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発端その1
ANDS理事長加用先生が「早期脱水白玉法」を発表なさってから、私はずっと自分の「すりすりころころ」と共通点がある、とおこがましくも思っていたのです。皮膜が確定する段階で、どちらも粘土がうっすらと表面を覆うという点です。
発端その2
うちの庭の土で作ったおだんごは、仕上がったとき、艶は出るけれど表面のなめらかさが今ひとつでした。粘土がつぶれ合って重なっているとでもいうように。これをどうにかしたい、と思っていました。
しかも、制作途中ではすりころがうまくいかず(詳しくは後で書きます)、結局強くこする方法を採らざるを得ませんでした。すりころという方法自体の有効性を、それを考案した本人が危ぶむようになっていたのです。
すりころの有効性と弱点についての考察
私が「すりすりころころ」というやり方でおだんごを作るようになったのは、以前「語りたい!」で書いたように、圧力で押しつぶして表面を整える(図1)のではなく、表面の凸凹を埋めて整えていく方がいいと考え、またそれが出来るやり方だと思ったからです。
図1
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強くこすることの危険性は、ア.後でひび割れを起こしやすい イ.やり方によっては表面近くの土を混ぜてしまうことになる(図2) ということがあげられます。特に私はイによって、時間と労力をかけたのに艶が出なかったという経験が多くあります。
図2
さて、すりころですが、黒っぽいさらさらの土ではこれでうまくいったのに、我が家の庭のもののような赤い土では、粘土分がだまになって落ちるばかりで表面に乗って来ないのです(図3)。これでは光るものはできません。
図3
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では、なぜだまになって落ちてしまうのか。答えは水です。粘性の高い我が家の土はすぐに水を呼んでくるのです。水分を含んだ粘土は小さな固まりになって落ちてしまい、定着できなかったと考えます。
水とコミュニケートしながら、表面を整える
やはり、泥だんご作りの本質は水とのコミュニケーション(by加用先生)でした。泥だんごの内部にあった水がどのくらい表面に出てきているかということを様々な要素から知ること、そしてコントロールすることが、おだんごの表面をきれいに整えるために不可欠なのです。
水の量を知る要素とポイント
コントロールのツボ「水には後から来てもらう」
制作の前半では誰でもあまりぐいぐいとはこすらないはず。土をかけてはころころ、かけてはころころしますね。そのとき、表面の水分はちょっと少なめ。このくらいだと、水は表面の土よりもっと小さい粒しかくっつけられない。そうやって順々に表面が整ってくるのです。反対に水がたっぷり呼ばれてきていると、いつまでも大きな粒までくっつく。また表面を混ぜてしまって中の粒まで出てきたりする。そうすると表面が順々に整ってはいかない。だから、水にはちょっと後から出てきてもらうくらいの量とタイミングで、土をかけていくといいと思うのです。
私は近頃、制作の最初から最後までずっとこのようなやり方(かけてころころ、ちょっとすりすり)でおだんごを作っています。おだんごの様子によってはいろいろなことをしてみますが、この考え方からずれていなければなんとかなるのです。
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| 土をかけてころころ。 | 水が出てきて整う。 |
ちょっと余分な水が出てきても… |
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| 少しなら乾いた土が取り囲み、小さなだまになってとれていく。 | きれいに整って乾いた表面 | |||||
| ※粘土やシルト(粘土よりも少し大きめの粒)は、本当は丸ではなくて平たいそうです。また、乾いてもバラバラにならないのは、平たい者同士が密着する効果 (2枚の下敷きがぴたっとくっつくような) と、イオン結合(詳しいことはさっぱりですが)によるものだそうです。2003,2,11追記 | ||||||