「東京都のペンネーム『ポチ』さんから、こんな質問が寄せられています・・・」 テレビを見ていたり、ラジオを聞いていると、唐突にこんなシーンに出会う。そんなとき、決まってご主人様は「ケッ、アホくさ」っていうんだワン。どうしたのかと尋ねるとご主人は怒りながら言うんだ。 「なあ、ポチ、よく考えろ。プレゼントもないのに、誰が好きでわざわざハガキなんか書くんだよっ!」 「ええっ? じゃあ、あのハガキはいったい何?」 おいらが驚くとご主人様は教えてくれた。 「番組の台本を書く構成作家っていうのがいるんだけど、そいつらがそういう演出が好きなんだよ。リアリティを持たせるっていうか、視聴者が多いんだよってことをアピールしたいというか・・・。」 へぇ〜。だから、ハガキも来ていないのに、ハガキが来ていることにして読み上げるんだってさ。なんでそんなあほくさいことするんだろうね? おいらがブツブツ言ってるとご主人は説明してくれた。 もちろん一部の人気番組は違うさ。ハガキが読まれることがステイタスになるような深夜ラジオなんかも、ハガキはもちろん本物。あと、プレゼントが豪華な番組も・・・。最近は懸賞マニアがすごく多いから、ちょっとプレゼントつければハガキはあっという間に段ボール数箱なんだ。みんなタダでなにかをもらうことは、ずいぶん熱心なようだからね。でも、出した人にとってなんの見返りもない、メリットもないハガキは、一枚たりとも来やしないさ。 そりゃそうだね。自分だって出そうとは思わないワン。 おいらが納得すると、ご主人は笑いながらこっそり教えてくれたよ。 「ここだけの話だけどな、いくらプレゼントがあっても、そのプレゼントがしょぼいと、いきなりハガキがぜーんぜんこないことがあるんだ」 へー、人間ってゲンキンなものなんだね。あっ、そういえば本棚にあるこの本、ご主人様はこれが番組で当たったって言ってなかったっけ? 「あ、そうそう。あまりにも応募がないから、頼むからハガキ出してくれ、って知り合いに頼まれたんだ。プレゼントが10冊なのに、応募は3通ぐらいだったらしいよ」 ご主人曰く、でもそれじゃスポンサーに怒られちゃうから、知り合いみんなに頼んで出してもらったんだって。そういえばこんな本誰も欲しくないよねー。 おいらはご主人の本棚に並んでいる、とても誰も欲しくなさそうな本を見て吹き出した。 最後にご主人はとっておきのお笑いを披露してくれたんだ。 「そういえばこの前はひどかった。番組改編でスタートした番組の第一回目なのに、もう視聴者からハガキが届いているんだよ」って。 ハハハ…! その人はいったいどうやって番組が始まることを知ったんだろうね?ギャグの一種じゃない?? . |