魔法のアイドル パステルユーミ
(1986年3月7日〜1986年8月29日・全25話 / TV放送)


〜「魔法のアイドル パステルユーミ」 の魔法使用シーン〜
 作品紹介、人物紹介は前項で終わりになります。
 ここからは「ユーミ」の魔法使用シーンを見ていこうと思います。前項でも書いたように「ユーミ」の魔法は”描いたものが 実体化する”というものになっています。この魔法使用シーンも「エミ」と同様にバンク映像が用意されていますが、1種類 だけだった「エミ」と異なり第18話を境にしてバンク映像が2種類存在しています。

魔法シーン・前期Ver.

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(1) ステッキが登場する
(2) (3) クルクルと一通り踊る
(4) (5) ステッキを使って空中に絵を描く
(6) (7) (8) 呪文を唱えるとポップルサインから花びらが出て、絵が実体化する

魔法シーン・後期Ver.

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(1) (2) (3) ちょっとポーズを決めて空中からステッキを取り出す(パンチラあり)
(4) (5) (6) ステッキの先端が光って花びらが舞うようになる
(7) ステッキを上空に掲げると金色の光があたりを包み込む
(8) ステッキを使って絵を描く
(9) 描き終わったら、バトントワリングの要領でステッキを回す
(10) (11) (12) 呪文を唱えるとポップルサインから花びらが出て、絵が実体化する

 魔法の説明に入る前に、前期と後期の魔法バンクシーンの相違点についてまとめてみましょう。
  1. ”ステッキの取り出し方”
    前期では最初からステッキを持っているのに対し、後期ではステッキを取り出すまでにアクションが入る (フルバージョンではけっこう長い)。
  2. ”ステッキを手にした後、絵を描くまでのアクション”
    前期ではスピン運動で光の螺旋を作っているのに対し、後期ではスピンが無くなった代わりにステッキで 大きな弧を描くような動作が入る。
  3. ”ステッキで絵を描く”
    前期と後期では、ほとんど別物になっている。
  4. ”絵を描いた後、実体化させるまでのアクション”
    後期ではポップルサインから魔法の花びらを出す前に、パステルステッキをバトントワリングの要領で振り回す というアクションが追加されている。
 このように二つを並べてみてみると、かなりの部分で追加・削除が行われていることが分かると思います。ただ、わずか全25話の 中でわざわざ第2バージョンのバンクシーンを用意した理由については、残念ながら不明です(ご存じの方がいらっしゃいましたら、 ご教授ねがいます)。


 バンクシーンの相違点についてはこのあたりにして、次は魔法の解説に移ります。ユーミの使用する魔法のアイテムは、首から ぶら下げているペンダント(?)が”ポッポルサイン”、絵を描くステッキは”パステルステッキ”という名前になっています。 ステッキで描いた後、呪文を唱えると絵が実体化するわけですが…

パステルポップル ポッピンパ

 …というのが、その呪文。前3作品に比べると、あっさりめになっています。
 この魔法シーンには面白い演出が加えられていまして、なんとバックで「青空パステル・キャンバス」なる専用の挿入歌が 流れるようになっているのです。これがたかが挿入歌と馬鹿にできない洗脳力を持っていて、知らず知らずのうちに 「スティック、ステップ、スキップ〜 光のライン描けば〜 1・2・3で願いがかなう〜♪」 と口ずさんでしまうことは必至。 (いやいや、これは冗談ではございません)。

 また、このバンクシーンでの衣装は魔法を使用する直前のユーミの衣装に合わせて入れ替わっている、つまり上のノーマル服 バージョン以外のパターンが頻繁に登場しています。おそらく裸のユーミだけを基本形として先に作っておいて、後に各バージョンの 服だけを描いてセルを重ねていったのでしょう。あまり目立たないことですが、けっこうな手間を必要とする力技ですので注目して おきたいところです。




〜「魔法のアイドル パステルユーミ」 必見エピソード紹介〜
 「ユーミ」の魔法についての解説は以上で終了とします。ここからは「ユーミ」のあらすじ紹介と兼用で第1話を取り上げつつ、 必見エピソードを紹介していこうと思います。


第1話 「街は魔法で花ざかり」
〜あらすじ〜
 海に面した閑静な住宅街フラワータウン。この街で一番の花屋”花園フラワーショップ”の一人娘・花園ユーミの下に、 ある日、白いタヌキのような謎の生命体が二匹現れます。彼らの名前はカキ丸とケシ丸、その正体は花の国の妖精でした。 花の国では毎年春になると、花を大切にしている子供にお礼として魔法のアイテムを贈るという風習があると彼らは語るのでした。
 半信半疑のユーミに対し、妖精は”パステルステッキ”と”ポップルサイン”を渡しました。なんと、このステッキを使って 絵を描くと、それが飛び出して本物になるというのです。

 さてその日、フラワータウンでは年に一度のカーニバルが開催されていました。そこで行われるフラワーコンテストに、 ユーミの父親・花園一郎は何ヶ月もかけて作成した花のドレス人形を出品する予定になっていました。ところがコンテスト開催の 直前、ちょっとした不注意からユーミはドレス人形を壊してしまいます。
 出品取り消しもやむなしとも思われましたが、諦めきれないユーミと一郎は人形の修復に取り掛かります。その甲斐あってか、 残されたわずかな時間内で奇跡的に人形は修復されました。
 こうしてコンテストのステージ上に登場した人形は、その見事な出来栄えによって人々の絶賛を浴びるのでした。ところが 急仕上げがたたったのでしょうか、無残にもステージ上で再び人形は壊れてしまうのでした。
 こんなときこそ魔法の出番です。さっそくユーミは魔法を使って花のドレスを実体化させ、自らがモデルとなって審査員に 披露するのでした。その甲斐があって、ユーミと父はコンテストで優勝を勝ち取ります。
 ところがステージ上でユーミが喜んでいると、首からぶら下げたポップルサインが点滅を始めたではありませんか。 それを見たカキ丸とケシ丸は、ユーミに大事なことを伝え忘れていたと気付きます。

ドレスが消えて…
魔法を使ってから一定の時間が経つとポップルサインが点滅し、すぐさま実体化した物体は姿を消してしまう…ということを!


〜ちょっと一言二言〜
 記念すべき「ユーミ」第1話。他の”ぴえろ魔女っ子”と同様、相変わらず魔法授与までの展開が強引なことこの上 ありませんが、花を大切にしてくれた子供に魔法が与えられるというのは、なんとも微笑ましく感じるものです。
 ですが…。第1話から幼女がパンツ一丁になる というのは、やはりマズかったのではないでしょうか。 先のファンタジックな雰囲気を帳消しにした上、さらにマイナスイメージを与えてしまうだけのような気がします。
 それにしてもこんな演出がチェックを通り抜けてしまうとは、当時のテレビ局側の映像規制はなんとも大らかなものだったと 妙な関心をしてしまいます。



 本項は一旦ここで打ち切り。残りの必見エピソードは次項で紹介します。



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