+20世紀の下着 前世紀末脚光を浴びたコルセットはここへ来てフランスのフランスのガッシュ・サロート夫人によって衛生的なものになるよう創案されました。そして同じ頃、コルセットにガーター・ベルトがつきます。しかしポール・ポワレがコルセットから女性を解放、ストレートな女性服を提案しました。コルセットを手放す代わりに胴と腰周りを覆うガードル、胸を支えるブラジャーの誕生、またスカート丈は短くなっていき、今日に見られるショーツが生み出されることとなりました。しかしこの頃下着は実用化の一方で性的魅力は付加しなかったようです。色も白がほとんどだったようです。 それを変えたのがナイロンをはじめとする合成繊維の発明でした。 1938年アメリカでデュポン社のカロザース氏がナイロンを発明しました。また日本人も活躍し、合成繊維ビニロンを京都帝国大学の矢沢将英が、アラミン(ナイロン6)を星野考平が発明しました。テラテラとした光沢のサテンもこの頃、アメリカのダウケミアル社で発明されました。このような色々な合成繊維と天然繊維は混合もされ、より実用的・デザイン性に富んだものが出回るきっかけを作ったのです。 またナイロンの発明によりストッキングが大流行しました。アメリカで作り出されたこの品物は発売開始当日、手に入れようと殺到した女性客があまりに多かったため、怪我人が出たほどだったそうです。しかしこの当時のナイロンストッキングはまだ高価でな上今より脆く、手に入れられない女性は足の背面に黒い線を描いて履いているように見せかけたといいます。今ではつま先までヌード風ですが、当初は背面に黒い線が入っていました。 +ブラジャーの改革 ブラジャーが誕生しても、しばらくは1枚の布であり、今のように左右の房を分けて包むものはありませんでした。変化の火口を切ったのはメアリー・フェルプス・ジェイコブ(グラマラス・カレス・クロスビー)という名のアメリカ、ニューヨークの女性でした。彼女は自ら考案した今最も一般的なこのタイプのブラジャーの特許は得ましたが製品化に失敗し、アメリカのワーナーブラザーズ社に特許を売却しました。こうして今私たちが愛用する型のブラジャーは、グラマラス.カレス.クロスピーからワーナーブラザーズ社を経て世界中に広まりました。また同社はA〜Dまでのカップとゴムの肩紐、そして縫い目のない一体型カップを開発し70年代に大成功を収めました。この会社が1955年、折半出費で日本ワーナー・ブラザーズ株式会社を設立しました。それが今日のワコール社です。その後もネット、ワイヤーを駆使し、様々な人のてによって今もブラジャーは改良され続けています。 +今日の下着 今ランジェリー業界では消費者の関心を集めるべく熾烈な争いが繰り広げられています。アメリカのワーナーブラザーズ、日本のワコール、ドイツのトリンプや、アメリカで世界中のパンティーストッキング5本中1本は製造しているサラ.リー社など大手企業をはじめ、こういった企業から独立を果たしたデザイナーも数多く活躍しています。今求められる下着はどんなものでしょうか?着心地の良いもの、表着に下着のラインが見えない、もしくは色が見えないといった存在感のないもの、逆に見せたくなるデザインのもの、体の形を整えてくれるもの‥それら男性、女性の要望を満たすよう工夫されたデザインの下着がどんどん市場に出回っています。 流行を追うことは決して悪いことではありません。しかし下着や服のせいでまともに椅子に座れなかったり、冷えすぎ、締め付けすぎで命を落とした女性の話は決して過去のものではありません。かがめないほどきついジーパンが流行ったのはほんの数年前、下着ではありませんが流行真っ只中だった長いマフラーがからまって、首が絞まり死亡した女の子の話はごく最近のものです。少し懐かしいかも知れませんが、女子中高生に大流行したルーズソックスは近世のクリノリン並みに、驚くほど長く、またボリュームが出ていきませんでしたか?これで大事件がおこったわけではありませんが、いつまた危ない流行モノが出るかわかりません。多少の無理はいいとしても、怪我や体調を崩さないようくれぐれも気をつけてお洒落したいものですね◎
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