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魔法の天使 クリィミーマミ (1983年7月1日〜1984年6月29日・全52話 / TV放送) 〜「魔法の天使 クリィミーマミ」 の重箱の隅〜 前項で「マミ」の内容紹介を終えましたので、ここでは小ネタの紹介でもやってみようと思います。 「マミ」を知らなければ無用の長物奈内容ではありますが…。 〜「マミ」のタイトル表記〜 いきなりヘンテコなつかみで申しわけないですが、「マミ」のタイトル表記に関してはファンを公言しておきながら間違っている 人もいる(とほほ…)ので、念のために改めて書いておきます。 「クリィーミーマミ」じゃなくて「クリィミーマミ」が正解だ! 〜マミの使った魔法〜 「マミ」を取り扱った解説書などで”マミの使う魔法は変身のみ”などと書いてあることがありますが、これは実際には 正しくない記述と指摘せざるをえません。実は、フェザースターから貰った魔法は色々なことができるものの、それの使い方が 分からないだけなのです(第1話「フェザースターの舟」より)。 それに、実のところ変身以外の魔法を使用した場面がけっこう登場しているのです。ということで、以下からマミが 使用した変身以外の魔法をチェックしてみましょう。 変身以外の魔法が登場するのは意外と早く、第2話「スター誕生」で人前で歌わなければならなくなったマミが”魔法のマイク”を 出現させるシーンが一番最初だと思われます。このマイクはスピーカーなしでも大音量の歌を響かせることが可能な優れもの。 以降、基本的にマミの使用するマイクは、このマイクとなっています。なお、この第2話ではマミが魔法の力で時を止めるシーンが 登場していることも付け加えて起きましょう。 次のターニングポイントにして、全体の中でも最も注目すべき回となっているのが第7話「伝説の雄鹿」。なんとここで、マミは フェザースターの雄鹿から”物と仲良くなれる魔法”、つまりテレキネシスのようなものを授かって いるのです。この便利な魔法は当然のように以降の物語で大活躍することになり、例えば第19話「マミの一番長い日」では、なんと 箱根の遊覧船を高速移動させるという離れ技までやってのけていました。 これ以外にもアクシデントがあると何だかよく分からないけど便利な魔法が登場しており、例えば第29話「ロープウェイ・パニック」 では重量負担を軽くしていましたし、第39話「ジュラ紀怪獣オジラ」では超巨大な幻を出現させていました。ここまできてしまうと、 もう魔法は変身だけというのは正直なところ難しいような気がしてきます。 ちなみに以上の魔法は、”キャノ”のみ、もしくは”パンプル〜パムポップン”まで唱えることで使用していました(何も唱えずに 使用していた例もあり)。 最後にもう一つ特筆しておきたいのは、第41話「勉強しすぎに御用心」に登場した反則スレスレの魔法。この回のあらすじを簡単に 書くと、主人公の優が進学塾に通うことになり、テストで良い点を出すために答えのわかる鉛筆を魔法で生み出すという内容になって います。 ここでは本編で唯一、先述した”キャノ〜”系ではない魔法が登場していまして、特殊な鉛筆を生み出した 魔法は ”プルルン ピンタン パップポン”というものでした。 〜三本毛〜 小ネタですが、クリィミーマミは非常に奇妙な髪をしています。一部でマタンゴ頭と言われているそのヘアースタイルも さることながら、やはり注目すべきは不自然に突き出た三本毛でしょう。この毛は近くに妖怪がいると反応する…というのは 某ムックで書かれていたネタ。 なお、この三本毛の意匠は、後の魔女っ子アニメ「魔法遣いに大切なこと」の主人公へ受け継がれてゆくのでした(大ウソ)。 〜くりみヶ丘の場所〜 「マミ」を見たことのある人が一度は思い浮かぶ疑問。それはやはり、森沢一家や俊夫などが住んでいる”くりみヶ丘”の 場所がどこなのかということではないでしょうか。 むろん架空の地名ではあるのですが、それでも場所を特定する手がかりが作品中にいくつかちりばめられています。中でも 注目すべきは、第48話「みどりと優の初デート!」での1シーン。なんと、”くりみヶ丘駅”の路線図が登場しているのです。 |
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見づらいと思うので多少大きめの画像を用意してみました。右の拡大図を見ますと、どうやら国鉄中央線(当時はJRでは ありません)の立川駅から分かれている路線に”くりみヶ丘駅”は存在するようです。なお、 上図では”くりみヶ丘駅”が終着駅のようにも見えますが、作中では電車が次の駅に向かうという描写がされていますので、 次の駅以降が省略されているだけなのかもしれません。 となると、次なる疑問点は森沢優の交通費。パルテノンプロは新宿に存在するので、優は毎日のように”くりみヶ丘”から 新宿へと通勤しているわけです。国鉄時代とは単純比較できませんが、手元にデータがないので現在のJR運賃でチェックして みます。 ”くりみヶ丘”〜立川間は無視するとして、ここは立川〜新宿で計算。優は子供料金なので、片道230円、往復で460円。 これはかなりの出費です。定期券ならもう少し安上がりになりますが、残念ながら通学定期の購入は無理だと思われるので、 通常の6ヶ月定期券購入で65020円。マミの活動は1年間だったので、倍の132240円! いくらなんでも、こんなのは小学生の払える金額ではないでしょう。 だとすれば、パルテノンプロからの月給から払っていた、もしくはパルテノンプロが肩代わりしていたと考えるべきなの でしょう。ただ、アイドルの月給といっても10万円程度なので(光GENJIのメンバーが月5万円だったという話もあります)、 なかなか厳しいところではあるのですが。マミなら相当のレコード印税が入ってきているのではないかという意見が出てくるかも しれませんが、残念ながら印税の支払いは翌年になりますし、そもそもマミならば事務所経由になるでしょうから大半は パルテノンプロに持っていかれると考えた方がいいかもしれません。 なお、それ以前の、つまり芸能界デビュー前の段階では…優の寂しいポケットマネーから出て行ったのだと思われます。 これはつらい。 〜森沢なつめの年齢〜 女性の年齢を詮索するのは失礼なことではありますが、なかなかに若そうな外見をしていらっしゃる優の母親、森沢なつめは 実際の年齢がいくつなのか? ということも、「マミ」を見ていて疑問に思うこと。 謎を解く手がかりは第34話「スネークジョーの逆襲」。スネークジョーの質問に対して、なつめが思わず「私は28歳」と洩らす シーンがあります。これが本当だとするとなつめが優を生んだのは18歳の時。34話「走れ優!カメよりも速く」によると、優が 生まれるのは結婚後のこと。たしかに日本では18歳でも結婚はできますが…若く見えるのではなく、本当にヤンママだったと いう結論になるわけです。 ただこれにも問題点がありまして、第11話「パパは中年ライダー」のラストで、なつめと哲夫が現在から20年前に暴走族を やっていたという、先の結論と矛盾する会話が出てくるのです。暴走族だった当時の年齢を若く見積もって16歳だとしても、36歳。 優を生んだとき、なつめは26歳ということになります。 第11話では10年分計算ミスしていた、と考えれば辻褄は合いますが…。 〜太田貴子とサンデーズ〜 「マミ」で主役を演じた太田貴子氏のプロフィールを紐解いてみると、当時のアイドル登竜門的な存在だった「スター誕生」の 出身であり、「マミ」終了後はサンデーズに参加していていたことが分かります。 では、このサンデーズとは何なのか? 1970年代中盤〜1980年代中盤までの約10年にわたってNHKで放送されていた「レッツゴーヤング」という歌番組がありまして、 この中でレギュラー出演していた即席アイドルグループがサンデーズでした。といっても年とともにコロコロと構成メンバーが 変更する、番組内だけでのアイドルグループなわけですが。 このサンデーズ、現在では第1期目に香坂みゆき、第4期目に松田聖子が参加していたということで一般には知られており (もう少しマイナーなところだと、第9期目に今では演歌歌手として知られる長山洋子も参加していました)、太田氏は第8〜9期目、 つまりサンデーズ最後のメンバーだったのです。 ところでこのサンデーズ、メンバー表をよ〜く見ていくと、実はアニメファンに馴染み深い顔が並んでいたりするのです。 第5期目には日高のり子(「タッチ」の朝倉南、「サクラ大戦3」のエリカなど)が、第6〜7期目には佐久間レイ(「アンパンマン」 のバタコ、「魔女の宅急便」のジジ)が参加しており、太田氏を含めればなんと3人もの声優転向者を生み出していたのです。 なんとも興味深い話ではありませんか? 「マミ」に関する諸々の紹介は以上で終了です。次項はスタッフ関連の話ですので、興味の無い方は 見ないほうが吉かと思われます。 |