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口臭が気になる

* どうして口が臭いのか
 
 口臭のほとんどは,口の中の汚れによって起こります。歯と歯の間,歯の裏側などについた汚れが,腐敗して悪臭を放っています.とくに,歯槽膿漏の人は,歯の周りがいつも化膿した状態になっていますので、口の中に流れ出た膿の臭い,さらに,歯の間にはまり込んだ汚れの臭いが、口臭として悪臭を発することになります.むし歯の場合は,むし歯の穴に入った汚れ,あるいはその歯の周りの汚れが,同じように悪臭の原因になります.
 
* 口臭をなくすには
 
 まず、原因(汚れ)を取り除くことになります.汚れを取り除くために「歯磨き」は欠かせません。口臭がする人は,ほかの人よりも歯磨きを念入りにしなくてはいけません.それでも口臭がするときには,歯を磨いているけれども、磨けていないことが多いようです。歯磨きの上手な人で、まだ口臭がするようならば、歯磨きでは取りきれない汚れが口の中に残っているということになります.
 これは,プロに取り除いてもらうしかありません.歯科衛生士という人たちは,歯や歯肉の掃除をするプロです.歯科衛生士のいる歯医者さんに行って,歯の掃除をしてもらうことになります.
 
* 消臭剤はどうなんですか
 
 口腔用の消臭剤が売られています.一時的な効果は期待できるかもしれません。しかし、長くは続きません。口の中は「台所の流し台」に良く似ています。口の中は、いつも、生ゴミがあふれ、湿気があり、ぬめりがあり、悪臭が起こりやすい状態にあります。
 消臭スプレーを使って、一時的に台所の生ゴミの臭いを消すことは出来ますが,また、すぐに臭ってきます。台所も口の中も、結局、汚れをブラシでこすり取るなどしないと、臭いはなくなりません。
 
* それでも口臭がします
 
 希ですが、自分だけで口臭がすると思いこんでいる人がいます.「自臭症」といわれます.一所懸命に歯磨きもして,歯医者さんに行って歯の掃除もして,それでも臭いがとれないと訴える人たちです.ほかの人が「臭わない」といっても,当人が納得しません.こういう人たちは,また別な治療(心療内科的な治療など)が行われます.
 他の臓器(肺、胃、鼻など)の病気でも口臭がすることがありますが、めったにないものです。一つの診断法は、口を閉じて、鼻から息を出してみて、鼻から出る息にも悪臭があるようならば、口の中以外の病気の可能性も考えられます。
 
* 残る問題
 
 歯医者さんでは,歯の掃除をしてくれるはずなのですが,歯科衛生士のいない歯医者さん,歯科衛生士がいても,掃除にはあまり熱心ではない歯医者さんもいます.これは,歯の掃除という作業が手間がかかるのに,保険制度上の料金設定がきわめて低いという不採算部分だからです.まじめに,一人の患者の歯の掃除をすれば,たっぷり30分以上はかかります。その報酬は千円以下です.道具を使い,薬を使った人件費にもなりません.
 こういう問題が,歯槽膿漏治療と予防が広く行われない大きな理由の一つになっています.現在の健康保険制度が,銀歯のように形に残るもの中心に価値を認めているために,歯の掃除など目に見えない仕事にはお金を出さないという方針だからです.困ったことです。

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