キューティーハニー
(1973年10月13日〜1974年3月30日・全25話 / TV放送)

〜「キューティーハニー」必見エピソード〜
 前項までで「ハニー」に関する大まかな説明も終わりましたので、この項では 「ハニー」の必見エピソードを2つ紹介したいと思います。



第14話 「ああ、学園最期の日」
〜あらすじ〜
 正月が明けて新学期を迎えた聖チャペル学園。初日から遅刻はマズいと大慌てでハニーと親友の夏子が学園にやってきま したが、なぜか校内に生徒の姿が見当たりません。実は、ハニーをおびき出そうとしたヒストラーの仕業で、2人には始業式が 延期されたという通知が届けられなかったのです。その横暴に怒りながらも、2人は体育館の掃除を手伝わされる羽目に なってしまいました。

体育館を掃除…
 しばらくして、その体育館に一組の親子連れが姿を現しました。新学期から転校してくる生徒と親ということでしたが、 ただならぬ殺気を感じたハニーは彼らがパンサークローの一味ではないかと考え、早見一家に彼らの監視を頼むのでした。

 そしてその日の夜。はたして、例の2人はパンサークローのシスター・ジルとダイナマイトクローでした。早見一家の 監視をすり抜けたダイナマイトクローは学園の爆破を目論見ますが、その前にキューティーハニーが立ちはだかり、計画は 失敗に終わってしまいます。
 一方、シスター・ジルは夏子に狙いを定め、彼女を紅蓮の炎で焼き尽くしてしまいます。ハニーが駆けつけた時は既に遅く、 夏子は息を引き取っていました。
 怒りに燃えるハニーの鉄拳が炸裂! ひるんだシスター・ジルは学園に向けてダイナマイトクローを人間大砲として発射し、 その体内に仕掛けられた爆弾を利用して、ダイナマイトクローもろとも学園を吹きとばしてしまうのでした。

息を引き取る夏子
 炎に包まれ崩れゆく校舎の中、ハニーは親友の亡骸を抱えて自分も命を共にすると語ります。それを聞いた青児はハニーの 頬を叩き、「君が死んだら、誰がパンサークローと戦うのだ。君が死んで、夏子が喜ぶと思うか」と諭します。
 崩れ落ちた学園を背にし、ハニーは死んだ夏子のためにもパンサークローを壊滅させると、そう決意を新たにするのでした。


〜ちょっと一言二言〜
 ありていに言えば、第1部の幕引きとなる回です。あらすじでも紹介したとおり、ハニーの通っていた聖チャペル学園は 灰となって消え失せ、第22話でパラダイス学園が登場するまで学生としてのハニーは登場しなくなります。
 この回で注目すべきは、やはり親友である夏子の死を描いたことでしょう。他の永井豪作品を 考えれば当然というべき展開なのでしょうが、それでもやはり主人公の親友があっさりと、しかも火だるまになって焼死する ということにはショックを受けてしまいます。




第25話 「地獄に散った毒の花」
〜あらすじ〜
 ハニーの持つ空中元素固定装置を奪わんと、これまで数々の刺客を差し向けてきたシスター・ジル。だが、それらは 全てあと一歩というところで失敗に終わっていました。失態が続いて後の無くなったシスター・ジルは、汚名返上のために 最後の手段を講じるのでした。

 さて、一方のパラダイス学園では学生総出で遠足が行われることになり、ハニーら一向は観光バスならぬトラックの荷台に 揺られて高原へと向かうのでした。
 しかし、そんな彼らにシスター・ジルが放った最後の刺客、イーグルクローが襲い掛かります。これを難なく倒したかの ように見えたハニーでしたが、イーグルクローは自らの体を燃やすことで謎の煙を発生させ、それによってハニーの眼を見えなく させます。
 シスター・ジルの声に導かれるままに、ハニーはパンサークローの居城へ足を踏み入れます。視力を回復したハニーが そこで見たものは、シスター・ジルによって生み出された強力な幻覚の数々でした。その前に何度も屈しそうになるも、 ハニーは苦労の末に幻覚の世界から脱することに成功。ついに姿を現したシスター・ジルとハニーとの壮絶な一騎打ちが 始まるのでした。
 シスター・ジルはムチを使ってハニーを身動きの取れない状態にし、背後に鎮座する巨石像の特殊な光線によって空中元素 固定装置の場所を特定します。最大の危機に立たされたハニーでしたが、装置をフル稼働させるハニー・スペシャルによって 無数の宝石を生み出し、それにシスター・ジルが気をとられている隙に巨石像を破壊。 あわれシスター・ジルは崩れ落ちた瓦礫の下敷きになり、断末魔の叫びをあげて消え去るのでした。

幻覚に苦しむハニー


ハニー・スペシャル!

 シスター・ジルの居城は、主の死とともに崩落していきました。こうしてついに父の敵を討ったハニーでしたが、まだ パンサークローが消滅したわけではありません。次は総大将のパンサー・ゾラが配下を率いてハニーに襲い掛かってくるはず。 新たな決意を胸にして、ハニーは皆の下へと帰るのでした。


〜ちょっと一言二言〜
 いわゆる「ハニー」の最終回です。上記の文章をご覧になれば分かると思いますが、結局のところパンサークローとの戦いは 中途半端なまま、パンサー・ゾラに至ってはその正体が分からず終いで物語は幕を閉じます。 その後のパンサー・ゾラとハニーの戦いは視聴者の想像にお任せ…ということなのでしょうが、なんとも残念な話です (オリジナルの30年後の話として「SPA」誌上で展開された続編でも、敵はシスター・ジルだったようですし)。
 余談となりますが、この回のスタッフロールを見ると、作画の欄に金田伊功氏の名前を発見できることに驚きます。他にも 第18話、第20話では小松原一男氏が、第22話では高橋信也氏が作画監督として参加しており、注意してスタッフリストを眺めて みると、実はとんでもないスタッフが関わっていたことが判明します。




 「ハニー」のストーリー紹介は以上で終了です。次項では、「ハニー」の細かい部分について 色々と触れていこうと思います。



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