【おやじギャグ入門】
「おやじギャグの心得」  ・  「おやじギャグ百般」  ・  「おやじギャグの技」


おやじギャグの心得

其の一;「冷たい視線」は最高の賛辞と受け止めよ。

冷たい視線こそ おやじギャグが目指すモノである。 冷たい視線は、おやじギャグとして認められたという事である。

其の二;後悔する事なかれ。

おやじギャグを言おうとした時から、あなたはおやじなのだ。 ギャグを発した瞬間に、その事を世間に公表した事になる。

其の三;説明や言い訳をする事なかれ。

受けようが無視されようが、言ってしまえば勝ちである。 反応が無いからといって、決して説明や言い直しなどはしてはならない。 そのままとぼけてみせる平常心が大切である。

其の四;躊躇する事なかれ。

おやじギャグは一瞬の勝負が大切である。思わず口をついて出るくらいの物の方が傑作となる事が多い。ウケを狙って じっくり考えてから発言していたのでは名作は生まれない。

其の五;受けてなお喜ぶ事なかれ。

おやじギャグは、ウケて当然と思え。ウケて喜んでいたらただのコメディアンである。正真正銘のおやじには成れない。ウケた時は後で一人になってじっくりと喜びをかみ締めよ。






おやじギャグ百般

一発ギャグ ・・・・・これこそがおやじギャグの真髄である。一瞬のギャグにおやじ生命をかける醍醐味がここにはある。

小噺 ・・・・・落語家がやるような粋なものであってはならない。あくまでもおやじ臭くあるべきである。拍手を期待するよりも、思わずもらす小さな笑いこそ狙うところである。

ショートストーリー ・・・・・前述の「小噺」よりやや長めのもので、起承転結があるものがよい。オチは必ずつけること。創作であっても、見てきたように話すべし。

川柳 ・・・・・多少文学的な要素はあるが、それとて「五・七・五」であればよい程度。おやじギャグの川柳はそれほど真剣に考えずに、連発するほうが面白みがでる。


おやじギャグのカテゴリーはまだまだ沢山あるが、これから徐々にご披露して行く事にしよう。





おやじギャグの技

おやじギャグの極意は 全て「置換法」に有ると言っても過言ではないだろう。 かといって おやじが皆電車の中で若い娘にイタズラをするかというと そう言うわけでもなく、 世の中のおやじたちが いかに誤解と迫害を受けているかということは知っておくべきであり、 「痴漢法」というのは おやじの専売特許ではないわけで・・・あれ?・・・
・・・と、まぁ こんな風に使うのがいわゆる「置換法」である。・・・
おやじギャグ道における「置換法」は一つではない。いくつかのバリエーションがあり それらを巧みに使い分けることで そこはかとないおやじ臭さが表現できるのである。

ここでは「置換法」のうち おやじギャグで用いるいくつかのバリエーションについて解説しよう。


1.直接置換法(同音異義語による置換)

これは誰もが知っている最も有名な例がある。

     「角の空き地に囲いが出来たってねぇ・・・」
     「へ〜(=塀)」

上記の例のように 「へ〜=塀」 という同じ(似ている)音の言葉で違う意味に用いる方法である。

     「角の空き地に素敵な塀が出来たってねぇ・・・」
     「カッコイイ(=囲い)・・・・」

というようなバリエーションもある。この「直接置換法」はおやじギャグの最も代表的な技であり、多くのおやじギャグは この応用によって作られている。いわゆる駄洒落もこの仲間である。
ちなみに 最初に出てきた 「置換法=痴漢法」 という例も この意味変え法が使われている。

【 使用例 】

  武士は喰わねど 高楊枝=ブスは喰わねぇと 高望み

  注意一秒 怪我一生=獣医一病 酒が一升

  言語道断=今度横断

  福沢諭吉=福沢輸血

  河童の川流れ=合羽の質流れ


2.間接置換法(異音同義語による置換)

これは1の直接法に比べると少し難易度の高い技といえる。


3.意表をつく無意味な言い換え ・・・別名 自爆法

関西芸人の掴みのギャグにその例が見られる。使い方とタイミングを間違えると自爆してしまう危険な技である。