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(5)製作キットレビュー EVF-1A バルキリー・ファイター形態 (1/72 ハセガワ) 2009.4.22 唐突な完成レビューは、このサイトの立ち上げ前からお手付きして放ったらかし状態だったものの、プラモバイオリズム変動による制作意欲回復の結果です。決して最近見た「マクロスゼロ」に触発されて買い集めた「ゼロ」関係のキットを作る前に、モデラー主義的にお手付き状態で放っておけなかったというややこしい心情からではありません。念のため。(知らんて) しかし改めて思い起こせば、バルキリーをハセガワがリメイクすると知ったときの驚きとキットを手にしたときの感動が蘇ります。一気に作り始めれば良かったものを次々と出るバリエーションに踊らされ収集に明け暮れ、一個中隊以上は揃った頃には製作意欲が減退しているというお決まりのパターンでお蔵入りしかけたこのキットは、(パテ盛り箇所が多いとか、パーツの合いが悪いとかの明確な理由なく)コックピットのみ完成状態で8年以上の歳月を放置されていました。 再開してみると、最近の1/144ガンプラよりパーツ数も少なく、合わせ目消しが必要な部分も脚(エンジン)部と機首くらいと、それほど多くないためその処理を済ますと、基本塗装に入れます。 実際の航空機モデルはほとんどが塗装による塗り分けが必要ですが、今回は基本塗装面以外のカラー(赤、黒)について、すべての塗り分け箇所を網羅している付属デカールを用いてみました。題して「このデカール、使えんのか?レビュー」です。 ■Proportion: ☆☆☆☆☆ バトロイド形態のバルキリーもリリースしながら、潔くそれぞれの形態でのベストプロポーションを追及しているため、そのパーツ・形状には互換性がありません。よってファイター形態もその制約にとらわれることなく航空機のフォルムを優先しており良好と云えます。 個人的にはバトロイド形態はもっと不格好でも許容できるのですが・・・。 ■Detail:☆☆☆☆☆ 10年近く前のキットとはいえ、さすがはハセガワが手がけただけあり航空機モデルとしてのディティールは世界最高レベルと言っていいでしょう。決してアニメキャラクターモデルだからと手を抜いてはいません。アニメーションのイメージを壊さずに、航空機の基本ディティールやマーキングを追加するのにはこれ以上の適任もないでしょう。現用航空機的記号と原作のディティールが違和感なく共存できていると思います。 ↑バルキリーに特徴的な「丸イチ」マークもデカールを使いました。下手に塗装するより綺麗に 仕上がりますがモールドとデカールの向きを合わせるのが意外に難しいです。 (微妙にずれているのが分かるでしょうか?) (1)まずは尾翼の黒塗装部のデカールを貼ってみました。この場所は翼の両面から貼り合わせることになるので、端の合わせ目がうまく処理できるかが懸念でした。 ↑赤い部分が剥げているのは不注意で当ててしまったからです。最後にクリアーを 吹きつけて保護するまではこういうパーツの角などは要注意です。画像からも分かるとおり 鋲のモールドまで確認できるほど良くなじんでおり、塗装と比べても遜色ありません。 結果的には、両側のデカールをそれぞれ反対側へ回り込ませ(ほんの少しですが)て重ね合わせることで翼の端も綺麗に黒色塗装のように仕上げることができました。実際には片面ずつ完全に乾燥させてから反対側の面を貼ります。 翼面から少し(0.1〜0.2mm程度ですが)はみ出るくらいに位置決めをしてから水分を綿棒を転がして押し出しデカールを動かなくしてから、はみ出させた縁にマークソフターをひと塗り、数秒待って綿棒で折り曲げてなじませるようにするとうまくいきます。 もう一つの懸念はデカールの「透け」でしたが、シルクスクリーン印刷のデカールが奢られており、白い機体に黒いデカールを貼り、さらに白い髑髏マークを重ねるという悪条件でも全く透けず、問題ありません。 (2) 次に気になったのはキャノピーフレームのデカールです。 要は塗装とデカールとどちらが綺麗にできるかということですが、左右2分割された状態のフレームは特に中央の枠はデカールの縁の「ノリ」を切り取ると1.5mm程度の細さになり、切れてしまうと取扱いが厄介に思われましたが、軟化剤を塗る前なら意外に強く位置の修正も容易です。 マスキングの手間を考えると私はかなり使えるデカールと思います。 ↑よく見ると画像ではキャノピーガラス面にデカールがはみ出ていますので、 ガラス面周囲にデカールの内側の縁を合わせて外側の縁は巻き込んでしまうのが 良いようです。 <その他気づき点>
■Structure:☆☆☆☆☆ ハセガワのバルキリー(ファイター形態)の「ノーマル」版、つまり今回の機体のように大気圏内仕様のキットは、それだけを見ると多くの不合理な構造・パーツ構成をとっていますが、それはバルキリーのシリーズ展開を考慮した上でのことで全て理由があります。 その紹介だけでひとネタできそうですので、また別の機会に。 ■Cost Paformance: ☆☆☆☆ 上記のようにシリーズ展開(当然ながらすべてのバルキリーのラインナップの詳細が分かっている状態でのキット化ですから)を十分考慮した上でのキットですので、ベースモデルはもう少し安くなっても良かったのでは?と思います。航空機モデルの新キットとしては納得できる価格ですが。 |
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ハセガワ 1/72 VF-1A バルキリー 劇場版 (ファイター形態) 今更説明の必要もないと思いますが、このシリーズにはバトロイド時の頭部違いで標準仕様のA型、小隊指揮官用のJ型、中隊指揮官用のS型、訓練用複座のD型等があり、またそれぞれに宇宙空間の高機動・追加武装用オプションや、パーソナルカラーによる区別まであるという模型メーカーにとっては金型が共通化でき、デカール違いでバリエーションを増やせる理想的なシリーズです。 ↑この劇場版では赤・緑・青のパーソナルカラーが再現できます。 上に被せてあるのは私が追加したデカール保護用のトレーシングペーパーです。湿気などによりデカールが説明書やキットの袋などに貼りつくのを防止します。キットによっては最初から付いているものもありますが、買ってからサッサと作ればこんなものいらないのですが・・・。 デカールには機体の基本色の白の上に重なる全てのライン、マーク、他の塗り分け部の色が揃っています。機体表面にモールディングされている例の「○イチ」マークやキャノピーのフレーム、結構面積の大きい尾翼の黒部分などもデカールがあるためこれらが使い物になるならマスキングによる塗装作業はほとんど不要になります。 注1) 今回はデカールが古く(約10年モノ)台紙とノリの乾燥が進み過ぎて軟化し難くなっていたため水に5分程度浸してないとデカールが動きませんでした。軟化してからのデカールの性質はあまり問題ないと思いますがマークソフターの効きは速く、一度塗布して軟化させてしまうと、位置をずらしたりはできなくなるほど柔らかく貼りつきます。ハセガワのデカールが全てそうか(もしくは古いせいか)は分かりませんが、軟化剤の効き具合を早くつかむことが肝心です。 ↓厚みのあるベントラルフィンも赤色部と黒色部のデカールが付いており、尾翼と同様に行えばマスキング不要で非常に簡単です。フィンも脚部に接着してからデカールを貼ります。 ↓唯一と言っていいと思いますが、使えなかったのがエアブレーキ部のデカールです。モールドが深いのでマークソフターでも沿わせることはできませんでした。綿棒などで押さえると縁が引きずられてゆがんでしまいました。 ↑これは切れ目を入れて何とか貼り付けようと足掻いた結果です。結局塗装で修正しました。 ↑もう私の肉眼ではこのパネルの繊細さが分かりません。 |
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