恋愛哲学



理解  GAME  知らない瞳  Power  優しい香り  心の天秤  コーヒー  雲乗り  予定調和  FUSION



+++理解+++

あのとき君に伝えた言葉は
およそ本心ではないのだから
そんなに気にしないで下さい

心の中で千切って棄てて
いっそ忘れて下さい

ねぇ
もっと僕を理解して下さい
ひどく不器用なこの僕を

そっと抱きしめて下さい
小さい子供のように
君の温もりをすぐそばで
感じさせて下さい

あのとき君に伝えた想いは
すべて真実なのだから
ずっと忘れないで下さい

ねぇ
もっと僕を理解して下さい
ひどく不器用なこの僕を


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+++GAME+++

君のそのふて腐れた態度は
一体何を意味してんだ?
僕がおろおろしてる姿を見ては楽しんでんのかな

僕はまたぶっきらぼうに振舞って
君のことなど気にしていないフリをしてんだ
戸惑ってる感情を隠しながら
横目でそっと君の反応を確認したりして

ねぇ 惚れた弱みにつけこんで
恋愛の主導権を握ってんのは一体どっちかな

もっとシンプルな感情をぶつけたいよ
むかつくくらい愛しい君に
だけど君が強引に駆け引きを誘ってくるから
ついムキになってしまう自分がいるんだ
君のペースに乗せられないように
無理して/強がって/ぶっきらぼうに振舞って

ちょっと外からのぞいて見ればまるで2人子供だな
素直に君を愛せないあたりが僕の未熟さを表してる

ねぇ 君のふて腐れた態度は何を意味してんだ?
負けないように僕も君を愛さないフリしてる
本当はもっとシンプルな感情で君を
打ちのめしてやりたいと思ってるんだよ


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+++知らない瞳+++

悲しげな瞳で窓の外を眺める君の中に
僕の知らない君を見た

嫉妬かなぁ 嫉妬だなぁ
少しくらいの秘密なんか
誰だって持ってるというのに

君の過去の話を聞く度に
その先を聞きたい気持ちと
聞きたくない気持ちが
一緒になって出てくるんだよ
格好つけて表には出したりしないけど
本当は内心動揺しまくってる

僕の知らない顔を見せないでよ
僕の知らない瞳を見せないでよ
僕の知らない悲しい微笑みで
戸惑う感情を誤魔化さないでよ

昔のことを思い出す君を見る度に
どうしようもない苛立ちと切なさが
一緒になって出てくるんだよ

嫉妬かなぁ 嫉妬だなぁ
少しくらいの秘密なんか
僕だって持ってるというのに


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+++Power+++

明日のためにとっておいた洋菓子は
僕の知らない誰かに取られてしまうだろう
冷蔵庫の中 大切に閉まっておいて
ずっと気にかけていたにも関わらず

僕がいつのまにかセーブしていた力は
そのうち少しずつ衰えていくのだろう
生きる強さも 君への想いも
何故かしら本気になりきれなかったりして

部屋の片隅に映る画面
サッカー選手に憧れていて
知らず知らずの臆病さを
ぶち壊してやりたいと思ったんだ

全力疾走して 今、君に会いに行くよ
言い訳なんか言う暇もないくらい
力の限り駆けて行くよ 本能がそう言ってる

暑苦しさ お構いなしに歌うよ
この思いが君へと届くよう
声の限り歌うよ ほら 本能がそう言ってる

明日のためにとっておいた洋菓子は
どこからか傷んでいって 朽ちていくだろう
その前に

曖昧な気持ちを振り切って
右の拳に力を込めて
君の記憶が決め付けてる弱気な僕を
今、ぶち壊しに行くよ

今、そう、今…


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+++優しい香り+++

僕が悲しみに打ちのめされて
無理した作り笑顔を見せるなら
君は決まって怪訝な顔をして
そっと僕を慰めてくれる

そんな君の優しさがちょっと
申し訳なくもあるんだけど
ひどく弱っている僕は
素直に君に甘えたいと思ってる
二人 肩寄せて

優しい香りがする
強張った心が少しずつ
ほぐれていってるのが分かる
君は優しく僕の頬を撫でる
他人が触れる違和感はない

全て分かり合えるほど人間(ぼくら)は
上手に出来てはいないから
ちょっとしたすれ違いでひとつの恋が
終わってしまうことだってある
だから余計に君と感じる一体感が
気持ち良く思えるんだろうな
心が透き通って すっと溶けていく

あぁ 良い匂いがする
あぁ 優しい香りがする


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+++心の天秤+++

わざとらしい強がりを見せるな
つき慣れてない嘘で僕を遠ざけても
余計悲しくなるだけ

君に気を遣うことが
僕の負担になるはずもない

わざとらしい憎まれ口を叩くな
どうせ後で ひとり
夜が明けるまで泣きじゃくるくせして

自分だけが正しくても
今の僕には意味がない

互いのことを考えすぎて
ぎこちなくなってる気持ちは
すれ違うそれとどこか似ていて
心の奥が不快だ

天秤が釣り合わない
君にだけ重圧がのしかかって
プレートがひび割れを起こしている
僕の願いに気づいてよ早く
気持ちが離れていく前に


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+++コーヒー+++

そう
まるでコーヒーに注いだミルクのように
渦巻いて混ざり合って濁っていく

白でも黒でもなく 中間色でもなくて
ばらばらでぐちゃぐちゃに絡み合った感情が
自分の気持ちすら分からなくさせる

燃えるような恋の段階を抜けて
僕らはどこへ向かうのだろう
理想に描く愛に辿り着けるのか
それとも想いは消えていくのだろうか

言いようのない不安が心を侵す
自分に問いかけても答えは見えなくて
二人で過ごした長い時間が
僕らの感情を入り組んだ複雑なものにする
そう
まるでコーヒーに注いだミルクのように
渦巻いて混ざり合って濁っていく

僕らはただそれを眺めているだけ
どこへ向かっていくのかも分からず


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+++雲乗り+++

きっかけは何気なく
日常のほんの些細なことなんだけど
君からの愛が薄れていく気がして
怖かった

自然な関係が心地よく
僕ら歩きやすい速さで歩いていた
手を繋いでいなくとも離れることなく
目を閉じていても隣にいれるつもりだった

「空に浮かぶ雲に乗れたならいいな」
確かなものなど何もないのに

愛はドラマティックなものじゃなく
あえて存在を主張してくれない
熱中してる時は全てを包んでいるのに
いざ確認すれど上手く見えない
互いに互いを尊重しすぎて
すれ違う気持ちに気づけない
自分が思ってる程理想には近くない

きっかけは何気なく
日常のほんの些細なことなんだけど
君への愛が薄れていく気がして
怖かった


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+++予定調和+++

僕は
右手を差し出す

君は
そっと手を繋ぐ

僕は
「愛している」と言う

君は
にっこりと微笑む

 

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+++FUSION+++

時々思うんだ
ふたりの人間が
恋をして、同じ時間を過ごすって
どういうことなのか

互いの想いをぶつけ合って
僕らアンバランスなシーソーの上
心が通じ合う瞬間は心地よく
いずれまたすれ違ってみせる

肌と肌とを合わせただけで
気持ちが繋がるわけではないから

行き交うベクトルは時に激しく
柔らかな想いを壊してしまう
溢れ出した感情は抑えられない
大なり小なりが衝突している

エゴに似た情熱が僕らを取り巻いて
際限なく互いを求めてしまう
強すぎる想いと欲求は
互いを傷つけるかもしれない

もっと違う形で君のことを
愛したいと思っているんだ
互いの情熱がぶつかり合うことなく
優しい気持ちをなくさぬよう
素直な心のままでいられるよう

求めるでも欲するでもなく
心がひとつになれること
定められた器を越えて
君と僕とが重なる瞬間
求めるでも欲するでもなく
幸福の中にいる

ふたりの呼吸が近づいていく
心臓の鼓動が近づいていく
意識がとけていく

心と身体の境界も越えて
僕は君とひとつになりたい


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