
松坂、井川、岩村などが大リーグに行き、ほぼ1チーム分の選手が日本を離れています。逆に言えば他の選手にはそれだけチャンスが広がっているとも言えます。今年も一年間プロ野球を追って行きたいと思います。
野球-03(2006年)
野球-02(2005年)
野球-01(2004年)
52・日本ハムと中日の日本シリーズ(2007年10月21日)
パリーグの覇者は日本ハム、セリーグの覇者?は中日となりました。日本シリーズ進出を賭けるプレーオフに中日は5戦全勝と圧倒的な強さで乗り切りました。優勝した巨人も3タテの勝利、現在はチーム状態も非常に良いように見えます。巨人との試合に勝利して日本シリーズ進出を決めた時に胴上げはありませんでした。日本ハムは胴上げをしていました。あくまで優勝は巨人なので、中日は日本シリーズで負けますと単なるセリーグ2位という事になってしまいます。日本シリーズを制すると「日本一」なのでしょうが、優勝チームが別にあるというのは何となくおかしな印象です。プレーオフも盛り上がったパリーグと比較すると不慣れな印象もあり、また中日の一方的な展開となりましたのでセリーグは盛り上がりませんでした。特に巨人の不振は期待外れでした。
これで今年も昨年と同じカードとなりました。交流戦では日本ハムが3勝1敗、昨年の日本シリーズでは日本ハムが4勝1敗といずれも日本ハムが優位ですが、予想の多くは中日有利です。打線が良く投手陣も好調でチーム状態が良い事が挙げられます。福留が欠場していますが、森野がそれを十分に埋め、5番には経験豊富な中村が居るという状況です。投手陣は巨人戦で好投した左腕の小笠原、エースの川上、中田、朝倉と充実しています。これに終盤活躍した山井が居ます。岩瀬も連投でもしっかりと抑えているので、中日には隙が無いように見えます。一方の日本ハムはロッテにやっとの思いで勝つ事が出来ました。春先にセリーグに勝っていた時の好調さはありません。ただ不振であったセギノールが復調しているのは強みです。投手陣の鍵は左腕の武田勝でしょう。ダリビッシュとグリンの他に出て来ると予想するのがこの投手です。左の投手としてはもう一人八木が居ますがシーズン後半に出て来ましたが昨年と比較すると物足りないという印象です。外人のスウィ二ーを先発に使うかも知れません。調子が余り良くないので吉川辺りを投入して来る可能性もあると思っています。中日の得意芸はデータ野球、今年入った新人のデータは余り多くないので昨年の八木のように成功する確率は高いと思います。
先発投手予想
第一戦 ダルビッシュ-山井
第二戦 グリン-川上
第三戦 スウィ二ー-中田
第四戦 武田勝(八木)-小笠原
第五戦 ダルビッシュ-朝倉
第六戦 グリン-川上
第七戦 スウィ二ー-中田
ずばり4勝3敗で日本ハムと予想します。今年は札幌ドームから始まるのでもつれた場合には6,7戦は札幌です。地元では応援もあるので日本ハムが有利とみます。中日は1,2戦では初戦よりも第二戦に勝ちに行くと思います。中日球場では地元の利を生かして勝ち越すと見ます。札幌で何とか6戦を勝ち、勢いで最終戦を勝つという予想です。
予想:4勝3敗で日本ハム ○●●○●○○
51・日本ハム日本シリーズ進出(2007年10月19日)
パリーグの覇者は日本ハム、ロッテに勝ち日本シリーズに進出しました。2年連続のパリーグ制覇そして日本シリーズ進出となりますと強さは本物と認めざるを得ません。昨シーズン、そして優勝した後の今シーズンも大方の予想は4位くらいで優勝するとは余り考えられていませんでした。ロッテとのプレーオフも日本ハムの札幌ドームを使うので多少有利と思われる程度でした。結果は3勝2敗で日本ハム、何とか勝利したという印象です。特に目立ったのは勝星2つを稼いだダルビッシュです。初戦の投球内容は本人首をかしげながらで到底本調子とは言えない状況でした。それでもエースは失点を最小限に抑えての完投勝利、そして中4日で最終決戦に出て来ました。相手は休養十分の防御率1位の成瀬投手、成瀬有利という見方もありましたが、前日のインタビューを見てダルビッシュが平静なのに対して成瀬は何となく肩に力が入っている印象があり、これはダルビッシュの方が良いのではないかと見ていました。
2勝2敗後の最終戦は今年の両チームのエースの投げあい、ダルビッシュ対成瀬で始まりました。日本ハムはここまで4番主軸のセギノールの不振が痛く完全にブレーキと成っており打線が繋がらない状況でした。特に第4戦はチャンスでことごく凡退し、勝ちを逃しました。この試合スイッチヒッターのセギノールは左腕成瀬に対して右バッターとして登場し、第一打席でヒットを打ち気分を良くしていました。そして3回の日本ハムの攻撃、四球のランナーが出て二死一塁で稲葉、止めたバットにボールが当たりそれが幸運な内野安打となり、一塁二塁、ここでセギノールが成瀬の決め球の低目のチェンジアップを掬い上げるように力でバックスクリーンに運び3-0としました。この1本の効果的なホームランで勝負は決まりました。監督が試合後に「信じていました」と日本語で叫んでいましたが、このセギノールがいざという時には活躍する事を信じていたのでしょう。ヒルマン監督は実に辛抱強い監督で選手を信頼して起用しているので最後はこのような結果になるのでしょう。米大リーグでセギノールを中長距離打者としては珍しいスイッチヒッターにしたのはヒルマン監督ですので、当然でしょう。野球はヒットやホームランを多く打っても相手よりも得点が下回れば負けです。四球と当たり損ねのヒットで出たランナーでもホームランが出てホームに生還すれば同じ1点です。如何にも日本ハムらしい得点の挙げ方で勝利を掴んだという感じです。
ロッテはアウェーで互角以上の戦いをしたと思います。もし千葉マリーンで試合をしたのであれば多分結果は逆になっていたでしょう。第一戦の渡辺は野外では風も上手く利用してアンダースローならではの打者を撹乱する投球を見せますが、今回はドーム球場、力を発揮出来ずに負けました。成瀬は防御率1位、今シーズンはパリーグのチームに負けた事が無いという事が逆にプレッシャーになっていました。雌雄を決する最終戦、試合開始までダルビッシュは集中する為にテレビの質問に対して全く無視、笑顔を見せずに居たのに対して成瀬は平常心を口にして笑顔で応えていました。実際にはその反対であったのでしょう。ただ勝利しましたが、ダルビッシュ以外の投手の調子は今一つであり、打線も長打が出ず得点力が上がらない状態でした。日本シリーズまでにどこまで修正が出来るのかが日本一への鍵であると思います。武田久、中村辺りが活躍するようになれば二年連続日本一となる公算が強まると思います。
50・プレーオフ予想(2007年10月06日)
パリーグでは過去3年間プレーオフが行なわれていました。1,2年目は2位と3位のチームが2位の本拠地で争われ、先に2勝したチームが1位の本拠地に乗り込み戦い先に3勝した方が優勝というものでした。この2年ともリーグ戦で首位はソフトバンクで勝ち上がって来た西武、ロッテに負けて優勝を逃してしまい、ソフトバンクのクレームで方式が変わり昨年は一位に1勝を与えその代わり3戦目からは勝ち上がって来たチームの本拠地で試合をするというものでした。ソフトバンクは首位でリーグ戦を終わる自身があったのでしょうが、逆に勝ち上がりで日本ハムの北海道・札幌ドームに乗り込みました。1勝のアドバンテージは大きく緒戦を落とすと土俵際、それも残りを3連勝しなければならない事になり、余裕を持っていた日本ハムにサヨナラ負けを喫してしまいました。今年はパリーグの1,2年目とシステムは同じですが、何故か優勝はリーグ戦首位のチームなのだそうです。日本シリーズに進出チームと優勝チームが異なってしまう事もあり得るという事です。さて、パリーグは優勝が日本ハム、2位ロッテ、3位ソフトバンクという結果になりました。セリーグは優勝が巨人、2位中日、3位阪神という順です。セリーグは日本の三大都市圏それぞれの人気チーム、パリーグは九州、北海道、そして首都圏のチームが勝ち残りました。両方併せますとかなりの地域をカバーする、要するに日本中がプレーオフを楽しめるという訳です。
セリーグの予想ですが、阪神は終盤調子をかなり落としており、この調子では中日には勝てない気がします。竜虎決戦で勝ち上がり巨人に挑戦するのは中日でしょう。巨人-中日の戦いとなりますとこちらも地元の巨人が強いとは思います。巨人はしばらく実戦から離れてしまうので、多少不安はありますが、攻撃力があり、短期決戦では圧勝する可能性もあると思います。パリーグの方がより混戦になるような気がします。実力的には一番と思われていたソフトバンクが一年を通じて力を発揮出来ずに終わり不完全燃焼のままプレーオフを迎えます。昨年まで3年間選手達は悔しい思いをしているので、このプレーオフには相当気合を入れて臨んで来ると思います。ロッテとは3年前に地元で最終戦を落として負けています。初戦の杉内の出来次第ですが、他球団はバレンタイン監督率いるロッテの野球に慣れて恐れなくなっており、ソフトバンクが圧倒する可能性もあると見ています。昨年は日本ハムがホームで2連勝しましたが、これはアドバンテージの1勝が大きかったからでしょう。今年はこれが無くなりましたので追いかける方の勢いが優るのではないかと見ています。リーグ戦は不本意なまま終わったソフトバンクが勝つのではないかと見ています。
ただどうも納得が出来ないのは勝ち上がったチームが優勝したチームと対戦して勝つと日本シリーズに進出します。当然ですが、勝利が決まれば勝者として優勝しているチームの前で胴上げするでしょう。そして日本シリーズに勝てば「日本一」という事で年間の勝利者と賞賛される事になります。さてよく理解出来ないのは負けた場合です。リーグ優勝でも無く日本一でも無いという事になり、「何なのか?」という事になります。日本シリーズは両リーグの勝者、代表の真剣勝負という位置付けが揺らぐ事になります。リーグ戦で一位になったチームを「優勝」とするのはおかしな事であると思います。プレーオフで勝ったチームを「優勝」にするべきであると思いますが如何でしょうか?
49・高校生ドラフト(2007年10月06日)
高校生を対象とするドラフトが行なわれた。以前は社会人・大学生と一緒にドラフトにかけられていましたが、数年前から制度が変更となり高校生は別に行なわれています。また以前は指名しても意中の球団で無い場合には進学もしくは社会人に進みプロに行かない場合がありました。特にパリーグに指名された場合にはこの傾向が顕著であったと思います。一番印象に残っているのは小池という投手が当時のロッテ金田監督が嫌という事で拒否し、金田監督を怒らせた事です。数年後に近鉄に入団しましたが、前評判と比べると余り活躍出来ずに終わりました。日本ハムは数年前までは高校生からは「オタクだけは行きたくない」と名指しにされ、何回か事前に指名を断念していました。東京ドームで巨人は表の顔、日本ハムは陰の顔という印象で二流リーグの不人気球団というイメージでした。「パリーグに行きたい」等と言うと変わり者のように見られていました。
ここ数年の改革は良かったと思います。プロに進みたいと高校生に意思表示させ、その際にはどこの球団に指名されても良いという条件にした事です。これで指名されて拒絶される心配はかなり減りました。そして時期をずらして社会人・大学生と分けて実施した事です。これでドラフトが2回楽しめ、また高校に脚光が浴びるようになりました。今年のパリーグのエースの内3人はこのようにして入団した選手です。日本ハム・ダルビッシュ、西武・涌井は3年目、そして楽天・田中は何と新人19歳です。双方が納得し、かつしっかりと脚光を浴びる事で良いスタートが切れるようになったのでしょう。
高校生ドラフトは特に投手が目立つ傾向にありますが、今年は久しぶりに野手として評価されている中田が目玉でした。清原以来の大物という事で各球団この選手の獲得に凌ぎを削りましたが、抽選の結果は日本ハムとなりました。大阪出身の中田がどのような反応を示すか注目されましたが、非常に嬉しそうにしていました。「最強の人気球団」というのが今の日本ハムの評価なのでしょう。以前はセリーグにこだわる選手も多く居ました。巨人・阪神と対戦したいというのがその大きな理由でしたが交流戦が行なわれるようになり、パリーグでもこれらのチームとの対戦があるので問題は無くなったのでしょう。プロ野球の改革の成果だと思います。もう一つ中田が喜んだのは日本ハムであれば試合に出られる可能性が高いと見たからでしょう。投高打低の日本ハム、特に中田が狙っている三塁手は余り有力な競争相手は居ません、レギュラーを掴みかけている小谷野選手が居ますが、一塁手として使えば二人とも使えます。早い時期にレギュラーを取れる可能性がかなり高いと踏んで喜んでいたのでしょう。以前はチームをファンの気持ちで見ていてイメージで考えている高校生が多かったように思いますが、現在は「職場」という意識で見るようになったと思います。また日本ハムはこれから野手のスターが最も必要な球団であり、中田を大切にするのは間違い無いと考えたのでしょう。スター選手が多い、巨人・阪神ではなかなかこのようには行きません。日本ハムの帽子を被り喜んでいる中田の写真がありましたが、何となくスターの雰囲気があり、楽しみです。この高校生ドラフトは今年で終わりで来年は一本化されるそうです。理由はよく分かりませんがこのままのシステムの方が良いと思いますが如何でしょうか?

(写真:日本ハムの帽子を被り喜ぶ中田:中日スポーツ)
48・予想と結果(2007年10月04日)
ペナント・レースの開幕前の予想と結果を並べてみました。予想は大きくは外れていないと思います。セリーグの方は1位・2位、3位・4位、がそれぞれ逆になっています。巨人は谷・小笠原が入り相当強いと思っていましたが抑え不在であり、僅差で最後は中日のチーム力が優るのではないかと見ていましたが、上原の活躍は想定外でした。中日は投手陣で昨年よりは駒不足という印象があります。若い投手が思ったほど出て来なかったという印象です。打線も繋がりの良さではピカ1なのですが、その中心の荒木や福留に故障が出たのは誤算であったと思います。横浜ファンなので期待を込めての3位予想でしたが後半失速し残念でした。上位に食い込むには投手が不足していました。ただ若い選手が台頭しており、来年は3位以内に食い込んで来るものと期待しています。阪神は先発投手陣の駒不足と選手がロートル化しているので後半失速すると見ていました。しかしながら金本選手を始め多くのベテラン選手が一年を通しここまで戦うのはたいしたもので、阪神は想像以上に強かったですね。ヤクルトと広島は他の4球団と比較して最初から戦力不足という印象でした。予想通りの結果でした。ヤクルトは個々の力はあるように見えるのですが監督が兼任で何となく全てが中途半端という印象です。まとまりの良さがこのチームの特徴と思っていたのですが今年はバラバラでした。投手の方も石井、高津が出ているようでは勝てないと思います、捕手も育てなければならないと思います。最下位の予想は的中しました。広島も若い選手が順調に育っては居るのですが投手が黒田一人という印象でした。大竹以下がもう少し踏ん張らないと難しい感じです。
パリーグはソフトバンクが予想以上に振るわなかった、楽天は期待以上に楽天は過去2年間の成績が成績ですから不安を持っており、また今年も最下位ではとの考えもありましたが、ある程度期待を込めて5位と予想しましたが、田中がシーズンを通してローテーションを守り11勝、その中でもソフトバンクには5勝は立派でした。終盤ではエースの風格も出て来て高卒一年目とは思えない雰囲気には感心するばかりです。岩隈、一場が前半戦ほとんど機能しないでここまで戦った事は評価します。草野、渡辺、塩川などドラフトで楽天に入団した野手も活躍し、選手層が厚くなったという印象を受けました。特に草野は終盤は立派にクリーンアップを務め、中核選手に育って来た様に見えます。昨年まで2年間は球界のお荷物でしたが、今年は完全に他球団に追い付きリーグ戦に活気を与えたと思います。日本ハムは2位の予想でしたが、昨年の優勝で勝つ事を覚えて今年も優勝しました。特にセリーグ相手に連勝したのが大きかったと思います。昨年はセリーグはプレーオフが無かったので、日本ハムとソフトバンクのプレーオフ更には中日との日本シリーズをセリーグの他球団の選手は見たはずです。テレビで「強い日本ハム」を見てその印象が強く頭に残り今年の交流戦を迎え、連勝を許してしまったのでしょう。打線の力はリーグ最低でも優勝出来る事を示しました。ロッテ、オリックスは大体予想通りでしたが、ソフトバンクと西武は予想以上に駄目なシーズンでした。実力ではソフトバンクが一番と思っていましたが、楽天に10勝14敗と負け越したのが大きかったように思います。何となく不完全燃焼のまま終わったという感じです。西武は球団の売却も視野に入れ抜本的にチームの経営から考え直す時期に差し掛かったように思います。オリックスは予想通り最下位でしたが、マネーゲーム的な経営陣の発想を変えない限り実力も人気も低迷する事でしょう。この2チームの建て直しが今後のパリーグの鍵になるように思います。
今年リーグ戦を面白くした立役者は昨年最下位の横浜と楽天であったと思います。横浜は途中で首位に立つなど大活躍でした。投手力が一年間持たずに後半自滅してしまいましたが3強と互角に渡り合った事で来年はもっと上を目指せる存在になったように思います。楽天はチーム結成以来2年間はプロの仲間に入っていないという印象でしたが今年は途中5割に達するなど完全に他球団に追い付きました。野村監督のマジックもあるのでしょうが、一番大きいのはドラフト制度であると思います。この3年間は他球団と同じように選手を補強する事が出来、特に投手では一場、青山、渡辺、松崎、田中、永井と楽天に入団した若い投手が活躍したのが大きかったと思います。弱い球団に入れば自分が出られるチャンスは大きくなるという発想で楽天に望んで入った選手も多かったように思います。田中投手も楽天以外であったならばここまで試合に出られたかどうかは分からなかったと思います。
| - | セリーグ | - | - | パリーグ | - | |
| - | 結果 | 予想 | - | 結果 | 予想 | |
| 1位 | 巨人 | 中日 | 1位 | 日本ハム | ソフトバンク | |
| 2位 | 中日 | 巨人 | 2位 | ロッテ | 日本ハム | |
| 3位 | 阪神 | 横浜 | 3位 | ソフトバンク | ロッテ | |
| 4位 | 横浜 | 阪神 | 4位 | 楽天 | 西武 | |
| 5位 | 広島 | 広島 | 5位 | 西武 | 楽天 | |
| 6位 | ヤクルト | ヤクルト | 6位 | オリックス | オリックス |
47・リーグ戦も終盤(2007年09月08日)
今年のペナントレースも終盤に差し掛かって来ました。残り30試合を切り最後の追い込みとなっています。プレーオフに進出するのは両リーグ共に3チームですが、今年は両リーグ共に3位までが団子状態、4位以下はかなり差を付けられています。セリーグは今日現在で巨人が首位で阪神が0.5ゲーム差に迫っています。ここに来ての阪神の強さは大したものです。高校野球の際に長期ロードを強いられて調子を崩す事が多いのですが今年はむじろこの辺りからじりじりと調子を上げています。しぶといチームになったものです。中日がこの両チームにしっかりと付いているという展開でまだ順位は分かりません。チーム力から見ますと巨人が有利に見えますが、阪神の勢いがどこまで続くのか注目です。
パリーグは日本ハムがしっかりと首位に居ます。小笠原と新庄が抜けて誰もが攻撃力の不足を心配し、昨年活躍した八木が戦線から脱落するなど投手力も危ぶまれていました。ここまで打率、ホームラン共にリーグ最低なのですが、現在首位に居ます。これほど接戦に強いとは驚きです。1-0で連勝などという事もありましたが、際どく勝ちを収める野球は大したものです。誰もが優勝の最有力候補と目していたソフトバンクが苦戦しています。昨年との大きな違いは対楽天戦です。この2年間は大きく勝ち越していたのが、今年は負け越し寸前の状態、これが大きく響いているようです。ロッテは昨年と同様に波に乗れずになかなか首位を奪えない状況となっています。楽天と西武が4位争いを行なっていますが、3位までとは大きな差があり、こちらも最後まで上位3チームの順位争いとなるのでしょう。優勝争いからは脱落しましたが今年の楽天は本当に強くなったと思います。過去2年間は他の球団との差が大きいと思っていましたが、今年は全く遜色無くなったように見えます。
順位予想はセリーグが巨人・中日・阪神、パリーグがソフトバンク・日本ハム・ロッテと見ています。阪神は現在は勢いがありますが、その内に反動が出て来ると思います。中日はしっかりとしているので大崩はせずに乗り切ると見ています。日本ハムは勝利に対する執念は大したものですが、シーズンが終わりに近づくと今までの疲れそして攻撃力の弱さが露呈すると見てソフトバンクに抜かれると見ます。大方の予想通りの3強が激突するプレーオフが楽しみですね。
46・交流戦が終わりリーグ戦へ(2007年06月30日)
今年も行なわれた交流戦が終わり通常のリーグ戦に戻りました。ここまで全体のほぼ半分の日程が終了した事になります。セリーグでは巨人の強さが目立ち、パリーグは3強の争いとなっています。今年の交流戦は昨年までより短い24試合で行なわれました。それぞれの本拠地を地域別に3つづつに分けてセパ両リーグの開催を合わせるという工夫が為されました。最初の4試合は全部パリーグ主催の試合という事になり、最初の内はパリーグの圧倒的な強さが目立ち、6試合全部パリーグの勝利という日もありましたが、後半はセリーグも巻き返し少しパリーグが勝った程度に落ち着きました。この交流戦が開催される事でドラフトで指名された選手もチームにこだわらなくなっているように感じます。以前ですと巨人・阪神と対戦したいので、セリーグを希望するという人が居ましたが、交流戦があるので、全チームと対戦する事になります。例えば今年高校から楽天に入団した田中投手は交流戦で巨人・阪神・中日に先発し、中日には完封勝利、巨人からも勝ち星を挙げています。このような試合を目にしますと以前のようなパリーグ拒絶反応は無くなっているように見えます。またパリーグ自身も勝つ事でより人気を高める事が出来たと思います。
ここまでの戦いを見て大体シーズン始まる前に予想した通りの展開になっています。巨人の強さが目立ちますが、これはやはり谷、小笠原の活躍に負うところが大きいと思います。投手陣では新人の金刃が戦力となり、去年は全く戦力にならなかった高橋、木佐貫が活躍しているのが大きいと思います。問題は抑えでしたが、上原がストッパーとして居るので隙の無い布陣となっています。巨人がこのまま乗り切る公算が大きくなって来たように思います。中日は荒木の欠場が痛いように思います。毎年それほどの成績を残している訳ではありませんが、一二番、二遊間に井端、荒木が居るというのが中日の強さの源泉であるだけに数字以上に響いているように見えます。3位には横浜が頑張っていますが、戦力の補強がほどんど無い中で去年の最下位からの浮上は大したものです。大矢監督の手腕が冴えているものと思います。野手の選手層は厚いのですが、投手、特に先発投手に不安があるので、主力投手がフルに活躍出来れば3位に入るのはないかと思います。阪神は予想通り苦戦しています。狩野のような新しい選手が後数人出て来ないと浮上は難しいと思います。ヤクルトは基本的な戦力が不足しているように見えます、抜本的な改革が必要な時期に差し掛かって来ているように見えます。
パリーグは予想通りの3チームが0.5ゲーム差の中で首位争いをしています。昨年優勝の日本ハムは連勝するなどで一気に首位にまで上がって来ました。小笠原が抜け、主力の八木・金本が故障で鮮烈離脱する中でこれだけの成績を収めるのはたいしたものであると思います。投手陣では木下、吉川というような新戦力が出て来てその穴を埋めるというのは昨年と同様のパターンで、このチームの投手陣育成には何か特別なものがあるのかも知れません。西武は予想通り低迷しています。一時は最下位にまで転落しました。以前のパリーグの盟主的な印象はなくなり、オリックスと共に不人気球団化しています。問題の根源が西武球団と西武グループにあるので、球団を売却して新たなオーナーで復活を掛けるべきであるように思います。オリックスはやはり戦力不足が露呈して最下位になっています。ローズが入っているので何とか戦っているという印象があります。楽天は昨年までの二年間とは全く違う印象があります。昨年までは楽天が勝ちますとニュースになる、相手から見て勝って当たり前のチームでしたが、今年は途中では5割に達するなど、活躍しています。3年目で既存の球団に追い付いたという印象があります。これはドラフト制度の良い面が出ているからでしょう。楽天の現在の先発陣は田中、永井、有銘、松崎、朝井というものですが、田中、永井は今年入った新人、松崎は二年目の選手です。この他に中継ぎとして青山、渡辺も居て半分は楽天に入団した投手で賄っているという印象があります。この他には二軍に落ちている一場も居て、主力は楽天生え抜き選手という印象があります。ただドラフトで投手を重視した影響があるのか、野手の方では即戦力重視の意味もあり、小粒な選手で活躍する人は居ますが主力選手として活躍するタイプが居ないのが気掛かりです。来年からは多少余裕が出て来て将来のスターとなるような選手をドラフトで指名出来るようになると思います。3強3弱の構図が固定化して来ているのでプレーオフに進むのは上位3チームとなるでしょう、これからは順位争いは更に熾烈になると想像します。
45・序盤戦を終えて(2007年04月27日)
長いペナントレースでホーム&アウェーでほぼ一通りの対戦が終わり、序盤戦が終了したと言って良いでしょう。今日の金曜日は試合が無く、これからゴールデンウィークの長い連戦に入ります。ここまでの戦いを振り返ってみたいと思います。まずセリーグですが、大方の予想通り巨人、中日、阪神が首位争いを展開しています。中日はスタートは良かったのですが、ここのところモタモタした感じになっています。主戦の川上が本調子では無い、岩瀬までのリリーフ陣が崩れる事があるのが原因ですが、その反面打線は予想以上に打っている印象があります。下位打線の森野、中村がある程度の成績を残しているので、打線に切れ目が無くなったのが大きいと思います。
そして巨人はこの時点では首位となっています。3連戦を常に2勝1敗と非常に安定した戦いをしているように見えます。予想通り移籍して来た小笠原、谷が活躍しており、打線はセリーグ・ナンバー1でしょう。ただ生え抜きが1番・高橋、5番・二岡、5番・阿部くらいで中心打者は小笠原(日本ハム)李(千葉ロッテ)谷(オリックス)とパリーグで長年実績を残した選手で固めているのは少々寂しい印象があります。ただ、打者に関しては外からの選手を入れる際の選択は賢くなったと思います。江藤、ペタジーニ、清原、ローズと他のチームで4番を打っていた実績はあるもののピークを過ぎた重めの選手ばかりを獲得していたのですが、まだまだ伸びる可能性がある選手を取った事は大きいと思います。予想以上に投手が良いが今年の特徴に見えます。エースは内海、ローテーションは高橋、木佐貫、ジャン、金刃という布陣ですが、2,3年前では考えられないような先発陣です。内海の成長、高橋の怪我からの復活、新人金刃の予想以上の内容、そして何より大きいのは木佐貫の復活です。これで上原が戻る場合には野口、豊田では不安なので誰かが抑えに廻る事になるのでしょう。阪神はJFKが今年も健在で競り合った時には強いですが、途中でバテるのではないかと心配になります。福原、安藤が主軸で投げるようになれば多少は楽になると期待しているのでしょうね。
この3チームに食らい付いているのが横浜です。これは嬉しいですね。打線は毎年そこそこの成績を残しているのですが、投手力、特に先発陣が頼りなくボロ負けするのが横浜の悪いパターンですが、移籍して来た寺原が一枚加わりかなり改善されたように見えます。前回優勝し日本一になった前の年に大矢監督が指揮をして2位になり、翌年優勝したのですが、チームを強くしたのは権藤さんでは無く大矢さんなので、今回は期待しています。横浜のチームカラーには守りを中心とする緻密な野球は似合わないので投手出身の人が監督になると弱くなる事が多いのです、個性を引き出せる大矢さんが監督なので今年は最後まで上位争いをするのかも知れません。弱体投手陣のやり繰りはお手の物なので、マジックを見せて上位に食い込んで行く可能性があると期待しています。ここまでの4強と期待はずれのヤクルト、広島と差が開いていますが、広島も新エースの大竹が良いだけに黒田との二本柱がしっかりと機能すると上がって来るかも知れません。ヤクルトは予想通りで何事中途半端な印象があります。石井、高津に頼るようでは余り期待出来ないでしょう。
パリーグは予想以上に混戦にはなっています。昨年の覇者の日本ハムが元気が無い事を除けば順位は大方の想定内でしょう。この数年、常に上位を争っている西武、千葉ロッテ、ソフトバンクが首位争いというのはチーム力がら見て当然に見えます。ソフトバンクが飛び抜けて強いという見方があり、自分達が意識し過ぎていたように見えます。楽天に3タテを喰うなど「らしくない」戦いが多かったように思いますが、現在は首位争い、やはり地力は一番なのでしょう。松坂が抜けた投手陣が心配されていたのですが、西口、涌井の両投手が踏ん張りスタートダッシュに成功した西武はここに来て調子が落ちていますのでここは踏ん張り所でしょう、裏金問題で風当たりが強く観客も減少していますが、何とか選手には元気を出して頑張って欲しいものですね。千葉ロッテはホームの熱狂的な後押しされて次第に調子を上げているように見えます。小林、清水、渡辺、久保、小野、成瀬と先発陣が12球団一充実しているので安定した戦いが出来るのでしょう。この中でエースの清水に調子が出ていないのが気になりますが、連勝を狙えるチームであることは間違いないでしょう。
ソフトバンクは攻守の要の選手で人気ナンバー1の川崎の離脱が大きかったように思います。松中が調子を落としている中、自慢の四本柱も和田は離脱し、斉藤、新垣は本来の調子からは遠い状態ですが、危機感が返ってチームの結束力となり、調子を上げているように見えます。この3チームが今後も上位を争うのは間違い無いと思います。下位の3チームの中でオリックスと楽天は予想以上の健闘だと思います。オリックスは打線が当初の予想を上回り、打率はリーグトップで弱体投手陣をある程度カバーしています。開幕前にローズを入れて広島から来たカロッカと共に大活躍、そして6番に入っている下山の活躍が目をひきます。楽天は過去2年とはかなりの違いを見せているように思います。最初の年は長い間、勝率が2割に達せず相手チームからは「出来れば3連勝、悪くても2勝1敗」と計算される程の弱さでしたが、今年は最下位に落ちる事も無く一時的には3位と大健闘しています。チーム力から見て出来過ぎという気もしますのでこのまま上位を狙うまでにはならないとは思いますが、それでももうお荷物では無くなっています。投手力が以前よりも数の上で充実しており、20点取られて大敗する事はもう無いでしょう。
今後の予想ですが、セリーグは混戦が続くと見ています。その中で強さを感じるのが巨人と横浜です。巨人は打線が強力な上、投手陣が安定している、弱点は野手にベテランが多い事と中継ぎ、抑えが若干弱い点です。復帰する上原を今年は抑えに回す事もあると見ています。シーズン優勝は巨人とみます。横浜は若いレギュラーが力を発揮しているように見えます。過去に実績を残している鈴木の復活も大きいでしょう。大矢采配で今年は活躍すると思います。中日と阪神はこの何年か安定したメンバーで戦っているのですが、それだけベテランが増えているという事でもあります。次第に疲れが溜まり連戦を戦い抜くのは難しいとみます。広島、ヤクルトが調子を出せば全体が混戦となるのかも知れません。パリーグは投手陣が安定しているソフトバンク、千葉ロッテ、西武の争いとなり、この3チームが上位を占めるでしょう。西武は裏金問題が響き最終的には優勝には届かないと思います。下位の3球団がどこまで上位を脅かせるのか注目です。
44・ドラフト制度と巨人球団の姿勢(2007年03月26日)
ドラフト制度で選手が球団を選択出来る「逆指名制度」というのが長年続いていました。人気球団が金にものを言わせて選手を囲い込む制度の事で巨人の強引な指導の元続いていました。水面下での選手の囲い込み競争は激化しており、プロ側は中学、高校時代から選手に金銭その他色々な便宜を図り大学、社会人からの入団に際しては自軍に逆指名の形で入団してもらうよう務めて来ました。今回は西武の事件でこの件が明るみに出て撤廃の方向に向かいましたが、またしても巨人の強引な論理で今年は従来通り、来年から撤廃という訳の分からない話になっていました。巨人はこの問題で3年前に一場選手への金銭授与で当時の渡辺オーナーが辞任することとなり、今回は本来であれば先頭に立ってドラフト制度の正常化に立ち向かって行くべき立場であるにもかかわらず最後まで孤立しても従来の方式に固執していました。現在のオーナーは滝鼻さんですが、実際には渡辺さんが厳然と取り仕切っているのでしょう。「巨人の意向は球界の意向、ナベツネの声は天の声」という傲慢な気持ちが依然として残っているのでしょう。何となく自国中心の制度をグロバリゼーションと名付けて世界のルールだと叫んでいる米国の姿と重なりますね。
パリーグ全体、そしてセリーグのヤクルトまで今年からの完全撤廃宣言が出てようやく巨人も重い腰を上げて条件付きで今年からの撤廃と譲歩の姿勢を見せています。マスコミに意図的な情報を流され、またまた悪者にされたと変な被害者意識を持っているようですが、「自分がルール」という巨人球団のプロ野球の主は俺様だというような思い上がった気持ちがある限りファンの巨人離れは加速して行くのではないかと心配になります。巨人のキャンプは今年は余り注目されていませんでした。取り上げられるのは移籍した小笠原くらいで、たまに新キャプテンとなった阿部が出て来る程度、オーダーを見ても生え抜きは一番の高橋とこの阿部だけ、囲い込んで大金を使ってどのようなチーム作りをして来たのか、このチームのファンでなくても腹が立って来ます。選手や原監督には特に嫌な感情はありませんが、チームとしての体質でアンチの気持ちになってしまいます。
パリーグは開幕して2試合づつ戦いましたが、どの試合もエキサイトしており、互角の戦い、戦力が拮抗して来ており若手も台頭しており、なかなか面白そうな展開になっています。巨人が所属するセリーグは巨人が冴えないと全体としてもぱっとしない印象があります。もう一つの人気チームである阪神があるので、何とかパリーグよりも注目されていますが、これも北海道、東北、九州ではもう地元チームを中心にパリーグの方が注目されており、セリーグ優位はかなり危うい状況となっています。江川問題辺りから「巨人すなわち悪」という図式が出て来たように思います。長嶋と王が活躍し全国少年の憧れの的であった巨人軍は地に落ちています、ファンと共に野球界の改革に先頭に立つ覚悟をしないとこのまま巨人は転落して行くのかも知れませんね。
43・セリーグの順位予想(2007年03月22日)
セリーグはパリーグより一週間遅れての開幕となります。今年から両リーグ試合数もプレーオフも同じですのでシーズンがそれだけ短くなり日程もタイトになるのでしょう。パリーグは6球団の本拠地の中で雨天でも試合が出来るドーム型の球場を有する球団が4、これに対してセリーグでは2です。雨による日程の変更も多いのがセリーグの特徴です。また巨人と阪神が所属しており、長年注目度ではパリーグを上回っていましたが、ここに来てパの営業努力でその差はかなり縮まって来ているように感じます。またドラフトの問題ではパは大方希望枠撤廃でまとまっているのに対してセは巨人を中心に今年は決行する意思を示してファンの顰蹙をかっています。このままで行きますとセパの人気逆転もあり得ると思っています。当地から観ていますとパリーグの方が面白いというのが本音です。
さて、今年のセリーグはパと比較して投手陣の弱体が挙げられると思います。パの方はどの球団でも大体先発ローテーションが固まっているのに対してセリーグで先発陣がしっかりしているのは中日だけというお寒い状況です。巨人は昨年ローテーションの中心に居た上原、パウエルが開幕絶望、更にはFAで獲得した門倉も出遅れている様子であり、予定している3本柱が使えない状態で開幕を迎えます。阪神はエースの井川が抜け、実績もあり、今年の投手陣の軸として期待している安藤、福原が出遅れており、こちらも先発陣の数が不足しています。残りの3球団は始めから駒不足であり、中日を除く5球団は先発ローテーションをしっかり確定出来ないまま開幕を迎えます。
攻撃陣は巨人が抜きに出ているように見えます。今までは下降線のデブ選手を大金で獲得しチームを駄目にしていましたが、今年加入した小笠原と谷は活躍すると見ています。オープン戦では主軸の高橋をトップバッターで起用していますが、高橋、二岡、小笠原、李、谷、阿部と続く打線はクリーンアップが6人居るという打線です。巨人戦法として8番に投手を入れて9番に一番タイプの選手を入れる作戦で来ると思います。これに対して阪神はそろそろ下り坂に差し掛かる選手が多く、一年間戦えるのか不安になります。金本も今年中に出場連続記録が途切れる可能性があると観ています。一番攻撃力不足が懸念されるのがヤクルトです。岩村の抜けた穴はかなり大きく長打は外人頼りになり、打線に迫力が無いように思います。
今年の予想は1位・中日、2位・巨人そして3位以下は混戦になると予想しています。若い横浜が3位に食い込み以下阪神、広島、ヤクルトと予想します。毎年ヤクルトの予想を低くして外れていますが、今年はどうでしょう。

42・パリーグの順位予想(2007年03月18日)
今年からプレーオフが両リーグで実施されることとなり、クライマックスシリーズと呼ばれるようになったそうです、個人的にはそのままプレーオフで良いと思っているのですが、スポンサーを付ける等商売上では今までとは違う事を示した方が良いのでしょう。来週いよいよパリーグが開幕します。今年は松坂、井川、岩村などが大リーグに移籍し、チームを作れる程、日本選手が大リーグに所属しています。そちらにばかり注目が集まり余り日本のプロ野球に関心が向かないのは残念な事です。日本の野球の質が向上したので大リーグで活躍出来る選手を多く輩出出来るようになった事を忘れてはならないと思っています。
さて来週開幕するパリーグの順位予想をしてみたいと思います。ここではシーズンの順位を予想し、プレーオフは考えない事とします。6球団の中で今年はソフトバンクがダントツであるように思います。投手陣では4本柱が働き盛りで、その中では昨年不調であった杉本が良いので、投手力は抜きに出ています。ローテーション五番手であった寺原が抜けましたが全く影響が無いと見ています。打撃の方ですが、小久保と多村の加入が大きいと思います。小久保は元々チームの中心で4番を打っていた選手ですが、まだこのチームがダイエーであった時代に、密約なのかよく理解出来ない不可解なトレードで巨人に行き、今回FAを行使して自分の意思で復帰しました。そして多村の加入が大きい、この選手は横浜とは相性が悪いようで、あれ程の天才とも思える素質がありながら不運が重なり活躍する事が出来ませんでした。チームが変わった事で実力を発揮するものと想像します。この二人が加わり松中に良い影響が出てくる事でしょう。松中は責任感が非常に強い選手で、チームが負けたり、自分がスランプになった時には深刻に悩むタイプですが、今回二人の中心選手が加わる事で負担が無くなり気持ちを楽にプレー出来ると思います。大村、柴原、川崎そして外人が脇を固め、昨年と比較して相当強力な打線を組む事が出来ると思います。弱点は捕手で未だに城島の抜けた穴が埋まらないのが悩みの種でしょう。レギュラーシーズンは一位は間違い無いと見ています。
2位以下の差は縮まって来ているように思います。この3年間はパリーグから日本一を出しており、その西武、ロッテ、日本ハムの3チームが2位争いとなると思っています。昨年優勝した日本ハムは昨年の防御率がパリーグ1でしたが、これは新戦力の活躍が大きかったと思います。今年は他球団が研究して来ますので昨年のようには行かないと思います。また小笠原と新庄の穴は簡単には埋まらないと思います。外野は金子そして小笠原の所には外人を入れるでしょうが、どこまで成績を残せるかは未知数です。ロッテはバレンタイン監督のマジックが功を奏して一昨年は優勝しましたが、その戦術に他球団が慣れて来て昨年は思うようには勝てず、特に後半失速しました。西武は不正金銭授与の不祥事があり、選手にも動揺を与えているようで、松坂の移籍も大きくチーム力はかなり落ちていると思います、25年間続いているAクラスも今年は難しいかも知れませんね。目立つような良い材料が少なくとも確実に力を付けて来ているオリックス、楽天との差は大きくなく、どこのチームが3位以内になってもおかしくは無いと思っています。
オリックスと楽天は昨年、上位4球団とはかなりの開きがありました。オリックスは清原などの負の遺産を抱えてのシーズンで打撃はそこそことしても投手力には弱点があり、リーグ最低との評価です。投手陣の軸として活躍が期待される川越には安定感が無く光原、平野辺りが相当頑張らないと上位は難しいと見ています。打撃の方も今まではロートルのホームランを打てる重い動きの悪い故障を抱える選手を並べるというお手軽大砲主義で、今年は監督が走る軽快な若さ溢れる野球を目指しているようですが、今年は間に合わないでしょう、若さ溢れる岡田辺りが急成長してクリーンアップを打てるようになれば楽しみです。楽天は投手陣が底上げされて来て既存の球団と戦えるまでになったと見ています。岩隈が復調、田中などの新戦力があり、ローテーションが組めるまでになりました。打撃の方も今年は礒部の調子も良いようで、鉄平、高須、礒部、フェルナンデス、山崎と上位打線が固定出来ればかなり戦えると思いますし、これに塩川、大広、西村、草野などの若手が成長し高い次元でのレギュラー争いが生まれれば上位を伺えるかも知れません。捕手が打撃には期待出来ない藤井しか居ない、それでも使わざるを得ない状況から嶋、河田が出て来た事も大きいと思います。5位楽天、6位オリックスと予想します。ただ個人的にはこの両チームに活躍してソフトバンク辺りを叩き混戦になって欲しいと願っています。また昨年は最下位と予想した日本ハムが優勝しましたので、今年もオリックスの大変身があるのかも知れませんね、そうなればより熱い戦いとなるでしょう。
1位・ソフトバンク、2位・日本ハム、3位・ロッテ、4位・西武、5位・楽天、6位・オリックス

41・巨人の人気(2007年02月17日)
このキャンプで感じるのは巨人人気の凋落です。ある日曜日に宮崎ではソフトバンクには超満員の観客が詰め掛けて球団の方が驚いていましたが、同じ日に巨人の方はその1/3程度の入りでした。どうも巨人が特別であった時代が終わったように見えます。一番注目を浴びたのは長嶋終世監督が視察に訪れた時でした。リハビリに励む長嶋さんに頼らざるを得ないのが巨人の現況のように見えます。巨人と言いますとかつては絶対の人気を誇り、全国にファンが居るのが当たり前という雰囲気がありました。地方に行ってもアウェーでも巨人の方が人気がある、北海道や九州でも人気が高いというチームでした。九州、東北、北海道という地域にもそれぞれプロの球団が出来、四国や北陸には独立リーグがあります。巨人よりも地元のチームがあるという状況が生まれています。
野球の中継は以前は巨人中心でしたが、多チャンネル化、多様化が進む時代、地上局で巨人戦を全国放送という時代では無くなってしまったように見えます。ヤクルトは賢く時代を先取りし、チーム名に「東京」を付けて東京地方のローカル球団という方針を打ち出していますが、巨人はまだ全国区にこだわりがあるようです。ここまま行きますと最大の地盤である東京でも人気を失う可能性があると思っています。チームとしての人気は阪神が追い抜いたように見えます。阪神のバックには強力な阪急グループが付きましたので一層差が出来てしまう可能性すらあると思っています。
大きな問題として生え抜きのスターが不在という問題があります。松井選手までは中心で目立つ人気もある大スターが居たという感じですが、現在引き継ぐべき高橋選手はマスクは良いのですがスターとしてのオーラが無いのが残念です。スターが育たないので他球団で下降線となったホームランはそこそこ打つが、デブで動きの鈍い下降線の中心選手を金で次々と獲得しましたがことごとく失敗に終わりました。投手に関しては野口(中日)、豊田(西武)等を多額の資金で、自由獲得枠ではその年に話題となった野間口、三木、福田などを獲得しましたが、期待通り活躍した選手は居ません、カスばかり掴んでいるように見えます。中村、清原、セラフィニなど不良債権を抱え込んでいるオリックスと似ていますね。
今年は方針を多少変更してロートルを取るのを中止していますが、今年も高橋選手の他で中心を打つのは韓国出身の李選手と日本ハムから来た小笠原選手、オリックスの谷選手となるのでしょう。小笠原と谷はそこそこやると見ています、特に余り注目されていませんが、谷を獲得したのは大きいと思います。しかしながら毎度の事ですが有望な若い選手で育ち始め何とかレギュラーに届くと外からやって来た選手にポジションを奪われ、実力を出し切れない内に選手としての輝きを失ってしまうのでしょう。脇谷、亀井、矢野辺りにチャンスが廻るのか心配です。巨人の野手である程度スター性があり、人気もあるのは捕手の阿部選手だけのように見えます。今年は主将となりましたが、当然という気がします。捕手・阿部、内野は李、新外国人、小笠原、二岡、外野は谷、清水、高橋くらいがベストオーダーなのでしょうが、生え抜きは半数以下でかつロートルが多いのが特徴です。オーダー的にはなかなかのもので今年は優勝を狙える戦力があると思いますが、昔の輝く巨人軍ではなく、チーム全体が何となく暗い雰囲気に感じます。阪神やソフトバンク、日本ハムの方が明るくずっと魅力あるチームに見えてしまいます。
今年の巨人のドラフトで注目しているのは育成ドラフトで大量の選手を取った事です。このままでは立ち行かないという危機感の表れであると見ています。今までのドラフトでは学生社会人の枠では金にものを言わせてその年の目玉というような選手を指名して来ましたが有望な原石を磨き上げる事も必要と気が付いたのでしょう。元々人気球団であり、落ち目とは言え人気ナンバー1の巨人軍、人気・成績共に反転に向かうのか注目しています。
40・楽天の3年目・投手陣(2007年02月17日)
キャンプが行なわれ色々な話題がありますが、パリーグに関しては戦力的には小久保そして多村を補強してソフトバンクが抜きに出ているように見えます。新球団発足から今年で3年目を迎える楽天は何としても最下位脱出を図りたいところです。昨年を数字で見ますとホームランは少ないのですが、打率は他球団と遜色ない成績を残しています。年々打力はアップしますので今年はそれほど悪くは無いと想像します。負けチームからの脱却のポイントは何と言いましても投手陣です。昨年はエース岩隈が故障でおらず、先発投手陣の駒不足が目立ちました。先発投手が10点以上相手に取られても交代出来ないという試合があったほどです。近代野球では先発、中継ぎ、抑えの役割がはっきりしており、特に先発は6人揃える必要があります。
今年はまずはエース岩隈が復活したのが大きいと思います。そして一場、昨年は勝ち星こそ少ないですが一年間ローテーションを守りスタミナの点では心配が無く、今年は飛躍が期待されています。これに続くのが台湾から獲得した林、有銘でしょう。ここまでの4人はローテはまず確実であると考えます。残りの二つの席を新人の田中、昨年シーズン後半移籍して来た牧野、松崎、朝井、山村辺りで争うのでしょう。山村は中継ぎで結果を残しているので先発での登板は無くなるかも知れません。新人の田中投手は楽天に指名されて「しめた」と思ったのではないかと想像しています。他球団であれば開幕から先発ローテに入るのはまず無理ですが、楽天であれば可能性が大きいからです、多分密かに狙っているでしょう。実際に変化球は一級品であり、ある程度は抑える事が出来る事でしょう。牧野はシーズン終盤になり阪神から移籍して直ぐに2勝している実力派なので、田中、牧野が入ると想像します。個人的には2年目の松崎に期待していますがどうでしょうか?
中継ぎ候補としては青山、渡辺、吉崎、川井、永井、吉田、愛敬、インチェ、小倉そして抑えとしては福盛が居ます。昨年までであったら間違い無く一軍枠の13人に入るレベルの投手がここまでで合計で17人居て、この事から考えても投手陣の内容が向上したのは間違い無いと思います。そして他の球団で芽が出なかった中堅選手、佐藤、川岸、戸部などが選手生命を掛けて挑戦します、また後の無いベテランの谷中、戸叶、河本などは今年がラストチャンスでしょう。この他には伸び盛りな若手もおり、この中から一軍でコンスタントに活躍する選手が出て来るかも知れません。このように見ますと投手力はかなり向上しましたが正直まだソフトバンクと比較しますとかなり貧弱です、ただ駒が増えたので好不調、怪我などがあっても一年間ある程度戦える戦力が整ったと言えます、現時点ではオリックスよりも上と評価します。またこの2年間のドラフトを見ていて捕手を重点的に補充しているのが分かります。正捕手は藤井ですが、リードそして打撃で物足りなさを感じます。河田、嶋が加入して藤井も安泰では無くなり、正捕手の座を守る努力を行い底上げされると期待します。かなり改善されたと言っても他球団から見るとまだまだです。岩隈、一場が二枚エースとして年間を通してある程度勝ち星を挙げる事が出来れば投手力に関しては遜色ないレベルまでには上がると思います。楽天がある程度の成績を残しますとパリーグが混戦となり、より面白くなると期待しています。
オープン戦も始まらない段階ですが開幕登録される13投手を予想しますと、
先発 岩隈・一場・林・有銘・牧野・田中
中継・抑え 青山・山村・渡辺・川井・小倉・愛敬・福盛
です。
開幕を前にして先発ローテーション並びに一軍登録が発表されました。
先発 岩隈、青山、有銘、林恩宇、田中
中継・抑え 渡辺・川岸・福盛・牧野・松本・吉田・松崎
昨年主力であった一場、山村、愛敬、朝井などの名前がありません。中継ぎ陣の主力であった徳元、河本、小山、小倉、川井等の名前もありません。これらの選手は2軍スタートとなります。ローテーションの5人を見ますと昨年ローテの投手として居たのは有銘一人です。中日から来た川岸、ソフトバンクから来た松本、楽天になってから入団した投手も新人の田中の他、渡辺、松崎の両投手が入っています。かなり昨年とは異なった陣営になっていますね。
39・オリックスのシーズンオフ(2007年01月11日)
シーズンオフとなり選手の動向などに注目が集まっています。そこで起きたのがオリックス前川勝彦投手の無免許ひき逃げ事件です。長年、無免許で運転をしていた前川選手、女性に衝突してそのまま逃げたというものです。オリックスの選手管理が問われる事件となっていますが、この前川投手は近鉄から阪神そしてオリックスと頻繁にトレードされて来た投手です。近鉄時代には12勝を上げ主戦投手の一人であったのですが、良い時と悪い時がはっきりしており、また梨田監督とは不仲であったとかで阪神にトレードに出されました。阪神入団会見のニュースをたまたま見ていましたが、「自分は本当は阪神ファンであったので嬉しい」と話していたのが強く印象に残っています。プロの選手としてはこれは普通では無い言い方です。職業として野球をしているのであり、ここまで世話になった近鉄に感謝の意を述べて阪神入団後に対しては謙虚な物言いをするのが一般的であるからです。後で知った事ですが、当時の近鉄の捕手であった的場捕手よりも良い打率を残すなどと述べたそうです。阪神はこの時点からこのような選手は早く出そうと考えていたように思うのです。そして体よくオリックスに出したのだと思います。ここまでの前川選手の言動を見ていますと「問題児」であることは明確であり、このような選手を引き受けるという事自体このオリックスというチームの脇の甘さがあるように思うのです。
オリックスはこの数年、チームの人気を正攻法で上げる事よりも策謀を駆使して阪神などと肩を並べようとしていました。最初は一リーグにして阪神と同じ土俵に上がるよう画策しました、そして、長い間世話になった神戸を足蹴にして大阪に本拠を移す、近鉄を消滅させ、両方のチームの良い所取りをしてカスは楽天に押し付ける等です。プロスポーツである野球の振興よりもマネーゲーム感覚での対応には多くのファンが違和感を持っていたと思います。そして昨年はお手軽に人気を出す為に清原と中村を取りました。両選手とも全盛期には日本を代表する選手であった事は認めますが、今ではどちらも怪我が多く満足に働く事は出来ない状態、これらの選手に高給を払い獲得しました。当初の大方の予想の通り出場する試合は多くなくチーム首脳陣の期待を大きく裏切るものとなりました。そして人間性に問題があるとして千葉ロッテを解雇されたセラフィニを2年契約で取り、病気と称して一つも勝てずにシーズンを終わりました。くずを買ったという結果になっています。
ここに来て中村選手との契約交渉でもめています。中村は近鉄時代にはパリーグを代表する打者ではありましたが、スターという雰囲気は無く、傲慢さが感じられる選手でした。「自分は長嶋さんに近づきたい」と述べていましたが、目標とかでは無く既に自分は大スターであり、「長嶋以来の選手」と位置づけている事に違和感を持ちました。その後はトラブル続き、一旦決めたメッツとの契約を違え、ドジャースに入った時には悪態をつき、トラブルメーカーとしての登場のケースが多くなりました。オリックスに入ってからも怪我で満足に働けない状態であったにも関わらず相変わらず特別スター待遇をチームに要求しています。退団が決まりましたがこのようなもめる選手を取るチームがあるのでしょうか?ある程度の金を出せるのは松坂資金を有する西武と巨人くらいでしょうが、果たしてこのような偉そうにする鼻つまみ者を取るでしょうか?一から出直すくらいでないとファンも納得しないと思います。
セラフィニ選手も前川選手も中村選手も今まで色々な形でトラブルを沢山引き起こした選手です。このような選手を拾って来る事自体甘さがあるように思うのです。横目で見ている他の選手は戸惑うばかりであると思います。近鉄を強引に吸収し、両チームの良いところ取りをしたにも関わらず、近鉄が消滅して関西では阪神と2球団だけ、そして唯一大阪を本拠とするチームなのですが、親会社のファンを無視した行動、そしてトラブルメーカーの選手達と成績が低迷している中でこのような事態、オリックスというチームには球団経営に根本的な問題があると思ってしまいます。今年はこのセラフィニと清原という二年契約の二人を不良資産として抱えての出発となります。清原選手は人気実績はありますが、致命的な故障があり、年齢的にも一年間を通じての活躍は到底無理であると思います。また、監督には外国人が就任しました。これは千葉ロッテと日本ハム、二年続けて外国人監督のチームが日本一に輝いたので、それにあやかる安易ないかにもオリックスらしい選択です。チームとしてはきびきびとしていて意外性もあり、なかなか魅力があると思うのですが、このような経営陣の元で選手がハツラツとプレー出来る気分になるのか心配しています。
38・パリーグとセリーグ(2007年03月31日)
12球団しか無い日本のプロ野球ですが多くの球団がある米国に倣って2リーグ制となっています。ずっと以前、当方が野球を見出した時には勿論相当の歴史があり、小さい時には当然のものと見ていました。簡単に言うとどうやら読売と毎日の主導権争いがあったようで、それぞれの新聞社が中心となって2リーグに分裂したようです。またセリーグは関東中心、パリーグは関西中心で組織されたようで、当初は阪神もパリーグに入る構想であったようです。2リーグに分裂し、それぞれの球団が6球団づつに落ち着き、長い間特に大きな事件も無く日本のプロ野球は歩んで来ました。「人気のセ、実力のパ」というような事が言われており、テレビで中継されマスコミに出るのはセリーグだけでパリーグの試合の扱いは小さいものでした。「川崎球場ロッテの消化試合」などと言いますと閑古鳥で、スタンドに居る観客を数える事すら出来る程でした。シーズン終盤となり、セリーグは決着が着き優勝が決まり、パリーグは混戦というような状況でも全国中継されるのは巨人の消化試合というような感じでした。国民は巨人のユニフォームが出て来ると納得してテレビを見ているものでした。
現在は中継もネット中継が無料で行なわれ、巨人も今年から無料化するようになりました。テレビで「時間ですのでこれで中継を終わらせてもらいます」とゲーム終盤で突然番組が終了するようなスタイルはもう時代遅れなのでしょう、野球がテレビの主要コンテンツという時代は過去のものとなったように思います。セリーグ特に巨人の人気は「読売-報知-日本テレビ」のナベツネ自慢の読売トリオに拠るものが大きいように思います。「巨人は国民球団」のような形を作り上げ、パリーグの主軸打者やエースよりも巨人の控え選手の方が知名度が高い状況がありました。プロを目指しに入団する際には、プロに行くなら「巨人か阪神」少なくともセリーグに、という思いが新人達には強かったと思います。両リーグを指して言う場合には「セパ両リーグ」と必ずセを最初に言います、これ一つ取ってもパリーグはおまけ的な印象があるのは事実でした。
このような状況の中で、パリーグ特にロッテ、ソフトバンク、日本ハムの球団関係者は知恵を出し、様々な手段で球団経営に当たって来られたと思います。努力して汗を流してファンを集め球場に来てもらう、パリーグ関係者のモチベーションは高かったと思います。またファンも球団を大切にしているように見えます。以前九州には「西鉄ライオンズ」というパリーグきっての強豪チームがありました。九州では野球と言えば西鉄という感じで全国的に「YとG」のジャイアンツ帽子が溢れていた時代、九州だけは子供達は「NとL」の西鉄の帽子でした。西鉄が経営難から球団を手放し余り経営が安定していないライターの会社などがオーナーとなり直ぐに立ち行かなくなり西武に売却され、埼玉に移転してしまいました。九州の人達はライオンズが九州から無くなる等想像していなかったと思います。ホークスが福岡に移転してからはファンがチームを大事にしているという印象があります。また以前は西鉄は野武士的で何となく田舎臭い雰囲気がありましたが、現在のソフトバンクは球界でも一番スマートな印象があります。球団もチームを支えるファンの意識も以前とは全く異なるのでしょうね。
セリーグとパリーグというのはどちらが強いのか長年議論となっていましたが、2年間の交流戦を通じての結論は全く互角というものでした。交流戦を実施する前は人気があり、札束で選手を集めているチームがあるセリーグがずっと上、それまでの数年は日本シリーズでもセリーグが圧倒していて、パリーグは実力も落ちるセに比べればマイナーなリーグという意見もありましたが、実際には実力は拮抗している事が証明されました。パリーグには良い意味での自信となり、それまであったセリーグ・コンプレックスのようなものは一掃されて、ここ数年は日本シリーズでもパリーグのチームが圧倒しています。今年から交流戦が減らされましたが、パリーグのチームも興行的にセリーグとの試合の方が良いとは言えない状況が出て来ているからだと思います。対戦相手が広島、ヤクルト、横浜よりもソフトバンク、ロッテ、日本ハムの方が客は集まる時代になったからでしょう。
パリーグとセリーグの野球に違いはあるのでしょうか?ずっと日本のプロ野球を見て来た印象としては「ある」と思います。例えれば南米のサッカーと欧州のサッカーのような違いがあるように思うのです。南米サッカーは個人技中心で派手で豪快さが売り物です。ラフプレーも多くあり、少々強引な印象もあります。欧州サッカーはチームプレーが特徴で紳士で規則を重んじる印象があります。近年欧州サッカーも多少変化しているように見えますが、これは南米出身の選手が増えた事も一因であるように思うのです。セリーグはチームプレーを重視し、データ野球、ただ豪快に打ちまくるのでは無く、緻密な作戦で点を取りに行くというような印象です。フルスイングでは無くミート中心、ホームランは狙うものでは無く、ヒットの延長上にあるというような考え方です。パリーグは豪快さが売り物、選手の個性が前面に出て派手な野球が売り物、その一方で鉄人的なエースが居て完投するというような感じでしょう。これは野球を見始めた少年時代から現在に至るまで同じであると思っています。現在は人気も実力も大体同じくらいになって来ていると思います、「人気も実力もパ」という時代が来るのか注目しています。また一番パリーグらしい選手である野武士的でフルスイングが売り物の小笠原、中村が今年セリーグに行きました、これでセリーグの野球が多少変化する可能性があるかも知れませんね。

