更新日 2004年03月27日 

           鶏・家禽の品種

1鶏・家禽を生物学的に分類すると次のようになる 。アヒル以外の家禽はキジの仲間といえる。
  アヒルは、ガンカモ目、ガンカモ科、マガモ属、アヒルで、キジ目から離れている。

動物界(Kingdom Animalia)        

脊椎動物門(Vertebrate)       

鳥綱 (Aves)       

キジ目(Galli)      

キジ科
   (Phasianidae)  

ホロホロ鳥科
(Numidac)
七面鳥科
(Meleagrididae)

鶏属
(Gallas) 

ウズラ属
(Coturnix)
キジ属
(Phasianus)
ホロホロ鳥属
(Numida)
七面鳥属
(Meleagris)
 鶏
(G.domesuticus)
ウズラ
(C.C.japonica)
キジ
  (C.colchicus)
ホロホロ鳥
(N.meleagris)
七面鳥
(M..domestica)

 鶏の品種
  
主な品種について、専門書の書き写しではなく、当方が実際に飼育した経験や見聞について記述します。 

  羽毛 脚色 卵色  
白色レグホン
 
(白レグ)
卵用 白色卵の卵用鶏は現在は全てこの品種といってよい、原産はイタリアである。体型は小柄で、産卵させた後の廃鶏を食用に利用されてはいるが、骨と皮だけで肉は少ない。日本では仙台の岩谷龍一郎が改良した系統の産卵率の高さは、昭和30年頃には世界一の折り紙がつけられていた。この岩谷の白レグの血が外国鶏のハイライン作出の基になったとも言われている。
ロードアイランドレッド   褐色 褐色 卵肉兼用 産卵能力は高く、現在の褐色鶏(赤色鶏)はこの鶏種を卵用に改良を進めたものである。産卵性は高く、抗病勢も強い、ピンク卵を産むロードホン白レグとの交配種で、抗病勢に優れ、産卵能力も高く、卵質が優れている。
ニューハンプシャー        褐色 褐色 卵肉兼用 ロードアイランドレッドを早肥性に改良されたもの、産卵能力もきわめて高いが、,尻つつきが多かった印象がある。抗病勢は強い。
白レグとの交配種のハンプホンピンク卵を産み産卵性も高く、卵質も良い。

アローカナ     

ウス青 青いタマゴを産む。南米原産,青いタマゴといっても、白色にうすい草色が入る程度であるが、珍しいため、特殊卵として人気がある。羽毛は白色であるが、国内ではロードアイランドレッドとの交配種の赤色羽毛をアローカナと称しているのが多い。
烏骨鶏
(日本では白色、東南アジアには黒色や褐色のものもいる)
褐色 皮膚、筋肉、骨まで黒、この黒さが、インドや中国で珍重される所以と秋篠宮殿下は指摘している。原産地はインド、徳川時代に日本で改良,中国で烏骨鶏は薬用鶏として飼育され、滋養強壮、長寿の源として宮廷の薬膳料理には欠かすことが出来ないもので 、漢方薬の原料としても重宝されてきた。
脳卒中、高血圧、神経痛、婦人病、肺結核、肺癌、肝臓癌、動脈硬化、胃下垂、胃弱症、糖尿病、リュウマチ、体質虚弱、美容と健康、アトピー、等に効果があるとも言われているが、データはない。
横斑プリマスロック 黒白斑 褐色 卵肉兼用 肉質がよく、卵用に改良されあたものは産卵能力も高く、外国で改良された白色レグホンの輸入が盛んになるまでの昭和30年頃までは、国内の庭先養鶏の主要品種で、その羽毛の色から碁石と呼ばれた。
 岐阜の種鶏家、田中忠男の横斑ロックの産卵の高さも日本一の折り紙がつけられていた。ピンク卵を産むロックホンは白レグと横斑ロックとの交配種で、抗病勢に優れ、産卵能力も高いことから、昭和40年代までは、日本の養鶏場で飼育される主要品種の一つであった。
白色プリマスロック ピンク 肉用、現在の一般的な白色鶏ブロイラーの母親は全てこの品種、横斑プリマスロックの突然変異から作出された。体重は大きくメスで3.5〜4.0kg、産卵能力も高く、ピークでは90%に達する。肉質は良いとは思えない。
白色コーニシュ
(他に赤色コーニュシュもいる)
ピンク 肉用、現在の一般的な白色鶏ブロイラーの父親は全てこの品種、は大きくメスで4.0〜4.5kg、産卵能力も高く、ピークではでも60%に過ぎない。肉質はしまっていて最高である、マレック病には強く、ワクチンが開発されるまでの時代でも、被害は非常に少なかった。体型はシャモに似ている。
名古屋種 黒白斑 褐色 卵肉兼用 名古屋地方の地鶏と中国原産のコーチンを交配して明治30年頃に作出された、卵肉兼用種、愛知県養鶏試験場から入手出来る。就巣性もあり、家庭での母鶏孵化には最適
比内鶏 褐色 褐色 卵肉兼用種、秋田県大館地方で作出された日本鶏。肉質がよく、ロード・アイランドレッドとの交配種が、高級鶏肉として流通している。就巣性は強い。
シャモ 様々 褐色 闘鶏用、徳川時代に輸入された原種を基に日本独自に改良された。肉質が優れているため、他の鶏種と交配させて、高級鶏肉の生産に用いらている。
         
         
         
         
 鶏の仲間
ウズラ
(C.coturnix.japonica)
枯草色 枯草模様  野生のウズラから、日本で家禽化された。成体重は140g位で、卵重は10.5gである。初産日齢は45日で、産卵率は90%,飼料摂取量22gと、 生産性は鶏に勝り、30年前には最も成長が予測される畜産業種と見なされたが、卵が小さいため、消費が伸びず、中国からの輸入品もあり、苦戦している。卵を産み終えた廃鳥も焼き鳥用にしたら美味であるが、消費が伴わず利用されていないのは残念である。
 鶏と比べて繊細で飼育管理も高度なものを要する。飼育密度3.3u当たり1000羽、室温26〜30℃の環境管理、高蛋白良質飼料の給餌が必要
ホロホロドリ
(gunea fowl)
黒白斑  外国ではギニアフォール(gunea fowl)とよばれ、フランスのレストランではどこでもメニューにあり、肉は大変美味である。
岩手県の松川温泉、島根県の三瓶温泉などで特産の味として飼育されている。飛翔能力は高く、放飼すれば電線に止まる程である。帰巣性はある。群飼した場合の仲間意識は強く、飼育場に入った場合、鶏は我先に逃げて、病弱なものは置いてけぼりにされるが、ホロホロドリは周囲を健康なものが取り囲み、かばいながら、一緒に逃げる集団意識がある。
日本キジ(雉
(C.colchicus)
枯草色 うす青  「懲りずまに 牧草畑に 巣をつくる 雉のうす青き 卵をも食ふ」      石川不二子 
日本を代表する歌人が三瓶開拓での生活の厳しさを、雉との接点で詠った歌である。
 古来から生息している日本の国鳥である。狩猟の対象となり、年に20万羽位が獲られている。その資源を確保するため、猟銃の税金で徴収した資金の殆どを日本キジの放鳥用に買い上げるために使われていた。放鳥用のキジを飼育する技術も進んでいる。産卵期は4月から8月で、交配したタマゴは孵卵器で孵化し、放鳥用に広いネットで囲まれた運動場で訓練させる。この飼育中の管理は鶏の育成技術やワクチネーションで対応出来るが、育成期間の尻つつきは激しく、適切な管理を怠ると50%前後が死亡する。鶏のようにデヴィーキングをするわけにはいかない。嘴を切れば放鳥用に購入してもらえないからだ。
         
         

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