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魔女っ子メグちゃん (1974年4月1日〜1975年9月29日・全72話 / TV放送) 〜「魔女っ子メグちゃん」 の必見エピソード〜 前項で大まかな「魔女っ子メグちゃん」(以下「メグ」)のあらすじを紹介しましたが、ここでは 物語の始まりと終わり、つまり初回と最終回のストーリーをもう少し深く突っ込んでご紹介してみたいと思います。 第1話 「すてきな魔女がやってきた」 〜あらすじ〜 魔界の次期女王候補の一人であるメグは修行として人間の世界で生活するように命じられ、先輩魔女であるマミのいる神崎家に 居候することとなります。マミは魔法によって家族の記憶を操作し、メグを神崎家の長女として迎え入れました。 その夜、マミはメグに対して「魔法で成されたこととはいえ、皆の心にメグに対する家族の愛が生まれた」と説きますが、 メグにはその意味が理解できず、なぜ人間の世界で生活することが修行になるのかと不思議がります。 | |
| 翌日、まだ神崎家の一員としての生活に慣れないメグは神崎のことを「オジサマ」と呼んでしまい、自分
でもそのことに戸惑いを覚えてしまいます。そしてまた、メグは食事の際にイタズラをしたラビに暴力をふるってしまいます。 当然のように神崎はそれをたしなめますが、兄弟というものが理解できないメグは、自分よりラビが可愛いから自分を叱るの だと切り返してしまいました。それを聞いた神崎は、思わずメグの頬を叩いてしまうのでした。 思わぬ仕打ちを受けたメグは、所詮自分と神崎家の人間は赤の他人だ、と捨て台詞を残して家出をしてしまいます。 傷心のまま海岸を訪れたメグは、そこでノンと名乗る女王候補の魔女と戦うこととなります。しかし、その圧倒的な魔力の前に なす術がなく、メグは海の中に沈められてしまうのでした。 | ![]() メグにビンタ! ![]() ノンの初登場シーン |
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一方、折からの嵐によって土砂降りの続く中、神崎たちはメグの帰りを今か今かと待ち続けていました。と、門扉を開く
音を耳にして神崎は慌てて外へ飛び出します。そこで彼が見たものは、ずぶ濡れの状態で倒れているメグの姿でした。どうにか
海中から逃げ出したものの、メグは力の全てを使い果たしており、その命のともし火は今にも消えんとしていました。 メグの眠るベッドの横で祈り続ける神崎は、できるなら自分の命と引き換えてもいいと呟きます。それを見たマミは心の声で メグに呼びかけ、これこそが家族の愛なのだと説きます。それにメグは心を打たれ、魔界の女王の配慮によって死の淵から 甦るのでした。 こうしてメグは家族の愛というものを知り、本当の意味で神崎家の一員となることができたのでした。 〜ちょっと一言二言〜 第1話からして、えらいボリュームの内容となっております「メグ」。これでもかとばかりに畳み掛けるメロドラマな展開、 最終話の間違いじゃないのかと思えるくらい過剰な演出に思わず度肝を抜かれますが、それ以上に、これだけの内容を30分に 収めているものだと感心してしまいます。 この第1話で注目すべき点は、やはり初っ端からメグのパンチラ…というよりはパンモロが炸裂しまくっていることでしょう。 なにもここまでしなくてもいいのにと思ってしまうくらいの頻度となっていて、ついつい笑ってしまいます。 第72話 「さようならメグちゃん」 〜あらすじ〜 草木も眠る丑三つ時。ノンとメグの元を一羽の鳥が訪れ、魔界からの召集命令が書かれた手紙を二人に渡していきました。 そう、ついに魔界の次期女王を決定する時が来たのです。 しかしながらメグは現在の生活に安らぎを覚えるようになっており、魔界へは帰らず神崎家の一員としての生活を選びます。 その言葉を聞いたマミはメグを強引に魔界へ帰すべく、メグの部屋にある家具を全て捨て去り、家族からメグの記憶を消去 してしまいます。 | |
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神崎も、ラビも、アポも、全員が自分のことを忘れて談笑する姿を見てショックのあまり泣き崩れてしまうメグでしたが、
やがて決意すると神崎家への想いを胸にしまって魔界へ旅立つのでした。 ところが、マミの魔法でも夢の中のメグまでは消すことが出来ておらず、ラビやアポはメグのことを思い出してしまいます。 そして雨の中、アポはメグを探しに出てしまい、そのまま熱を出して倒れてしまうのでした。 チョーサンによってそのことを知らされたメグは、次期女王になる権利を捨ててでも人間界へ降りたとうとします。しかし 実力で女王の座を射止めたいノンは、ここでメグに抜けられては困るとその前に立ちはだかります。両者の間で華麗な魔法 合戦が開始され、それが終わると今度は拳を使い、髪を振り乱して女と女の戦いが繰り広げられるのでした。 | ![]() 泣き崩れるメグ ![]() 壮絶なキャットファイト |
二人の争いを知った魔界の女王は二人を叱責します。メグは人間に溺れすぎており、逆にノンは人間を知らなさすぎると。 そして両者にさらなる修行、つまり人間界での生活を命じるのでした。 こうして、メグは再び神崎家の一員となったのでした…。 〜ちょっと一言二言〜 定番ながらも手に汗握るお涙頂戴ストーリーや、メグとノンによるキャットファイトなど、最終回に相応しく見所満載な 内容となっている第72話。 この回で最も注目すべきは、最後にメグかノンのどちらかを女王に任命するのではなく、共に問題点を抱えているとして物語に 幕を閉じていることでしょう。つまり、両者のどちらかが上位の存在ということではなく、同等の存在として扱っているわけです。 普通に考えればメグを女王にして大団円という展開になりそうなものですが、このような結末になっているということは、 それだけ作品にとってノンの存在が大きかったということなのでしょう。 ところで、実は上で紹介した展開の後、日本アニメ史上に残る珍妙なオマケがついているということは、あまりにも有名な話。 露骨でない製作者の遊び心には感服します。以下にその内容を紹介しますが、そのまま書くとネタバレな内容なので文字反転して 載せておきます。 | |
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「メグ」最終話のオマケ部分 (短い内容なので、メグの台詞を全て引用します) 学校へ向かうメグ。画面の奥へ行きかけるが、途中で何かを思い出したかのように振り向き、 画面手前へ走りよってくる。 メグ 「あっ…ととと。大事なこと忘れてた。 皆さん、長い間ありがとう。お礼に、あなたに魔法をかけてあげるわ。 テクニク テクニカ シャランラ!」 「ほら、もうあなたは私を忘れないわ。どこかで会ったら、声をかけてね。 じゃ、そのときまで、さようなら!」 |
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最後に余談となりますが、個人的に最も驚いたのはエンディングテロップに書かれている製作スタッフの少なさ。「メグ」は
原画、動画あわせて4人というとんでもない人数で製作されている場合が多いのですが、さすがに最終話まで4人だけという
のにはショックを受けました(現在なら、原画と動画で2ケタ人数を下ることは稀だと思います)。 当時はアニメの製作環境が劣悪だったとは聞いていますが、まさかここまでのものだったとは…。 以上で必見エピソード紹介は終わりです。次項は少しばかり余談でも…。 |