「ならず者の吹き溜まり」と呼ばれたフォン・ブラウン市。 地場産業の確立を目指し、零細工場の社長が立ち上がりました。 次週、プロジェクトX、「軍の壁を越えろ。ルナタンク開発物語」を、お送りします。 フォン・ブラウン市。 コロニーに受け入れられず、地球にも戻れないまま、しかたなく月面に張り付いた者達が巣食う、「最果ての地」 このままでは、いけない。小さなジャンク屋を営む、一人の男が、立ち上がった。 ふるさとに、光を。 ♪〜 最果ての地 エンジニアだ、他はいらない サイド3との競争 ミノフスキー物理学 確かに博打だ、だからやるんだ 未知との闘い 迫り来る倒産、いちかばちか ミノフスキークラフト 意外な弱点 夜食が、教えてくれた どんでん返し、そして女王は玉座に着いた 〜♪ プロジェクトX 軍の壁を越えろ ルナタンク開発物語 サイド3が、ジオン・ダイクンの指導の元、独立への道を歩み始めていたころ。 月、フォン・ブラウン市で、一人の男が決断を迫られていた。 名はJ、小さなジャンク屋を営んでいた。 サイド3からの協力要請。月面とコロニーの、あらゆる法人に届いていた。 いずれ、戦争になる。Jには、はっきりと先が見えていた。 巻き込まれ、利用され、被害を受けるだけで、いいのだろうか。 Jにとって、唯一のふるさとと思える、月のことが、第一の心配であった。 このままでは、コロニーと地球連邦との板ばさみになって、害だけを得ることになる。 Jは、ふるさとが好きだった。 力が欲しい。Jは、できる限りのスポンサーを集めた。 戦争の予感に不安を抱いているルナリアンは、意外に多かった。 資金を得たJは、地球外全ての大学の技術系学科の研究室に、足を運んだ。 力とは技術者だ、エンジニアだ、他はいらない。 破格の給料により、初めの内、順調に進んでいた求人作業は、 やがて、思わぬ壁にぶち当たった。 サイド3からの求人。一生を丸抱えするような条件は、Jには、 対抗するすべがなかった。 重点を、絞らなければならない。Jは、半ばキワモノ扱いされていた テーマの研究者に、入社交渉を絞った。 ミノフスキー物理学。 確かに、博打だった。