NHK番組「プロジェクトX 挑戦者たち」の、2ちゃんねる内ガンダムパロディ記事スレッド「プロジェクトX 〜技術士官達」まとめサイト
足なんて、かざりだ! 上層部を欺く足つき設計図 頭 部 ソ コ 開ロ 未完成実戦配備 ク 発モ M ピ 打ン S 有線サイコミュ ッ 切陥 ? ト ?落 M ? A 戦争終結への願い ?
次週プロジェクトX 〜技術士官達〜 幻のモビルスーツ・ジオングにかけられた願い
ご期待ください
その日、一人の男が死んだ。
彼の名はシャリア・ブル。
木星輸送船団員であり
脳波伝動システム「サイコミュ」を使用した
初のモビルアーマー「ブラウ・ブロ」
のパイロットだった。
彼はジオン公国のフラナガン機関が
初めて認定した「ニュータイプ」であった。
宇宙世紀0080。
ジオン公国の独立戦争は窮地に陥っていた。
地球連邦軍の物量はジオン公国を凌駕し
最終防衛ラインであるア・バオア・クーまで
迫ってきていた。
学徒が出陣していた。
老兵も戦った。
すでにジオン公国の敗色は濃厚だった。
その時、一機の奇妙なモビルスーツが出撃した。
それは有線「サイコミュシステム」を登載した
初のモビルスーツだった。
「ニュータイプ」は「人の革新」だとある者はいった。
宇宙移民者すべての希望であると。
ジオンの技術者たちは、それに賭けた。
これは戦争という破壊の中で
人の革新を信じた、技術者たちのドラマである。
その日、フラナガン機関
ニュータイプ能力開発研究員Gは訃報を聞いた。
彼らの研究に協力した、初の「ニュータイプ」
シャリア・ブルが戦死したのだ。
被験者と研究員の枠を越えて
Gはシャリア・ブルとは親交を暖めてきた。
同じ「ジオニズム」の信奉者であり
共に宇宙時代の人類の革新を信じていた。
落胆するGの前でフラナガン博士は
1通の辞令を取り出し、言った。
「君には、これよりア・バオア・クー基地に
異動しMSの開発に携わってもらう。
ニュータイプ専用のMS開発計画だ。」
Gは驚いた。
ソロモン要塞基地陥落後
計画が途絶えていた、あの「計画」である。
当時ジオンは、木星船団による資源の開発が途絶え
新たな兵器の開発・研究は中止されていた。
「ニュータイプ」の発生を信じていない
当時の指導者ギレン・ザビにより
「ニュータイプ専用兵器」開発は
即刻、中止に追い込まれ
MA「エルメス」の開発以降
計画その物が途絶えていたのだ。
フラナガン博士は言った。
「これはキシリア少将よりの極秘任務だ。
・・シャリアの死を無駄にするな。」
Gは決意した。
「ジークジオン」と共に詠った友への思い。
・・僅かに残された希望のため。
そして、なにより人の革新を信じていた。
同じ頃、ア・バオア・クーでは、一人の男が図面を前に、頭を抱えていた。
彼の名はK。後に、ジオングのパイロットとなるシャア・アズナブルに向かって
「足などかざりです。おえらいさんには、それが分からんのです」と言い放つ男である。
基本設計に携わっていた彼に課せられた命題は一つ。
「新型MSに、ジオンの象徴となるべく威厳に満ちた『ヒト型』の外観を与えること」
「なぜヒト型にこだわるのだ。俺たちに必要なのは、汎用MSではない。
ア・バオア・クーを守り抜くのに必要なのは
宇宙空間において、絶大な推進力と移動力を誇る、
MSやMAといった枠を超えた兵器なのだ。
そのために必要なのは、足ではない。大型バーニアなんだ」
苦悩の末、彼は偽りの図面をひいた。上層部をあざむくために。
キシリア・ザビに知れたら、極刑は免れない。
それでも彼は、己の信念を曲げなかった。
そしてKは、ア・バオア・クーに来たGとめぐり合う。
それは「人の革新」という、もう一つの信念との出会いでもあった。
KはGに2枚の設計図を見せた。
1枚目を見た時、Gは落胆した。
ただ大きいだけの、凡庸なMS。
しかし、それは上層部をあざむくための偽りの設計図だった。
2枚目の図面を見た時、Gは鳥肌がたった。
足は無く、その代わりに装備された大型バーニア。
全ての指に、戦艦主砲並のビーム兵器。
胸頭部を移動可能な、頭部コアコクピット。
何もかもが、常識を覆す新機軸だった。
GはKを見て、確信した。
この男ならば、人の革新を実現する技術を、つくりだせる。
Gは語った。ニュータイプの理想を。人の革新を。
しかし、Kはニュータイプの存在に、まだ懐疑的であった。
根っからの技術者であったKは、機械しか信じられない、孤独な男でもあった。
Gが語れば語るほど、二人の溝は深まっていった。
しかし、そんなKの考えを根底から覆す、ある事件がおきた。
エルメス、撃墜。
その瞬間、幾筋もの光を放ち光球となって宇宙に散ったエルメスの姿を
Kは、確かに感じた。幻覚や白昼夢といった、曖昧なものではなかった。
KはGの語る「人の革新」の断片を、自ら体験した。
認めないわけには、いかなかった。
そして、ジオングの設計図にはGが発案した有線サイコミュが取り入れられた。
エルメスが撃墜された。その連絡に、Gは打ちひしがれた。
かつての盟友・シャリア=ブルに続いて
ニュータイプの光明、フラナガン機関の希望の星であったララァ=スンが
戦争の道具に使われ、宇宙に散った。
Gの信念は、揺らいだ。
しかし、そんなGを叱咤したのは
かつて機械しか信じず、Gが唱える「人の革新」に疑問を持っていたK、その人であった。
KはGの頬をはった。
「お前は、二人の死を無駄にするつもりなのか
お前の信念は、その程度のものだったのか」
Gは語った。
「たとえ今は戦争の道具であっても
いつか、ニュータイプが「人の革新」につながる日が来る。
それまでは、パイロットであるニュータイプを死なせないような
MSをつくることが、俺たちの役目だろう」
Gの言葉に、Kは、大きくうなずいた。
やがて、混迷を極める戦局の最中、ジオングは出撃の時を迎えた。
このとき、Kは「私に扱えるだろうか」と問うたパイロット・シャア=アズナブルに向かって
こう告げている。
「大佐のニュータイプ能力は未知数です。分かるわけがありません。
でも、気休めかもしれませんが、大佐なら、うまくやれますよ」
機械しか信じていなかった男の言葉とは思えなかった。
人の革新・・・Kも、Gの夢を信じてみたくなっていた。
しかし、ジオングは無事に帰ってはこなかった。
ガンダムと刺し違えたあと、パイロットは消息を絶った。
戦後、Kは技術者としての腕を買われ
アナハイム=エレクトロニクス社に従事した。
フラナガン機関はムラサメ研究所に吸収された。
しかしGは、ニュータイプの研究に別れを告げた。
シャリア=ブル・ララァ=スン・シャア=アズナブル
自ら設計に携わった兵器で
3人のニュータイプを死地へとおいやった責任を感じていたのである。
数年後、シャア=アズナブルのダガール演説をTVで見た彼は
3人目のパイロットが、実は生きのびていたことを知った。
Gは、シャリア=ブルの墓前で、酒を、一杯だけ飲んだ。
涙の混じった、辛い味だった。
テールラ〜イト♪ヘッドラ〜イト♪
た〜びは〜、おわら〜ない〜♪
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