細糸



1.でないと僕は
2.この先
3.受け入れられるかな
4.残されたもの
5.静けさ
6.ペイン
7.崖のそばの僕のまなざし
8.足の行き先だけ決める
9.細糸
10.やっぱり空は



+++ でないと僕は +++

不安や迷いは僕らにとってどんな意味があって
何故こんなにも僕らを傷つけるんだろう

苦しい感情は何故こんなにも
こんなにもこんなにも苦しくさせるのだろう
いくら苦しんでも現実が良くなるわけではないのに

神様 どうか僕らに
この現実を生きていく術を教えて下さい
苦しすぎる感情から解放させて下さい
でないと僕は

でないと僕は

僕は


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+++ この先 +++

どれだけ不安な気持ちが生まれても
どれほど最悪な未来に備えても
どうしてだろう
心は救われないよ

苦しいのなら忘れてしまおう
つらい気持ちは隅っこのほうに追いやって
何も考えないように

あいにく慣熟された日々は
僕らの感情を平らにしていくには十分であり
やり慣れた仕事と少し忙しい空間が
いろいろなことを失わせようとする

だけど

突発的にやってくる不安は
やっぱり拭いきれないんだ
心が沈んでしまう

僕らの世界では
誰も予期できないちょっとしたことが
不安の引き金になってしまうものだ
それは誰が悪いということではなくて
現実がそういうふうに出来ている

明るい陽射しの中で
不安に立ち尽くしている僕は
先の分からない未来のことを考えている
誰にだって分からない
誰もそんなこと分からないんだ


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+++ 受け入れられるかな +++

ふとした瞬間に手に入れる感情は
僕の予想しなかったものだったりもして
戸惑う

不安の中、手に入れた希望のかけらに
僕はなぜ素直に喜べないのだろう
もしかしてこの心は
初めから不安を求めていたのかなって
そんなふうに疑いたくもなる

きっと希望を持つことすら怖いのだ
それでも不安な気持ちはつらいから
消え去ってほしいと思ってる
なんて矛盾してんだろう

希望を素直に受けられるかな
どうかな

受けられるといいのにな


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+++ 残されたもの +++

よい未来を思い描くことに
何とも言えない後ろめたさを感じるなら
僕は相当病んでる

かと言って
どうしようもないだろ
なぁ
前向きになんてなれない

ただ、苦しむだけだ
残されているのはそれだけのように
そんなふうに感じるんだ


タイトルへ


+++ 静けさ +++

自分の心が何も感じようとしなくなったとき
不安も感じなくなっていくのだけど
これでいいのだろうかという思いが頭の片隅にある

喜びも悲しみも感じなくなって
不安すら感じなくなってしまった僕は
いったい何なのですか
このまま生きていてもいいのでしょうか

そんな事実にすら
危機感を感じていない自分の心に
どこか諦めのようなものが見えている

それすら静かで

まわりのあらゆるものが静かで


タイトルへ


+++ ペイン +++

苦しさを隠し切れないなら
どこから流れてゆくのだろう

痛みは涙にならないなら
何がそれを受けるのだろう

沈みゆく心は何をもって抵抗し
ざらついた感覚は
どうやって拭われるべきだろう

僕には分からない
その術を知らない

痛みは涙にならないなら
何がそれを受けるのだろう
心は傷つきますか
それとも傷つきませんか


タイトルへ


+++ 崖のそばの僕のまなざし +++

不安な気持ちは「最も悪い想像」をさせる
あらかじめそれを感じておいて
いざというとき心が壊れてしまわないように

だけど
悪い想像は心を苦しめてしまうよ
本末転倒のようだけど
やっぱり心はそんなふうに出来てる

つらいとき 苦しいとき
もっと前向きに考えたいのに
そう考えることができないとき
自分の境遇を呪うとき
ひとつの救いも見つけられずに
ただただ心を痛めるとき

ひとつだけ慰めになるとしたら
冷めた目で
心の流れを確認すること
自ら傷つこうとする感情を見つめること
はっきりとした自分の意思とはもう少し違う
まるで自動的に湧き出るそのへそ曲がりな感情を
もう一人の自分が離れたところから観察すること

不安はどこからやってくるのだろう
いろいろあるのかもしれないけれど
不安は願いの裏返し
願う気持ちが強ければ強いほど
裏切られたときのことを思って不安になってしまう

それならそれで少し報われる気もする
こんなドス黒くて汚くて苦しい感情が
「願い」や「希望」から来ているものだとすれば
もしかして
あんまり自分を責めなくてもいいのかなって

心はあんまり上手に出来ていないから
たくさんのことが起こる日々の生活の中で
やっぱり僕らは傷ついていくだろう
そしてときどき感じることは
絶望だけは受け入れまいとしている心の奥のプライド


タイトルへ


+++ 足の行き先だけ決める +++

太陽の下に出ることが後ろめたくて
そう感じることさえ確認したくなくて
ぼくはまた無機質になってる

またか

諦めともなく失念ともなく
もっと言えば他人事のように
ひとつため息をついた後
足の行き先だけ決める

まぶしい光を浴びたくなくて
浴びられるようになりたくて
その思いさえすぐに消えて
いろんなことを悪いほうに考えてしまう

願いは報われないのかな
未来はやっぱり僕を裏切るのか

ひとつため息をついた後
足の行き先だけ決める
心はどこかに埋もれたまま


タイトルへ


+++ 細糸 +++

不安の中
細糸にすがるように伸ばした手は
手ごたえのない空振り

いいことはあるかな
運命はどっちへ転ぶだろう

この先どうなっていくんだろう


タイトルへ


+++ やっぱり空は +++

今日は不安な気持ちが少し落ち着いてくれました
わたしを苦しめるたくさんのことを
少しだけ受け入れる余裕が出てきたようで
とりあえずほっとしました

心は不思議なものですね
浮いたり沈んだり
良くもあり悪くもあるけれど
大切な感情は失いたくないので
そのままでいいでしょう

明るく広がる青空が
心にズキズキと感じていた昨日とは違って
今日は何だか祝福しているように見えます

栄養ドリンクを飲みましたよ
もうひと頑張り
元気を出せるように

やっぱり空は綺麗だなぁと
そう感じられることを幸せに思いました


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