はしる!パークトレイン

えどがわ 総合リクリエーション公園(東京都江戸川区)
パノラマシャトル

なぎさ公園管理事務所車庫にて

上の写真を見て、これは特撮の撮影用架装車ですか?と思ったみなさん
 実はこれ、パークトレインなんです。
 しかし、その完成度は群を抜いており、一見トラックに客車をくっつけただけの車輌かとなめてかかっていると、その本格的な出来に圧倒されてしまいます。これが毎日運行されているなんて、とってもナイス。
 なお最寄駅の葛西臨海公園駅近くの葛西臨海公園にも泉陽興業製パークトレインが走っています。江戸川区はパークトレイン王国なのです。

訪問日:2003年8月
交通アクセス
JR京葉線葛西臨海公園駅から都営バス(葛西21)、もしくは営団東西線葛西駅から都営バス(葛西21)、(葛西24甲)で連絡できます。「なぎさニュータウン」で下車してください。物好きであれば葛西臨海公園駅を降りて、環7沿いを葛西方面に歩いて20分、フラワーガーデンが右手に見えてきます。そこがパノラマシャトルの終点です(ちなみに僕は歩きました)。

車で来るのであれば葛西臨海公園をめざし、環7沿いの総合リクリエーション公園付近から公園沿いに曲がったところに駐車場(無料、有料)があります。
プロフィール
えどがわ総合リクリエーション総合公園は葛西地区の土地区画整理事業の際に上空を高圧電線が走るために公園として整備された東西24ヘクタールに伸びた多目的ゾーンです。
 このうち、なぎさ公園からフラワーガーデンまでを結ぶアクセス手段として遊覧車「パノラマシャトル」が1997年より運行されています。
 なお運行日は、年末年始を除く毎日ですが雨の日には運行中止になります(カメハメハですから…(意味深))。

 起点のなぎさ公園入り口から葛西臨海公園行きの水上バスの乗り場まではすぐの場所です。

ところで、起点となるなぎさ公園にはポニーランドがあります。平日でも乗馬できますが、夏休みには午前中しか乗馬できませんのでご注意を。



※2003年現在、葛西臨海公園行きの水上バスは運行休止中です
「みなみのしまのだいおうは〜♪」
すてきな音楽を鳴らしながら、すでにアイツは止まっていました。
出発前のひととき。
料金は1回200円です。途中に停留所もありますよ。

「EDOGAWA 1997」とかかれたトップパーツと元気くんヘッドマークが強烈にアピールしてますねえ。上部にはライトと煙突(ダミー)もあります。

 …でも、これって単にトラックが客車引っ張ってるだけじゃあ…
そう思ったアナタの反応は正しい。でもそれは良い方向に裏切られるのです。

なぎさ公園入り口にある管理事務所です。パノラマシャトルの車庫がここに併設されています。

 奥に未来くんが停車しているのが分かるでしょうか。
この水色車両は「元気くん」。
このSL風の牽引車は見た目どおり三菱キャンタートラックがベース。架装は佐野車輌製作所が担当しています。

 構成は牽引車+2輌の被牽引車(客車)となってます。牽引車にも乗車できますので楽しさ倍増です(牽引車の客車定員は6名です)。
フロントはダミーの連結器を備えた巨大バンパーとトップパーツ、整流板付きドアが特徴的。整流板に描かれたマークは江戸川区の区章です。
そういえば巷にたくさんあるSL型パークトレインで整流板を備えたのって見たことないです。なぜでしょう?(視界の邪魔だから?)
※和歌山県 アドベンチャーワールドに整流板付きパークトレイン ケニア号が走っています

 フロントウィンドウからは見えるところには計器が書かれたシートがおかれています。前に立って写真撮影したときに写るようになってるからですかね。いずれにしてもなかなか子供のこころをつかんでいますねえ。

ところでパノラマシャトルは外部スピーカーを搭載し、楽しい音楽を鳴らしながら走るんですよ。暑い日にはカメハメハに会いたいなあってコトで。
横から見た図。この角度ではもとの車輌の面影はありません。
 ステップや手すりを見ても、これが遊覧車だとは到底思えない丁寧なつくりです。いい仕事してますねえ。乗降口は向って左側のみにつけられています。
 ちなみに金色した動輪は動きません(あたりまえだって?)。

 写真に写っているこのお子様は出発直前になって「ママ〜降りる」といって困らせていました。

 …ところで、後部手前、下のレバーから上に向って細いテグスが伸びてるのは何?
 なおチェーンはパノラマシャトルの運転手さんが外側からかけてましたよ。やっぱり走行中の乗降は危ないですからねえ。

さらに後ろから見た図。

 あーっ、こんなところに鐘が。カランカランと鳴らせるようになっていたんですね。けっこう芸が細かいぞ。

 後ろにもライト(たぶんダミー)がついてます。
あと、運転席からは後部が直接見えないため、確認用にカメラがついてます。


これは被牽引車(客車)。こちらも左側からのみ乗降できるようになっています。
乗降用手すりがありますが、これはヤッターマンのように乗る…ためのものではありません(ネタが古い!)。
今日はお休み中の未来くんを車庫で発見。
こちらはシルバー+グレーのツートンに赤いラインが特徴的な車輌。
例によってボンネットには江戸川区の区章が描かれています。架装は浅草武シートが担当。あらかわ遊園の都電7500風バス「ドリーム号」もここの作品です。
 未来くんの名前どおり、今では一般車でも見なくなってしまったリトラクタブルライトの先進的デザインです。エンジン整備の際どこが開閉するんでしょうか?全く見当もつきません。
 しかし、妙に太いタイヤ、見た目より低い位置にある運転席といい、このベース車輌は一体…?


ベース車輌の答は運転席に。
ハンドルの形状といい、サテライトスイッチといい、これはいすゞ車ですねえ。
ピックアップがベースとなっているとすれば、いすゞミュー、シャーシのみの流用とすればビッグホーンでしょう。
運転席には一輪の花が飾られていました。
未来くんも3両編成ですが、一両それぞれに後尾灯が装備されています。分離運転やさらなる編成増結も考慮にいれているということでしょうか?
ちなみに、左は牽引車のリアビュー。

 オープンになっている乗降口兼、窓も微妙な曲線デザインとなって凝った作り。座席周りもバスのような高級感あふれる?感じです。


こちらは非牽引車。
 元気くんの非牽引車は遊覧トロッコ風ですが、未来くんは牽引車と同じデザインで作られ、かなり高床仕様です。

 走行中の乗降を防ぐバーも金属製の立派なものです。
後日、再訪して未来くんが走っている姿を撮ってきました。
土日、祝日は元気くんと未来くんの2台が走行します。なぎさ橋 停留所で車輌交換しているところをゲッツ。

お互いに頼もしいデザインですなあ。

ではでは〜。



パノラマシャトルが走るコースは実に面白いところを通っています。

 左はアスレチックの橋の下をくぐる未来くん。
 高架の橋を超えてみたり、山(丘?)を回ってみたり。沿線の風景もポニーランドやバラ園、噴水広場、野球場やバーベキュー場など様々です。