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Les Introuvables d'Alexis Weissenberg ★★★★★
ピアノ:A.ワイセンベルク(Alexis
Weissenberg)
指揮:ムーティ、小澤、プレートル
録音:1950-84年 EMI 4枚組み
CD1:リスト/Pソナタ、ショパン/Pソナタ第2番他
CD2:ブラームス/PC1、フランク、バッハ、ツェルニー
CD3:ラヴェル/PC、ストラヴィンスキー/「ペトルーシュカ」からの3楽章他
CD4:ラフマニノフ/PC3、プロコフィエフ/PC3 |
昨年買ったものの中でダントツに1位だったのがこれ。4枚組みだが、全てのディスクが文句なく素晴らしい。リストはバリバリだし、ブラームスの間奏曲や、ツェルニーのリコルダンツァ変奏曲は例えようもなく美しい。一方で、プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番が超かっこよく、血が沸騰するような爆演になっている。ほか、ラフマニノフの3番や、ペトルーシュカなど、秀演が多い。そしてなにより、4枚組みにして2300円(タワレコ)という超廉価だったのが大きい。
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ラヴェル/Piano Works Vol.1 ★★★★★
ピアノ:F.セルメット(Huseyin
Sermet)
録音:1995年 AUVIDIS VALOIS
1-3.夜のガスパール
4.前奏曲
5.ハイドンの名によるメヌエット
6.水の戯れ
7-12.クープランの墓 |
官能的で清々しい香気が立ちのぼってくる。とくにクープランの墓が最高で、もうちょっと均整の取れた演奏がいいなとは思うものの、繊細なタッチが醸し出すなんともいえない空気感にはうっとりします。ここまでいい雰囲気を出せてるのはセルメット盤くらいだと思う。

→HMV |
Sergei Babayan / Messiaen, Carl Vine, Respighi,
& Ligeti ★★★★★
ピアノ:S.ババヤン(Sergei Babayan)
録音:1997年 ProPiano
1-3.メシアン/「みどり児イエスに注ぐ二十のまなざし」より11、13、15
4-5.ヴァイン/ピアノソナタ
6.レスピーギ/グレゴリオ旋律による3つの前奏曲より第1番
7.レスピーギ/Notturno
8-10.リゲティ/「ムジカ・リチェルカータ」より1、3、7 |
ヴァインのソナタが非常にかっこよくてすばらしい。はっきりいってプログレですよ、これは。超緻密超複雑なパッセージをテンポを落とすことなくハイスピードで弾き切るババヤンの恐ろしく切れまくったテクニックは圧巻。プログレを聴く人にもアピールするものが大きい一枚。恐るべき超絶ピアノ。
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Nikolai Kapustin Piano Music ★★★★
ピアノ:M-A.アムラン(Marc-Andre
Hamelin)
録音:2003年 Hyperion
1.変奏曲 / 2-9.8つの演奏会用練習曲
/ 10.バガテルOp.59-9
11-15.オールド・スタイルによる組曲
/ 16-18.ピアノ・ソナタ第6番
19.ソナチネ / 20-24.異なる音程による5つの練習曲 |
現代最高のテクニックを持ったピアニストがカプースチンの超難曲を事も無げに料理した一枚。しかしなんだか機械的な演奏で、MIDI
を聴いているようなあまりにも正確なタッチは、正直言って最初はあまり楽しめなかった。それでも、曲が先天的に持つ軽妙洒脱なわかりやすいジャズのノリは十分伝わってきて、今では好きだ。アムランにしかあり得ない超絶技巧も味わえる。
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ラヴェル/夜のガスパール ★★★★★
ピアノ:I.ポゴレリチ(Ivo Pogorelich)
録音:1982年 DEUTSCHE GRAMMOPHON
1-3.ラヴェル/夜のガスパール(「オンディーヌ」「断頭台」「スカルボ」)
4-7.プロコフィエフ/ピアノ・ソナタ第6番 |
ポゴレリチの演奏には、常に確固たる根拠があり、決して一時の感情やノリで突っ走ったりせず、一音一音まで考え抜かれているという印象がある。本盤のラヴェルにしても、死ぬほど推敲された演奏は狂気さえ感じさせ、なんともいえない「凄み」がある。プロコにしても、解釈的にはまったくスキがない。ポゴレリチはもはや単なるピアニストではなく、芸術家であるなあと思わされた一枚。
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ラヴェル&ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 ★★★★★
ピアノ:A.B.ミケランジェリ(Arturo
Benedetti
Michelangeli)
指揮:E.グラチス(Ettore Gracis)
フィルハーモニア管弦楽団
録音:1957年 EMI
1-3.ラヴェル/ピアノ協奏曲ト長調
4-6.ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第4番 |
ミスターパーフェクトことミケランジェリは、少しでも納得いかないと音源を残すということをしなかったらしく、本盤を聴くとなるほどなあと思わされる。ラヴェルにしてもラフマニノフにしても、他盤はもはや聴けんわいと思うほどの完成度を誇っており、とくにラヴェルはオーケストラも良い仕事をしているので極上である。
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ヤナーチェク:ピアノ作品全曲集 ★★★★
ピアノ:H.アウストベ(Hakon Austbo)
録音:2004年 Brilliant Classics
CD1: 1-2.ピアノソナタ「1905年10月1日 路上で」/2-12.草陰の小道にて第1集/13-15.草陰の小道にて第2集/16-19.霧の中で//CD2: 1.主題と変奏/2.思い出の中で/3.エイ、ダナイ!/4.体操の音楽/5.私のオルガへ/6-7.草陰の小道にて−破棄された2作/8.モラヴィア舞曲/9−14.6つのミニチュア/15.モラヴィア民謡集/16.瞑想/17−20.私的なスケッチ |
なんとも地味な曲想なので、ハデハデしい曲なんて1曲もない。なので、どうも耳に残らず、一度聴くとしばらく聴き返すことがなかった。でもこういう印象に残らない音楽って、いつの間にか好きになってたりするんだよね。
静かでしんみりした音楽なんだが、消して寒々しくなく、ジャケットのように、仄かなぬくもりや、なんともいえぬ安らぎがあったりする。とくにディスク2が非常に聴きやすい。「私的なスケッチ」の終曲なんて、すごくアッサリしているのに、そしてすごく儚げなのに、どこか懐かしくて暖かいんだな。こういった曲って今まで聴いたことなかったです。というわけで、いつの間にか繰り返し繰り返し聴いてたという作品。
あ、これも廉価で、2枚組みだけど990円です。
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Piano Music of Argentina ★★★★
ピアノ:N.シヴェレフ(Niklas
Sivelov)
録音:2003年 Resonance
ヒナステラ/アルゼンチンの童謡によるロンド、アルゼンチン舞曲集1,2,3、ミロンガ、アメリカ前奏曲8,4,2,6、Pソナタ、クレオール舞曲組曲
ピアソラ/天使のミロンガ、ブエノスアイレスの冬、アディオス・ノニーノ、忘却、ブエノスアイレスの夏
グァスタヴィーノ/ソナチネ、ガトー |
アルゼンチンの作曲家のピアノ作品集。ピアソラを筆頭に、EL&Pがカバーしたヒナステラや、傑作と誉れ高いグァスタヴィーノのソナチネが聴ける。
ヒナステラのアメリカ前奏曲がかなりよい。誰もいないひんやりした大理石の建物の中にいるみたいな、はたまた涼しい鍾乳洞の中にいるかのような静かな雰囲気の曲が多くて気持ちいい。同じくヒナステラのPソナタは、以前取り上げたジャッドのものよりも幾分精度が落ちるが、それなりに聴ける。
グァスタヴィーノのソナチネは美しいことで有名だが、あまりピンとこなかった。
ともあれ、ピアノがひんやりした気持ちの良い音で、夏場によく聴いた。
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la nuit ★★★★
ピアノ:H.アチュカロ(Joaquin
Achucarro)
録音:1998年 Ensayo
ドビュッシー/「版画」より「グラナダの夕べ」、前奏曲集第1巻より「さえぎられたセレナード」、同第2巻より「花火」
| ショパン/ノクターン2、4、7番 | スクリャービン/左手のための前奏曲より9-1,2 | ボロディン/「小組曲」より「セレナーデ」「ノクチュルヌ」
| リスト/「愛の夢」第3番 | シューマン/「トロイメライ」 | ファリャ/「恋は魔術師」より「火祭りの踊り」 | ガーシュウィン/前奏曲第2番 | プーランク/夜想曲第4番 | イリンスキー/子守歌 |
「la nuit」(夜)と題されている通り、叙情的で静かなトーンの曲が多い。トロイメライやショパンのノクターン(夜想曲)のようにベタな曲もあるが、全体的に落ち着いた雰囲気の中に溶け込んでいるので、フツーに聴ける。アルバムのコンセプトと選曲は良いのだが、演奏が必ずしも最上ではない。もちろん、それぞれの曲の魅力を十分に伝え切った秀演なのだが、まだ上があるだろうと思わせられるので星4つ。こういう企画はラローチャにやってもらいたい。
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Comus(コーマス)/First Utterance(魂の叫び) ★★★★
(71年 1st UK)
1.Diana / 2.The Herald / 3.Drip
Drip /
4.Song to Comus /
5.The Bite / 6.Bitten / 7.The
Prisoner |
申し訳程度にプログレを。昨年聴いたプログレの中ではこれがもっとも濃ゆく、印象的だった。アモンデュール2&オザンナ的な世界観で、グログロどろどろやってます。今では、「風に語りて」っぽい2曲目がけっこう好き。
(追記) 1stと2ndの2枚組みなんてのも出ています。
2004年の4月ごろからディスク家計簿をエクセルにつけるようになった。購入した日時、店舗、金額を書き込んでいくだけなのだが、自分の買った変遷や傾向が見れてなかなか興味深い。ちなみに2004年に購入したCDの総額は、だいたい10万くらい(1月から4月までは記録が残ってないので正確なところは不明)。クラシックばかり買っていた、そして欲しいディスクにたまたま廉価盤が多かったのが大きな要因だろう。あと、アマゾンが思いのほか安いということに気づいたのも大きい。少なくともポイントに釣られてタワレコでのみ買っていたころと比べると、明らかに出費は減った。はっきり言おう、タワレコは高い。アマゾンで買ってると、タワレコでポイントを貯めてるのがホントにアホらしくなる。
それにしても、10万いってなかったというのは、我ながら質素なもんである。プログレばかり聴いていたころはそうはいかない。もともと、そんなめちゃくちゃCDを買うほうではなかったが、それでも年間30万くらい使ってたと思う。それが今や10万で済んでんだからなあ。クラシックも悪かないっすよ(^^)
2004年の購入枚数はだいたい80枚ほど。4.6日で一枚買ってる計算。10万で80枚を割ると、一枚あたり平均1250円になる。うーむ。ほんまに安いな。ちなみに一番安かったのは、中古で買ったプラッツのラフマニノフピアノ協奏曲第3番で300円。一方、一番高かったのは、ヒューイットのラヴェル・ピアノ曲全集(2CD)で4252円だった。さて2005年はどうなるやら。。。 |
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