更新日 2004年03月27日 

       鶏はいつから飼われたか

1 鳥類は、1億5000年前頃に、ヘビ等の爬虫類から進化
   地球が誕生したのは、45億年前で、生命の誕生には、いろいろな説があるが、35億年前頃という説が有力である。
鳥類は、1億5000年前頃に、ヘビ等の爬虫類から進化して、出現したといわれている。鳥の脚には鱗(うろこ)がついているし、羽毛も鱗から進化してきたものとも考えられている。

2 家畜(家禽)化されたのは5千年前頃
   鶏の先祖として赤色野鶏、灰色野鶏、セイロン野鶏、アオエリ野鶏の4種が上げられていたが、このうち赤色野鶏(Red Jungle Fowl, Gallus gallus) から家畜化されたことが、秋篠宮殿下の研究で明らかにされた。赤色野鶏は現在も東南アジアに広く分布している。
 人間に飼われ始めたのは5千年前頃といわれています。当初は時を告げる能力を珍重し、朝の目覚まし時計代わりに利用され、宗教的な儀式に用いられ、雄鶏の縄張りを守る本能を利用した闘鶏も行われてきた。
 鶏を肉や卵の食料生産に利用するようになったのは、2500年前頃に、ローマで卵を多く産ませるための改良が始められたという記録もがある。
3 「阿呆の鶏飼い」 
   「阿呆の鶏飼い」という言葉が、養鶏に携わる人達の間で、自分達をユーモアーをもって蔑む言葉として使われることがある。
 この言葉の起源はどこから来たものであろうか。手元に資料が残っていないので恐縮だが、釈迦の弟子が、「鶏は阿呆でも飼えるか」と、聞きに行ったところ、釈迦は「鶏は阿呆でも飼える」と答えたとの記述が教典の一部に書かれている。
 この言葉に不満を持つ養鶏関係者は多い。鶏の能力を十分に引き出すためには、様々な面からの研究が不可欠であり、産業界の厳しい競争に生き残るためには、優秀な頭脳が必要であろう。
 岡崎種畜牧場に勤めていた、上原開次郎さん(故人)は、この「阿呆の鶏飼い」という言葉について、お釈迦さんは「阿呆では鶏は飼えない」と確かに言ったのだが、そそかしい弟子が聞き間違えたために、誤って後世に伝えられたのであり、真相は「阿呆では鶏は飼えない」ということである。として養鶏雑誌に載せた。
 その記事を見た多くの養鶏関係者からは、賞賛の手紙が多数寄せられたとのことである。養鶏雑誌の 名前も記憶していないが、この記事が保管されていたら、是非見せて頂きたい。
  釈迦と弟子の話しは約2500年前になるが、その時のやりとりの対象となった頃の鶏の用途にいても興味のあるところであり、鶏を飼育する専門の人が、その当時に存在したことが伺われる。
4 日本への鶏の伝来
  鶏が日本に入ってきたのも古く、2500年位前に、中国から朝鮮半島を経て日本へ伝えられたとされていて、天の岩戸に隠れた天照大神についての古事記の記載にも長鳴鳥を集めて鳴かしたともある。 古事記の垂仁条には、本牟津別王のために鳥取部、鳥養部を定めたとし、鳥養は、鳥飼、鳥貝とも記載されていて、雄略天皇の頃に鳥飼部という養鶏専業の民が存在したことを示しており、日本での養鶏の歴史も古い。
 我が国でも、鶏肉は食用に、鶏卵は食膳や薬として利用されていたが、1336年に「仏教の牛馬犬猿鶏の肉を喰うなかれ、犯すものあれば罰すると」いう布告が天武天皇により出され、1390年にも「殺生禁断の令」が聖武天皇により出され、畜肉を喰う風習はなくなったが、その後も、鶏と兎は食べられていたようで、兎を1羽2羽と数えるのは、鳥と共に食用にされていたことに因るとされている。闘鶏は朝廷の行事として盛んに行われていたが、熱狂的に拡がり、禁止令が出て、鶏を山に放させた記録もある。
5 意外に古い養鶏産業
   養鶏が産業的に起きたのは以外にも古く、源平盛衰記に、京都の七条修理太夫信孝が白鶏を1000羽飼育し、後に4500羽に増えて、付近の稲田を荒らしたと記述されており、平安時代に養鶏産業が起こっていたことが伺われる。
 織田信長の武将の一人である入江某という者は、大規模養鶏を試みて莫大な資産を作ったとされていて、企業養鶏の先駆けということも出来る。
6 江戸時代の養鶏
  江戸時代の初期よりチャボ、烏骨鶏、唐丸、ボーリッシュ、ミノルカといった鑑賞用の鶏が輸入され、改良が行われたが、採卵養鶏も盛んとなり、天明4年に佐藤信渕の「培養秘録」、元禄9年に宮崎安貞の「農業全書」に養鶏技術が詳しく記されている。
7 明治以降から戦前までの養鶏
   明治維新以後は外国からの種鶏と技術の輸入が始まり、民間の種鶏家、国や県の種畜牧場で、卵用の白色レグホン種、横斑プリマスロック種、ロードアイランドレッド種、ニューハンプシャー種、卵肉兼用の名古屋コーチン、三河種、肉用のコーニューシュ種、白色ロック種等と、交雑種のロックホーン、ロードホーン、ハンプホーン等の品種の改良が行われてきた。
 特に卵用鶏の育種は、昭和2年に、青森、大宮、岡崎、播磨、肥後の5国立種鶏場を設置し、産卵能力検定、種鶏種卵の生産配布、技術の指導を実施し、国内で改良した、鶏の産卵能力は大幅に向上し、365卵鶏も誕生した。
 
   
   
   

鶏はいつから飼われたか

鶏の品種

母鶏孵化でヒヨコの誕生を

bacillus subtillis
     


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