なんとなく



1.なんとなく
2.気持ちの方向
3.窓辺
4.ほっとした
5.息抜き
6.あの大切な思い出みたいに
7.どんな気分に浸ればいいんだろう
8.こんな日に限って
9.ぼくが優しいとき
10.まいにち



+++ なんとなく +++

身近な草木と雲の形が
妙に気に入って見える今日この頃

空の色は相変わらず素敵

私が心を傷めている間にも
地球はなお生き生きとして
魅力的な光景を見せていてくれたんだなぁ

出会った子猫に
そっと話しかけた
なんとなく


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+++ 気持ちの方向 +++

まったくペダルをこがなければ
そのままではフラフラと倒れてしまう
自転車という乗り物が
一端ひとつの方向に走り出せば
安定を保つことができるように

思いを心に溜め込んで
苦しくて不安定になってしまった気持ちは
行き場所を与えてやることが必要なのだと
気づかされたりもする

子供みたいに夢を見て
キャッキャとはしゃぎまわるのも
悪くないような

思い悩む時間とアクティブな時間は
変わりばんこにくるといい
どちらかばかりということもなくて
変わりばんこにくるといい

さ 気持ちを軽くしなきゃ


タイトルへ


+++ 窓辺 +++

斜め上のほうから鋭く光の差す窓辺の光景は
なんの不足もなく完璧で
力強さと優しさがくるくる踊っている

パジャマ姿でそこに導かれて ころり

開かれたカーテンはときどき揺れて
温められたフローリングはぬくぬくしている
遠くに見つけた雀が描く軌跡さえ愛しく
何かよいものを体に取り入れている自分を感じる

振り返る部屋の中はさっきまでより暗く見えて
それもまたどこか懐かしくて愛しい
子供達の遊ぶ声が聞こえれば最高なのだけれど
しんとした空間もまた不思議な感じがしていい


タイトルへ


+++ ほっとした +++

普通に話してるのに
なんだか疎外されてるような
微妙な気分

いつもみたいにもっと
仲良く話したいのだけど
話題がみつからないや
話題がみつからないや

わざと素っ気無くしてるふうでもなく
何に気を遣ってるふうでもなく
この微妙な空気を感じ取っているのは
自分だけ?
なんだか微妙な気分

あ、笑った

良かった
なんだかほっとした
ただの杞憂だったんだ
とても曖昧な


タイトルへ


+++ 息抜き +++

人間関係のこととか
将来のこととか
ものごとを真剣に考えて
ずいぶん難しくなって
そのうち困ってしまったときに
意外なくらい
すっと息が抜ける瞬間

暗闇で懐中電灯の細長い光を
ライトセーバーに見たててしまうような
子供っぽい心の純粋さを
きっと誰もが持っているんだろうね

気分がもやもやしたままで
長い階段を昇っているなら
いちばん最後の段は「えいや」とジャンプ
ちゃんと両足で着地するのを忘れず

ね。息抜き


タイトルへ


+++ あの大切な思い出みたいに +++

昨日見た夕暮れの赤い陽は
いつもより特別に鮮やかに輝いていて
とても幻想的だった
少なくともそう感じられた

けれどカメラのないことに気づく
携帯じゃうまく撮れないし

せめてこの特別な光景を
自分の目にだけでも焼き付けておこうと
しばらく眺めてた
その日にあったことなんか
ぼうっと思い出しながら

この光景も
いつかは忘れてしまうんだろうな
あの大切な思い出みたいに
眠りにつく意識のように
だんだんぼんやりしてしまうんだろうな

綺麗なようで
切ないようで
なんとも言えない気持ちになって
少し後ろ髪を引かれながら
やがておうちに帰った


タイトルへ


+++ どんな気分に浸ればいいんだろう +++

戻った部屋の中はやたらと静かで
ぽつんとしている

幸せに浸ることもなく
かといって孤独感を弄ぶでもなく
どこか情けない寂しさが響いている

気づけば愛犬がそこにいて
何故だかしっぽを振りながら
やたらと喜んでいる
そうか 君も寂しかったんだよね
そんなに嬉しそうな顔して

また明日あの人と愛を語り合ったりして
華やかな瞬間が待っていたとしても
戻った部屋はきっと静かで
なんとなくつらい気持ちは訪ねてくるだろう
それでいて
君は嬉しそうにしっぽを振る

どんな気分に浸ればいいんだろう?
どこか曖昧でよく分からないから
きっと そのまま

なんとなく過ぎる日々は夜の海
静けさと少しの孤独感のもとで
すうっと切なくなって

小さな声で
これからの日々の幸せを祈ります


タイトルへ


+++ こんな日に限って +++

楽しみにしていた運動会の日に
雨が降って台無しになるというのは
まぁよくある話

ぼくらの希望は言葉としては
とても明るく素敵なもので
きらめく未来像がそっと訪れてきて
けれども日々の中に入ってしまうと
生活感が出てきてしまう
ちょっと物憂く儚げな

ねぇこんな日に限って雨が降る
まるで調子に乗っちゃいけないようで
勢いづいた心が萎えてしまうよ

思い出したら過去の日には
およそ全てが完成された格好で
期待通りの舞台もあったような気がする
それを下から支えてくれていた
たくさんの人達といくつもの条件には
感謝することを忘れていたけれど

おやそんなことを話していたら
心なしか雲間が裂けてきたようで
遠くのほうに光が漏れている

ねぇこんな日に限って晴れてきてくれる
嬉しくて心が温まるなぁ
この特別な瞬間に


タイトルへ


+++ ぼくが優しいとき +++

日常はだいたい平穏で
何かを気に留めることも忘れてしまう
感情はだいたい唐突で
ある意味で偶然みたいなものだよ

ぼくが怒りをぶつけるとき
それは仮の姿でやってきている

ぼくが悲しみにくれるとき
それは仮の姿でやってきている

人の心はまるで風船のようにゆらゆらする
ふと優しい風が吹いて
誰かの気持ちを感じてあげられたなら
そういう意識に心が戻っていったなら

ぼくが優しいとき
大切なことを思い出すよ
本当はずっと分かっていたのに
気づかなかったこと

また忘れるといけないから
精一杯に優しくする
冷たくしてしまったならごめんね
また、優しくなるから


タイトルへ


+++ まいにち +++

晴れた休日の光、

公園で遊ぶ子供、

友人との会話、

まだ温かいコーヒー、

太陽と、

そよ風と、

ぬくもりと、

ちょっとだけ物足りない気持ちと、

ときどきだけやってくる至福の気持ち、

うん、

それで、

なんとなく心地よい、

ボクラの毎日


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