ピアスの穴あけ情報:ピアスで失明?
■ ピアスの穴あけ:ピアスで失明?
紐の話ですが、耳たぶには名前がつくような大きな神経や血管はありません。最初この話を聞いたときは一笑にふしたのですが、そのうちに白い紐のようなものが飛び出している患者さんが何人も来院するようになりました。でもそれは神経ではありませんでした。何だったと思いますか。最初のころはホールの中の皮膚は非常に薄く、ちょっとした力ですぐ傷ついてしまいます。調子の悪いホールに入れているピアスを乱暴に引き抜いて、丁度靴下をひっくり返したように皮膚のトンネルが裏返しに飛び出して、紐のように見えたのです。またホールが完成してからしばらくピアスを使わないで放っておくと、ホールの中に垢がたまることがあります。久しぶりにピアスを入れると、この垢が煙突掃除のように押し出され、白い紐状に見えることもあります。このような白い紐は調子の悪いホールにピアスを刺したときに見られるわけで、無理にピアスを押し込んだ痛みで貧血を起こし、頭がボーとなり目の前が真っ白になったという体験談を聞いたことがあります。こういう話にオヒレがついて、噂が広まっていったものだと思われます。
お洒落に加えて他人との相違を強調し自己を主張するためにピアスをする男性が増えています。昔はファッションのためばかりではなく、願い事が叶うようにとか、あるいは宗教上のしきたりなどの理由から男女の区別なくピアスをしていたと言われています。たとえば長く遠くに旅行に出るときには、今と違って再び戻ってこられるかどうかたいへん心配だったようです。恋人同士や仲の良い夫婦は、耳たぶに片方ずつ同じピアスをしていれば必ず生きて再会できると信じられていたそうです。ピアスは2個1組ですから、お互いを呼びあうと言うのです。男女が仲良く歩くとき、男性の左腕と女性の右腕を組みます。男性は利き腕の右手を自由にしておかなければ、いざというとき女性を守れないからです。つまり、男性の左耳につけたピアスと女性の右耳につけたピアスは、いつも離ればなれにならないようお互いを見つめ合っているわけです。男性の左耳のピアスは、女性を守る優しく逞しい男の象徴なのです。