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入れ歯は壊れる

 
 入れ歯を入れたから、これで一安心だなんて思ってはいけません。銀歯であれ、ブリッジであれ、何であれ、口の中に入れられた人工物は必ずいつか壊れるときが来ます。入れ歯は永久的に使えるというものではありません.必ずいつかは壊れたり,合わなくなったりします.その理由は二つあります。

 一つは,入れ歯自体に材質的な劣化があることです.もう一つは,入れ歯を受け止める歯あるいは口という人間の体の部分が日々変化していることです.しかも,その変化は良い方向へのものではなく,常に悪い方へ,あるいは弱くなる方向へと変化しています.入れ歯も人間も劣化しているということです。
 
 そんなことから、入れ歯は車と同じように、壊れる前に定期点検や修理を受ける必要があります。入れ歯を入れた切りにするのではなく、壊れる前に、異常がないかどうか、点検を受けることは大事なことです。しかし、ここでも問題があります。

 車は大量生産の規格品ですから、点検、修理、部品交換などは、一定の規格に則ってやればできることです。入れ歯はそうはいきません。入れ歯は、各人各様、それぞれの手作り商品ですから、点検、修理、部品交換もそう簡単にはいきません。点検や修理では済まないことも多く、作り替えなくてはならないことがしばしばあります。「まだ、3年しか経っていない」なんて文句を言ってもしかたないことです。
 
 人の体の変化、材質の変化などを考えれば、入れ歯を使っている本人の意識に依りますが、本人が「入れ歯の具合が悪くなった」と思ったときには、作り替えた方が良いことが多いようです。入れ歯は、いつか、必ず壊れる、使い捨て商品と考えた方が理に叶っているのかもしれません。ただし、作り替えに際しては、その歯医者さんが、あなたにとって信頼できる人であるということが、大事な前提条件になります。

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