色々なサイトの投稿を読んだ結果、オートスロットルに関する誤解や混乱、誤った操作が見られることが解りました。
ユーザの"VNAVでのオーバースピード"に関する報告や、"クライム時に飛行機が速度を維持しない"という報告を読み、Version 1.10でオートスロットルをよりリアルにするアップデートが、あるユーザにとって抜き差しならない状況を作っていることが明らかになりました。そこで、我々はオートスロットルの使い方のクイック入門こそが、有用だと考えました。
このPMDG機種転換コースのモジュールは、来週の初めにPMDGダウンロードライブラリからPDFフォーマットで手元にコピーを置いておきたい人のために提供されます。
新規ユーザや経験あるユーザの双方に有効な覚え書き
agl : Above ground level
AFS : Automatic flight system
AT : Autothrottle system
EEC : Engine Electronic Control
FMA : Flight Mode Announciator
MCP : Mode Control Panel
TO/GA : Take-off / go-around button (mode)
VC : Virtual cockpit
実際の定期旅客機の経験がない多くのユーザは、オートスロットルを扱うときにしばしば混乱します。ここには、頼るべき2〜3のルールがあります:
1) MCP上のオートスロットルのARMスイッチ: これは、ARMとOFFの2つを切り替えるスイッチです。スイッチがOFFの場合、あなたはスロットルをマニュアルで操作できます。もし、スイッチがARMEDの場合でも、プライマリ・フライト・ディスプレイ(PFD)にスロットル・モードが表示されない限りは、なおスロットルをマニュアルでコントロールすることが出来ます。
2) オートスロットルがスラストをコントロールするようにさせるためには、オートスロットルスイッチをARMに設定し、かつ特定のスラスト・コントロール・モードをアクティブにする必要があります。オートスロットルがACTIVEになっているかどうかを知る唯一の方法は、プライマリ・フライト・ディスプレイのスラスト・モード・表示を見ることです。
3) アクティブになっているATモードは、プライマリ・フライト・ディスプレイ(PFD)の、フライト・モード・表示(FMA)に表示されます。FMAはPFDの姿勢表示の上に横たわっています。FMAは3つの部分に分けることが出来ます。:
THRUST MODE | ROLL MODE | PITCH MODE
FMAのスラスト・モード(THRUST MODE)セクションがブランクになっている場合、オートスロットルはエンジン・スラストや飛行機の速度をコントロールしておらず、オートパイロットからは速度のプロテクションがまったく得られません。逆に、スラスト・モードがグリーン(アクティブ)モードを表示しているときは、オートスロットルが実際にスロットルをコントロールしていることを示します!
例:
もし、FMAが以下のような場合:
あなたがスロットルをコントロールしています。たとえ、MCPが以下のように設定されていたとしても:
もし、スラスト・モードがFMAに表示されていた場合、オートスロットルはあなたのために作動しています:
覚えておくこと: FMAにスラストモードが表示されていない場合、あなたがスラストをコントロールしています!
-Disarmed and Disengaged
-Armed and Disengaged
-Armed and Engaged
( i) ATソフト・ディスコネクトボタンを押す -- 2Dコクピットで飛んでいるときは、TOGAスクリューを右クリックする(TOGAスクリュー:MCPのAT ARMスイッチの左上にあるスクリュー)。バーチャルコクピットでは、スロットルレバーに付いている、スロットルディスコネクトボタンを押す。
(ii) AT ARMスイッチをOFFに設定する。
※訳注:バーチャルコクピットのスロットル・ディスコネクト・ボタン、効かない気がするのは私だけだろうか。
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もし、あなたがフライト コントロール ハードウエア(フライトスティックやフライト・ヨーク)に使っていないボタンがあれば、PMDG -> General -> Keyboard Commandsであるキーにオートスロットルをアクティブにする機能を割り当て、別のキーにオートスロットルをディスコネクトする機能を割り当ててください。そして、それらのキーをフライトコントロールに付属してきたソフトウエアを用いて、ハードウエアのボタンに割り当ててください。いちどそのように設定すれば、ボタンを1回押すだけで、オートスロットルのTO/GAをアクティブにしたり、ボタンを1個押すだけで、スロットルをコントロールするアクティブ スラスト モードをディスエンゲージできるようになります。これは、実際の飛行機であなたの指先の下にあるであろうスイッチを非常によく似ています。
オートスロットルは、以下の場合、自動的にディスコネクトされる :
( i) リバーサが展開された場合
( ii) 2個以上のエンジンがシャットダウンもしくは故障した場合
(iii) EECモジュールが故障した場合。メモ:もし、EECモジュールが故障した場合でも、全てのEECがALTNに設定された場合、再コネクトできる。しかし、後者の場合、マキシマムN1では、オートマチック スラスト リミットは働きません(ええ。実装したんです)。
SPDボタンは、いったん地上から400ft以上にゆき、アクティブ・モードがVNAVやFLCHでない場合、働きます。
THRは、地表から400ft未満では、働きません。もし、アクティブ・スラスト・リミットがTOやGAでない場合、THRを押すと、エンジンが動いていない場合、アクティブ・スラスト・リミットがCLBかCONにリセットされます。加えて、オートフライトシステム モードがVNAVやFLCHでない場合、アクティブスラストモードは、THR REF(max N1)になります。
PMDG Menu/Options/AFDSのAT Orverrideオプションをチェックすると、オートスロットルモードがHOLDの時に、マニュアルでスロットルをコントロールできます。HOLDはテイクオフで速度が65ノット以上の場合や、オートスロットルがスロットルをアイドルにリタードした後のアイドル・ディセンドの際に表示されます。
HOLDがアクティブ・オート・スロットルモードであるとき、スロットルをあなた自身が動かすことで、マニュアルでスロットル位置(とエンジン・スラストの出力)を修正できます。これは、特に65ノット以上でのリジェクト・テイクオフ(離陸中止)の際に便利です。スムースにスロットルを閉じて、オートスロットルにより適用されたテイクオフ・スラストをオーバライドすることが出来ます。
EECはエンジンのミニマム・アイドル・スピードを以下の条件で制限します:
高高度
高高度 フラップ展開
エンジン・アンチ・アイス ON
エンジンアイドル制御などの高度なEEC機能をMSFS環境でシミュレートするために、許されたミニマム・スロットル・ポジションは変化します(上を参照)。したがって、おおよそ28000フィート当たりをVNAV SPDやVNAV PTHもしくはFLCH(降下方向)でアイドル・ディセンドする場合、ユーザはマニュアルでジョイスティックのスロットルを瞬間的にアイドルに設定し直すか、F1キーを押すことが要求されます。
2DパネルのTOGAスクリューの右クリックで離陸が中止できます。
もし、AT Override オプションがチェックされている場合、単純にスロットルをアイドルにリタードすることで、RTO動作を開始できます。
マニュアル(APがディスエンゲージ)もしくは非ILSランディングでは、オートスロットル システムは、スロットルを自動的にリタードしません。
パイロットの非常にありがちな設定ミスの結果による、オーバ/アンダースピード報告を沢山見てます:
最もよく見られる間違い: パイロットは、飛行機がVNAVで、オートスロットルがARMになっているので、オーバー/アンダースピード プロテクションがあると思いこんでいます。しかし、FMAにアクティブ・スラスト・モードが表示されていない場合、そうではないのです。この場合、パイロットがマニュアルでスロットルをコントロールしない限り、飛行機はオーバー/アンダースピードとなります。
間違いの例:
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この画像では、パイロットはオートスロットルをARMEDにし、飛行機はVNAVを飛んでいるように見えます。パイロットは、降下中にオートスロットルがオーバースピード プロテクションを提供していることを期待します。
ところが… FMAはアクティブ・オートスロットル・スラストモードを表示していません。その結果、飛行機は単に適当に加速/減速します。
アクティブスロットル・モードがないため、オーバスピードもしくはアンダースピード プロテクションはオートスロットルからは提供されません。もし、パイロットからオーバースピードに関する苦情を調査すると、殆どの場合これなのです。
この問題を直すには、TO/GA、SPD、THR(使用しているピッチモードに依存します)もしくはVNAV、望むならFLCHを用いて、オートスロットルをエンゲージする必要があります。
Robert S. Randazzo
Precision Manuals Development Group 
www.precisionmanuals.com