TOP(5)製作キットレビュー ⑪XENTEX / XENTEX-MARS IDX-9 ペストXさん (コトブキヤ 1/1スケール)

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(5)製作キットレビュー

  ⑪XENTEX / XENTEX-MARS IDX-9 ペストXさん (コトブキヤ 1/1スケール
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   €2010.11.5

 西暦20XX年・・・
 害虫たちは全ての駆除剤を克服していた。彼らの繫殖を妨げるものはもはや何も無く 彼らは人類にとって大災厄となった・・・・だが!!
 その事態を重くみた日本企業「マーズ製薬」が、従来の駆除剤に替わる超小型害虫駆除ロボットの開発に成功、身長11.5センチのメイドロボット
インターセプタードール「一撃殺虫!!ホイホイさん(税抜29800円)」を発売した!!

 という、くだりで始まる知る人ぞ知る「ホイホイさん」シリーズ、このたびは第3のインターセプタードール「ペストXさん」の製作レビューです。

 原作は某季刊誌に連載されていたものが、'04年にコミックス(全1巻)として発売されており、現在は「一撃殺虫!!ホイホイさんLEGACY」として続編が連載中のようです。(というのは、コミックスしか読んでいないからなのですが)このキットシリーズも'09年9月からの発売ということで出足は遅かったようですが、徐々に人気が出てきたのか着々とラインナップが充実してきています。

 キットが出た当初は原作も知らなかったので、気にはなってたのですが手にとる事もなくスルーしていましたが、最近私の師匠とプラモ屋巡りをした時に「ワシ持っとるよ、作りかけやけど」との一言で試しに買ってみたところ・・・・ハマってしまったというわけです。


■Proportion: ☆☆☆☆☆

IDX-9 ペストXさん 前IDX-9 ペストXさん 後

 コミックスの設定資料の方が若干頭身は大きいですが、全体的なプロポーションや手足のバランス等はインターセプタードールの特徴を良く押さえてあり上々です。
 ペストXさんのシルエットを決定付けるコートとマフラーの形状も非常に良くできており、でっかいポニーテールと「X」型のアンテナもデフォルメが効いていて秀逸です。

IDX-9 ペストXさん「飛燕ナイフ」

 本体そのものの可動域はかなり広く、劇中のイメージに近いポーズも可能です。


 
IDX-9 ペストXさん「飛燕ナイフ」
 マフラーは2軸可動、コートは4枚構成でそれぞれが2軸で動くため、手足の可動域をほとんど制限しません。



 では、このキットの特徴と製作過程の紹介に移りましょう。

 先に述べたとおり、キットは箱の大きさの割にパーツ数はあまり多くないです。
 というのも、髪やコートの形状再現のためパーツが非常に立体的に成形されており、ランナーに付いた状態での厚みが厚いからです。
IDX-9 ペストXさん

■Detail:☆☆☆☆

 さて、早速製作に入ると、一部のパーツが塗装されている事に気が付きます。

 手首・足首部分の「X」マークの他、グローブの黒部分と赤い部分が塗装されており、素組み派には嬉しい配慮となっています。

 塗装派(のハズ)の私も、これは折角なので今回は活用させてもらいました。


■Structure:☆☆☆☆☆

 このキットも最近の可動キットのセオリーどおり、関節パーツにABSを採用しています。
 ABSという樹脂は強度が高く摩耗にも強いという反面、塗料の溶剤に侵されて脆くなるという特性を持っていますが、塗装方法に気を使えば全く出来ない訳ではありません。コトブキヤさんのサイトの解説が非常に参考になりますので、詳しくはそちらで。

 まずは脚ですが、膝関節パーツがABS製です。
 これは、組んでしまえば後ろ側の一部しか見えないので、脛のパーツを接着し合わせ目処理をしてから一緒に塗装します。
 サーフェイサーを吹くと、塗膜が厚くなる上、剥げてきた場合に余計に目立つのでこの紺色のパーツは下塗り無しで行きます。決して手抜きではありません。可動フィギュアの特性を考えた上での計画的妥協です。

 腕のパーツも肩のボールジョイントと肘を含めた上腕がABS製です。

 肩のジョイントは完成後にはほとんど見えないので問題なし、上腕は塗装が必要ですが、肘関節もキツくなく負荷も少なそうなので、エアブラシ塗装なら問題ないでしょう。
 関節の塗り残しがない様に、肘の曲げ伸ばしそれぞれで塗装します。

 「握り手」のパーツは指パーツ側が塗装されていますが、あいにくゲート位置が目立つ場所にあり、切断後成形色の跡が残りますので、ここはやむなく塗装です。
 手の甲側の成形色とも微妙に違うので、ついでと言えばついでなのですが。

 武器の持ち手パーツは合わせ目を消して、甲の赤い部分をマスキングテープで覆って塗装します。小さい四角形に切ったテープを何枚か重ねれば、意外に簡単にマスクできます。
 


■Cost Paformance: ☆☆☆☆☆

 左の顔パーツとセットで、このキットシリーズの共通仕様が「瞳パーツ」です。
 ホイホイさんやコンバットさんと同様、右、正面、左目線がパーツ組み換えで再現できます。(しかし、このパーツの口まで嗤ってなくてもいいと思うのですが)
 

 武器は「隼ブレード」「飛燕ナイフ」とそれぞれの鞘が付いてきます。
 それぞれコートの後ろに装備可能です。
 

 これは思い切り良く全く塗装されていないので、しっかり塗装します。今回しっかりとマスキングが必要だったのは、これらぐらいですね。
 
 ホイホイさんやコンバットさんに比べて少なくて見劣りするので、今後の武装バリエーション展開に期待です。(あるのか?)


 さて、製作の続きです。

 顔パーツはタンポ印刷を活かして、つや消しクリアーのスプレーのみ(画像左側)で結構見栄えがします。
 眉や睫毛のデカールも付属しますが、成形色と印刷を活かしてこれで十分でしょう。

 コートは陰影を付けたかったので、ベースホワイトを吹いてから、調色した色を吹きました。
 画像右のコートの陰影が分かるでしょうか?
   陰影の付け方は、至って簡単のナンチャッテ技法です。

 濃い部分は厚く塗って、明るい部分は薄く塗る。この場合、コートの凹凸の凹み部分を濃く塗り、凸部分を明るく残します。

 エアブラシの基本ですが、塗料の希釈度合いは薄めの方が綺麗に出来ます。
       
       出来上がり。この上からツヤありのクリアーでコーティングします。

       
       ファスナーは地道にエナメル塗料で筆塗りします。


 完成。


 顔のマフラーは可動して下にずらすことができます。





 さーて、専用バイク「オボロ」はいつになるかなー。










 €IDX-9 ペストXさん 箱
 コトブキヤ 1/1スケール IDX-9 ペストXさん
 (定価\3,000)


↑箱の大きさは、ガンプラ・マスターグレードシリーズとほぼ同じですが、パーツ数は大分少ないです。今回着手した理由も多分にそこにあります。









































































↑ポニーテールのパーツは前後2分割だけですが、合わせ目を目立たない位置にして、毛先はしっかり造形するなど、細かい配慮が見てとれます。
 キットが対象年齢15歳以上となっているのは、こういうこだわりでパーツの尖った部分があるからでしょう。



↑コートはファスナー部分の造形のため、「スライド型」が用いられています。

スライド型が用いられている部分は他に、

↑腿のパーツのボールジョイント部分(ABS製)


↑靴のパーツの側面モールド


↑指パーツの凹み部分

と、実に細かい部分にこだわりが見られます。



















 このキットシリーズの共通仕様として「顔」パーツの交換が出来ます。この顔パーツも睫毛・眉がタンポ印刷されており、今回これも利用しました。


ペストXさんも劇中で「ギギ」と嗤う顔が付いてきます。






























































 髪のパーツも赤の発色を考慮して、ベースホワイトで下地を作ったあと、陰(凹み)部分に今回はグレー系のシャドウ色を吹きます。



 シャドウを割とテキトーに吹いても根気良く色を載せていけば何とかなります。



マフラーのシャドウは髪の赤をそのまま使用。
 つや消しホワイトを重ねて、陰部分にうっすら残るようにしました。


↑飛燕ナイフはチタンシルバーを吹いた後、グリップと刀身の赤を塗装

 最後に刃と赤部分をマスクしてオレンジを載せます。(やっぱりこれが一番手がかかってるな)



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