こういうサイトをやっていると、極たまに自分の好みにかなり合う「大当たり」バンドに遭遇することがある。Flat Earth Society(FES)もそうしたバンドの一つだった。何気に「Zonk」という曲を試聴してみて、聴くうちに笑いがこみ上げてきたのを覚えている。すべて破壊し尽くす竜巻のようなジャズロック。莫大なエネルギーを撒き散らしながらひたすら突撃し、通った後は何も残らない。最大瞬間風速的に吹き荒れるホーンセクションの爆発はまさに耳の快楽!!激しいの聴きたいなあと思っていた時期に聴いた(体験した)ので、大いに溜飲が下がった。そうだよ、こういうのが聴きたかったんだよ。あまりにも自分の好みに合うと、自然と笑ってしまうもんなんですね。ソッコーで「Zonk」が入ってるアルバムをタワレコで取り寄せたのは言うまでもない。。。
クレジットを見ると、大編成バンドで、なんと16人もいる。クラリネット×2、キーボード×2、パーカッション×2、シロフォン×1、ギター×1 に加えて、ラッパ部隊として8名(サックス×3、トランペット×2、トロンボーン×2、チューバ×1)という布陣。
ちなみに、「Zonk」は FES のレーベル名にもなっており、なるほど、レーベル名を冠するだけあって、これほど力ずくで傍若無人な曲はなかなかないよなあなんて思ったりしております。

ま、とはいうものの、実は「Zonk」意外はそんなに面白いでもない(もちろん佳曲もあるが)。基本的には、ジャズ的性格がやや強いながらも、ロックや民俗音楽的なものをアヴァンギャルドなスタイルで混合した、ハイブリッドな音楽である。

あと FES の出自にふれておく。FESは、名高き X-legged Sally の後釜バンドである。Sally は解散後、A Group というバンドと FES に分裂したらしい。僕は Sally にずっと関心があって、聴きたいなあと思っているのだが、ディスクはすでに全て廃盤、中古ショップでも見かけたことがないので今だ未聴である。FES を聴いて、Sally をさらに聴いてみたくなった。ちなみに A Group も未聴である。「Volume 1」というアルバムはポップで楽しいという評をよく見る。これも売ってたら即買である。

最後に、試聴はこちら!!! とりあえず「Zonk」を聴いてみてちょ。




「Larf」 ★★★
(01年 3rd)

1.Spreker/2.Larfken/3.Zonk/4.Weersomstandigheden / Cocksandtails/
5.Spreker/6.Ik/7.Woordjes/8.Ikkeikke/9.Spreker/
10.Monsieur Poladian/11.Driekoningen/12.J&J Libbera (intro)/
13J&J Libbera/14.Aap/15.Marche des Lames/16.Woordjes/
17.Damesenheren / The Arm but Happy/18.Neenee/
19.Don't worry about a thing

#3「Zonk」を試聴して、一発で虜になり即購入。他の曲もめちゃ期待してたんだけど、このアルバムはいわゆるコンセプトアルバムになっており、曲間をテキストの朗読で繋いでいくという試みが取られているので、トラック数は多いが曲と呼べるものはそれほど多くない(曲としての体裁を保っているものは青字で示した)。テキスト(詩?)の朗読も、ベルギー語なのでさっぱりわからない(ま、英語で読まれても分からんけどね)。
結局、面白いと思った曲は、#3「Zonk」と#8「Ikkeikke」のみ。あとはそれほどでもなかった。でも両曲とも試聴できるんだよね〜。ま、「Zonk」をあまりにも気に入ったので別にいいけど。




「Trap」 ★★★
(02年 5th)

1.Mixture/2.Trap/3.The Carmen/4.Foreign Accents/
5.Servus sagt die schone Stadt der Lieder/6.Zonk/
7.Woeful Message from the VLF/8.O.P.E.N.E.R./9.Marche des Lames
10.Mr.Monotony

本アルバムでは前作のようにわけのわからん朗読はなく、フツーのアルバムに戻っているのでフツーに聴ける。#1から #4まではまあまあおもろい。#6 ではなんと前作「Zonk」の編曲版が聴ける。実はこれに期待して買った。でも編曲版といっても、蓋を開けてみれば単にラッパ部隊を外したものなので、当然『Larf』におけるオリジナル「Zonk」には劣る。このアレンジ版では、オリジナルの持っていた野放図なパワーが失われ、骨組みだけになってしまったので、魅力としては大いに減退してしまっている。




■ 以下のアルバムは全て未聴。


「Live At The Beursschouwburg 1999」
(99年 1st)

1.Twilight in Turkey / 2.Mambo Nr I / 3.Come On A My House
4.Kiss The Pillow / 5.Prepare For First Landing On Klinton
6.Daybreak Express / 7.Kiss Of Fire / 8.The Fable Of Mable

「Bonk」
(00年 2nd)

1.Today's yeasting for tomorrow / 2.Cruisin' for the bruisin' /
3.Prepare for first landing on Klinton / 4.Black Snow /
5.Eggs & ashes / 6.Pune / 7.Sharia Orabi / 8.Lavementlied /
9.February-March / 10.Skinny / 11.The Electrocutioner

「Mineos」
(02年 4th 全41曲)




児童映画「ネコのミヌース」のサントラ。なんでこんな凶暴な人たちが児童映画の音楽なんて作るんだろうかね。全41曲もあるが、ほんの数十秒で終わる曲も多く、アルバムとしてのまとまりに欠けていそうな内容。ちなみに映画のほうは、多くの映画祭で賞を獲っているらしい。

「The Armstrong Mutations」
(03年 6th)

1.Spooks!/2.St. Louis Blues/3.Memphis Bound/4.Black and Blue/5.Intro's/6.Perdido Street Blues/7.(Little) King Ink/8.Lucky ol'sun/9.Caravan/10.Do You Call That a Buddy/11.What a Wonderful World/12.I Got Plenty o'nuttin/13.Funeral&Binche

ルイ・アームストロングのカバー集らしい。

「Isms」
(04年 7th ベスト盤)

1.De Vrachtwagen 1/2.O.P.E.N.E.R./3.Ich Kann Ohne Euch Nicht Sein/
4.Tibbe En Bibi Fietsen Huiswaarts/5.Pune/6.Tibbe Hoort Iets/7.Zonk/
8.Minoes Op Boodschap/9.Funeral & Binche/10.Woeful Message From
the VLF/11.De Zoekaktie/12.Trap/13.Naar de Emmalaan/14.(Litte)
King Ink/15.Een Nest Jongen/16.Ellemeet en de Katten/17.Marche
des Lames/18.Stilleven Met Jakkepoes/19.De Vrachtwagen 2

ベスト盤。入門盤としてはいいかもしれんが、どうなんだろうか。唯一アマゾンで買えるので、手にしやすい。収録曲は以下のアルバムから。なお、#3の「Ich Kann Ohne Euch Nicht Sein」のみ本アルバムのオリジナル曲であるらしい。

bonk
5.Pune

trap
2.O.P.E.N.E.R.
7.Zonk
10.Woeful Message From the VLF
12.Trap
17.Marche des Lames

armstrong
14.(Litte) King Ink
9.Funeral & Binchea

minoes
1.De Vrachtwagen 1
4.Tibbe En Bibi Fietsen Huiswaarts
6.Tibbe Hoort Iets
8.Minoes Op Boodschap
11.De Zoekaktie
13.Naar de Emmalaan
15.Een Nest Jongen
16.Ellemeet en de Katten
18.Stilleven Met Jakkepoes
19.De Vrachtwagen 2



と、ここまで書いてきてネットで調べてみると、FESに関する良いサイトがあった。阿呆船がそれです。たった2枚の紹介しかしてないうちのサイトとは違い、FESをはじめ、X-legged Sally 関連の特集がされています。なお、同サイトにはOsanna 関連レビューにリンクを張らせてもらっています。

最後に、Zonk Record の現在までのディスコグラフィを以下に記しておく。

■Zonk No.
001 fes/bonk
002 fes/larf
003 Pierre Vervloesem Plays John Barry
004 fes/Minoes
005 think of one/NAFT 2
006 fes/trap
007 think of one/Marrakech Emballages Ensemble 3
008 fes/The Armstrong Mutations


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