2006年度演習
法学部
- 法理学演習(学部3・4年通年4単位)
- 開講曜日・時限: 月曜5限
- 初回: 4月17日(月)5限
- 主題: R. ドゥオーキン『権利論』を読む。
- 募集人数: 12名。
- 内容
- ドゥオーキン『権利論』(Ronald Dworkin, Taking Rights Seriously, 1977)を英語の原書で読みます。この本は論文集であり、すべてを通読することは一年間のゼミでは不可能なので、よく引用される第2、3、4章のみ、一文一文精読する、という形式をとります。毎回一人の担当者が担当部分(2〜3頁程度を予定)の全訳と要約を事前に教員に提出し、添削を受けた後で配布します。本書には翻訳がありますので(下記参照)、準備の際は翻訳を参照して、英文読解の助けにしてください。また、ドゥオーキンの理論の概要を知るため、最初の二回ほど、日本語の紹介論文(深田三徳「R.ドゥオーキンの法理学と権利論」同『現代法理論論争』(2004年、ミネルヴァ書房)所収)を用いて議論します。
ドゥオーキン(1931〜)は、現在の法理(哲)学界で最も注目を浴びているアメリカの法学者の一人であり、今回のゼミで取り上げる彼の『権利論』は、「ハートの『法の概念』(1961)以降、法理学の分野では最も重要な作品である」と評されています。ドゥオーキンはこの書に収められている論文で、ハートが『法の概念』で主張した法実証主義的法理論に対して、非常に説得力のある批判を展開し、それ以降、法実証主義についての論争は、この『権利論』の内容を踏まえることが必須の前提とされています。このように重要な論文を読むことを通して、法理学の最先端の議論に触れ、法実証主義vs.自然法論という、法理学の核心的争点の重要さを知っていただきたいと思います。
このゼミは、論文の読解を通じて法理学の楽しさを知ることを最大の目的とはしていますが、それと同時に、英語の読解力を磨くことによって、英語圏への留学や、大学院入試の準備等にも有意義であると思います。将来の進路も見据えたやる気のある皆さんの参加を期待しています。
- 教材
- Ronald Dworkin, Taking Rights Seriously, 1977, ISBN: 0715611747(約3300円、中央館[書庫]所蔵)
深田三徳『現代法理論論争』(2004年、ミネルヴァ書房)(4200円、法学部図書室[共通図書]所蔵)
- 参考文献
-
ロナルド・ドゥウオーキン『権利論[増補版]』(2003年、木鐸社)※教材の和訳、法学部図書室[共通図書]所蔵。
*履修者:3年生5名+継続生
大学院 法学研究科(修士課程)・法律政治学コース(博士前期課程)註
- 法理学理論研究(通年4単位)
- 開講曜日・時限・場所: 月曜3限、法経棟763研究室(参加者の話し合いで変更可)
- 初回: 4月17日(月)3限
- 内容
- Robert Alexy, Theorie der juristischen Argumentation (ロバート・アレクシー『法的論証理論』)の最初の章(A−I)を精読し、法的判断の基礎となる合理的な論証方法についての諸理論を概観する。一語一語、品詞・性・格等を確認しながらゆっくり進める予定であるので、ドイツ語を少しでも読めるようになりたいすべての院生の参加を歓迎する。学部学生の参加も可。
- *受講希望者0名(4月17日現在)
- 文献の調べ方(前期集中2単位)
開講曜日・日時・場所: 火曜3限、法経棟763研究室(参加者の話し合いで変更可)
- 初回(法律学系): 4月18日(火)3限、法経棟763研究室
- 内容
- 本研究科で法律学を学ぶ院生を対象とする。日・英・独語の文献収集能力を高めるため、付属図書館中央館・法学部図書室での図書・雑誌探索方法、LEX/DB, WestLaw等のデータベースやインターネットの活用方法等を学び、また、文献の引用方法等も修得する。本講義は1年次前期集中講義とするので、履修希望者は事前に相談に来ること。なお、政策学系院生はアンドリュー・ビートン助教授が担当する。
- レジュメ
- 金沢大学での文献の調べ方(日本語編) (pdf)
- *履修者:4名
- 基礎法特論第一(前期4単位)
開講曜日・日時・場所: 火曜1, 2限、場所未定
- 初回(法律学系): 4月18日(火)1限、法経棟763研究室
- 内容
- 4単位のうち2単位ずつ、青野透教員と足立に分けて授業を行う。青野教員は、主として邦語文献により、@生命倫理と法学の関係Aヒト・クローン問題と人権B臓器移植問題における法と倫理の関係等を中心に授業を行う。足立は、英米の法哲学界に非常に影響力のあるロナルド・ドゥオーキンの著書『ライフズ・ドミニオン』を取り上げて、主にアメリカ合衆国における安楽死・尊厳死問題について検討する。
註: 公共政策コースの院生も履修できます。
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