音、なぜこんなに求めてしまう?

価格が安いギターも、高いギターも弾けばギターの音。
女房いわく、 「どれも、おんなじ音じゃない!!」。
・・・・・確かにそうだ。いや、違う!ちょっと違う!
違いが判る男の耳。俺の耳大丈夫かな?イマイチ自信が無い・・


啓陽のPS−700と言うピックアップです。

音質は、ピエゾ特有な音がせず、気に入っています。
でも・・
やはり使っていると、あれこれと気になるところが・・・
と言う事で、何とかしたい症候群がふつふつと。
さて、どうなる事やら。



   なにが気になるかって言うのは、

1、出力が小さい。
  マイクの貼り付け部分が厚みのある両面テープになっています。
  この厚み部分が、フィルタの役目をして振動の伝達を抑えているのですが、これを通常の薄めの両面テープにすると感度が上がります。
  特に高域部分に関して改善されます。
  出力音量に関して、マイクの貼り付け位置にもよるのだけれど、実はこのマイク、マイク自身が大きな入力に対し歪みます。
  その為、ブリッジ近くに持っていくと強く弾いた時に歪んでしまうので取り付け位置をブリッジから離さなければなりません。

2、低域の出力が小さい。
  もともと、出力が小さいのですが、1の項で両面テープを薄いタイプにすると更に低域、高域の差が大きく感じられます。
  ただ、音質的には、テープを薄い物にした方が鮮明です。

3、共振音が気になる。
  ピエゾは元々圧力(歪み)センサーなので、音を拾うわけでなくボディの振動を電気信号に変えています。
  その為、ボディの共振点になると、出力レベルが大きく音がボンボンという感じになって耳障りです。
  このAF−60は、3弦開放の「G」の音、196Hz付近(4弦の4〜6フレッド:185〜208Hz付近。結構Qが大)に共振点が有るようです。
  ちなみに、他のギターをチェックしましたが、どれもほぼ同じ点。
  これはマイクの問題ではないのですが、ピエゾを使う以上避けられない問題です。何とかしたいのですが。


さて、ではマイクをチェックしてみましょう。


  まず、回路を読み取りました。人の回路なので公開は出来ませんが、言葉で表せば以下の通りです。

  • 2つのマイクは基板入力部で接続されている。
  • 入力部のカップリングコンデンサは1μF
  • バイポーラ型OP-AMPの標準的なフラットAMP回路。GAIN=1。単にバッファ回路。
  • 出力は10μFコンデンサと3KΩのシリーズ抵抗。
  • パスコンは、10μF一個。

  ここまで書いちゃうと、回路を書いているのと同じかな。
  まず、出力が小さいのは改善出来そうですね。現状は−50〜−60dB程度です。

  使っている抵抗がかなり高抵抗です。
  電池の消耗を考えての事でしょうが、出来ればOP-AMPもFETタイプにしたものです。
  コストに影響するかな?


  低域特性が悪いのは、もしかしたら入力のコンデンサのせい?
  ピエゾの出力インピーダンスが判りませんが、1μはちょっと小さい感じがします。

  ちょっと気になるのが、2個のマイクを直接パラ接続している事。
  なんとなく抵抗を入れたい気がしますが・・


  まずは、GAIN調整。(写真が無くてゴメン)

  取り合えず、手持ちの抵抗で、+12dB程上げてみました。
  なんとなく大きくなったかな?
  体感的にはイマイチですが、チューナーがちゃんと反応するようになりました。
  いままで、あちゃこっちゃLEDが行ったり来たりしてたんですが。
  +20dB位にするといいかも知れません。ちなみにマイクの取り付け位置は、ピックガードの裏あたり。
  抵抗が無いので、試したらまた、報告します。



・・・・・その後・・・・・・・




  改造して見ました。

  1、入力コンデンサを10μFに。
    低域のインピーダンスを下げて、低域の通過を良くしました。
    結果は、低域が出るようになりました。が、単純に周波数特性がフラットになった(と思われる)というだけで、
    極端に出るようになったと言うわけでは有りません。多少、低域が持ち上がったと言う程度。
    また、低域もさることながら中域の上昇が感じられます。ちょっとエレキっぽくなった感じ
    1μFのほうがいいかも。

  2、ゲインを10倍に。
    前回は4倍(12dB)でしたが、10倍(20dB)にして見ました。
    結果として、十分なレベルになったと思います。

  3、入力のピエゾを抵抗加算にした。
    今まで、2個のピエゾのレベルバランスが悪く(張った表面からこつこつたたいた時の音の大きさが違う)
    単純に個々の特性のばらつきかなと思っていたのですが、とりあえず抵抗加算にして見ました。
    結果としては、以前よりレベルのばらつきがなくなりました。


    今回このような改造をしてみて、(特に入力コンデンサを変えることで)ピエゾがハムを拾うことが判りました。
    低域をブーストする時は、ハム音をカットしなくてはならないですね。







   ピックアップをなんとか生かそうとすると、なにか補正をしなくてはなりません。

  市販の物を使う事を考えたのですが、やはり気に入るように自作して見ようかと思います。
  まず、どういう特性にしたいかですが。

1、200Hz付近のこもり音(共振音)をカットする。
  大半のギターは、3弦G付近に共振点が有るので、他のギターでも使用可能だし、こもりの周波数帯域もこの付近なので、
  すっきりした音になると思います。

2、低域をブーストする。
  低域の出力が小さいので、80Hz〜150Hz程度(6弦〜4弦:E〜D)をブーストさせる。

3、50HZ,60Hzハムをカット。
  ハム音を拾うことが判ったので、カットします。

4、低音弦の倍音を強調する。
  これは、実験的に行うのですが、試しにやってみようかと。


  最近は、回路シミュレータと言うのが有って、作る前に特性を見る事が出来ます。
  と言う事で、考えた回路をシミュレータにかけてみました。
  AMPとして出来あっがた時に何も調整がないのっぺりした物ではつまらないので、
  2項の低域は、フラットからブーストが出来るボリウムを、4項もブーストおよびカットが出来るボリウムを付けたいと思います。

フラット特性のシミュレータ結果です。

50Hzと、200Hzをカットしています。
どの位の量をカットすればいいのかはっきりしませんが、多分この程度だと思います。
あまり、他の周波数(音)に影響を与えないように、Qを通常より大きくしています。


低域をブスートした特性です。

85Hz付近を中心にブーストさせています。
ボリウムで、調整できるので、ブースト量が自由に設定できます。


倍音強調の部分をブスートした特性です。

1.6K付近を中心にブーストさせています。
ボリウムで、調整できるので、ブースト量が自由に設定できます。


倍音強調の部分をカットした特性です。

あまり、必要が無いかもしれませんが、倍音が気になる場合はカットします。
ボリウムで、調整できるので、カット量が自由に設定できます。


低域部、倍音強調の部分の両方をブーストした特性です。

各シミュレータグラフの縦軸が、同じディメンジョンではないので、頭の中であわせてください。



  実際には、これからの製作になります。
  また、これらのシミュレータもコア部だけなので、その他の回路も考えなければなりません。
  多少時間がかかりますが、のんびり楽しもうと思っています。









塗装が無いと、音が良くなる!
良く聞く話です。
改造練習用に買った、ZEN−ONのRF−150のTOP面の塗装を剥いで見ました。

実際に、サンダーを使って削りとって行くのですが、ポリウレタン塗装は、硬くなかなか削れません。
最初は240番で削っていたのですが、埒があかなく120番、60番と荒くしていきました。

60番にすると、なんとか剥がれているという感じで、進んでいきます。
塗装も厚く、いっぱい粉が飛び散るし、匂いはすさまじいし、思わず
「なんでこんな事をしてしまったのだ・・・。」
と後悔の思いがふつふつと。
調子に乗って、薄い薄いスプルースの皮の部分も剥がしてしまいました。



さて、トップ面を剥がしたギターに弦を張ります。
オール合板のギターですので、元からいい音と言う訳では無かったのですが、 果たして、結果は?!



   さて、結果はどうだったでしょうか。

  ん〜変わらない!! いや、変わったかな〜?
  TOP面だけじゃ、ダメなのかな?
  残音ながら、判定不能です。


  木と塗料では、質量の違いから固有振動数が異なるため貼り合わせば、振動を妨げる働きをするはずです。
  ですがら、本来塗装がないと木が振動しやすくなる筈ですが・・・
  今回、合板と言う事で薄い木を貼り合せたベニア板ですから振動の伝達も悪くなっているのかも知れません。
  単板であれば、もっと顕著に違いが出たのかも知れませんが。
  ただ、木と塗料の体積比が元々大きいので、塗装を剥いでも大きな変化は無いのかも知れません。
  やはり、違いが判る耳を持たねば!









ブレイシングを削ると、音が良くなる!
はたまた、ブレイシングを削ると嫌な共振が無くなった!

そんな話を聞くと、うずうずと虫が騒ぎます。
いけないと思いながらも、とうとう手を出してしまいました。

一般的には、ミニカンナを使用するらしいのですが、高くて変えません。
何か代用品は無いかと探していたのですが・・・。
家に有った皮むき器でまずは実験。
おー、便利〜!。
早速100円ショップへ。



AF−60は、スキャロップドXブレイシングです。

結構良く作られています。



Xブレイシングの下方の外側、スキャロップされているお山を平らに削りました。
サイド廻りのお山、4箇所をガリガリ削り、平らにしました。
これが、削り取った木です。
結構、カンナで削ったような削りかすでしょ。



   さて、結果はどうだったでしょうか。

  まずは、共振!


  変わりませんでした! 残念ながらまったく変化なしと言う感じです。
  削る部分が悪かったのか、削る量が少なかったのか。
  もしかして、これは不可能なのかな?出力後、ノッチフィルタで取る方が早いかも知れません。
  ヤマハでアコースティックプリアンプ「AG−Stomp」と言うノッチフィルタ付きが出ていますが。
  結構、高いけど。



  次に音質。

  これは、なんとも言えません。
  比較対照出来ないから、なんとも言えませんが・・・
  なんとなく・・なんとなく、音が明るくなった。
  なんとなく、音が前面に出るようになった。  という感じかな。

  まあ、なんとなく、気がする程度の変化でしか有りませんでした。
  これも、判定不能です。
  もうちょっと、研究課題ですね。



・・・・・その後・・・・・・・


   実は、その後もギターを弾いていると何か違う。
  弾きなれたギターなので、違いが判ります。(なんですぐに判らなかったのだろう??)
  違いとは
  ・低域が良く出るようになっています。
  ・全体に音が大きくなっています。
  これらは「気がする」と言うレベルではなく「確実に」と言う感じですが、体感できる微妙な違いです。
  残念ながらまったく別のギターになったという極端な変化は残念ながら期待できそうに有りません。
  まあ、極端に変わるのでしたら、製造時から行われているでしょうね






Copyright(C) 2004 POKEY ST. All Rights reserved