( ̄ ̄<     / ̄>                   \  ヽ   / /ソ         プ ロ ジ ェ ク ト\  ヽ P r o j e c t MS    ─────────────────────           技術者たち /|_/ /\engineers                  |   /   \   丶                  \/       \__ノ 「ニュータイプを作った男たち」 エーックス・・・ ある研究室。 その時、YはTVモニターに釘付けだった。 そこにはサイド6空域での戦闘がライヴで映し出されていた。 連邦の一機のMSが次々とリックドムを撃墜していた。 ガンダムだった。 「....あれが白い悪魔。...あれがガンダム。 ...あれが...ニュータイプ....。 ...人は誰もがあんなニュータイプになれるだろうか?」 Yのニュータイプへの研究の始まりだった。 ジオン独立戦争時のニュータイプの発揮した能力は驚異的なものだった。 同時に複数の敵に攻撃するオールレンジ攻撃。 敵の攻撃や着弾を予見する能力。 それらは通常の人間とは全く異質だった。 戦後連邦はニュータイプとその専用MSの徹底的な解明を計るため研究所を設立した。 その中にTVでガンダムを見ていたYがいた。 「人は誰もがニュータイプになれるだろうか?」 あの日の思いが彼を研究所に参加させた。 「ムラサメ研究所」だった。 しかし研究所とは名ばかりの施設だった。 戦後押収したジオン公国軍のニュータイプの資料はほとんど無かった。 唯一の資料はア・バオア・クー残っていたジオングの設計図のみだった。 「ジオングのサイコミュを作ってみよう。 サイコミュを解析して、そこから逆にニュータイプを見つけ出すんだ!」Yが言った。 ジオングの復元が始まった。 駆動系、基本構造、それらは連邦のMSと大差がなく順調に作業は進すんだ。 だが一カ所だけ未知なる部分があった。 そこには「nt-00543a」っと書いてあった。 サイコミュだった。 連邦には参考にする部品が無かった。 このままでは解析どころではなかった。 Yは元ジオンの関係所を回った。 ある時アナハイム・エレクトロニクス社に立ち寄った時に1人の男に出会った。 Wっと言った。 大柄で武骨な彼は元ジオン軍技術者でア・バオア・クーにいた。 Yは彼に聞いてみた。 もし知ってるなら何らかのリアクションがあるはずだった。 「nt-00543aって知ってるかい?」 顔色が変わった。 アタリだった。 Yは必死にたのんだ。WはYの熱意に負けた。 Wは部屋からデータファイルを持ってきた。 それはnt-00543aサイコミューに関する整備マニュアルだった。 「これで解析が出来る!」Yは休む間もなく研究所に帰った。 4カ月後、ジオングの復元が出来た。 外装はジオングとは思えない物だったが サイコミュ、両腕のビーム砲、メガ粒子砲は有り。 なにより設計図を元に復元したため オリジナルジオングには無かった両脚もついていた。 M(ムラサメ)RX(連邦試作機)一号機。 開発コード MRX-001。 後のMRX-009サイコガンダムの試作機が完成した。 ジオングのサイコミュシステムの解析、そして 連邦軍から入手したガンダムのパイロットのデータを元にすることによって ニュータイプがどのようなものかは予想出来るようになってきた。 だがYは研究が進に連れ深刻な問題に直面した。 データを取る被験者であるニュータイプの絶対的な不足だった。 「ニュータイプがいなければサイコミュも研究が出来ない」 Yは迷っていた。ニュータイプを探すか? だが連邦唯一のニュータイプ、ガンダムのパイロットも軍が隠してしまってる。 「どうすればいいのか..」悩んでたYに部下が何げなく言った。 「なら作りますか?」 「それだ!そうだその手があったんだ!」Yは言った。 「一年戦争末期に連邦内でMSパイロット特性を上げるため 薬物投与で肉体を強化したらしいが その時の結果が瞬間だがニュータイプに近い結果が出たらしいんだ。 たしかZEROっと言う名のパイロットだったな。 上手くしたらニュータイプを作れるかもしれないぞ!」 Yは人工的にニュータイプの開発に着手することとなった。 「強化人間」だった。 薬物投与、強制暗示、強迫観念、肉体的にも精神的にも強化し 戦闘時のニュータイプの発揮する精神波長に近づけた人間だった。 いつしか研究所はニュータイプ研究から強化人間開発研究所っとなっていった。 ムラサメ研究所にも強化人間になるべく4人の子供が集められた。 戦争孤児だった。 名前は無く、集められた順にone,two,three,four,っと名付けた。 2年がたった。4人の子供たちも順調に強化されていった。 強化人間の実験とはいえYは4人の子供たちと 実験以外の時は実の子供のように過ごしていた。 その時は番号では呼ばずニックネームで呼んでいた。 その日もいつもの通りの検査の時間だった。 「このまま順調にいけば半年後には6号機に実戦テストができるな」 Yはそう言うと4人を見渡し実験所を出ようとした。 突然警報がなりだした。 Yは慌てて各実験室のモニターを見るとONEが暴れ出していた。 「いったい何があったんだ!」Yが怒鳴った。 「精神レベルが以上に高く発狂状態です。」部下が言った。 警備隊が部屋にONEを取り押さえようとした。 無駄だった。肉体も強化されたONEに次々っとやられていった。 「もしONEが外にでたら....」部下はYを見て言った。 「...G3を部屋に注入しろ。」Yそういうとモニターを見つめた。 部屋にはガスが注入されていった。 ONEの動きがとまり、もがき苦しみ出した。 喉をかきむしりながら部屋にあるカメラに向かって何かを言った。 口が動き終わると息絶えた。 Yはその一部始終を瞬きをせず見ていた。 部下が言った「ONEが何かを言ってましたね.残念ですが音声には拾えませんでした。」 Yが目をつぶって言った。 「聞こえたよ、耳にじゃなく直接頭の中に聞こえた。..強化は成功してる」 そう言うとYは部屋を出ていった。 皮肉にもONEは息のとぎれる間際にニュータイプ能力に目覚めたのだった。 「...たすけて、お父さん..」 そう、確かにYには聞こえた。ONEのニュータイプの能力だった。 ONEの一件以来、Yは笑はなくなった。 残りの3人の子たちにもONEのような頃が起きる可能性があるからだった。 薬物の分量、精神の安定、催眠療法、考えられる事をすべてした。 その結果ふだんの生活においては精神が乱れることは無くなった。 そうしている内に6号機のテストの日が来た。 ジオングのサイコミュを参考に連邦軍で新造したサイコシステムだった。 Yは3人のうちTWOをテストに選んだ。 Yは言った。「無理をするなよ」 「行ってきます」TWOはニコっと笑ってそう言った。 テストは終了した。 TWOはコックピットに座ったまま二度と目をあけなかった。 連邦製のサイコミュはまだ調整が効かず パイロットにプレッシャーを与えるだけだった。 Yはこみあげる物を押さえるのが必死だった。 「俺はいったい何をしてるんだ。ニュータイプを作る... それが何になるんだ。ONE、TWO、すまない...」 Yは何も出来ない自分を責め続けた。 その夜、THREEとFOURの部屋に行った。 THREEとFOURは抱き合って寝ていた。 2人とも泣きつかれて寝ていた。 Yは2人の寝顔を見ながら決心した。 「この子らを普通の生活に戻してやろう! 薬も何もない人間として生きていけるように」 Yはそうと思った。 その時部下が走ってきた。 「なにかあったのか?」Yが聞いた。 「連邦からの通信です。被験者1人をサイコミュのテストとして明日使いたいと 言ってきてます」部下が言った。 「今日失敗してるんだぞ、その日のうちにまたテストする馬鹿がどこにいる!」 Yは怒りでいっぱいだった。 「でもどちらか1人を出さないと研究所そのものも存続にかかわります」 Yはどうしていいかわからなくなっていた。 「私が行きます」後ろから小さな声が聞こえた。 YがふりかえるとTHREEが立っていた。 「私が行かなかったら、お父さんは困るんでしょ? それに私はお姉ちゃんだしFOURを守ってやらなくっちゃね」 「....すまない。」Yはそれしか言えなかった。 試作7号機のテストの日だった。 「それじゃ行ってきます」THREEが言った。 「お姉ちゃん!!」FOURが叫んだ。 THREEがFOURの手を握って言った。 「大丈夫だよ。戻ってくるからね」 「ほんと?」 「うん」 そしてYを見た。 「FOURのテストの時にはシステムを完成させて下さい」 そいうと7号機に乗り込んで言った。 ”7号機出力80%サイコミュ作動” ”サイコミュシステム順調。パイロット意識レベル3から4へ” 順調だった。 「無事に終わってくれ」Yはそう思いながらモニターを見渡した。 その時だった。 「ピー」異変を知らせる音だった。 「意識レベル8から...12!!」 「各部以上反応!サイコミュがパイロットに強要してます!!」 「全システムOFF!!すべてを切れ!」Yが叫んだ。 「だめですサイコミュが拒否してます!こちらからでは無理です」 「THREE!!」Yが叫んだ。 「意識レベル24!!....23、21、下がってきてます。 19、14、9、5、3、2?....1......。」 「反応..無くなりました。」部下がそう言った。 その時だった。FOURがしゃがみこんで叫び出した。 「イヤァァァァァ!! なに?頭の中に入てくる!痛い!お姉ちゃん!!」 そのままFOURは気を失ってしまた。 こころが悲鳴をあげていた。 その夜Yは思った 。 「サイコミュはパイロットに戦いを強要する。 だったらそれに負けないパイロットにするしかない。 徹底的に強化する。 たとえ感情が無くなってっも。 もう.こんな思いはしたくない FOURだけは生きてて欲しい。」 決断だった。 「嫌だ!忘れたくない!お兄ちゃんお姉ちゃんのこと 忘れたくない!お父さんの事忘れたくない!」 FOURは泣きながらYを見ていた。 「やれ」Yは命令した。 カプセルの中に睡眠ガスが流れ出した。 FOURは静かになり眠ってしまった。 サイココントローラーがかぶせられ、洗脳がはじまった。 .....。 0087年6月 「ナンバー4」Yが言った。 「その名で呼ぶな。なんだい?」そこには成長したFOURがいた。 「スードリからの出撃要請だ。ホンコンシティに停泊中のエゥーゴを 撃墜してくるんだ。」 FOURはYを見て言った。 「...そうすれば記憶をくれるの? この胸の奥になにかひっかかってるモヤモヤ、 何だかわからないがそれを考えると温かいような嬉しいような 不思議な気持ち。私はこれが何なのか知りたいの! ねぇそいつらを倒したら教えてくれる?この記憶を!」 Yは言った。 「記憶が欲しいなら戦いなさいナンバー4。 そうすれば記憶を戻してやる。」 FOURはYをにらみつけて言った。 「わかった、ならそいつらを倒してくる。」 そう言うとデッキに向かい歩いて行った。 「必ず生きて戻ってこいよ..」 FOURの後ろ姿を見ながらYは小さくつぶやいた。 間もなく連邦から通信があった。 FOURが敵のためにス−ドリを攻撃したとの事だった。