TOP(5)製作キットレビュー ⑫MARS / XENTEX-MARS ID-3 ホイホイさん・重戦闘Ver. (コトブキヤ 1/1スケール)

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(5)製作キットレビュー

  ⑫MARS / XENTEX-MARS ID-3 ホイホイさん・重戦闘Ver. (コトブキヤ 1/1スケール
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   €2010.12.31


 一年振りの製作レビューの次は一か月後という極端なペースで完成したのは、前作と同じシリーズという変わり映えの無さですが、ペストXさんの次はやはりホイホイさんをという訳で、「ノーマル」ホイホイさんを作っているはずの師匠に遠慮しての選択は、カラー&武装バリエーションの「重戦闘Ver.」となりました。

■Proportion: ☆☆☆☆☆

 ID-3 ホイホイさん 重戦闘Ver.all
 「重戦闘Ver.」全武装。表情とのギャップが何とも・・・。一升瓶はギャグの効いた打撃武器という設定です。

 ID-3 ホイホイさん 重戦闘Ver.後ろ

 ホイホイさんはコミックスのイメージがかなり忠実に再現されており、全体的なプロポーションや手足のバランス等も愛嬌十分です。
 重戦闘Ver.はその名の通りノーマル版とは武装が異なるのに加えて、髪の毛のパーツも上の画像の「おさげ」タイプが追加され、表情パーツも「笑顔」と「嫌顔」が追加されています。もちろん全てが選択・交換可能です。
 長大な重機関銃と巨大なトンカチで正に「重戦闘Ver.」に相応しい内容で、キットのボリュームも、結局前回製作した「ペストX」さん以上のものでした。

ID-3 ホイホイさん 重戦闘Ver.
 このシリーズの第1弾となったホイホイさんですが、重戦闘Ver.では成形色がピンクに替わったため、素組み派向けに下着パーツの色が分けられたりと、細かな配慮がなされています。

 瞳パーツは塗装派のためにデカールが用意されており、また印刷されていない瞳パーツ(ランナーごとピンクの成形色になってしまったため不要となったパーツ)がそのまま入っているので、通常の正面・左右目線以外の目線のパーツも作る事が出来そうです。







 では、製作過程を追いながらキットの内容をみていきましょう。
 
 ID-3 ホイホイさん 重戦闘Ver.
 ノーマル「ホイホイさん」に対して追加となっているパーツです。前述のとおり、武器、おさげ髪、表情パーツと専用のデカールが付いてきます。


■Detail:☆☆☆☆
ID-3 ホイホイさん 重戦闘Ver.  さらに、おさげ髪用のアンテナ基部パーツと共に、コトブキヤの「メカニカルベース」(飾り台)に接続するためのパーツが付属します。
 左の着色されたパーツはおさげを括っているゴムのパーツです。
 

 ペストXさんでは塗装されたパーツが多かったですが、このホイホイさんではエプロン部分にロゴが印刷されています。

 私は塗装をしたかったので、これは後で剥がすことになります。
 

 おさげの先端は9つものパーツに分割されて再現されています。
 接着面の「合い」は良く、パテ盛りも無しで組みあがってしまう出来に脱帽です。

 おさげの先端は三つ編み部分に挟み込む構造になっていますが、接着前提として矢印部分にある突起(抜け止め)を切り取り、後ハメが出来るようにしておきます。

 髪バンドのパーツも折角塗装がされていますが、接着して合わせ目を消しておきます。

 おさげ髪の本体はパーツ割線も一直線でないこともあり、段差・隙間が生じます。
 ここは観念してパテ盛りを施します。

 ノーマルの髪の合わせ目は見えにくい位置に配慮されていますが、結構段差が残るので丁寧に処理します。
  

■Structure:☆☆☆☆☆

 このキットも最近の可動キットのセオリーどおり、関節パーツにABSを採用しています。
 ABSという樹脂は強度が高く摩耗にも強いという反面、塗料の溶剤に侵されて脆くなるという特性を持っていますが、塗装方法に気を使えば全く出来ない訳ではありません。コトブキヤさんのサイトの解説が非常に参考になりますので、詳しくはそちらで。


 ノーマルの髪パーツは組み立て易くするため、左の様にダボが沢山ついておりましたが、後ろに重心が偏る懸念があったので、軽量化のため全て切り落としました。髪のパーツ全体からするとせいぜい5%くらいの重量でしょうが・・・。

 靴のパーツは底の部分が別パーツですが、接地状態では合わせ目が見えないようになっていますので、パーティングラインをペーパーで消すだけで処理が完了します。

 重量バランス対策として、靴の先にウェイトを仕込みました。
 丁度良さそうな鉄球(パチンコの玉よりは小さい)がありましたのでそれを使いましたがもちろん釣りの重り等があればモアベターです。
 というのも、結局サイズ的にギリギリで中のダボの切除と靴パーツの厚みを削る必要があったからです。
 軟らかい鉛の板重りなら、隙間に詰めていくことができるでしょう。

 肩のパーツは構造上後ハメが無理なので、ピンクの肩パーツを塗装後、白の袖パーツで挟みこみます。

 接着が乾燥したら、ピンクの塗装部をマスキングテープで保護して地道にペーパー掛けします。
 パテを使わずに接着剤多めの術(接着剤を少しはみ出させて隙間を埋める)で十分処理できます。

 重機関銃の本体はいかんともしがたいセンター割りですが、銃身の穴に合わせ目の線が入らない配慮は、これまたこだわりの現れです。


■Cost Paformance: ☆☆☆☆☆

 ペストXさんと同様、瞳パーツも3種付属しますが、この重戦闘Ver.には「笑顔」「普通顔」「嫌顔」のパーツが付いてきます。
 顔パーツの口は開口しているため、口の中のピンクは瞳パーツ側の塗装として表現されており、そのため全ての瞳パーツに口の塗装がされています。
 顔パーツは睫毛、眉が綺麗に印刷されていますので、つや消しクリアーをスプレーするだけで十分いけます。(下の画像、中央)

 

 
 こうして見ると、ちょっとコワいですが・・・。

 さて、製作の続きです。


 エプロンの印刷ロゴは結構厚みがあるので、そのまま塗装しても段差が出来そうだったので、Mr.カラー用薄め液で落とします。 が、結構しっかり食いついていますのでサンドペーパーで落としても良かったかも。
 
     
  塗装派用に付属するロゴマークは白の他、黒やピンクのサイズ違いなどもあり、バリエーションが楽しめます。

 私はとりあえずノーマルのカラーリングで仕上げましたので、白のデカールを使いました。

 パーツ上にマークセッターを塗っておいてから貼り付けましたが、このデカールは非常に薄手でデリケートだったため、一部破れてしまいました。マークの定着剤は塗らない方が良いでしょう。

 1,2日おいて完全に乾燥させてから、つや消しクリアーを少しずつ重ねれば、デカールの段差などはほとんど分からなくなります。

 塗装はベースホワイトで下地を作ってから、カラーレシピ通りに作ったつもりですが、蛍光オレンジが少し多かった感じです。

 下地のホワイトを透かしてハイライトやグラデーションを表現することで、塗装の苦労が報われます。

 ペストXさんの髪のシャドウ用にグレーを使ったら、やっぱり発色が良くなかったので(当たり前ですが・・・)、今度は同系色を使いました。
 


   
   出来上がり。

   

   

    
    ノーマルのホイホイさん付属のハンドガンを作って持たせてみました。
    重機関銃もいいけど、やっぱりハンドガンは似合うなぁと。

    

    

           

 ノーマルのホイホイさんなら、もう簡単に作れそうな気がしてきましたので、カラーバリエーションに挑戦予定です。










€ID-3 ホイホイさん 重戦闘Ver.
 コトブキヤ 1/1スケール ID-3 ホイホイさん
 ~重戦闘Ver.~

 (定価\3,800)


























































































ID-3 ホイホイさん 重戦闘Ver.
↑下着のパーツは服と共に成形色がピンクに替わってしまったので、白い成形色の別ランナーが付いてくるという、素組みユーザーへの細かい配慮が見てとれます。

ID-3 ホイホイさん 重戦闘Ver.
↑おさげの形状を再現するため、「スライド型」が用いられています。

スライド型が用いられている部分は他に、
ID-3 ホイホイさん 重戦闘Ver.

↑おさげの裏側のパーツ


↑ノーマル髪パーツの先端形状

 と、ペストXさんでも感心しましたが、1作目から細かいこだわりがあったのですねぇ。

   
↑また、一升瓶もスライド型成形で、底のパーツを接着するようになっており、単純な左右分割では接着面が縦に長く出てしまうのを避けています。エライ!






 ペストXさんの時は一体成形だった上腕のパーツがホイホイさんは分割されていて接着が必要です。素材は同じABSです。
 地味なところも徐々にアップデートされていっているということですね。



↑ペストXさんの経験から、今回も後ろ髪の重量が安定性に影響すると考え、軽量化を図りました。

↑効果の程は小さそうですが、組み付け用のダボ類を全て切除してみました。













↑靴のパーツの接続部は黒く塗装されています。完成後にはちょこっと隙間が見えるだけなのですが、凄い気配りです。



↑胴体のパーツはまずここまで接着してしまいます。

↑首のパーツは後から差し込み接着出来るように、抜け止めの突起を切除して加工しておきます。



↑トンカチの型割りも塗装と組み立て易さに配慮した優れものです。


↑塗装には1/1の実感を考慮して(?) Mr.メタルカラーの#213・ステンレスを使ってみました。
 これは塗装後に磨いてやることで、金属光沢が出せる塗料で、画像左が磨く前、右が磨いた後です。
 確かにツヤは出てくるのですが、パーツの角などはすぐに塗装が剥げてしまうため、吹き付けし直しをしました。






































































↑脚の関節パーツはABS製でしたので、油断してしつこく白を吹いたからか、ボールジョイントにはめ込んだ時に割れてしまいました。
 ただでさえパーツの嵌め合いがキツめなので、このキットシリーズの要注意ポイントと言えそうです。


 このパーツは流し込み接着剤で補修・クリップで固定して完全乾燥(3日くらい)させたあとで嵌めこんでみましたが、少し緩くなって丁度よくなった感じです。(負け惜しみだな・・・)







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