的かつ効率的な運用を図る管理並びに政策の枠組み作りが必要となります。
「民間部門の責任」
IDBは、政府が民間部門との関係を深め、一体となり投資の順位付け、調達、実行して行く体制に変える必要があると断言しています。
IDBの分析によれば、民間部門の役割はパラグアイの変革には不可欠であり、民間部門は、付加価値を付け、「グローバル・バリュー・チェーン」(国際価値連鎖)を活用して国際的な農産物加工市場への参入をより進めて行くべきであるとしています。
そして、植林と植林活動を通じて森林セクターを活性化し、環境サービスを改善し、生産コストを削減する資源の効率的な利用のためのプロジェクトを進めて行くべきであるとしています。
民間部門と政府は一体となり、物資の運搬と水運を整備し、輸送システムを改善する為の投資に対して協同で優先順位を付け、資金を調達し、実施して行くべきであり、さらに、クリーンエネルギーを採用し、電力部門で新技術を取り入れる必要があると指摘しています。
最後に、IDBの報告書では、パラグアイにおいて民間金融システムが、より効率的な長期資金調達方式の開発と資本市場の活性化に対して重要な役割を担っていると強調しています。

一人あたりの所得がラテンアメリカの平均に近づいている。(2016年で60%)、また貧困と極貧の比率が減少しているのが分かります。

実質経済成長率は2013年からラテンアメリカ平均を大きく上回っています。

37・パラグアイの物価高を考える (2018年 2月14日)
2000年前後には確かアスンシオン市の物価は首都の中で世界一安いと言われていました。その当時、現在でも人気のアスンシオン市内のブラジル風焼肉料理・シュラスコ店「オ・ガウーショ」が開店した際にプロモーションがあり、一人15,000 グアラニという料金でした。韓国料理店では大体一人当たり1万グアラニというのが当時の相場で、日本から来られた方に食事をご馳走する際には「いやー、日本のコーヒー代程度です。」と言ったものです。スーパーに行って買物しても肉や野菜などが本当に安かった。対ドルの為替の変動は余り無く、この間にインフレが進んだ結果、現在のように物価が高い、その中でも特に外食費が高くなったと思います。
2001年から昨年2017年まで17年間のパラグアイ、米国、日本のインフレ指数と為替(ドル/グアラニ)を表にしてみました。2000年を100として表記します。2017年末にインフレ累計がそれぞれ自国の通貨建てで 283.47 147.82 101.85 となっています。為替の変動を計算してみますと米国の物価と比較して1.44 倍、日本の物価と比較すると実に 2.52倍という結果になりました。要するに米国と比較すると約1.5倍高くなり、日本と比較すると約2.5倍高くなったという事になります。
確かに2000年当時、日本に行きますと何でも非常に高く何かを買う時、食べる際にグアラニに換算しないようにしていました。よく感覚的に日本から来られた方に「大体この20年間で日本と比較して2.5倍になった」と言って来ましたが、計算の結果はそれを裏付けるものでした。パラグアイに来られる方で、少し前の情報を元に「パラグアイは物価の安い国」と思い込んでいて、実際に当地に到着し驚いている方が多いので注意が必要です。アルゼンチン、ブラジルはパラグアイよりも更に物価高のようで、「南米は、物価は高い」というのが現代の常識のようです。かつては世界一物価が高い首都と言われた東京ですが、為替の変動が余りない中でデフレ傾向が続いていますので、今では「物価の安い都市」になり、その為、外国人観光客が押し寄せているのしょう。今後も物価の推移には注意を払って行きたいと思います。
| パラグアイ | 米国 | 日本 | ||||||||
| 年 | インフレ率 | 累計 | 為替 | インフレ率 | 累計 | インフレ率 | 累計 | 為替 | ||
| 年間 | 2000年末を100 | 1ドル | 年間 | 2000年末を100 | 年間 | 2000年末を100 | 1ドル | |||
| 2001 | 8.4 | 108.40 | 4169 | 3.37 | 103.37 | -0.68 | 99.32 | 121.53 | ||
| 2002 | 14.6 | 124.23 | 5773 | 2.82 | 106.29 | -0.74 | 98.59 | 125.39 | ||
| 2003 | 9.3 | 135.78 | 6436 | 1.6 | 107.99 | -0.92 | 97.68 | 115.93 | ||
| 2004 | 2.8 | 139.58 | 5976 | 2.3 | 110.47 | -0.26 | 97.42 | 108.19 | ||
| 2005 | 9.9 | 153.40 | 6178 | 2.67 | 113.42 | -0.01 | 97.41 | 110.22 | ||
| 2006 | 12.5 | 172.57 | 5836 | 3.37 | 117.24 | -0.28 | 97.14 | 116.30 | ||
| 2007 | 6 | 182.93 | 5033 | 3.22 | 121.02 | 0.25 | 97.38 | 117.75 | ||
| 2008 | 7.5 | 196.65 | 4363 | 2.87 | 124.49 | 0.06 | 97.44 | 103.36 | ||
| 2009 | 1.9 | 200.39 | 4969 | 3.82 | 129.24 | 1.38 | 98.79 | 93.57 | ||
| 2010 | 7.2 | 214.81 | 4574 | 1.64 | 131.36 | -0.72 | 98.08 | 87.78 | ||
| 2011 | 4.9 | 225.34 | 4440 | 3.14 | 135.49 | -0.27 | 97.81 | 79.81 | ||
| 2012 | 4 | 234.35 | 4422 | 2.07 | 138.29 | -0.06 | 97.75 | 79.79 | ||
| 2013 | 3.7 | 243.02 | 4304 | 1.47 | 140.33 | 0.34 | 98.09 | 97.60 | ||
| 2014 | 4.2 | 253.23 | 4630 | 1.61 | 142.59 | 2.76 | 100.79 | 105.94 | ||
| 2015 | 3.1 | 261.08 | 5802 | 0.12 | 142.76 | 0.79 | 101.59 | 121.04 | ||
| 2016 | 3.9 | 271.26 | 5786 | 1.28 | 144.58 | -0.11 | 101.48 | 108.79 | ||
| 2017 | 4.5 | 283.47 | 5559 | 2.1 | 147.62 | 0.37 | 101.85 | 112.17 | ||
| 対ドル為替変動 | 1.33 | |||||||||
| ドル建てでのインフレ累計 | 212.59 | |||||||||
| 米国物価補正後のインフレ累計 | 144.01 | |||||||||
| 円貨・対ドル為替変動 | 1.08 | |||||||||
| ドル建てでのインフレ累計 | 110.35 | |||||||||
| 日本物価補正後のインフレ累計 | 252.72 |
36・ブラジルを避ける工場、パラグアイに移転続々(2017年 9月 2日)
ブラジルの高い税金や複雑な労働規制に嫌気がさし、ブラジルの多くの製造業がパラグアイに移転している実態をレポートしています。パラグアイに混乱が生じない限り今後もこの傾向は続きものと思わ、ブラジルに進出している日本企業でも矢ア総業、住友電装などでは一部をパラグアイに移す事例が出ています。
高い税金や規制嫌うメーカーの選択(ウォール・ストリート・ジャーナル)
【シウダデルエステ(パラグアイ)】かつて密輸業者と35年に及ぶ独裁政権で知られたこの南米の小国は、今や製造の中心地へと変貌しつつある。パラグアイは2013年以来、ブラジルをはじめとする外国から多くの工場を引き付けてきた。輸出用の玩具からスクーターまであらゆる物のメーカーが、新たな優遇制度にひかれて国境の町シウダデルエステに殺到している。ブラジルの一族が経営する照明器具メーカーのコウメイはその典型だ。オーナーは昨年、工場と約150人の雇用を移した。ブラジルの高い税金や複雑な労働規制に嫌気がさしたためだと話している。中南米最大の経済国ブラジルは、過去3年で7.2%縮小した経済の安定に努めている。だが一連の汚職スキャンダルで政界も混乱に陥り、ミシェル・テメル大統領の立場は弱い。 世銀の今年の調査によると、ブラジルの事業環境は190カ国中123位で、ウガンダやエジプトに劣る。ブラジルの企業は、企業の勢いをそぐ規制に悩まされていると話す。具体的には、採用・解雇を難しくしている労働規制、高いエネルギー料金、従業員の訴訟を促す法制度、最大35%の輸入税だ。 「規制はばかげている」と、しょうゆなどのプラスチックボトルを製造するコンパルのオーナーは語る。同社は昨年、ブラジルからパラグアイに移転した。「ブラジルの企業は目を覚ます必要がある。国内では企業に対する偏見が強い」 一方、周囲を陸に囲まれた貧しいパラグアイでは、1989年までアルフレド・ストロエスネル大統領の独裁政治が続き、長らく汚職、暴力犯罪、薬物・たばこ・武器の密輸で知られていた。農産物の輸出も有名だ。2000年にメーカーの誘致に乗り出し、13年に就任したオラシオ・カルテス大統領は一連の優遇策を積極的に宣伝している。 メーカーに対する売り込み文句は、安い電力料金や相対的に緩い労働規制、輸入税がかからず、完成品輸出への課税が1%のみであること、などだ。パラグアイ政府によると、優遇措置のある「マキラ」制度でこれまでに115工場(このうち13年以降は89)が開設されたほか、20工場が稼働準備中だ。グスタボ・レイテ商工相は「パラグアイは南米南部共同市場(メルコスール)で最も発展が遅れている国だ。追いつきたければ工業化する必要がある」とし、「われわれは仕事に取りつかれている」と述べた。ブラジルには数千の工場があり、経済力はパラグアイの65倍だ。だが人口約700万人のパラグアイにとって、こうした工場移転の動きは大きな意味を持つ。少なくとも、直接そうした工場に採用された1万3000人にとっては大きい。コウメイの工場で働くマイダ・ソト氏(23)も、パラグアイの工場での雇用から恩恵を被っている。スクーターを買えるだけの給料を受け取りながら、看護師の勉強を続けることを認められているのだ。以前に働いていた病院よりも「労働環境が良く」、「より多くのお金と時間を得ている」という。外国メーカーの流入で最も恩恵を受けているのは、国境と広大なパラナ川に近いシウダデルエステと近くのエルナンダリアスだ。工業団地の工場は活気にあふれ、完成品を載せたトラックは渋滞する道路をブラジルなど国外に向かって走る。シウダデルエステに移転した玩具メーカーのXプラストは、ブラジルでは会計担当者を約20人雇っていたが、パラグアイでは5人で済んでいる。カイニャ・チェン副社長によると、ブラジルでは玩具生産コストの最大40
%が税金関連。「複雑でコストも高い」という。一方、コウメイは納入契約で中国の同業他社に競り負けたこと(ブラジルのコスト高が原因とみている)をきっかけに、パラグアイに目を向けた。オーナーの息子セイジ・アベ氏は、ある高級ブランドのサッカーウエアがシウダデルエステで安く生産されていることに気付いた。アベ氏は「パラグアイの評判は聞いていたが、考えたことはなかった」が、コストの低さで「本当に目が開かれた」と述べた。ブラジル政府は、メーカーの投資がパラグアイに流出しており、その原因が規制や煩雑な手続き、税金にあることを認めている。テメル政権は改革に取り組んでいる。エンリケ・メイレレス財務相は、政権が破産法改定や税制の簡素化、信用コスト低減を目指していると述べた。だが人気のない政府は広範な支持を得られず、大統領府によると、政権発足後に提案した経済改革213件のうち実現したのはわずか12件だ。パラグアイに移転した企業は過去を振り返っていない。ブラジル南部でおむつを生産していたイスパニアは、規模の勝る競合他社に価格で敗れたため移転したという。マルコス・ゴメス社長によれば、現在はパラグアイの首都アスンシオン近郊に工場を保有し、ブラジル時代より低い生産コストでより多くの利益を上げている。ゴメス氏は「削減できる一連のコストがある。当社は当地でずっと身軽になった。今では大手と競合できる」と述べた。



35・大豆 (2017年 8月24日)
生産量が過去最高を記録し単位収量も増大しているパラグアイの大豆、世界6位の生産量、4位の輸出量は素晴らしいと思います。ただ農畜産業振興機構が作成したレポートを読みますと色々な問題もあるようです。まず種子ですが、遺伝子組み換えのものとして有名なモンサントのIntactaが3〜4割でこれが近い将来には6割に達するとしています。世界的に問題となっている種子だけにこれは懸念材料です。
また耕作可能地がそろそろ頭打ちになっているとあります、一部は牧草地に戻っているとあります、大豆に適しているような土地はほぼ使いきっているという事でしょう。また、来年は減産が見込まれており、これから将来に向けて今までのように右肩上がりで伸びて行く事は無いように思います。品質も落ちて来ているようで必ずしも楽観は出来ないように見えます。大豆を中心とする農業政策は維持しながらそろそろ多角化も進めて行く必要があるのかも知れません。
2016/17年度の大豆生産量、過去最高を記録(パラグアイ)(農畜産業振興機構)
米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は4月17日、世界第6位の生産量および第4位の輸出量を誇るパラグアイの大豆生産に関する「GAIN Report」を公表した。
1. 生産動向
(1)基礎概況
大豆生産は、東部を中心に行われている(図1)。二期作の可能な地域が存在し、前作は「Zafra」、後作は「Zafrina」と呼ばれている。前作は、生産量の8割強を占め、豊富な降雨が見込める9月初旬ごろに播種が始まり、1月下旬〜3月下旬にかけて収穫が行われる。後作は、前作の収穫直後に播種され、6〜7月に収穫される。品種は、Monsanto社のINTACTAが全体の3〜4割とされている。同社は、シェアが年々高まっており、近い将来には6割に達すると見込んでいる。なお、同品種は、播種から収穫まで120日程度と比較的長めである。生産量の9割は、500ヘクタールを上回る規模の生産者によって産出され、自家所有地と借地の割合は、8:2とされている。借地料は、収穫物で支払われることが多く、近年はその相場が上昇傾向で推移している。主産地のItapua県やAlto
Parana県の2017年3月時点の相場は、1ヘクタール当たり1.2トンと、前年同月の850キログラムを41%上回る水準とされている。生産者の多くは、出荷先の穀物メジャーなどから融資を受ける一方、大規模で資金力のある農家は、市中銀行から借り入れるのが一般的とされ、現時点の市中金利は6〜8%程度とされている。

(2)生産拡大余地
同国では、過去数年間、草地を大豆畑に転換するケースが見受けられたものの、直近では、国内の牛肉相場が高値で推移しているため、草地に戻して肉用牛生産へ回帰する生産者も散見されている。主産地のうち、Alto
Parana県、Itapua県、Canindeyu県の上位3県については、既に生産拡大余地がないとされる。Sao Pedro県(第5位)やAmambay県(第7位)などでは、ある程度の拡大余地があるとされるものの、砂状土で肥沃度が劣るため、収益性に勝る肉用牛生産が伝統的に行われている。このほか、国土の6割を占める西部のChaco地域(Boqueron県、Alto
Paraguay県、Presidente Hayes県)は、広大な面積を有しポテンシャルは高いものの、高温少雨など自然条件に恵まれていないため、同地域でも栽培可能な品種の開発が行われている。
(3)2016/17年度の動向
2016/17年度(3月〜翌2月)の大豆生産量は、収穫面積が拡大した上、天候に恵まれて高単収を記録したことから、前年比10.9%増の1020万トンと過去最高を記録した(図2)。地域別では、Alto
Parana県(第1位)、Itapua県(第2位)、Canindeyu県(第3位)、Caaguazu県(第4位)の上位4州は、1ヘクタール当たり3.4トンの単収を記録するなど、軒並み好調であった。大豆相場および生産コストは前年度並みであり、1トン当たり相場が335米ドル程度、1ヘクタール当たりの生産コストは590米ドルであったため、単収増により純収益は同500米ドル程度の高水準を記録した。こうした中、業界の最も大きな懸念材料は、ここ5年程度タンパク質含有率が低下基調にあることである。この問題は、豊作時に発生しやすいとされるが、天候不順、二期作に伴う土壌生産性の低下など複合的な要因によってもたらされている。従来、同国産の大豆は高タンパクが特徴で、輸出市場でもプレミアムが上乗せされる傾向にあった。しかしながら、2016/17年度は、記録的な単収を記録した一方、タンパク質含有率が近隣の輸出国並みの水準に下がったため、輸出市場での優位性が弱まっている。

2. 仕向け動向
(1)国内消費
生産された大豆の4割は、国内に仕向けられ、そのほとんどが搾油用である。2016/17年度の大豆圧搾量は、豊作を受けて、前年度比9.3%増の397万5000トンと見込まれている。
同国は養豚や養鶏が盛んでないため、搾油後の大豆かすの国内消費量は、30万トン程度と少ない。また、肉用牛肥育も牧草肥育が一般的で、トウモロコシや大豆かすを給与するフィードロット生産は、ほとんど行われていない。
(2)輸出
生産された大豆の6割は、輸出に仕向けられる。また、国内で発生した搾油後の大豆かすも大半が輸出されている(図3)。2016/17年度の大豆輸出量は、前年度比17.7%増の625万トンとなった。主な仕向け先は、ロシア、EU、トルコで、近隣の穀物大国であるアルゼンチンやブラジルにも一定量を輸出している(表)。なお、ブラジルやアルゼンチンとは異なり、近年、中国向けの輸出実績はない。なお、アルゼンチンに輸出されたパラグアイ産の大豆は、搾油向けが多くなっている。2016年のアルゼンチン向けの大豆輸出は前年比28倍に急増したが、これは、同年1月にパラグアイ産の大豆および大豆製品の関税が無税となったためである。これにより、稼働率が65%程度に低迷していたアルゼンチンの搾油産業は、活気を取り戻しつつあるとみられている。


3.2017/18年度の見通し
2017/18年度について、収穫面積は、トウモロコシとの競合から前年度比3.0%減の335万ヘクタール、単収も前年度のような好天を見込みづらいことから同0.7%減の1ヘクタールあたり2.8トンと見込まれている。このため、大豆生産量は、同7.8%減の940万トンと減少し、それに伴い輸出量および国内仕向け量ともに減少するとみられる。 生産者の生産意欲は引き続き高いものの、輸入に大部分を頼る肥料や農薬調達コストが為替の関係で高くなっていることも、単収が伸び悩む一因となると予測されている。
34・難しい国歌 (2015年12月24日)
パラグアイの国歌は実に難しい。旋律が難しいうえに歌詞が難しく合っていない、早口言葉を話すようにして歌います。そして前奏が長くこれだけで約1分あります。おまけに7番までありグアラニ語バージョンまであるそうです。パラグアイの人はこれをしっかりと学校で覚えるのでしょうがしっかりと歌えるようになるのは大変です。後半テンポが変わり速くなり連呼するのですが、早口言葉のようになります。まずまず
パラグアイ国歌
パラグアイ人達よ、共和国か死か(スペイン語: Paraguayos, Republica o Muerte)はパラグアイの国歌。
フランシスコ・アクーニャ・デ・フィゲロア (Francisco Acuna de Figueroa) 作詞、フランシスコ・ホセ・デバリ (Francisco Jose Debali) 作曲。両者はウルグアイの国歌の、それぞれ作詞者・作曲者でもある。
1番
A los pueblos de America, infausto
Tres centurias un cetro oprimio,
Mas un dia soberbia surgiendo,
!Basta! dijo..., y el cetro rompio,
Nuestros padres, lidiando grandiosos,
Ilustraron su gloria marcial;
Y trozada la augusta diadema,
Enalzaron el gorro triunfal.
コーラス
Paraguayos, !Republica o Muerte!
Nuestro brio nos dio libertad;
Ni opresores, ni siervos alientan
Donde reina union, e igualdad.
2番
Nueva Roma, la Patria ostentara
Dos caudillos de nombre y valer,
Que rivales, cual Romulo y Remo,
dividieron gobierno y poder...
Largos anos, cual Febo entre nubes
Viose oculta la perla del Sud,
Hoy un heroe grandioso aparece
Realzando su gloria y virtud...
3番
Con aplauso la Europa y el Mundo
La saludan, y aclaman tambien
De heroismo valuarte invencible
De riquezas magnifico Eden
Cuando entorno rugio la Discordia
Que otros Pueblos fatal devoro,
Paraguayos, el suelo sagrado
Con sus alas un angel cubrio
4番
Oh!, cuan pura, de lauro cenida,
Dulce Patria te ostentas asi
En tu ensena se ven los colores
Del zafiro, diamante y rubi.
En tu escudo que el sol ilumina,
Bajo el gorro se mira el leon.
Doble imagen de fuertes y libres,
y de glorias, recuerdo y blason.
5番
De la tumba del vil feudalismo
Se alza libre la Patria deidad;
Opresores, !doblad rodilla!
Compatriotas, !el Himno entonad!
Suene el grito, !Republica o Muerte!
Nuestros pechos lo exhalen con fe,
Y sus ecos repitan los montes
Cual gigantes poniendose en pie.
6番
Libertad y Justicia defiende
Nuestra Patria; Tiranos, !oid!
De sus fueros la carta sagrada
Su heroismo sustenta en la lid.
Contra el mundo, si el mundo se opone,
Si ententare su prenda insultar,
Batallando vengar la sabremos
O abrazo con ella expirar.
7番
Alza, oh Pueblo, tu espada esplendente
Que fulmina destellos de Dios,
No hay mas medio que libre o esclavo
Y un abismo divide a los dos
En las auras el Himno resuene,
Repitiendo con eco triunfal:
!A los Libres perinclita gloria!
!A la Patria laurel inmortal!
| 空耳歌詞 | 和訳 | ||
西T |
(前奏 46秒間)
まーすぅん でぃー あーぞーべー びぁーする げぇーえーんど
いーとろーさー だーらー うーすとらぁ でぃあー でーーま ぱらぐあい よずぇぶー りっかぉ むぇあて |
西T |
(前奏 46秒間) 不幸なるアメリカの民を、 ある日怒りは爆発し、「もうたくさんだ!」 我らの祖先は華々しく戦い、 いかめしい王冠は粉々に砕け散り、 パラグアイ人達よ!共和国か死か! |