はしる!パークトレイン

浜名湖博(静岡県浜松市)
フローラムーバー

しおさいゲート付近にて パパフラ

上の写真を見て。
 これは連接バス?それともパークトレイン?いやいやこれは乗用AGVなんです。
 これだけ大型の乗用AGVは日本では初めて。しかもそれは博覧会でしか見られないというからには行かないといけないでしょ。
 というわけで開幕したばかりの浜名湖花博におでかけしたいところなんですが4月は色々お出かけして懐も寂しいなあと思っていたら、東京からのバスツアーが安価にあるではないですか、お昼のお弁当つきで。しかも出発地は直ぐ隣の駅(東武伊勢崎線 竹ノ塚駅)。なんとツアー1週間前に予約入れて間に合いました。いや〜インターネット予約ってこういう時便利ですねえ。ツアーの方も盛況でほぼ満席でした。
交通アクセス
公共機関を使用するなら、JR浜松駅、JR舞阪駅から会場行きの遠州バスが10分〜20分おきに出ています。JR浜松駅からは大人500円、子供250円(乗車時間約30分)、JR舞阪駅からは大人250円、子供130円(乗車時間約10分)です。またJR名古屋駅から名鉄バスが出ているようです。
 東京からなら僕のようにバスツアーの使用をおすすめします。人づてにきいた話では新幹線で行くならは豊橋駅よりは浜松駅下車の方が接続的によいそうです。

 車や二輪車でおでかけされるかたは、会場近くには駐車場がなく庄内駐車場または雄踏駐車場に駐車し、会場行きシャトルバス(無料)を御利用ください。車椅子利用の方はあらかじめ連絡をいれておく事により、場合によっては会場内に駐車できることもあるそうです。
 またこの周辺はここ半年の間に整備された道が多くあり、カーナビが当てにならない可能性が高いそうです。なお周辺道路の混雑緩和の為、一部の有料道路が無料開放されているそうなので事前にHPなどでご確認された方がよいでしょう。
プロフィール
ジャパンフローラ2004 浜名湖花博は日本で3回目の花の博覧会。過去に大坂花博と淡路花博が開催されましたが、今回の会場はそれを上回る大きさ。
 当然のことながら花の種類と量も過去最大となっております。

 さて左は会場ゲートなのですが、天上からぶら下がっている簾のようなものは竹です。
 入った感想ですが今まで博覧会会場はわざと丘陵を持たせて立体的な造詣を持たせることが多いのですが、浜名湖花博に限っては主要道路を歩く限りでは起伏があまりありません。また休憩施設も多いので足の悪い方でもあまり負担なく見ることができるんじゃないでしょうか。
 それから、よく見られるゴンドラや観覧車は設置されておらず、高いところからの展望にはランドマークである、きらめきタワー(有料)が会場のほぼ中央にあります。
 また会場内交通は、フローラムーバーと、水辺施設ならではの、いろどりクルーズという水上バスがあります(共に有料)。
 遊園施設は総じてほとんどありません。
フローラムーバーを詳しく説明しているブースでもあるかと思ったのですが、残念ながら乗車口に簡単な説明看板があるのみでした。
 車両は1編成が2両構成となっており、乗員オペレーター1人、定員50人(5人掛けシート×5×2両)となっています。
 合計7編成が存在し、マスコットキャラクターにちなみ「のたね」「キュウタン」「ジョウロン」「ハッチー」「パパフラ」「ママフラ」「ブランブラン」という愛称とキャラクターがつけられています。
 フローラムーバーはスズキが中心となって作成された乗用AGV。デザインもスズキ内部でされたようです。

 そのため扉にはスズキのマークが、反対側には日本財団(船舶関係の財団法人:なお余談ですが静岡に関係したメーカであるヤマハ、スズキ、ホンダは船舶関係事業も行っています)のマークがありました。
ときめきゲート駅にて乗車中のフローラムーバー ジョウロン。
 この後、ループを回って花の美術館駅に向います。
 
 ときめきゲート駅ループのなかには花時計が設置されているのが分かると思います。概ね終点まで30分の旅。路線はほとんどが単線となっており、途中3〜4回の車両交換待ちのために停車します。
 また途中に2駅あるのですが、上りと下りでは停車駅が違い(つまり実際に停車するのは間に1駅)、かつ下車専用となっています。
 なお、始発のときめきゲート駅と花の美術館駅には写真のような屋根のありますが下車専用ホームは当然のことながら屋根はありません。

 4/10に行った段階では乗車待ちがだいたい30分(2つばかり待つような感じ)ですが、乗車調整の関係で1人で待たれている方は、次を待たずに乗れる確立が高いようです。
 なお1回の乗車料金は、大人400円、子供200円(小学生以上)となっております。
フローラムーバーの全体写真。一番後ろはオープンドアとなっており(安全の為、チェーンがかけられます)、車椅子のままで乗車できるよう、余裕のある設計になっております。
 また写真を見ておわかりのとおり、相当な低床車両となっており、前後のゴムタイヤ(1両あたり4輪)は完全に隠れて見ることはできません)

写真:花の美術館駅の先のループにて ママフラ
 
フローラムーバーは路面の磁気情報をセンサーで読み取り走行するため、運転は一切必要ないようです。また運行表をコントロールセンター基地で一括管理し、無線で知らせているんだとか。
 乗員オペレーター1人の操作を見る限り、スタートのボタンさえ押せばあとは完全に自動で走行するようで、オペレーターの方は沿線の説明を行うガイドに徹しておられました。
 さて、磁気情報なんですが、普通は地中に埋め込むイメージがあるのですが途中、しおみ橋では既存の橋を通行するため磁気情報は橋の上に貼りつけられていました。

フローラムーバーは前後でデザインが似ていますが、一番の大きな違いは先頭車側には大型のバンパーが備えられています。またキャラクターの下にある穴はレーダー受光部。ここで前方の障害物を感知して減速したりします。

※車両製作を担当された佐野車輌製作所の方から詳しい情報をいただきました。ありがとうございます。

しおみ橋を走行するハッチー。バンパーの下中央に磁気センサーがあるのが分かる(CRTだと見えないかも)
ときめきゲート駅にて乗車中のママフラ。一見フロントと変わらないリアのデザインですがバンパーがなく、またヘッドライトに見えるバルブもオレンジ色した後尾灯仕様になっています。

 路面と乗降ホームとの差は約20センチとなり、ホームと乗降口とは段差がありません。このため車椅子の方もそのまま乗降できます。
 なお、今写真を撮っているところが降車ホーム。先に降車ホームでお客を降ろした後に乗車ホームまで移動してお客さんを乗せていきます。
 こんなところでもバリアフリーの思想が見えますね。

 フローラムーバーのサイズ全幅2.7メートル、全高2.8メートルだそうです。
 前後の窓はガラス製で、横はオープンですが雨対策として透明の幌があります。座席はクッションの入ったレザーシートです。
 乗り心地は普通のパークトレインと同等といったところですが最高速度が6キロ程度とそんなに高くないことから乗り心地に関しては不快感はまったくありません。
 音に関してはモーターが先頭車の後ろ寄りに設置されているので、その付近はそれなりにモーター音が気になるかも知れません。
フローラムーバーの連結部分。この辺りは普通のパークトレインと変わりがありません。2両目の車両は通常のパークトレインの技術を使っているのだそうです。カーブや路面移動でも後ろの車両に不自然な動きがないのは4WSも備わっているからです。

 なお、お子様などの連結部分の巻き込み防止はパークトレインではワイヤーや幌がかけられていますがフローラムーバーではアームから伸びたパネルがそれを兼ねていました。


しおさいゲート付近で90度右ターンする際の連結器部分。
 後ろの車両にはセンサーはついていません。それにも関わらず黒い磁気の帯を忠実にトレースして曲がっているのが分かると思います。
ふれあいの庭駅にて車両交換する、キュウタンとパパフラ。
路線は基本的に単線で、片道30分の間に車両交換が3〜4回あり、その度に1〜2分停車します。
 沿線はまだ花壇の整備中で、花を植えているボランティアの方々が手を振ったりしてくれました。

 なお、乗ってて途中下車した人は見かけませんでした。まだ開催して日が経ってないからでしょうね。


のたね、パパフラ、ママフラが勢ぞろいするブランブランはお子様の人気の的。

 訪れた日はまだ3日目だというのに、乗っててもう「あ、ブランブランだ。いいなあ」という声が聞こえてきました。お子様は覚えるのが早いですね。
フローラムーバーは専用道路を走る上に、踏切以外で路盤に立ち入る事はできないのでなかなか正面から撮影する事ができません。
 その中で正面撮影できる唯一の場所がしおみ橋。

 この部分だけは橋をとおるために専用道路から90度ターンして橋に入ってきます。
 橋を歩いている時にフローラームーバーが通るとみんなが注目します。

 お客さんの中でもフローラムーバーの分類は難しいらしくバスと呼んだり、電車と呼んだりしてました。磁気の帯は遠目にはレールのようにも見える為か「レール1本だからモノレールだね」と言っている子連れパパもいました。
 いずれにしても興味ある乗り物である事は間違いないようです。

 さてさて、花博の開催中にどれくらいの人を運んでくれるでしょうか。

〜後半に続く〜