
→HMV |
アルメニア・ピアノ作品集 ★★★★★
ピアノ:ソナ・シャボヤン(Sona
Shaboyan)
録音:2004年? Oehms
コミタス/1-3.3つの舞曲|ハチャトゥリヤン/4.トッカータ|
Andreasian/5-9.コミタスによる歌曲編曲集|Saradian/10.コミタスによる歌曲編曲|Arutiunian/11-12.アララト渓谷の午後、兵士の踊り|
Babachanian/13.ヴァガルシャパトの踊り、14-19.6つの小品|
Mirsoian/20.詩曲|Sargsian/21-23.コミタスへの敬愛3,4,7番 |
アルメニアのピアノ音楽を集めた、なんともマニアックな作品集。この中で唯一有名なのは、ハチャトゥリヤンくらいだろう。あまり期待せずに聴いてみたら、これがまた素晴らしいアルバムだった。
アルバム全体の印象として、古い石畳の街並みの情景が目に浮かぶ。けっこう狭い路地なんかがあったりして、夜になると淡い光の街灯がポッと燈るような感じの古びた街並み。そんな街の路地を、誰もいない深夜に、ひとりで散歩しているような印象の音楽。ひんやりとした石畳に、こつこつと密かに靴音を響かせる。夜気に身を震わせつつ、物思いに耽りながらアテもなく歩を進める。1曲目のコミタスからそんな感じなんだが、そんな内省的な音楽の後に、ハチャトゥリヤンのトッカータが闇夜を穿つ瞬間が実にかっこいい。他の作曲家の曲も、佳曲が多く、全体として夜の気配に満ちた内向きな音楽が多い。時期的にも、寒い今にぴったりハマっています。
まー、あまり主張の強い音楽ではないが、その分、聴き込むとかなりハマった。
シャボヤンのピアノも素晴らしく、そして1000円と安く、素晴らしいアルバム。
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Nadja, Sergio and Odair Assad/ジプシー ★★★★★
ヴァイオリン:ナージャ(Nadja Salerno-Sonnenberg)
ギター:アサド兄弟(Sergio and
Odair Assad)
録音:1998年 Nonesuch
1.アンダルシア / 2.「黒い瞳」による幻想曲
/ 3.チェイス / 4.イスタンブール-目覚めとトルコの踊り
/ 5.タトラ風 / 6.ジプシーの歌
/ 7.ヴァルダルの舟
/ 8.ニュアージュ / 9.ショモジの夢 |
クラシックのヴァイオリン奏者であるナージャとアサド兄弟のコラボ盤。内容は、トルコなどの中近東を思わせる民俗音楽なんだけど、ぜんぜん泥臭くなく、むしろすごく洗練されていて、おしゃれでカッコよく、季節の移ろいをイメージさせる感じのアルバムに仕上がっている。
ヴァイオリンは、緩急のつけ方が素晴らしく、弓を細かくスライドさせて鳥の鳴き声のような甲高いヒステリックな音を出したり、かと思えば、美しいメロディラインを歌い上げたりとけっこう激しくも美しい。ギターも、ヴァイオリンのサポートに回ることが多いが、楽器の縁を叩いてパーカッションとして使ったりと、多様な奏法を駆使して実に聴かせてくれる。もちろん、自らも主張し、歌ったりと、ヴァイオリンにぜんぜん負けてないが、ヴァイオリンが素晴らしく歌うときには、必ず絶妙の好サポートをしている。
ほんとに、ヴァイオリンとギターの掛け合いが最高に素晴らしく、序盤−中盤にかけては、春や夏を思わせる、明るくも激しくスリリングな展開が耳を惹く。そういう展開の後で、暖かみのある落ち着いたトーンで攻められるから、これはたまらんですよ。
7曲目からは、一気に秋の気配を深め、終曲に向かってゆっくりと暮れてゆく。最後の「ショモジの夢」では、ナージャの素朴な歌声で、暖かくてまばゆい光に包まれるようにして終わる。
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イル・ジャルディーノ・アルモニコ(11CD) ★★★★
録音:1990-2001年 Warner
CD1:初期イタリア・バロックへの旅 / CD2:バロック期ナポリの室内楽作品集 / CD3:クリスマス協奏曲集 / CD4:ヴィヴァルディ:室内協奏曲集
CD5:ヴィヴァルディ:ヴァイオリンとチェロのための協奏曲集
/ CD6:ヴィヴァルディ:リュート&マンドリン協奏曲集
/ CD7:ヴィヴァルディ:協奏曲集『四季』、他 /
CD8:戦いと嵐〜ビーバー&ロック作品集 / CD9:バロック名曲集 / CD10-11:J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲 |
イタリアの古楽グループ、アルモニコのバロック作品集。バロック音楽といえば、健康的で溌剌とした表現のものが多く、素朴で完全無添加というイメージだったんだが、一転、CD9のような刺激的な音楽もあるし、哀愁や憂いを帯びた落ち着いた感じの音楽もあって、意外と表現の幅が広かった。選曲的にはちょっと偏っているが、あんまりバロック音楽に馴染みのないぼくのようなリスナーには、入り口としてちょうど良い。(とはいえ、バロックなんて、何聴いてもそんなに変わんないですけどね。)
ともあれ、超弩マニアックな無名の作曲家から、バッハやヴィヴァルディの超有名な傑作群まで幅広く聴ける、懐の深い作品集。BGMとして流すと、精神衛生的に非常に良い(^^;
タワレコで3200円ほど。安い。
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コンドラシン/ショスタコーヴィチ交響曲全集(12CD) ★★★★☆
指揮:コンドラシン(Kirill Kondrashin)
ヴァイオリン:コーガン(*1)、オイストラフ(*2)
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1962-75年 Venezia
交響曲第1-15番(13番は2種)
ヴァイオリン協奏曲第1番(*1)、2番(*2) |
ショスタコは、プログレリスナーにも受けがいいらしい。知らんけど。
まあ、基本的には作風暗いですからね。そういう意味では純プログレとは近い(^^;
プログレバンドに例えていうと、クリムゾンとか、アネクドテンとかでしょうか。ムリある??
指揮は、激情系指揮者のコンドラシン。この指揮者による全集は、非常に評判がいいので買ってみた。
ま、総じて秀演ですが、4番、8番、13番、14番が飛び抜けて良いと思いました。とくに8番は壊滅的です。というか破滅的です。鼓膜破れそうです。8番といえば、ムラヴィンスキーによる82年のライヴ盤がタワレコから復刻されましたが、あれよりよほど強烈な演奏です。
HMVで4500円ほど。音質も全く問題なし。
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フィニッシー/English Country Tune ★★★★
ピアノ:フィニッシー(Michael
Finnissy)
録音:1998年 Etcetera
1.Green Meadows / 2.Midsummer
Morn / 3.I'll
give my love a garland
4.May and December / 5.Lies
and Marvels
/ 6.The seeds of love
7.My bonny boy / 8.Come beat
the drums
and sound the fifes |
イギリスの前衛作曲家。こちらのサイトで紹介されているように、こんなもん誰が弾けんねん的な、凄まじく超絶な作品なんだが、作曲者本人が弾けてしまってるんだからすごい。
前8曲あるが、組曲になっており、極端に音の多い壊滅的な部分と、音の少ない静謐な部分で構成されている。そのメリハリがすごくはっきりしているので、音楽として捉えやすい反面、飽きやすい!?
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プレイスネル/10 Easy Pieces for Piano ★★★★
ピアノ:Leszek Mozdzer
録音:1999年 EMI
1. A Good Morning Melody / 2.
Meditation
/ 3. To See More /
4. Talking to Myself / 5. The
Art of Flying
/ 6. About Passing /
7. Farewell / 8. A Tune a Day
/ 9. Greetings
from Pamalican /
10. A Good Night Melody |
プレイスネルは、主に映画とか舞台音楽を手がけるポーランドの作曲家だそーです。ピアニストはジャズ畑の人らしくて、なかなか上手い。
「10のやさしい小品」ということで、音の少ない音楽なんだが、その分、シンプルでわかりやすい。
どの曲も叙情的で透明感があって、いわゆるヒーリング系の音楽。シンプルでありながらも、どんどん風景が移ろってゆくので、退屈するということはなく、むしろ意外と惹き込まれる。特に好きなのが9曲目で、鏡のような湖面にふっとさざ波が立って、静かに波紋が広がってゆく感じがとても幻想的。
また、最初と最後の曲は、同じメロディを使っていながらも、前者は明るくキラキラした感じで、後者はしっとりとした雰囲気になっており、トーン変えることで朝と夜の描き分けをしていて、そういうところも面白い。
まあともあれ、いずれにしてもこういう音楽が嫌いだという人は殆どいないでしょう。万人向けで、かつ、聴かせる作品。こういうのは珍しい。久石譲(宮崎駿のアニメの音楽で有名な人)みたいなもんですかね。(まあ、久石譲の音楽はちゃんと聴いたことないんだけどさ(^^;
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アンタイル/ファイティング・ウェイヴス ★★★★
指揮:HKグルーバー(HK Gruber)
アンサンブル・モデルン(Ensemble
Modern)
録音:1994年 RCA
1. 春1 / 2. バレエ・メカニック
/ 3. ファイティング・ザ・ウエイヴズ
4. ジャズ・シンフォニー / 5-6.
リトアニアの夜
/ 7. ジャズ・ソナタ
8. 室内オーケストラのための協奏曲
/ 9-12.
ヴァイオリン・ソナタ第1番
13. 春2 |
アンタイルはアメリカの作曲家。作風がちょっと変わっていて、工業機械のような音楽(?)が多く、ジャズからの影響も受けている。
白眉は2曲目の「バレエ・メカニック」で、これは編成がラリっていて、ピアノ4台、木琴4台、自動ピアノ、電気ベル2つ、飛行機のプロペラ2つ、タムタム、バスドラ4つ、サイレン、トライアングル他というものである。音楽的にも実に雑然・騒然としており、まさにナントカ製造機作動中という感じで面白い。ラストは一気呵成にどわーーーっと鳴りまくるんだが、いかんせん、アンサンブル・モデルンが巧すぎて、端正な演奏になってしまっている。こういう場合は、多少音を外そうとも、枠からはみ出るくらいのパワーで叩き潰すかのように演ってもらいたい(^^;
他の曲は#2と比べるとおとなしめの曲が多いが、そんな中で、ヴァイオリンソナタとか、弦楽四重奏なんかは、けっこうセンス良くて面白く聴けました。
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モンポウ/ピアノ作品全集(4CD) ★★★★
ピアノ:モンポウ(Federico Mompou)
録音:1974年 Brilliant
CD1:密やかな音楽 / CD2:歌と踊り、子守唄、魔法の歌、風景
CD3:前奏曲集、ショパンの主題による変奏曲、3つの前奏曲、対話、
パリ万博の思い出 / CD4:内なる印象、子供の情景、クリスマスの情景、
呪文、町はずれ、遥かな祝祭 |
作曲者による自作自演のピアノ全集。モンポウのピアノ曲は、ラローチャやヘンクのものを聴いていて、それなりに愛聴していたが、この自演集もなかなかものもだ。とつとつと語られる素朴な語り口は、とても滋味豊かで味わい深い。モンポウというと、「密やかな音楽」や「歌と踊り」が有名だが、他の地味な小品にも、黙して微笑んでいるような、儚くやさしい心のゆらめきが漂っていて、とても詩的で美しい。
関係ないけど、モンポウの曲って、クラシック・ギターで弾いてもイケるんじゃないだろうかと、ふと思った。
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フィンジ/クラリネット協奏曲、5つのバガテル ★★★★
指揮:グリフィス(Howard Griffiths)
/ ノーザン・シンフォニア
クラリネット:プレーン(Robert
Plane)
録音:1995年 Naxos
1-3.クラリネット協奏曲 / 4-8.5つのバガテル(アシュモア編)
/
9-11.「恋の骨折り損」より3つのモノローグ
/ 12.セヴァーン狂詩曲 /
13.弦楽合奏のためのロマンス
/ 14.イントロイト |
クラリネット・コンチェルトが素晴らしいという評判を聞いて購入した一枚。たしかに非常に分かりやすくて親しみやすいメロディを持った曲で、第3楽章など、丘陵地帯を吹き抜ける風のような、伸びやかなクラリネットの調べがとってもさわやか。それが憂いを帯びた弦と相俟って、実にスガスガしい。空はどこまでも青く澄みわたり、緑の平原が遥か彼方まで見渡せるような音楽。他の曲も、概ねそのような感じで、マイナーな作家だけど隠れファンが多いのも頷ける。
というわけで、気分を刷新してくれるような一枚でした。
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鳥肌実/鳥肌黙示録 ★★★
ことり事務所
1. ア、カペラ / 2. 廃人演説 /
3. 貧乏不遇欲情空腹
/ 4. 動物の唄
5. ガイセン活動 / 6. 僕の夢 /
7. レイプ数え唄
/ 8. 欲情のかませ犬
9. スピーチ / 10. 教練 / 11.
ビフテキ / 12.
ア、カペラ
→オフィシャルサイト |
ほんとうに低俗な内容である(^^; 鳥肌のなんともいえない胡散臭さ、似非右翼っぷりなど、「見た目」は個人的に大好きで、非常に笑かしてくれるんだが、肝心の「芸」の部分では、下品すぎて笑えないものが多い。そんな中で、「ガイセン活動」だけは笑えた。
*こちらで「廃人演説」の一部が聴けます。
さて、今年も去年を振り返って、CD購入額をエクセルで集計してみた。
トータル13万6360円だった。内訳は、複数枚組のボックスセットも1アイテムと数えたアイテム数が97アイテムで、その実数が206枚。1枚平均662円。相変わらず安い。
今年は、購入枚数をかなり控えてたんだが、12月になって、HMVから大量にCDが送られてきた。
というのも、毎年、CDの殆どをHMVで買っているぼくは、姑息な裏技を使って、大量に取り置きをしていたんだが、こういうことをしてる人が他にも大勢いるんでしょうか(^^;、「半年も1年も取り置きするのは、もはやまかりならん。取り置きしてるものは順次発送するから覚悟しとけ」とついにHMVがキレて、「取り置きは2ヶ月まで!」ということにされてしまった。まあたしかに、アマゾンでもタワレコでも、システム的には取り置きをできなくしているのだから、当然の措置といえばそうなのだが。
ともあれ、そのために12月に大量にCDを送りつけられてしまったのである。その額5万円ほど。ただでさえ、廉価のBOXセットばかり買っているのである。その数や凄まじいものだった。ほんとにこんなもん聴けるかい!状態。70枚近くのCDにボーゼンとしている(^^;
ところで、HMVといえば、毎日のようにサイトをチェックしているので、多少詳しいんだが、近頃ディスク全般が値上がりしたのはあまり知られてないことだろう。25%割引きのマルチバイなどのキャンペーンを張りまくって、毎日バーゲンしてますよ〜という感じなんだが、実は最近になって全体的に価格の元値を底上げしたので、キャンペーンといいつつも、昔より高くなってるケースが少なからずあるのである。まーそれでも、他のショップより安いんだが。
でもまー、こうしてみると、CDの価格って生鮮食料品並に上下するので、ヘヴィーリスナーにとっては、やはり「買い時」が難しいですね。だからこそ底値で買って取り置きしてたんだが、その技ももはや使えなくなってしまった(T_T)/~
さて、去年も、全面的にクラシックばかり買ってたんだが、それ以外のCDは以下の10点だった。
今年はプログレこれでも多め(^^;
Amon Duul2/Yeti
Amon Duul2/Tanz Der Lemminge
Curved Air/Air cut
National Health/Dreams Wide Awake(2CD)
Slapp Happy/Casablanca Moon,
Desperate Straights
Soft Machine/Fourth, Fifth
This Heat/1st
鳥肌実/鳥肌黙示録
Nadja, Sergio and Odair Assad/ジプシー
プレイスネル/10 Easy Pieces for Piano
| トータル |
13万6360円 |
| アイテム数 |
97点 |
| 実数 |
206枚 |
| 一枚平均 |
662円 |
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