たたりだにゃぁ〜

カサ
暗闇の中で何か動く音がした。何かいるのか?そんなはずはない、何もいるはずはない。
そうだ、ドアを開けた反動で何かが落ちたに違いない。そうに違いない。そう信じたかった。
再びドアを開け部屋に入る。
一瞬の静寂、やはり何もいない、と思った次の瞬間、何かが動いた。
やはりいた、そいつは確かに存在した。
部屋の中には異臭が満ちていた。

その日もひどく疲れていた。体力・気力はすでに限界を超えていた。
一刻も早くベットに潜り込みたかったのだが、その願いを妨げるものが存在する。
あいつは一体なんなのだ。正体不明の存在に恐怖が走る。
一体あいつはどこから進入したのだ。窓、ドアはすべて閉じられていた。それなのにあいつは存在する。

あいつが部屋から出ないようにドアを閉める。
部屋の灯りを点けるがあいつの姿は見えない。
音の走った方向を見る。そこにはテレビがあった。テレビの背面を見る。
いた、あいつがいた。そこには何か小動物がいた。
懐中電灯を持ってきて照らしてみる。
いたにゃぁ〜!そこには猫がいたのだった。


動いた音の感じと異臭から狸とかなんかの野生の小動物だと思ったのだが猫であった。
しかしこの猫、ノラのようで非常に汚い。
しかしこのままでは寝ることができない。なんとかしなくては。
そこで魚用の大きな網を持ってきて捕らえることにした。
しかしこの網やや小さいようで一度捕らえたもののまたすぐに飛び出してしまった。
このままでは網だけで外に持っていくことはできそうにない。
そこでさらにダンボール箱を持ってきた。こいつに入れて外に出そうとした。
しかし猫も必死である。こちらは外に逃がしたいだけなのでが、猫はそうは思っていない。
部屋の中をかけずり回る。障子を破りながらかけのぼる、さらに小便しながら逃げ回っているのである。
手を出すと爪を向ける。
格闘の末なんとか捉えて外に逃がすことができた。
左の写真が外に逃がす直前のものである。
ご覧のように網に全身が入らないためダンボールとの併用となったのだ。
この後この猫はすごい勢いで逃げていった。

おそらく出かける時に部屋のドアを開いて出かけたのだろう。
そして掃除のために開けてあった1Fから進入し、2Fの部屋に入った。
そこで風のせいでドアが閉まってしまい、脱出不可能という状況になったのだろうと推測する。

この後が大変、猫を捕まえるために移動した家具を戻したり、小便の片付け、換気。
ヘロヘロの私はす〜ぱ〜ヘロヘロになってしまったのだ。
そしてこの時の匂いがなかなかとれなかったのだ。
ファブリーズしてもだめ。これならば他の匂いでごまかすしかないいうことで線香を使ったりもした。

ああ!なぜこんな事態が起こるのだろう。それもよりによってヘロヘロの平日の夜に起こらなくてもよいではないか。
これはあの猫の祟りなのだろうか。
よりによって猫だもんねぇ。
でも今にして思えば網で捕まえなくてもよかったのだ。窓を開けてそちらから逃がすという手もあったのだ。
やはり一つに方向に考えがいってしまったら他の方向に考えがいかなくなってしまっている。
困ったものだ。

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