| 魔法の天使 クリィミーマミ (1983年7月1日〜1984年6月29日・全52話 / TV放送) 〜「魔法の天使 クリィミーマミ」必見エピソード・その2〜 前項に続いて、「マミ」の必見エピソードを紹介していきます。 第51話 「ファイナルコンサート」 〜あらすじ〜 ついに優がピノピノから魔法をもらって1年の時が過ぎようとしていました。期日が過ぎれば自分はマミでいられなくなる、 それゆえマミは、コンサート予定日を期日の前夜に繰り上げてもらおうと懇願します。事情を知らないパルテノンプロのスタッフ からは反対の声があがりますが、ついにその熱意に負け、急ピッチでスケジュールが組まれることとなります。 そして、マミの最後を飾るファイナルコンサート(むろん、スタッフは最後のコンサートとは夢にも思っていませんが)の会場 としてセントラル競馬場 ― 初めて優がフェザースターの舟と出会い、魔法の力を授かったあの場所 ― が選ばれました。 しかしコンサートの日が近づくにつれ、俊夫に異変が起きます。彼はピノピノによって失われた記憶、マミの正体が優である ということを思い出し始めていたのです。 | |
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クリィミーマミのファイナルコンサートは、あいにくの雨の中で始まりました。しかし、それでも10万人を越える観客は
誰一人として帰ろうとせず、マミの姿をその目に焼き付けようとしていたのでした。 こうして機材のトラブルに見舞われながらもコンサートは進んでいき、ついに最後の曲、マミのデビュー曲である「デリケートに 好きして」が始まろうとしていました。ところが、そこに突如としてフェザースターの舟が姿を現したのでした。俊夫が記憶を 取り戻しつつあるということに感づいたピノピノが、タイムリミットを切り上げてやってきたのです。そして舟の姿を見た俊夫は、 ついに完全に記憶を取り戻してしまいました。 その瞬間、マミはフェザースターの舟に取り込まれてしまいます。彼女に対して冷徹にもピノピノは、最後の曲を歌わせずに 魔法の力を返すように要求するのでした。そのとき、舟の中に下界からの声が聞こえてくるではありませんか。それは、期せず して観客たちの間から沸き起こった”マミ・コール”でした。 それを聞いたピノピノは呟きます。「ボクも、キミの歌を聴いてみようかな」 | ![]() ![]() ![]() ステージ上のマミ |
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再び人々の前に姿を現したマミは、その最後の力を振り絞るかのように「デリケートに好きして」を歌いきります。 そして涙の中、人々に別れを告げたマミは光の渦とともにフェザースターの舟へと姿を消してしまうのでした。 | |
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その光景を俊夫は呆然と眺めていました。マミが、いや優がもう二度と現れないのではないかという不安な気持ちを抱えながら。 そんな俊夫の後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきました。振り向いた俊夫の瞳に映った姿、それは元気な優の姿でした。 抱き合った二人は空の彼方へ消え行く舟を見送り、こう呟くのでした。 「ポジも、ネガも帰っちゃった」 「でも…優がいるさ」 | ![]() 舟を見送る二人 |
〜ちょっと一言二言〜 最後の時が近づいているというタイムリミット劇、少しずつ記憶を取り戻していく俊夫、そして雨中のコンサート。「マミ」の 最終3話はまさに怒涛と呼ぶに相応しい展開となっており、魔女っ子アニメの中で…というよりは、あらゆるアニメの中でも屈指の 構成を誇っているのではないかと思います。今見ても思わず引き込まれる展開となっていて、なぜ当時、「マミ」が絶大な人気を 獲得できたのかが分かるような気がします。 それと第52話で感心させられるのは、ファイナルコンサートを雨の中で開催させたということ。大雨の中でも誰一人として 観客が帰らないという演出によって、作中におけるマミの存在がどれほど大きかったのかということを簡単に示すことができて いるのです。これは本当に上手いと舌を巻いてしまいます。 さて、先の「バイバイミラクル」の欄で優とマミの関係について少しばかり触れましたが、ここでも改めて記しておきましょう。 | |
| 先にも書きましたが、元々マミは優の成長した姿という設定になっていました。ところが第43話「走れ優!カメよりも速く」に 登場する未来の優は、現在の優がそのまま成長したような姿かたちとなっていたのです。これは最終話にも引き継がれており、 主要メンバーのその後が判明する特別エンディングテロップにおいて俊夫と結婚して二児の母になったと思われる優の姿が描かれて いるのですが、これもまた優がそのまま大きくなったような姿となっています。 | ![]() 未来の優と俊夫 |
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これは結局、優が自分は自分であるということを自覚することによって憧れ(=マミ)から脱皮し、一歩成長したことを絵
として表現したものと見ることができるでしょう。1年にわたるアイドルとの二重生活を通してアイデンティティーを確立した彼女は、
手にした自分だけの魅力で最愛の恋人を振り向かせることにも成功した…と。 (【注記】 以上のように書きましたが、製作者の座談会によりますと、終盤になってマミが大人の優を映した姿ではなくなった…と いう展開は実際には偶然の産物だったようです。その点を付記しておきます)。 〜「魔法の天使クリィミーマミ」 の変身シーン〜 さて、「マミ」の物語紹介も終わりましたので、ここからは「マミ」における変身シーンについて見ていきたいと思います。 「マミ」の変身シーンは、大まかに2クール目までの前期とそれ以降の後期に分けることができます。この際に使用される 魔法のアイテムとして前期では”クリィミーステッキ”が、後期では”ルミナスター”と呼ばれる星型のリングが登場して います(この交替劇にはスポンサーの意向が多分に影響しているのでしょうが)。 その詳細についての説明の前に、以下に分割画像を載せてみましょう。 | |
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(1) コンパクトからステッキを取り出す (2) 「キャノ」と唱えるとステッキが巨大化する (3) ステッキを手にして呪文を唱える (4) ステッキの先に付いているハート状のユニットが回リ始める (5) ト音記号を描くようにステッキを動かす (6) 現れた金色の光の中でマミに変身する | ||
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(1) 「キャノ」と唱えると、ルミナスターが現れる (2) ルミナスター手にして呪文を唱える (3) 呪文を唱えながら、しばらく踊る (4) 頭上に掲げたルミナスターから星状の光が落ちてきて、マミに変身する | |||
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それではまず、「マミ」の変身シーンにおける呪文について。 パンプル ピンプル パムポップン ピンプル パンプル パムポップン ところで、「マミ」の変身シーンの特徴としては、これといったバンク映像が第1話の時点から存在していないという点が 挙げられます。結果として変身シーンは見せ場ではなくなり、その重要性というものが低くなっています。事実、変身シーンが 描かれていない回も結構存在しているのです。 それがどういった意図によるもの(まさか、直前まで放送されていた「ミンキーモモ」への対抗心ではあるまいて)か分かり ません。推測としては、前々項でも書いたように本作においては変身前の優と変身後のマミの存在こそが重要なのであり、他の 部分で時間を潰しては作劇が不十分になってしまうからということなのかもしれません。 「マミ」の内容紹介は以上で終了。次項では「マミ」の余談になります。 |