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 (4)製作前キットレビュー
   Lたまごひこーき考 (ハセガワ、AFV CLUB)

 ご存知の方も多いと思いますが、現在販売されている「たまごひこーき」シリーズとはもともと1980年代にハセガワがリリースした「たまご飛行機」(当時は漢字表記でした)シリーズの復刻がベースになっています。

 そのハセガワの復刻版シリーズでは、昔のアイテムが全てリリースされている訳ではありませんが、アクロチームカラー(サンダーバーズ、ブルーエンジェルス、ブルーインパルス等)のラインナップ化やそれに伴う航空自衛隊 T−4の新作、ボックスアートに萌え系女の子のキャラクターを採用する等、最近の風潮にマッチした(?)対応がなされています。

 あえて言いますが、このキャラの彩色済フィギュアを付けていたら倍の値段でも売れる気がするなぁ。


 さて今回は、先ごろ発売されました VF-1A/J バルキリーのたまごひこーき版キットが目当てで行った模型店で、珍しいハセガワ以外の「たまごひこーき」系キットを見つけてしまったこともあり、事のついでに上記の代表的ハセガワキットと合わせてネタにしてみました。

 それが下の「AFV CLUB」の「Q SERIES」です。
 
     AFV CLUB Qシリーズ
     AFV CLUB ”Q SERISE” Mirage2000 販価\1,500

 AFV CLUBは台湾のメーカーですが、私は今まであまりお世話になったことがありませんでした。(正直今回、AFV以外もやってるんだと驚いたくらいで・・・)

 このシリーズでは他に「F−16」も出ていましたが、F−16はハセガワでもたまごひこーきが出ていますので、この「ミラージュ2000」をチョイス。

 今回はVF-1A/J のたまごひこーき版をベースに他キットとの比較をしながらレビューしたいと思います。


■Proportion: ☆☆☆☆☆

 プロポーションをどうこうとは言いにくいキットではありますが、「たまごひこーき」としての記号性は十分に感じ取れます。

 VF-1 はご存知の通り、現用機(残念ながら米本国では退役してしまいましたが)のF-14「トムキャット」と比較される程よく似たスタイルで、エンジンが左右に離れた「双胴型」をしているのでたまごひこーき化にあたっては、難しい面もあったと思いますが共に良く特徴をとらえている、というかデフォルメされていることでそれぞれの特徴が強調されている感じです。
<F-14> <VF-1>
 マーキング・塗装説明図を並べてみましたが、トムキャットは全長に対してやや前よりのコックピットが強調されています。

<ミラージュ2000>
 <F-15>
 

 左のミラージュ2000は「たまご」ひこーきというよりは、デフォルメキットといったイメージです。


■Detail: ☆☆☆☆

 最新のVF-1 とは言え、たまごひこーきという企画故に「ハセガワディティール全開!」という訳には行きませんが、旧来のキットよりパネルライン等は繊細になっています。あまり凝り過ぎてもキットの性格と釣り合いませんので、モールドの情報量も少なめですが「○イチマーク」等VF-1の最低限のディティールは再現されています。

<VF-1>
<F-15>
<ミラージュ2000>

 一例としてパイロットの比較です。
 VF-1とF-15のいずれも2パーツで済ませているハセガワに対して、AFV CLUBのミラージュ2000は5つものパーツでパイロットを構成しており、形状の再現性とシャープさではピカイチでした。(頭部は左右分割、胴体は前後分割、さらにエアホースが別体!)

 F-14が複座故にかパイロットが付いていないのは残念です。
 ↑ミラージュのディティールは他の部分も総じてシャープであり、翼の後端もスケールモデルの様に可能な限り薄く再現されています。
 このあたりに、ハセガワのたまごひこーきとは路線を異にしている様子がうかがえます。まあ、値段も倍程に違いますが。


 ↑F-14のエアインテークは貫通しており、この4機の中で唯一、エンジンコンプレッサーフィンが再現されています。偉いです。

 ↑F-15は完全にフタがされています。

↑VF-1は開口していますが奥に壁がありますのでそこに「フィン」を追加するといいでしょう。


■Structure: ☆☆☆☆

 VF−1 はパーツ数も抑えて、且つ極力合わせ目が目立たない配慮がなされており、機首側面だけ処理すれば他はただ接着するだけで行けそうです。

 欲を言えば可変後退翼は左右連動して欲しかったですが、トムキャットもやってないししょうがないか。

<VF−1>

↑値段も高いだけあって一番パーツ、ランナー数が多いです。

<F−15>

 下のF−14と共に、極限までパーツを減らしてあるのがよく解ります。サイドワインダー4発付き。

<F−14>

 恐らくサイドワインダーとスパロー風のミサイル2発ずつ付属、さらに胴体下部の燃料増槽も。

<Mirage2000>
  
  こちらもパーツ数は極力抑えつつ、武装も4発付属。ランナーは一枚にまとまっているため機体は他と比べて小振りです。しかしインテークベーンとショックコーンを胴体と分離(矢印部)、別パーツ化し、さらにミサイル用のパイロンも別パーツ化(破線部)するというスケールモデル並みのこだわりを見せる異色の存在です。4機中最も高価なのも許せるかな。

   
   ↑VF−1はバトロイドの頭部パーツでA型とJ型を作り分けが可能になっています。
   1/48のキットでもそうでしたが、S型は別に出すつもりなのでしょうか?
   だったら、ストライクパック付きで出すのがいいと思います、とか言ってみたりして。


■Cost Paformance: ☆☆☆☆☆

 最後はデカールの紹介です。

<VF−1>

↑デカールは劇場版A型3種類とTV版のJ型の分が付属している超豪華仕様です。保護用の紙でカバーされています。(こんなの1/72でもやってないのに・・・)

<F−15>
 
 ↑F−15にはスケールモデルにも使用できそうなクオリティのマーキング類が付きます。パッケージは航空自衛隊仕様でしたが、米軍の部隊マーキングもあります。

<F−14>

↑F−14はF−15と比べると寂しいですが、VF−31とVF−84のハイビジマーキングが付きます。

<Mirage2000>

↑こちらも保護用紙が被さっています。台湾空軍、インド空軍、フランス空軍が再現可。
 おっと、なんで紙被さったままなんだ。

 <結論>
 別に締める必要もないのですが、ちょっとまとめを。

(1)判ったこと

 ・AFV CLUBのQシリーズは「たまごひこーき」の海外版ではなく、系統の違うよく出来たデフォルメキットだということ。

 ・たまごひこーきの同じシリーズ内でもキットの仕様には割とバラつきがあること。

 ・VF−1はとりあえず「買い」だ、ということ。(やっぱりか・・・)









たまごひこーきVF-1
Hasegawa ノンスケール"たまごひこーき" 
VF-1J/A VALKYRIE
定価\1,300


ハセガワ・たまごひこーき
Hasegawa ノンスケール"たまごひこーき" 
F-15 EAGLE & F-14 TOMCAT
定価 各\800













































































































































↑コトブキヤの「プラユニット」シリーズでエンジンフィンに最適なパーツを見つけました。

↑ 最近はこんなものまであって、1/144等の小さめのスケールモデルにも使えそうです。
 6,7,8mm径の3種類ありますが、たまごひこーきには大きめのものを端を削って付ける位がいいかと。
 真ん中に突起を付けといてくれれば手間が省けるのに、とか思ったりして。


















































↑F-14の武装(上)とF-15の武装(下)
 上の左側は「サイドワインダー」だと思うのですが、下のF-15のとえらくサイズが変わっているのはご愛敬です。































































































































































↑ミラージュは箱の裏側がカラーガイドになっています。
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