プロジェクトX〜〜技術士官編〜〜〜 かぜの中のす〜ばる〜♪ 一握りのニュータイプが戦況を変えるといった現実 すなの中のぎ〜んが〜♪ 非人道的な実験による人造ニュータイプ みんなどこにい〜た〜♪ 技術者達に求めらた、操縦者の安全を無視した強化人間のためのMS。 みあげ〜る者さえい〜ない〜♪ そこで起こった悲劇的な事故 ティターンズの技術者達はこれ以上の悲劇を重ねないために、普通の人間が NTに劣っていないことを証明するためにある機体を開発する。 己のアイデンティティーをかけて 次週 プロジェクトX〜技術士官達〜 悲劇を繰り返すな!!バイアラン開発悲話 お楽しみに 1年戦争を経験し、NTの重要性を考慮した連邦は「人工NT」の開発と、 専用のMAの開発を急務とし専門機関『ムラサメ研究所』を立ち上げた。 そして、Yの指示の元に4人の子供達をPTとして強化人間の実験を繰り返していた。 大学院を卒業しティターンズに入ったMが最初に配属された部門はMRX開発研究所でありPT『one』 『two』(NTを作った男達参照)の悲劇の少し後であった。 Mは研究所に入ったとき所長がまったく笑わないのが気に入らなかった。(事件後、世論の反発と敵対勢力の 諜報を恐れ強化人間計画のPTのことは緘口令が敷かれていた)偏屈な人だと思った。 MはMRX計画のためのMAの組み立てが仕事であった。しかし一介のそれも入りたての若者には大した仕事が回って 来る筈も無かった。暇を持て余すことも多かった。 ある日、Mが所定の仕事を終え整備控え室に戻ろうとした時のことである。誰かががこちらを伺っているのが目に付いた。 おさげがチャーミングな女の子であった。 「こんなところで何をしてるんだい?お父さんは何処?」 Mは聞いた。女の子は不思議な顔をしてMを見上げた。 「お父さんは研究所で妹といっしょにいるわ。あなたは私のこと知らないの?」 Mは知らなかった。話すと彼女が『three』と言う名のYの娘らしいことがわかった。変な名前だと思った。暫くしてthreeを探してYが来た。 Yは笑顔で彼女に話し掛けていた。Mが初めて見るYの笑顔だった。 「この子の相手をしてくれてありがとう。良ければ時間が空いたらちょくちょく相手をしてくれないか?」 Mは断る筈もなかった。Mは戦争で親と妹を失っていた。threeに妹の面影を見ていた それからMは一緒に配属されてきたC等と共に『three』と妹の『four』を相手に色々と面倒を見てやった。 はたから見れば本当の兄弟の様であった。 (久保)今日はムラサメ研究所でMさんと同期だったCさんにスタジオに起こし頂きました。 (国井)早速ですが、Cさん。あなたの目から見てそのころのMさんはどんな風にうつりましたか? (C)はあ、入ったころのあいつはノンポリシーというか何と言うか、理想や理念は特に 持っていなかったと思います。無気力と言いますか… (国井)と、言いますと? (C)当時、戦争が終わって直だったという事もあり、軍隊に入ってくるやつは何かしら  理想とか復讐とか理由があった奴が殆どでしたから。逆にMみたいな奴は皆無と言っ  てもいいくらいでしたね。特にあの研究所には (久保)確かにムラサメ研究所は人類の革新が研究みたいなとこでしたものね (C)そうです。でもあいつは、『地球人はNTに支配される』といわれても鼻で笑って 信じない奴でしたから。 (国井)今でこそ共存し合ってますがあの当時はそういった説が根強かったですね。 で、Mさんと強化人間PT達との交流はどうでした? (C)本当の妹達といった風でしたよ。Mは戦争で妹さんを亡くしてまして…。今になってみるとMがあんなに無気力だったのはそういったことも関係してたのでしょうかね。Mにしても僕等にしてもあのころが一番幸せだったかもしれません…。 (久保)はい。PT達と束の間の幸せを過していたMさん。ですが、その幸せを引き裂く 事件が起こります。そのことがMさん達技術者にいったいどのような影響を与えたか。 続きをご覧下さい。 その日の早朝、急な命令のためM達技術者はMRXの7号試作機を完成させた。 やけにコクピットが小さいことが気になった。 「おい、これに大人が乗れるのか?」 Mは言った。 「さあ?俺達下っ端には分からないよ」 昼頃にゲージが騒がしいことが気になった。しかし徹夜の作業のため技術者達は熟睡した。 夜、Mは目を覚ました。初めて自分が完成させたMRXを見てみたくなった。足は自然と ゲージに向かっていた。 そこには知らない顔の科学者達とコクピットに座ったthreeの姿があった。目を閉じたまま身動き一つしなかった。『寝ている』と思った。 Yが知らないうちに隣にいた。 「M君、すまん。私はこの子を守ることができなかった…」 Mは頭が真っ白になった。Threeは亡くなってしまった。自分の組上げた機械によって。 そのことが頭の中を駆け巡った。 「なんで、なんでこの子が乗らねばならなかったのですか!!!こう言った事は大人がやるべきことでしょう?」 MはYに掴みかかった。Yは唯「すまん」とだけ言った。 MはYと共に彼の部屋に行った。ベットにはFourが寝ていた。Yは呟いた。 「すべてを君に話そう」 Mは初めて強化人間のことを知った。許せないと思った。 「あなたは、こんなこと許されると思っているのですか!!!」 Mは叫んだ。 「私は,端から許されることとは思っていない…」 Yは辛そうな顔で続けた。 「しかし、来るべき戦争を終結させるために、そして人類を革新させる為には避けては 通れない道なんだ」 「ではFourはどうするんですか?こんな幼い子を…また、見殺しにするんですか?」 「いや、そうはならん。彼女は記憶を消すつもりだ。そしてより完全な強化を施す」 Mは思わずYの頬を殴った。Yは倒れながら呟いた。 「これが、この子が生き残る唯一の道なのだよ…」 Mは何も言えなかった。 1週間後、Mはキリマンジャロベースへの転任願いを提出した キリマンジャロベースに着任してから数年が経った。 Mは人が変わったように働き、設計主任なっていた。そんな 彼の元にMSの設計依頼が舞込む。 「強化人間専用の凡庸型MS」 依頼書にはそう書かれていた。Mは上司に詰め寄った。 「なぜ、こんなMSを設計せねばならないのですか?それよりも 一般パイロットが乗れるもっと強力なMSを開発すべきです」 Mは何度も上と掛け合った。この計画の裏に隠されていたものを感じとったからだった。 先の戦いで強化人間の活躍が凄まじく、それに目をつけたのだと思った Mの熱意に当時直属の上司であったDが折れた。 「わかった。しかし、こちらとしても上を説得するのに時間が必要だ。その間に NTや強化人間達と戦っても負けない優れたMSを考えておいてくれ」 Dは薄々、強化人間量産計画がこの依頼の裏にあると気づいていた。Dは人間としてこの計画は許すことができなかった。しかし、倫理観で動く人間は今では軍部の首脳に皆無となっていた。彼等を動かすには論より証拠で示すしかない、そうと思った。 1週間後、Dは一つの確約を取り付ける事に成功する。 『完成したMSと、木星で造られた新型MSとのテストマッチを行う。これに 負けたら、今後強化人間量産計画を発動し、その為のMSをキリマンジャロベース で製造する』言外にそういうことを感じさせるものであった。 DはMにこの事を告げた。 Mは言った。 「この戦いは負けるわけにはいきません。強化人間は許されざる存在です。連邦や 人間のためにも。そしてこれ以上の悲劇を繰り返さないためにも…」 MとDは硬く握手をした。 そしてバイアラン建造計画がスタートした。