第13回 「輝け 神という名の指」 〜必殺技・技術者たちの挑戦〜 ネオジャパンのゴッドガンダムが誇る必殺技「爆熱ゴッドフィンガー」。 敵を一撃で破壊するその破壊力を出す裏に、さまざまな苦悩があった。 それを成し遂げたのは、勝利への渇望、ガンダムザガンダムにかける夢があった。 プロジェクトエーックス ♪かぜのなかのすばるー  主題歌「地上の星」 F.C.60年  胸に秘めた決意   デビルガンダムの脅威    技術者たちの意地     極秘のG計画      運命の瞬間       そして頂点へ 「輝け 神という名の指」 〜必殺技・技術者たちの挑戦〜 「こんばんは。」 「こんばんは。プロジェクトX挑戦者たち、今夜はゴッドフィンガーの開発にまつわるお話です。」 大小1万の研究所が集まるネオ大阪の一角に研究者が仕事帰りのいっぱいを楽しむ居酒屋、かしやがある。 店がオープンして間も無い、F.C.60年のことだった。 100Mほど離れたガンダム研究所から毎日来ては酔いつぶれるまで酒を飲む、白髪頭の男がいた。 男の名は、ミカムラ博士、57歳。ガンダム研究の一人者と呼ばれてもう長い、第一線の人物だった。 彼は、シャイニングガンダムの開発も担当した。 当時、シャイニングガンダムは不振が続き、デビルガンダムを相手に全く歯が立たなかった。 ミカムラが任された決勝用MFの開発は、本部が決定した新型ガンダムの投入を元に、決められた。 ミカムラは開発主任に命ぜられたとき、1週間休んだ。 所内では、「決勝用MFで成績が残せなければ、首が飛ぶ」と噂されていた。 元決勝大会用G開発部課長 アキノさん 「主任は散々叩かれてましてねぇ。ガンダムファイト委員会からの圧力もあったようですしねぇ」 精密工学を学んだミカムラは、ネオジャパンの新ガンダム計画に、携わった。 彼の設計したシャイニングガンダムには、感情エネルギーシステムが搭載された。 だが、同じく計画に関わり、別に設計されたアルティメットガンダムには、 自己再生、自己増殖、自己進化の三大理論が備わっていた。 レギュレーションを重視したばかりに、最終性能で勝てないと知ったミカムラは、 落胆した。 F.C.60年、ガンダムファイトはサバイバルイレブンの最中で、生き残り競争が激化していた。 新型のガンダムを開発すれば、決勝大会を有利に進められると、信じられていた。 その競争から一歩リードしていたのは、ネオホンコンであった。 サバイバルイレブンをパスでき、そのまま決勝に参加できるというのは、とても有利だった。 ファイターが、前回圧倒的な力で勝ち抜いた優勝者、マスター・アジアであることも、世界中で評価されていた。 これ以上の強さを持つファイターはいない、とまで言われていた。 一方、F.C.59年、デビルガンダム事件のあったネオジャパンは、 カッシュ博士の冷凍刑を断行した。 ミカムラの開発したシャイニングガンダムをガンダムファイトに投入することが決められた。 今後はアルティメットガンダム、世間で言うところのデビルガンダムを完全破壊することにし、 その任に就くものを、探していた。 そのころ、突然の事件に、当時帰郷を果たしたばかりのドモンは、困惑していた。 しかし、その顔を見たミカムラは、願っても無い宝物をもらったと、喜んだ。 F.C.56年、ガンダムファイト12回大会で初めて披露された流派東方不敗。 繰ったのは、優勝者、マスター・アジアであった。 ミカムラの下に来たドモン・カッシュは、手塩にかけた、教え子だったのである。 この頃を境に、かしやで飲んだくれているミカムラの姿が、ぷっつりと消えた。 1ヶ月後、ミカムラは研究者の一人を呼び、極秘の計画を打ち明けた。 呼ばれたのは、ミカムラの娘である、レイン・ミカムラ。 ミカムラはレインに、ドモンと共にガンダムファイトに参戦し、 彼をサポートして欲しいと、胸の内を明かした。 レイン・カッシュさん (当時ミカムラ) 「父は、当時アルティメットガンダム、あ、デビルガンダム、と呼んだ方がお分かりでしょうか。  あれを手に入れるためにウルベ少佐と手を組んでいたんですよ。  そうとも知らず、片棒を担ぐようなことをしてしまったんですけれども。  それでも、ドモンといっしょに1年、ファイトをするんだっていう意気込みはありましたね。」 デビルガンダムを撃滅するためには、シャイニングガンダムの能力をふた回りは強化する必要があった。 そこでミカムラが目をつけたのは、感情エネルギーシステムだった。 感情エネルギーシステムは、感情の高ぶりを感知し、それによる機体出力上昇を図ったものだ。 だが、欠点があった。 怒りのエネルギーによってしか、その能力を発揮出来なかった。 ライゾウ・カッシュさん 「いや、あのシステムはだね、確かに優れたものではあったんだけれども、  人間の感情や心理を、完全にエネルギーと化すところまでは、出来なかったんだね。」 F.C.60年6月、ミカムラを中心に、たった10人の決勝大会用ガンダム開発プロジェクトが誕生した。 瀬戸際に追いやられた技術者たちの、意地と執念をかけた戦いが始まった。 プロジェクトエーックス 女「ネオジャパンのゴッドガンダムというのは、この指が武器になるんですよね。   どっしりしているというかごついというか…おっきいんですねぇ。」 男「ほら見てくださいよ、この独特な形状のアームカバー。   ところで、当時のネオジャパンのシャイニングガンダムというのは、   どういう状況だったのでしょうか。」 解説者「まぁ、参戦国の中では、中々の位置だったんですけども、これという押しがありませんでねぇ。      大体中堅というか、でもこの先やっていけるのかどうかと。そういう、立場ですね。」 女「当時、ネオジャパンが、こういう武器を開発すると思っておられたんでしょうか?」 解説者「んー、僕はね、ネオジャパンがそこまでする力があるとは思ってませんでしたね。      当時ネオホンコンが1位で、2位3位は無し。まぁつまり東方不敗が強すぎたわけですけれども。      ネオジャパンがそれをどうやって越えていくのか? 無理なんじゃないかという感じですね。実は(笑」 女「さあ、いよいよこの決勝用ガンダムに挑むプロジェクトが始まったわけですが、   その陣頭指揮に当たったミカムラさん。困難が、待ってました。」