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OLYMPUS PEN-EE Research
しぼ革ペンEEの比較検証のため#101000番台〜#200000番台のEEを、約10000番違いで用意しました。マニアックな内容ですがおつき合いください^^

初期のEEは貼り革のパターンがPENの第2期(三光商事製とされている個体以降)と同様のグレイで、1961年夏の発売から約1年間製造されました。その後通常の格子パターンの革となり、S3.5とWとEFを除き他のモデルも同じパターンを採用しています。

外観は同じに見えても、内部構造は製造時期により微妙に異なります。EEシリーズは歴史に残る驚異的な生産台数を記録し、ハーフサイズカメラの普及に貢献しました。それは初期のEEの完成度を高めるための試行錯誤の結果が基本になっていると思います。

私は入手したPENは必ず一度分解清掃を心がけます。ファインダーの清掃と劣化したモルトの除去を主に行い、必要であればサビの進行を止め、不具合な箇所はできる範囲での修理・補修をほどこします。その過程で同モデルの外部・内部の比較も同時進行していますが、異なったところがあれば記録に残すようにしています。このページではその過程の中で見つけた、特徴のある違いを紹介したいと思います。

※検証の対象とした
初期のEEは、機体番号#101383〜#204840までの約30台です。

最初期の頃はペンの特徴である内部の柱がボディと一体ではありません。真鍮の長い棒がねじ込まれています。
#101383[1-5]
#101385[1-4] #105186[1-5] #113559[1-6]
#117372[1-7]
#121956[1-8] #124230[1-8]
[ ]内は、裏蓋フイルム圧板の裏に記されたコードナンバー(製造年-月)
ペンの特徴である内部の柱はボディと一体です。

#126899[1-9]
#130372[1-9] #133638[1-9]
   
内部の柱はボディと一体ですが、巻き戻しクランクが貫通する部分は上下のワッシャーが省略され、その代わりとなる部品の形状に改良されています。
#140870[1-X]〜〜〜〜〜#204840[2-4]
内部の柱はボディと一体ですが、細く荒削りで柱頂上のボタン状のカタチが無くなっています。この後のEEはこのカタチのようです。
#206396[1-9]〜〜〜〜〜〜〜
   
初期のボディのフイルム室には、パトローネの遮光に使用されている布と同じ物が画像のように貼り付けられている個体があります。推測するに、フイルム室内でパトローネがあそばないようにとの配慮と、さらにコマ間の安定化を考えた苦肉の策なのではないでしょうか。初期の特徴なのか、又、検査後特定の個体に施されたのかは不明ですが、この頃のペンの各機種のフイルム室はパトローネに対して容量が少し大きめに設計されています。特にEEは新型のボディなので、市場に投入と同時進行で様々な改良がおこなわれていたのでしょう。
画像は#101383[1-5]のフィルム室内
ボディ内側両サイドにある遮光のための壁は、中期頃(2速)の個体から面積が大きくなっています。より光の侵入を妨げるためのマイナーチェンジですね。右は初期ボディで、左は銘板がOLYMPUS-PENとなった#387257のボディ。
以外と見落としやすいところなので、さっそく裏蓋を外して観察してみましょう!
   
上記のフイルム室でのパトローネが安定するための配慮その2です。パトローネを入れると缶のフタの部分がこの金具に接触してあそびが少なくなります。
私が所有する個体の圧板裏のデータからは、1961年8月から同年9月にかけてこの見るからにとって付けたような改造が見られます。

#121956[1-8]
#124230[1-8] #126899[1-9] #130372[1-9]
#133638[1-9]
   
左の画像の拡大です。素材は真鍮の部品を黒塗装して、マイナスの化粧ビスにて固定されています。丁寧な純正の改造です。どうせならネジも黒く塗ってほしいところですね。
   
ネジ切りのないセレン外周のリングは初期のしぼ革EEの大きな特徴ですが、時期を問わずまれにキリカキがある個体が存在します(赤丸の部分)。この2箇所のキリカキは製造後に加工されたのではなく、ちゃんとメッキも施されているので素材の時点で意図的に加工されています。
このリングは右回りに回転させねじ込む造りなのですが、しっかり固定させるための工具用のキリカキなのでしょうか??・・・それとも別の目的のため??? 詳細は今のところ不明です。

画像は#113559[1-6]のセレン外周のリング
※他にも見落としているところがあるかもしれません。
比較検証は今後も行いますので、発見次第ご報告します。
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