NHK番組「プロジェクトX 挑戦者たち」の、2ちゃんねる内ガンダムパロディ記事スレッド「プロジェクトX 〜技術士官達」まとめサイト
コロニー技術官テム・レイは
テレビモニターの前で天を仰いだ…。
ディスプレイに映る光景は
彼の想像を遥かに超えていた。
その日、宇宙世紀0079 1月3日。
ジオン公国は地球連邦軍に対し独立戦争を宣言。
開戦と同時に地球周回軌道上の
連邦軍艦船を強襲、壊滅させ
さらにはサイド1・2・4を
新型兵器「モビルスーツ・ザク」を中心にした
攻撃部隊により
熱核兵器、BC兵器をにて無差別攻撃した。
サイド2のコロニー1基は「ブリティッシュ作戦」
により地球上に降下。
未曾有の被害をもたらした…。
これらはすべて、ジオン公国が
新型兵器を用いて行った歴史上に例のない
戦いであった。
狂気ともいえるその戦いにテム・レイは震えた。
そして、彼はある決断をする。
彼が戦争を終わらせるために出来る事・・
それは、今まで拒んできた軍属を受け入れる事であった。
こうして連邦軍技術士官テム・レイがここに
誕生する。
彼の目的はジオン公国の「ザク」を超えるモビルスーツ
を開発する事。
彼は、それがこの戦いを早く終わらせる
道だと信じていた。
そして歴史は動きだす。
地球連邦軍ジャブロー本部に
駐在する連邦軍技術士官Dは
その日、上官より辞令を受けた。
それは月軌道上の小衛星基地ルナツー
に異動し「極秘計画」に参加せよ
というものであった。
噂には聞いていた。
我が軍の「モビルスーツ」開発計画。
それが現実になり、自分がそこに加われるの
だろうか。
そう思うと胸がときめいた。
そしてDはルナツーにて
人生を変える大きな出会いを果たす。
連邦軍「V計画」開発技術士官テム・レイ。
その人であった。
本日は元連邦軍「V計画」開発技術士官Dさん、
(現、アナハイムエレクトロニクス役員)
にお越しいただきました。
いかがでしたか、テム・レイさんと始めて
お会いした時は?
D「そうですね・・。大変に実直な方でしたね。
ご子息の写真を、机にいつも飾れておりまして・・。
「この計画が終われば戦争は終わるよ。
息子の時代まで戦争は残したくないからね」
「戦争を終わらせる為に兵器を作るんだ。
技術屋なんて皮肉なものさ」
が口癖でした。
ご子息のことについては・・
「最近息子がね、機械に興味を持っているんだ。
これも「血」かねぇ・・。」
と嬉しそうに語っていたのが印象に残っていますね。」
・・それでは、ついに本格に動きはじめた
「V計画」の今後を、引き続きご覧ください。
「君がいなければ、連邦MSは動かない」
細く節くれだった指で握手を求めたテム・レイは
Dに熱く語った。その手のひらから、Dはテム・レイの熱い思いを知った。
その日から、Dの苦悩は続いた。Dの担当は関節の制御。
戦場から回収された、大破したザクを参考に初めて試作された指関節は
動かなかった。
Dは悩んだ。その時、Dに一筋の光明を与えたのは
やはりテム・レイの一言であった。
「外見だけ人型を真似てもダメだ
筋肉の動きそのものを真似てみては、どうだろう」
目がさめる思いだった。
指の駆動系を手のひらに収めることに無理があったのだ。
指を動かす筋肉は上腕にある。MSでも、指を動かす駆動系を上腕に収めればいい。
Dは、さっそく試作の設計にとりかかった。
試行錯誤の上に作成された試作腕。
皆が固唾を飲む中、Dは制御装置を起動させた。
指が、動いた。まるで人間の手のひらのように滑らかな動きだった。
歓声があがった。
同じ頃、兵器開発チームのFは、ある意見を上層部に申請していた。
「MS用ビーム兵器の実用化」
確かにMS用ビーム兵器があれば、MSの火力は戦艦の主砲並になる。
しかし、その実用化には、あと3年はかかると思われていた。
混迷を極める戦局。あまりにも、時間がなかった。
その時、確実に
地球連邦軍の兵器開発は
ジオン公国に10年は遅れていた。
艦船用及びMS用ビーム兵器の開発は急務とされていた。
しかし、連邦軍の技術者たちに
そのノウハウを知る者はいなかった。
だが、その状況を一転させる事態が起きた。
トレノフ・Y・ミノフスキー博士の亡命である。
ザビ家の独裁政権を恐れた
ミノフスキー博士は連邦側に亡命。
それにより、連邦軍のミノフスキー技術は
格段に向上した。
電波撹乱装置を始めとして
艦船用核融合炉、メガ粒子鞄の開発が進められた。
そしてMS開発の技術も例外では無かった。
Fの意見は連邦軍上層部に認められ
ミノフスキー技術を使用して
ビーム兵器を使用する事のできる
小型ジェネレーターの研究・開発が始められたのだ。
Fを始めとしたプロジェクトチームが結成され
ミノフスキー博士の協力もあり
短期間で完成に向かっていた。
そしてそれは従来のMSに使用された物よりも
エネルギー総出力が
5倍という驚異的なものであった。
Dの元に、一通の報せが届いた。
ビーム兵器完成の第一報だと信じて疑わなかったDは、しかし
その報せを聞いて、愕然とした。
Fの死。
自らテストパイロットをかってでたFは
ビームサーベルに使用された小型ジェネレーターの暴走にまきこまれたのだ。
新型MS完成間近のことであった。
ともに肩をだき、酒を飲みながら夢を語り
新型MSの完成と連邦の反撃を信じて疑わなかった親友の死に、Dは荒れた。
夜の街をさまよい、酒におぼれ、いつしか開発現場から足が遠のいた。
完成したMSが、すでにルナツーから運び出されたことも、Dは知らなかった。
やがて、退廃的な日々をおくっていたDの元に
もう一通の手紙が届いた。
差出人は、テム・レイ、そのヒトであった。
「サイド7に来て欲しい。
君が、私が、そしてFがつくったMSが、大地に立つ日が来た。
手紙を持つ手が、震えた。
Dの脳裏を、開発途中のビームライフルについて熱く語ったFの面影がよぎった。
「こいつは、銃身が10メートルを超えるんだ。
俺は、こいつをGUN−DECAMETERと呼んでいる。通称、GUN−DAMだ」
10メートルの銃・・・その別名を、ダムのように敵を止める銃・・・
これがあれば、戦局は変わる。きっと、この戦争は終わる」
だがしかし、その名称がビームライフルの呼称として正式採用されることはなかった。
Dは、サイド7には向かわなかった。
開発から、友の死から逃げた自分には、新型MSの勇姿を見る資格はないと思った。
ただ一言「RX−78の呼称を、GUN−DAM・・・ガンダムとして欲しい」と
記した手紙を、テム・レイに送った。
そして、Fが眠る宇宙を後に、MS量産計画のために、再びジャブローに戻っていった。
やがてDは、ジャブローでRX−78・・通称「ガンダム」に出会う。
白亜に輝くその機体を初めて見た時、Dは泣いた。
奇しくも技術士官テム・レイの息子、アムロ・レイが
パイロットを務めたRX−78ガンダムは
テム・レイの願いをかなえるかのように、戦争を終局へと導いていった。
サイド7でRX−78が大地に立つ瞬間に立ち会ったテム・レイは
戦乱にまきこまれ、サイド6に流れついた後、消息を絶つ。
彼は、ガンダムのパイロットが我が息子であったことを知っていたのだろうか。
量産型MSジムの生産ラインを確立したDは、その後
再び宇宙に上がり、新関節駆動系「マグネットコーティング」の開発に
その身をついやした。
戦後、アナハイムエレクトロニクスに所属したDは
今でもFの笑顔と、テム・レイの言葉を思い出す。
「戦争を終わらせる為に兵器を作るんだ。
技術屋なんて皮肉なものさ」
テールラ〜イト♪ヘッドラ〜イト♪
た〜びは〜、おわら〜ない〜♪
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