TOP(5)製作キットレビュー N VF-0D (1/72 HASEGAWA)
    
 (5)製作キットレビュー


  N マクロス・ゼロ VF-0D (1/72 HASEGAWA) 
    2012.10.23 完成

 


 さて、トップページではユーロファイターの登場頻度が高いことから、私の嗜好傾向としてはカナード付きのデルタ翼機は結構高い位置にランク付けされています。
 合わせてマクロス系が大好物とくれば、何でもっと早くこのキットは作られなかったのか?と言う疑問が出てきますが、「お手付き」からは1年以上経っていまして、最近の「お手付きキット消化計画」の第1弾としてようやく完成にこぎつけたという訳でした。(それは単に作るのが遅いだけでは・・・)

 機体の紹介ですが、劇中で主人公シンがF−14からの機種転換訓練機として結構登場します。最終決戦で乗った「VF−0A w/ゴースト」より長い時間乗っているはずですので、割と主役機扱いされていると思います。同時に出てくる他の練習機はグレイ系のロービジ塗装ですが、こいつだけは鮮やかな洋上迷彩のブルーでカッコいいのです。

 マクロス・ゼロのバリエーションキットとしては、機首を単座に替えた「VF−0C」というのも存在します。劇中では(多分)出てないはずですが、そういうバリエーションが広がるのもエアモデルの楽しみです。

 今回、私の数少ないマクロス系エアモデルの中でも上下ツートン及び複座がお初となりますが、「ゼロ」系の機体の製作のポイントと合わせて紹介していきたいと思います。


■Proportion: ☆☆☆☆☆

 胴体はVF−0A/Sと同じで翼のみデルタ翼化、かつ複座化で単純に機首を前方に伸ばすということをしているため、どう見ても機体の重心と発生揚力の中心がずれているようで、つまりまともに飛びそうにありません。カナード翼がもっと大きければ、とは思いますがそれはそれでカッコ悪くなりそうですし。これはデザイン設定の問題なので、この機体ではそれに目を瞑るのが大前提です。(^_^;)

 それを除くと、ただでさえ大柄なVF−0がデルタ翼でさらに大きく見えますので、VF−1と比較すると迫力は十分です。

■Detail:☆☆☆☆☆

 ハセガワのマクロス系エアモデルに関しては、もう云うべきことは無いでしょう。
 とっとと組立てに進むことにします。

■Structure:☆☆☆☆

 「マクロス・ゼロ」の機体は、統合戦争中の話なので大気圏内戦闘専用で、エンジンも従来技術のものを「カリカリにチューンして」使っています。
 よって、異星人のオーバーテクノロジーで作られたVF−1シリーズに比較して、エンジンも機体も大型にならざるを得なかったという事情がありますが、基本的な構成や変形仕様はほぼ同じです。(但しデルタ翼機である今回のD型やC型は主翼の折りたたみ方が違いますが)

 キットとしてはそれら変形機構はないのであまり関係ありませんが、宇宙空間戦闘用のスーパーパック付きを前提にしていたVF−1のキットに比べ、パーツ構成は単純化され、パーツ数も抑えられています。

 但し、エンジンノズルが後ハメ出来る様に配慮されているなど、そこここに気配りの進歩が見られます。

 よって下の画像の状態まで接着してしまえますが、エンジン部は着陸脚の収納庫の内側を白く塗装しておく必要があります。

ノズルが後ハメできるので、エンジンナセルは先に接着できます。脚収納庫はティッシュペーパーを詰めてマスキングしています。

主翼も後から接着するので、胴体部分もここまで組み上げてしまえます。

 今回も見てわかる通り、パネルラインに沿ってシャドウを入れています。

 航空機の「褪色表現」は実際にはいろいろ複雑な要素があるのですが、今回はこれでいきます。(てか、それしかできないかも。)

 バトロイドの腕にあたるパーツは、閉断面構造のちゃんとした形をしており、見えない箇所だからと言って省略された面はありません。
 
 左の画像のパーツ側面は組むと見えない面なのでシャドウを省略していますが。

 構造として、あるのと無いのではやはり満足度として違うと思うのでこれは良いと思います。

 左のパーツは頭部パーツですが、そのままバトロイド用としても使える位に気合いが入っています。画像としてどこにもピントが合っていないのが非常に悔しいですが、許して下さい。

 ここまでの、エンジン・胴体・主翼・腕・機首・頭等を別々に組み上げ塗装してから、最終的に組み合わせて完成させることになります。
(尾翼、カナード翼、脚類は最後の方が良いでしょう)

 さて、それではパーツの塗り分け工程に入ってみましょう。

 主翼の上面は前縁フラップと後ろのエルロン・フラップに塗り分けが必要ですが、モールド線に従ってマスキングテープで処理すれば問題ありません。

 シャドウのラインを入れる塗装方法は、明るい色を先に吹いた上から濃い色を重ねるという手抜きが出来ず、それぞれをマスキングする必要があるのが手間です。

 上のマスキング状態でグレーFS36622を吹いたものが左の画像の右のパーツの状態。

 そのグレーをマスキングしてブルーを吹く状態にしたのが左のパーツです。

 それで出来上がったのが下の状態。パネルラインのシャドウがちゃんと残っています。
 スミ入れだけで仕上げるのとは雲泥の差が出るので、これはデフォルト作業ですね。

   


 エンジン部分も同様ですが、一色多いのでマスク箇所も多いです。

   


 エンジン内側の塗り分け線は、残念ながら組んでしまうと隠れてほとんど見えなくなります。

   


 エンジン下側に付く「ベントラルフィン」は左右の角度を合わせる必要があるので、左右同時に
接着します。が、接着面が非常に少なくエンジンと形状が沿っていない感じです。
 端がどうしても浮いてしまうので、ここはちょっと問題かと。

   


 さて塗装がひと通り済んだら、デカールを貼る段になります。
 このVF-0D、ハセガワのマクロスシリーズでも屈指(推測)のデカール枚数200枚近くの貼り付けを要求されます。

 いちいち紹介も不要なので、要点だけ。

 エアモデルのデカールの中でも重宝するのは、キャノピーの枠だと個人的には思っていますが、今回のデカールも左の様な随分な形をしています。
 これをこのまま切り出しても上手く貼れそうな気が全くしないので、ここは最初から下の様に分割してから貼りに入ります。
 切り出す前には、透明の「ノリ」の部分を軽くカッターで切っておくのもポイントです。

       


 エンジン部分の赤線も同様で、要所で分割する方が楽に貼れます。

       



■Cost Paformance: ☆☆☆☆☆

 やはり大きいだけに、完成状態の迫力と満足度は十分です。













 次のお手付きキットの中には「SV-51γ・ノーラ機」もあるんだけど、これより大柄なのよなー。

 飾る場所が無いわ。








ハセガワ 1/72 VF-0D "マクロス ゼロ"
 (\2,800) 
 劇中唯一のデルタ翼機ですが、EU伝統のマルチロールファイター的な存在として、こういう機体も当然アリだと思います。











 












)

 





























↑機首はもちろん計器パネル類を塗装したのち貼り合わせます。
 前脚収納庫もそうですが、エアモデルのコックピットのマスキングはティッシュペーパーをよく使います。肝心な部分はセロテープを併用してますが。






↑キャノピーは2ピース構造で、これもVF-1と異なる処です。


↑さらにVF-0系での進歩は、パイロットフィギュアが付くところです。VF-1では、ウェポンセットとして別売り(しかも劇場版デザインのみ)でしたから大変な進歩です。



























この機体の塗り分けとしては主に
 ・機体上面と下面
 ・動翼部・翼前縁と翼本体
 に分けられます。

 それぞれ上面、翼本体をブルー(コバルトブルー60%、エアスペリオリティブルー40%)、下面、動翼部・翼前縁をグレーFS36622、で塗るわけですが、動翼部やパネルラインで分かれている部分はそこで分ければいいですが、エンジン部分の上下の様に塗り分け線がモールドされていない部分をどうするかがポイントです。


↑エンジン部の塗り分け。マスキングテープを緩やかな波状に切って境目を付けました。

 実機では、エアブラシのボカしが付いている場合も多いですが、スケール感を考慮して今回はボカシ無しで塗り分けました。



↑機首部分は意外とマスキングテープが、貼りづらいのでラインがよれない様に注意が必要です。


↑機首脇のセンサー? 部分は凹んでいて合わせ目が消せませんが、後で取り付けるクリアパーツを工夫すれば見えなくなります。


↑これらの裏側をシルバーで、表をクリアオレンジで塗装して取り付ければokです。













































































↓分割したほうが、貼っている途中で千切れるより楽に貼れて、綺麗に仕上がります。



↑パイロットも手を抜かずに頑張って仕上げます。
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