| 花の魔法使い マリーベル (1992年2月3日〜1993年1月18日・全50話 / TV放送) 「マリーベル」の主な内容については前項までで終了。ここからは、どうでもいいような四方山話を記していこうと思います。 〜マリーベルとお料理〜 マリーベルは5万5歳という年齢にもかかわらず家事関係はまるでダメで、第27話では朝食を作るタンバリンに「マリーベルは食べる だけだからいいよなー」と愚痴られているように、何でもタンバリンに任せっきりの様子です。 それゆえ料理の腕前はヒドいものらしく、第24話でユーリとケンに特製のマリーベルワッフルを振舞おうとして真っ黒に焦がして しまいましたし、第33話でローズさんに習ってケーキを作った際も真っ黒に焦がしてしまう(またかよ…)という失態を演じていました。 | |
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そんなマリーベルの作れる唯一つの料理がマリーベルココア。 マリーベル本人にとってもこれだけは自慢の一品らしく、第1話で知り合いになったばかりのユーリとケンに振舞っていました。 残念ながらレシピは不明。映像を見る限りでは、ココアにホイップクリームを乗せ、色とりどりのアンゼリカらしき物をトッピングしているようです (しかし、これを料理と呼んでよいものなのか…) |
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〜サニーベルを俯瞰する〜 「マリーベル」の物語の主な舞台となるのは、もちろんユーリやケンたちの住むサニーベルです。しかし、この街について 作中で細かいことは語られませんでした。マリーベルの住居・フラワーハウスの建っている場所が海の見える丘なので 港町なのだろうということ、などが推測できるくらいです。 仕方がないので、作中の映像からサニーベルの全体図を想像してみることにしましょう。 | |
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まず、上掲左図が第6話で登場するサニーベル上空からの映像(画像A)。 右図(画像B)はユーリたちの持っていた地図で、形からして同じ場所を示していると思われます。作中、方位磁針が画面左上を 指し示していたので、そちらが北と判断できます。 | |
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次は第22話に登場する映像(画像C)。 少々分かりづらいかもしれませんが、画像Cの右下にある広場らしき場所と、画像Aの真ん中あたりに見える広場とは、 その形が非常に似通っています。画像Aとは道路の形が違うような気もしますが、それはそれということで棚上げしておきましょう。 というわけで、両者は同じ場所であると結論してよいと思われます。そうすると、画像Cの右上方向が北となるわけです。 |
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次に画像Cの真ん中あたりに注目してみると、そこに円状の広場らしき場所が見えます。広場の形、及びその中央に大きな木がある ことから、おそらくこの木こそが第5話の主役となっている公園の木なのだろうと推測されます。 また、ケンが博覧会駅行きの電車に乗ったサニーベルの駅は、映像の前後から考えて画像C左上で道路が集中している地点と考えられます。 ということは、サニーベルの駅は公園から西の方角にあるわけです。 さらに、サニーベルの公園のすぐ東側を流れる川は画像Aから推測して、公園のすぐ南側で海に出ていると思われます。そして、画像Cから サニーベルの駅のさらに西側は海岸となっていることが分かります。 以上の情報から、サニーベルは東南側と西側を海に囲まれた場所であり、北側が山地となっていることから考えて南側に 突き出た半島状の土地か、もしくは砂時計の胴のようにくびれた地点のどちらかではないかと推測されます。 〜もうひとつの「マリーベル」〜 当時のアニメ雑誌を紐解くと、新作紹介欄に登場するマリーベルは緑色の衣服を着ていて、ピーターパン風のデザインとなっていたことに 驚かされます。さらに驚くべきことに、企画された当初は現在のものとはまるで違う設定の、もうひとつの「マリーベル」が存在していたのだそうです。 まず、放送版「マリーベル」では、マリーベルはユーリやケンと同じ5〜6歳くらいの少女という外見をしていますが、最初に企画された案によると マリーベルは羽の生えた小さな妖精として設定されていたといいます。たしかに設定画を見ると男の子らしき人物のポケットにマリーベルがちょこんと 収まっており、最近の作品でいえば「ミルモでポン!」に近い雰囲気だったのではないかと想像されます。 そしてまた最初の案では、タンバリンが男の子の姿をしていたというのだそうです。 ところが子供の目線によるアニメにしたいという監督の要請によって、マリーベルを中心に据えたオーソドックスな魔女っ子アニメだったものが、 放送版のようにマリーベルをユーリやケンたちと並列して描く、というように変更されたといいます。こうなるとメインの子供が三人も存在すること になるので、浮いてしまったタンバリンは仕方なく”ナスのお化け”になったのだとか。 余談として、本編に登場しなかった設定でマリーベル三姉妹というものがあったそうです。 マリーベルはデカッセン一家の次女だそうで、長女:ベルベル、三女:マロンの三人姉妹だった…らしいのですが、残念ながら作中では 一度も姿を現すことがありませんでした。 〜「花の魔法使い マリーベル」 注目の製作スタッフ〜 「マリーベル」の内容紹介は以上で全てお終いです。以下からは、独断で「マリーベル」の注目スタッフを書き出していきます。 | |
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遠藤徹哉 監督。最近では、えんどうてつや名義で活動することが多いようです。 他の代表作は「ヒカルの碁」、「最遊記」(監督)、「魔法先生ネギま!」、「ぺとぺとさん」(演出・絵コンテ)、「となりのトトロ」(演出助手)。 金津賀哲 キャラクターデザイン。スタジオジャイアンツの設立者である角谷哲生の変名。「マリーベル」本編には間接的にしか関わっていなかったようです。 他の代表作はOVA版「野々村病院の人々」(キャラデザ)、「機動戦艦ナデシコ」。 三井秀樹 シリーズ構成。ぶらざあのっぽ第3期。師匠とシリーズ構成を担当されています。 他の代表作は「魔法陣グルグル」、「RAGNAROK THE ANIMATION」(シリーズ構成)、「ファンタジックチルドレン」、OVA版「まじかるカナン」(脚本)。 広田正志 作画監督。現在は主に志田ただし名義で活躍しているアニメーター。当時はスタジオジャイアンツに所属していた関係で、初回、最終話を含む 最多の14話に参加。一部は絵コンテまで担当しており、「マリーベル」の中心的人物といえるかも。 他の代表作は「涼風」、「パワーストーン」(キャラデザ)、「NG騎士ラムネ&40」(作監)、「スクールランブル」(ED原画)。 新羽高一浪 作画監督。伊藤岳史の変名。「マリーベル」メイン作監の一人で、スタジオジャイアンツ組。「マリーベル」での作監は広田、新羽、千羽、深澤の 四人で全体の八割を担当していた計算になります。 他の代表作は「エクスドライバー」(キャラデザ)、「COWBOY BEBOP 天国の扉」(作監)。 千羽由利子 作画監督。これまたスタジオジャイアンツ組で、マニアの間では絶大な信頼を得ているアニメーター。おそらく「マリーベル」で一番人気のあった 作監なのではないかと思われます。 他の代表作は「プラネテス」、「To Heart」、「鋼鉄天使くるみ」(キャラデザ)。 深沢幸司 作画監督。こちらもスタジオジャイアンツ組。一部の資料に氏がキャラデザを担当しているとありますが、 ただのミスだと思われます。 他の代表作は「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」、「フィギュア17」(作監)、「鋼鉄天使くるみ」(演出)。 高橋ナオヒト 絵コンテ・演出。音無竜之介名義でアニメーターとしても活躍していた、スタジオジャイアンツ出身の演出家。 他の代表作は「To Heart」、「名探偵ポワロとマープル」、「剣風伝奇ベルセルク」(監督)、OVA版「同級生」(キャラデザ)、「めぞん一刻」(作監)。 日下直義・土蛇我現 絵コンテ・演出。どじゃがげん名義でクレジットされることもあるスタジオジャイアンツ組の演出家。絵コンテ、演出で名前を使い分けてますが同一人物。 他の代表作は「シャーマンキング」、「宇宙のステルヴィア」、「機動戦艦ナデシコ」、「ロックマンエグゼ」(演出)。 吉田浩 絵コンテ・演出。ロボットアニメで名をはせた演出家で、「マリーベル」では数少ない葦プロ組。 他の代表作は「マシンロボ クロノスの大逆襲」(監督)、「超獣機神ダンクーガ」、「忍者戦士飛影」(演出)。 やまだやすのり 脚本。山田靖智でクレジットされることもある脚本家。実は「マリーベル」が脚本家としてのデビュー作品だったそうです。 他の代表作は「ロスト・ユニバース」、「ちっちゃな雪使いシュガー」、「まほらば」(シリーズ構成)、「黄金勇者ゴルドラン」(脚本)。 町田知之 脚本。かつてアニメージュで活動していたお方。 他の代表作は「ぴたテン」、「今日からマ王!」、「人造人間キカイダー」(シリーズ構成)。 木崎文智 原画。現スタジオへらくれすのメンバー。 他の代表作は「バジリスク」(監督)、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」、「SHADOW SKILL」(作監)。 佐藤和巳 原画。ここに記した原画家は、みんな平均すると三話ごとくらいのローテーションで原画を描いてます。 他の代表作は「頭文字D Third Stage」(キャラデザ)、「るろうに剣心」、「フィギュア17」、「スターオーシャンEX」(作監)。 中島里恵 原画。現在はXEBECに所属しているみたい。 他の代表作は「犬夜叉」、「裂空の訪問者デオキシス」、「美鳥の日々」、「吸血姫美夕」、「星界の紋章」(作監)。 |