BOOK DIARY


(注)ここの☆は独断と偏見ですので、ご了解くださいませ!
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タイトル 作者 なかみ・・・
合鍵の森 末永 直海 33歳のホステス。もうピークを過ぎた?お客様は恋人?
ホステスの世界に恋愛って存在するのだろうか・・・なんて思いながら読むと面白いかも。
舞台となるお店にいるキャラクターはなかなか面白い。
裏も表も使い分ける手練巧みなホステスというイメージは変わります。
☆☆☆
  愛しても届かない 唯川 恵 好きになった人に彼女がいたら?あなたならどういう態度をとる?
この作品の主人公は、その彼女と友達になり、そして自己嫌悪に陥りながらも自分の幸せをその友情よりも優先させる(女の子にありがち)。
そして手に入れた彼との日々は幸せなのだろうか??
気持ちを言葉に表す事が上手な人っているんですよねぇ。恋する女の子にお勧め。
☆☆☆
  愛のひだりがわ 筒井 康隆 小さい愛ちゃんが色々な人とかかわり、助け合いながら成長していく物語。
登場人物がとにかく一癖もふたくせもあるキャラで、空中浮遊ができたり、お嫁さんに気を使う超リッチなご隠居さんだったり。
現実であるようなないような浮遊感を味わえる一冊。
☆☆☆
  愛の領分 藤田 宣永 男と女にとって愛を分け合うこと、お互いの領分をわきまえる事はとても大切だと思うのですが、きっとそれを描きたかったんだろうなぁと思わせる作品。
ただし、直木賞受賞とは思えなかったのは私だけ?
☆☆
  青空 桃谷 方子 16歳の美有が「何、この年寄り!?」と思いながらも74歳の伊佐治に魅了されていく。そして嫌悪感を感じたり、大人の世界を見せられたりしながら距離感が縮まっていくふたり・・でも最後はこの年齢が決定的な結末を導き出す。
最後まで不思議ながらも何となく頷けてしまうお話でした
☆☆☆
  青らむ空のうつろの中に 篠田 節子 スケールの大きな作品を書いている作家ですが、ショートでも結構身近にある恐怖を描くのがうまいんだなぁとしみじみ。 ☆☆☆
  あかんべえ 宮部 みゆき 宮部江戸ワールドへ。
いつもながらの人情あり、妖怪あり、最後までわからない種ありで、分厚さを感じさせず一気に読ませてくれます。
ほのぼの温かい気持ちになります。
☆☆☆☆
  悪童日記 アゴタ・クリストフ 戦争で今まで見知らぬおばあちゃんと暮らすことになった僕たち。いつも二人でいる僕たちは何でもできる。どんなおかしなことも、つらいことも、くだらないことも。
でも、この物語には、とてもシニカルだけど、戦争によって失われそうになっている人間性をこの少年達がどうやってキープし続けているのかが描かれているような・・・。
☆☆☆☆
  アジアンタム・ブルー 大崎 善生 デパートの屋上で出会った恋人を亡くした僕と、夫に自殺された女のやりとりを中心に、喪失感と再生を描いています。
感情移入はちょっと難しかったような。

実はこの作家、将棋雑誌の編集というちょっとジャンルの違う仕事をされていたそうで。
☆☆☆
  アナタと私は違う人 酒井 順子 たぶん評価が真っ二つに分かれるエッセイですね。
自分と同じだ!と感じられれば面白いし、逆だとムカッとくるくらい断定的に感じるものです(笑)
☆☆
  アナン 飯田 譲治 &
 梓 河人
不思議な能力を持つ少年アナンを拾ったホームレス。
アナンと向かいあう人は誰しもが自分の心の内を話す。
アナンはその汚れを創作という形で排出していくのだが・・・
上下巻ものでしたが、一気に読んでしましました。
癒しの本です!
☆☆☆☆☆
  アナザヘブン 飯田 譲治

梓 河人
アナンと同じ作者のお話ですが、こちらはかなりグロテスクで悪意を表面化させた
ストーリーが展開されます。
途中まで救いがない・・・って思ってたんだけどね。
テレビ化されたものは見てないのですが、どうやって映像化したんだろ。
ちょっと興味あり・・
☆☆☆
  あふれた愛 天童 荒太 愛しすぎる人、愛を求めすぎる人、心が不安定な人・・・。
孤独との折り合いをつける方法を探る人達の姿がこの短編には表現されているように思いました。
☆☆☆
  怪(あやし) 宮部 みゆき 時代物と現代物の違いがあまりにもありすぎて、最初の頃はビックリしましたが、今は時代物の人情にすっかりはまっています。
短編集ですがなかなか・・・。
☆☆☆☆
  R.P.G 宮部 みゆき ネットで出会った人と役割分担して家族を作っているのを、本物の家族が知ったら
どんな気持ちだろう。
自分たちを否定された気持ちになるのではないだろうか?
安易にできる関係、そこにどこまでの気持ちがこめられているのだろう?
今の時代だからこそ描ける一石を投じた感じの作品です。
☆☆☆
  アルペジオ 新津 きよみ 背が小さい事をコンプレックスと感じ、夫となる男にも大柄な男性を選んだ結果、暴力をふるわれ幸せを感じられない由布子。小さいからと別れた男性との再会。その時彼女は電車で拾った拳銃を持っていた。
いつものキレがなくて、だらだら長い物語が続いた感じで残念。
そう悪くない話だったのにな。
☆☆
  アンテナ 田口 ランディ またまた視点の変わったランディさんならではの本です。
自分の頭にアンテナはあるんだろうか・・・。
人は地上に立つアンテナである。なるほどぉ。
SM嬢によって解放された主人公が最後にはそのSM嬢を・・・。
と書くと「なになに?」って思うかな(笑)
☆☆☆☆
柳 美里 ここまで赤裸々に書く?ってほどの勢いですね。
そういえば、最近3部作の最後「生」もでてますが、壮絶さやせっぱ詰まった感じは確かに、十分すぎるほど伝わります。
あとは人の感覚の違いでしょうか?
☆☆
  いのちのうた 村山 由佳 初の絵本トライとのことで、興味を持ったのですが、これがこれが
とっても良かったです。
大人のための絵本って感じです。
子供を持ってるお母さん、これからママになる人は
結構ウルッとしちゃうかも。
CD付なのでお買い得かも。(BGM付)
☆☆☆☆☆
  インコは戻ってきたか 篠田 節子 贅沢な感じを売り物にする雑誌の取材をするつもりが、内戦を目の当たりにし
同行したカメラマンとの人間らしいふれ合い、不安さや苦しみの分かち合い
その中で色々なものを得て帰国した女性編集者。
そこに待っているのは日常・・・。結局なにも変わらなかったのか?
何かを見つけたような気持ちになっても、すぐに日常の中で忘れていく
そんな自分と重なるものが少しありました。
☆☆☆
  インストール 綿矢 りさ 久々の若手新人登場です。テーマ、目のつけどころ、展開ともに面白かったです。
学校に行きたくない私は部屋にあるものすべてを捨ててしまう。その中のPCを拾った同じマンションの少年から持ちかけられたPCチャット嬢のアルバイトは、お金もさることながら、人間観察が妙にはまる要因。
でも・・・そんな世界から脱出して現実の世界に生きるまでの二人のプロセスが、「うんうん」って感じです。
☆☆☆
ウエハースの椅子 江國 香織 「私は自殺したいのではなく、死ぬときを待っているの」
「何も欠けていないと思うことが既に、欠落している」
人を恋しく思いながらも、依存しながらも、常に絶望と死と隣り合わせな主人公に涙。
☆☆☆☆☆
  海辺のカフカ 村上 春樹 カフカってチェコ語で「カラス」って意味なんだそうです。
いつもながら、色々な知識を駆使し、読者の好奇心をくすぐるエスプリがいっぱい。
(そこが賛否両論、引用が多すぎという批判もみました)
田村カフカ少年が現実逃避からリアルワールドになじむまでのフシギな世界。
私は好きですけど。
☆☆☆
  裏稼業 ジョン・グリシャム ジョン・グリシャムの法廷シリーズは好きですが、今回のはいただけませんでした。
なにせ翻訳がチープすぎる・・・。
超訳のマイナス面が思いっきり出ていた気がします。
アカデミー出版でなく新潮社をお薦めしますね。
  運命の暗示 松岡 圭祐 千里眼シリーズです。
今回も岬美由紀はムチャをやってくれますが、スカッと読めます。
そして、とうとうミドリの猿が何かという謎が解けるのです。
☆☆☆
8(エイト) キャサリン・ネヴィル 宇宙を司る公式は「8」。いにしえから伝わる「モングラン・サービス」と呼ばれるチェスが世界を変える!世代を越え、性別や国、人種を越えた壮大な物語。
とっても引き込まれる面白さです。
チェスを知っている人も、そうでない人も楽しめるRPGのような作品。
☆☆☆☆
  エリ・エリ 平谷 美樹 「エリ・エリ」ってタイトルを見たとき、名前かと思いましたが、イエスが死ぬ間際につぶやいた言葉だそうです。
「神よ、神よ!」という呼びかけらしい・・・。
神はなぜ試練を与えるのかが現代話とかみあって興味深かったです。
☆☆☆
  エンジェル 石田 衣良 まず最初に僕が自分の死体を見つめ、死んでいることを認識するシーンが悲しい。
その後、直近の記憶のみ喪失し、その他の事は覚えている浮遊状態で、念によるパワーでメールを送ったり、映像化に成功しながら、自分を殺した犯人探しをする物語。
ゴーストでも今の世の中色々な事ができちゃうのねなんて感心しながら読んでしまいました。
☆☆☆
黄金の島 真保 裕一 やくざの抗争に巻き込まれ海外に追いやられた男が流れ着いたのはベトナム。しかしそこで貧しい暮らしをする若者にとって、日本は黄金の島と呼ばれる憧れの地。そして、男は日本に残したある女性に会うため、そしてベトナムの若者の勢いにのまれてボロボロの船で日本への密航の旅にでる・・・・。
成功するのか??ホワイトアウトの作者が次をねらったようですが、ラストにややパワーダウンした感じは否めません。
☆☆☆
  オキナワガール 大鶴 義丹 う・・・つまんなかったよぅ(ごめんなさい)。
で、何が言いたいの?って思ってしまう本でした。
  おじいさんは山へ金儲けに 村上 龍 日本の昔話を少し現代風に、そしてシニカルにひねったものを村上龍が書き、それに経済的関連性を持たせて、いかに実生活に生かせるかをコメント付きで一冊にまとめられたもの。
経済的解説がなくても十分「ふふん」と笑えるものです。
☆☆☆
片想い 東野 圭吾 性同一障害を抱える人を描きながら、事件性をもたせた最後まで楽しめる作品です。
オトコとオンナという色分けは必要なのか?「人」ではいけないのか。そして、その関係はメビウスの輪のように、どちらが表でも裏でもない・・・。
☆☆☆☆☆
  肩ごしの恋 唯川 恵 直木賞受賞しました。男女の機微を描くとなんとも微妙な本音をうまーく表現するのがこの唯川氏。
女であることを売り物にフェミニズムを徹底的にバカにする者と、地道に着実に人生を歩もうとしているのに、なにかがずれていると感じる者、そこに家出中の少年が加わり、ゲイやビアンの世界も加わり・・・。あぁややこしいのにわかりやすい(笑)
☆☆☆
  カシコギ 趙 昌仁 カシコギって魚を知っていますか?
お父さんカシコギは、お母さんカシコギが生み捨てたベビーを口の中で必死で守り、育て、そして子供達が巣立ったら、岩に頭をつっこんで死んでしまうのだそうです。
という事から想像しても、とてもラストが悲しくて涙がとまらない一冊。感動。
☆☆☆☆☆
  神の子どもたちはみな踊る 村上 春樹 根底には阪神大震災を置きながら、色々なテーマで書かれた短編集。
じんわり読むにはお薦め。
☆☆☆
  蒲生邸事件 宮部 みゆき タイムトラベラーというよりも、時間旅行者と呼んだ方がぴったりくる作品。
ほんと、ジャンルが広いですね、宮部氏は・・・。
受験で宿泊していたホテルが火災にあって、危ないところを助けられた主人公が目を覚ますとそこは・・?時間旅行というテーマ以外に人と人のつながりというものがメインかなと感じられるものです。
☆☆☆
  体は全部知っている 吉本 ばなな からだにまつわる短編集です。
吉本ばななの日常+ほんの少しの美しい非日常という世界があますことなく描かれています。
なぜこんなに静かな気持ちになれるのでしょうね。
☆☆☆☆
  カリスマ 新堂 冬樹 新興宗教に家族を奪われ、心までズタズタになった少年はそれをバネにして
美しく生きるっていうのが通常の話。
ここではその少年が新たな宗教の教祖となっておぞましい世界を
繰り広げる。
とにかく不愉快な気持ちを持ちましたが、ラスト悪い意味でびっくりします!
けど、そういう気持ちになるって事は筆力があるって事だろうなぁ。
☆☆☆
  狩りをするエイラ J・アウル 「大地の子エイラ」「恋をするエイラ」に続く第3部の全3巻。
単調だった第二部をリカバリするに十分なエイラの生き生きとした姿と心の動きが描かれています。
ひっじょーに引き込まれて眠れない夜を過ごしました。(仕事にならん・・・)
過去の人種では女はとにかく男の許可なく何もできないのですが、一人で生きた経験から自由に何でもこなせるようになるエイラ。とても魅力的です。
☆☆☆☆
鬼子母神 安東 能明 良いお母さんでいたいから、我が子に薬を飲ませたり怪我をさせたりする。
看病するけなげな母は、人から認められるから。
そんな思想を恐ろしく思いながらも、日々評価とは遠い世界にいるお母さんという存在を見つめる良い機会になるのでは?
☆☆☆☆
  希望の国のエクソダス 村上 龍 かつて日本には何もなく、希望だけがあった。
そして今は何でもあるのに希望だけがない。
日本は本当に安全なのか、考える事をしなくても日常は確かに流れていくけれど・・・少し考えたい時にはお薦め。
卑猥な表現の多い村上作品という偏見を改めました。
☆☆☆☆
  球形の季節 恩田 陸 その町の出身者は、どこか外の土地に出ても不思議と帰ってくる・・・その町の中では何が起こっているのだろう?
石を積む女たち、噂を現実に変えようとする高校生、季節は巡ってくる・・・。
☆☆☆
  共生虫 村上 龍 少し通常の人間と違うのは、なぜだ?どうして理解されない?
そんな思いを持って隔離されたように薬漬けで暮らす彼に、ネットを通じてある答えが示される。「共生虫が体内にいるからだ」と。
答えが見えて光すら感じる彼のその後の行動は・・・。そして彼に答えを示したグループとは?
寄生虫大嫌いです、はい。
☆☆☆
  虚貌 雫井 脩介 とにかく人物の描写が細かいので、一体感があります。
刑事物なのですが、ハラハラするよりも懐かしいドラマをみているような気がするんです。
☆☆☆
  金のゆりかご 北川 歩実 金のゆりかごと呼ばれる英才教育システムで育った子供は、果たして何の影響もなく天才であることをキープできるのか?題材が面白いです。
人の頭も、PCのハードディスクのように容量をアップする事ができるという考えで、知識の詰め込みでなく、容量アップの環境教育を施した結果・・・。
☆☆☆
乃南 アサ 音無刑事シリーズですが、前作よりかなり分厚くパワーアップしています。
人間音無が描かれているのが面白かったな。
☆☆☆
  くねくね日記 田口 ランディ 一介の主婦→ネットコラムニスト→売れッコ作家に変貌していったランディさんの、ホントのホントの日常を日記形式で書いたもの。
普通の生活(というには飛んでいるか?旅三昧だもんな)で身近に感じるか、ベンツをポンと印税で買ってあげるくだりで、やっぱり遠いと感じるか。読み手次第。
☆☆☆
  グレイヴディッガー 高野 和明 「13階段」で江戸川乱歩賞を受賞した高野氏ですが、今回も不気味なテーマを、人の心に重きを置いて描いています。
死者が蘇り、過去の罪を償うかのように骨髄ドナーとなる八神を狙う何者かの存在。
おどろおどろしい感じがしますが、あっさりラストまで持っていかれます。
☆☆☆
  黒い仏 殊能 将之 不気味な装丁ですが、ストーリーは結構奇想天外ものです。
ちょっと続編かくつもり?って感じさせるのが楽しみでもあり残念でもあり・・・。
☆☆☆
恋に死ぬということ 矢島 裕紀彦 太宰治、与謝野晶子、石川啄木、岡本かのこ・・・。
かつて恋に身を浸し、そのために人生をかけた作家や詩人達。
性のモラルは昔の方がストリクトだと思い込んでいた私には
ビックリするほど奔放な彼らの姿がここにあります。
恋に生きることはできても死ぬことはできない私ではありますが・・・。
☆☆☆
  恋をするエイラ J・アウル 大地の子エイラの続編です。やはり3巻セット。
進化した人種であるエイラはとうとう、過去の種族である氏族から追放されます。
たった一人で人は生きられるものか?動物を飼い慣らすという事が始まったのはいつ、どのように?そして新しい同じ種族と出会うエイラは恋をする。
第一部よりちょっと単調になります。
☆☆☆
  光源 桐野 夏生 カメラマンの視点から描いた映画作りの人間ドラマ。
ただし、登場人物の思いを各章で連ねる構成を取ったためか今一つ感情移入が難しいのです。
一体誰が主人公だったんだろう?
☆☆
  柳 美里 私小説作家として裁判に負けてしまった柳さんですが、自分の生活を切り売りするこのシリーズは凄まじいまでのドロドロした気持ちがそのまま描かれています。
お金のために書いているというのが伝わってきて、最初の一冊を読まなければここまで続けて読むことはなかっただろうな・・・というのが正直な気持ち。
東さん、ご冥福を祈ります。映画はちょっと気になりましたけどね。
☆☆
  黒祠の島 小野 不由美 日本という国の「神社」に統合されず、けれど昔からの信仰は残っている「黒祠」の島。
そこにしか通用しないルールがある・・・。
ホラーでありながらも、チープにならないところは、さすが小野不由美という感じ。
☆☆☆
  こころ 夏目 漱石 人の心の中は、窺い知ることはできない。
たとえ親しい間であっても。
自分に厳しい人、甘い人、色々いるけれど
ストイックに生きる姿には感じるものがあるはず。
名作といわれる本は、やはり読んでみるべきですね。
私には「先生」の真似はできないけれど・・・。
☆☆☆☆☆
  GO 金城 一紀 2000年直木賞受賞作です。
直木賞なだけに、平易なものかとあまり期待せずに読んだんだけど、結構考えるものがありました。
差別する意識がないというのは、実は当事者意識が無いだけなのかも・・・なんて思える本です。
テーマは重いけど、ストーリーも展開も文体も軽く読めます。
☆☆☆
  後催眠 松岡 圭祐 おなじみ「催眠」シリーズ。
今回は催眠術よりも少し恋愛にテーマを置いているのですが、ちょっと中途半端だったかな。
男性向けおセンチって、こんな感じなのかな?
☆☆
  コンセント 田口ランディ ホント表紙が怪しいんだよなぁ〜。
けど、中身も怪しいです(笑)
コンセントとプラグ・・考えたことなかったな。
途中まで結論が見えないんだけど、最後は救われます。
最近私は田口ランディのメルマガを購読中。
なかなか面白い・・・おまけにタダ!(笑)
☆☆☆
最悪 奥田 英朗 複数の主人公をたて、それぞれの不幸な日常から「最悪」な心境を吐露させる手法。複数を描くのではなくもっとまとめた方が読みやすかったように思うのですが。
なんとなくラストも、あれ?こんなでいいわけ?と思えるモノで残念。
☆☆
  最後の家族 村上 龍 家族とはいったいなんだろう?
一緒に住んでいれば良いのか?少しくらい心うごく異性がいても、セックスをしなければ良いのか?
ひきこもりの少年を抱える家族が現代社会の持つ危うい家族像を如実に表しているようです。
☆☆☆☆
   最後の場所で チャンネ・リー 戦争を経験し、今はアメリカの田舎の町で静かに暮らすドクハタ。ドクターではないが、医療品の取り扱いをしてきたことからドクターと呼ばれる。
そんな彼がなぜ、その田舎町を自分の町と定め、すべての環境を受け入れ、淡々と暮らしてきたのかが静かに描かれている。
痛みを持つものが感じるナニかがあるような。
 ☆☆☆
  斉藤家の核弾頭 篠田 節子 遠くない未来、管理される事になれた社会で、選ばれたという意識を持っていた斉藤家が反乱を起こしていく姿がおもしろおかしく、妙なリアル感を伴って表現されている。
あり得ない!と思いながらも、どこかで道を誤ると、いつこの世界に入るか分からないという不安を持たせる面白さ。
☆☆☆
  昨晩お会いしましょう 田口 ランディ ちょっと・・いやかなり濃厚にえっちです(笑)
電車で読むと背後が気になるかも。
でも、最後の作品なんて、屋久島での作者自らの経験をいかした作品でちょっといいなぁと思わせるものです。
☆☆☆
  サヨナライツカ 辻 仁成 「わたしは死ぬときに、愛したことを思い出す」
愛された事を思い出す人と、愛した事を思い出す人
あなたはどちらですか?
一生ものの恋をしていますか?
☆☆☆☆☆
  三月は深き紅の淵を 恩田 陸 この世に数十冊しか存在せず、所有者は一人に一晩だけ貸し出すことを許されているという幻の本をめぐって、様々な推測を広げる大金持ちとゲスト。
そんな本があれば、ぜひ読んでみたいと思うな。
☆☆☆
シーズ・ザ・デイ 鈴木 光司 「りんぐ」や「らせん」の怖いイメージ後、癒し系の作品を書くようになった鈴木氏ですが、やはりあのイメージを払拭して新しい分野で評価されるのは難しいですね。
悪くないけど・・・。
海に心惹かれる主人公に、子供がいることが判明し、過去のなぞ諸々がセールすることですべて解かれるという内容です。
☆☆
  嫉妬の香り 辻 仁成 麝香のような体臭を持つ彼女を愛する男。
夫の浮気を疑う魅力的で、表面的には理性的な女。
この二人が、協力しあってそれぞれのパートナーを試してしまうことから、転がりおちる関係
浮気とか不倫とかというテーマが根底にありながらも、泥臭くならずに、しっとりと読ませるのは作者の力量!
試すことは何も生み出さない・・・そんな気持ちにさせられる本です。
静かな文体が大人の香りを漂わせてます
☆☆☆☆
  失恋 鷺沢 萌 愛する人を救いたいという気持ち・・それは自分勝手な願望なのだろうか?
ダメな人に惹かれていく。
この人には私がいなくてはという気持ち。
でも、その気持ちを振り切らなくては自分は幸せになれない。
私も悩むだろうなぁ。
☆☆☆
  しゃべれどもしゃべれども 佐藤 多佳子 テーマが面白い!
話すことが苦手ないろいろなキャラクターが克服しようと、噺家に弟子入り(?)し、師匠役をやっている本人にもスランプが訪れ・・・。話すことに限らず悩みのある時、読むと柔らかな気持ちになる良作です。
☆☆☆☆☆
  邪魔 奥田 英朗 普通の暮らし、ささやかな幸せを守ろうとする主婦が、夫に向けた疑惑。横領?
過去に思い出す夫への些細なひっかかり。そしてある放火事件から事は大きくなっていく。。
小さな一つひとつの出来事がドンドン大きくなって、最後は??
どこにも無さそうで、身近にありそうなところが怖いです。
☆☆☆
  13階段 高野 和明 13階段って?と思ったら、死刑が実行されるまでに回付される書類捺印のステップの事でした。
傷害致死で実刑を受けた青年が刑務官に誘われてある死刑囚のえん罪を晴らそうと動き出しますが、果たしてその結末は・・・。
色々なヒントがまんまと推理を間違った方向に導かされ、最後には「あぁ!」という感じです。面白かったですよ。(47回江戸川乱歩賞受賞作)
☆☆☆☆
   13のエロチカ 坂東 眞砂子 ただただHに至る過程とその最中を、ちょっとストーリー膨らませて
書いたって感じ。
この人こんな本書くんだっけ?ってちょっとクビ傾げたくなっちゃった
  十二番目の天使 オグ・マンディーノ とても感動作だという噂でしたが、ストーリーは泣かせようという意志がありあり。
翻訳があまりにもチープ、ストーリーが大ざっぱ、教訓ものなのか、小説なのか住み分けも曖昧という路線で、活字が苦手な人にはお勧めかもしれませんが
本好きの方にはかなり物足りない一冊でしょう。
☆☆
  シュリ 鄭 万華
姜 帝圭
ご存知、映画「シュリ」のノベライズ版です。
映画は実は見てないの!でも、本も良かった。
北と南の問題とは別に、人として暮らすことを求める。
そんな自然な心を人は忘れてはいないんだって思わせてくれます。
ラブストーリー好きな人にも、ハードな物を好む人にもOK!
☆☆☆
  娼年 石田 衣良 無関心な自分の世界に生きていた20歳の少年は、ある夏、娼年となって
自分を商品とする。
ジェンダーやセクシャルな世界を描くのではなく、そこで出会った人との
ふれ合いの中で彼は世界の広がりを感じるという事を描いているところが面白い。
なんだか優しい気持ちで読み進められる感じです。
☆☆☆
  ジャンプ 佐藤 正午 あの時、この選択をしていなかったら・・・。
そう思うことは人生にはたくさんありますよね。
彼女が失踪したかもしれないのに、出張に出かけてしまったために、何年も会えないままの時間が流れてしまう。
そして彼は幸せなのか?彼女は一体どうなったのか?
気になる人はどうぞご一読を。
☆☆☆
  女性署長ハマー P・コーンウェル 検死官スカーペッタシリーズとは訳者が変わりましたが、ハッキリ言って内容にも訳し方にもガックリでした。
ハマーと呼ばれる女性署長が知事に虐げられ、そんな彼女のまわりに若い独身男性警官が仕え、ウエブサイトを展開して・・・と脈絡なくドラマもなく、自己満足的なストーリーと浅い人物描写で、過去の作品の出来まで疑ってしまいそうです。
  知られたくない事 サンドラ・ブラウン 過去に失敗をしたために干されたジャーナリストが、大統領夫人の個人的相談に乗ることから巻き込まれた恐ろしい事件とは・・。
ハーレクイン系と思われがちなサンドラ・ブラウンですが、かなりの力量で最後までハラハラと読ませてくれます。ラストは驚き!
☆☆☆
  白い犬とワルツを テリー・ケイ 出版されてからジワジワとブームを巻き起こしたという大人のための童話だそうです。
妻を失ったおじいさんにだけ見える白い犬、それが家族の目にも見えるとき・・・という物語です。
おじいさんの初期の日記にっは少し心動かされるのですが
感動とか、童話というには苦しいような・・・。
☆☆
  深紅 野沢 尚 家族がみな殺されてしまって残された少女、死刑の決まったその殺人犯の娘。
確執を持って犯人の娘に会い、復讐の気持ちをはらそうとするが・・・。
ちょっとスリリングなお話です。ラストは?お楽しみ!
☆☆☆
  シングルブルー 唯川 恵 30歳を超えてひとりだったら、ちょっぴりシニカルになったり
人を羨んでもいいよね、ブルーに落ちこんでも良いよねっていうエッセイ集です。
彼女の一番嫌いな人種は「仕事も家庭も子供も恋人もいて満たされた主婦」だそうな・・・。うらやましいけどな(笑)
☆☆☆
  審問 パトリシア・コーンウェル Dr.スカーペッタシリーズは、途中から入ると本当につまらないのです。
読むなら一冊目から人物を見ていないと全く入りこめない!
でも・・・読みつづけていると、懐かしい人に出会ったような気持ちになるのです。
☆☆☆
水晶婚 玉岡かおる 作者がそれなりに年を経たせいか、以前のような透明感はなくなってしまったのが残念。
だけど、30代のシニカルな話としてはそれなりに。
☆☆☆
  睡魔 梁 石日 お金に困った男がねずみ講にはまっていく姿。
そして在日という絆を利用して一見成功しているかに見えたが・・・。
彼の得たものは?そして失ったものは何なのだろうか。
☆☆☆
  睡蓮の長いまどろみ 宮本 輝 「因果応報」という言葉は知っていても「因果具時」という言葉を初めて知りました。
物事には原因があって、結果が生じる=因果応報
原因が生じたときには結果もそこにある=因果具時
自分を捨てた母の存在を追う男の物語です。
☆☆☆☆
  スカートの中の秘密の生活 田口 ランディ かなりHな話題多いです。
電車の中で読むのは恥ずかしいです。
でも・・・ほっほぉーと思えて笑えます。
☆☆☆☆
  すぐそばの彼方 白石 一文 総理就任を目の前にする父親の庇護の元で暮らす男は、一度人生をしくじっている。
リハビリをしながらも、父の秘書をこなしているうちに回復したかのように
思われたのだが、その回復とは人間として本当の回復なのか?
失敗した人生が本当は正しかったのではないのか?
何が正しくて何が間違っているのかなんて、誰にもわからない。
自分の居心地の良さ、それが大切じゃないでしょうか?
☆☆☆
  すべての雲は銀の・・・ 村山 由佳 恋人が別の人を愛している。それは事故という形で発覚し、相手は自分の兄だった。
心に傷を負い、もう誰も愛せない、そんな自分の狭量さを持て余して、田舎でアルバイトを始めた僕のまわりには、今まで触れ合った事のない人々がたくさん。
心を豊かにするものはいったいなにか。人を許すという事は自分を許す事?
などと色々考えました。村山作品の色が濃いです。
☆☆☆☆☆
  スロー・グッドバイ 石田 衣良 さよならを元に始まる恋人たち、都会で生きる恋人達、ネットで知り合った恋人達など、石田氏初?の恋愛短編集です。
さらさらっと読めます。
☆☆☆
柳 美里 壮絶な私小説。というか実話ですね。
これまでの2作品はあまりにも柳さんの思いが強すぎて、余裕のある時でないとクラクラきちゃうような内容でしたが、今回は対象となる東氏の死を迎え、回想シーンが多かったためかかなり落ち着いて、そしてこれまで見守ってきたかのような一体感と悲しみをこちらにも伝えてくれるものがありました。
☆☆☆
  生活の設計 佐川 光晴 有名大学を卒業し、編集者となり、リストラにあった「俺」はなぜ、再就職先を「屠殺場」にしたのか。
作者の生活とかなり近いものらしいのですが意識しない差別というものを根底に描いているように感じられました。
☆☆☆
  生死不明 新津 きよみ 結婚して半年の夫が失踪してしまう。自分の意思なのか、何か事件があったのかそれすらもわからないまま3年の歳月がたったとき、合法的に離婚できることを知る。
好きな人もできていたら・・・夫の消息がしれないままでいることを望むのは身勝手なのだろうか。
うーむ、人間は自分の幸せに貪欲であるのが自然だと思うな。
☆☆☆
  聖水 青来 有一 聖水をあがめる死を目前にした父、その父の経営する店で働く聖水提供者、息子・・・などの人間をからめた、うさんくささとはどこまでを指すのか、聖なる存在は心に存在するのかと問われているような本でした。 ☆☆☆
  7days in BALI 田口 ランディ 行方不明になった友人の事を探しに来たバリで、自らが不思議な体験をする女性の話。
神秘的なバリと、傷ついた心が癒されていくプロセス、ケチャなどの踊り、トランスなど、ランディさんの世界というのはバリに近いのかも・・・。
☆☆☆
  センセイの鞄 川上 弘美 いい。純文学だなぁ。
30代後半のツキコと高校時代のセンセイの交流、そこから生まれる新たな感情、素直になれたり、普通の関係で得られない充足感がそこには存在する。
静かでとっても遠いのに、なんだかすぐそばに二人がいるような気持ちになります。
☆☆☆☆☆
  洗脳試験 松岡 圭祐 千里眼シリーズです。
相変わらず皆さんムチャしてくれます(笑)
読むまでは、どうでもいいかと思うのに、読み始めると一気に読んでしまうっていう不思議な魅力のシリーズです。
☆☆☆
  千里眼の瞳 松岡 圭祐 もう読むのを辞めよう・・・と毎回思うのに、発売されると読んでしまうシリーズ(笑)
今回は今まで鉄人のように才能あふれる岬美由紀が、迷い、悩み、傷つき、そして周りが岬を見る視点も変わりと少し変化があって面白いかも。
アメリカのテロ事件やディズニーランドに行きたいと不法入国しようとした某国の偉い方話など、こんな事書いていいの?って思うような実話がいっぱいまじっていてリアリティを持たせています。
☆☆☆
双頭の蛇 今邑 彩 昔話と現代ホラーをミックスしようとしたのが失敗したのでしょうか。
これを連作にしようとしている意図が不明です。
うーむ、「鋏の記憶」とかのほうが面白いんだけど・・。
象と耳鳴り 恩田 陸 恩田陸には珍しくショート連作集です。
退官した判事も周りにになぜか起こる様々な事件を推理していくという話たち。軽く読めます。
☆☆☆
  それでも空は晴れていて 小川 竜生 日系人、在日など、彼らは一体どこを自分の国として生きているのだろう?
そしてその人達を周りは受け入れているのか、距離を置いているのか?
疑問と弱さの中でじれったさを感じる・・・けどな
☆☆☆
ダイスをころがせ 真保 裕一 34歳になって、熱い理想を掲げて選挙に出馬する友人の政策秘書となる男の物語。家族に反対されても、「俺だってナニかをやりたい!」という青春モードで選挙戦を戦うのだが、お約束の各種トラブルや邪魔、人の琴線に触れる事柄が続くつづく・・。 ☆☆☆
  大地の子エイラ J・アウル 人間の大昔の主であるクロマニヨンとネアンデルタールが共生することはできるのか?
とても奥深い物語で、過去に映画化されました。
種の違う生き物を分かり合うことはなんと難しいのだろうと感じると同時に人の力強さを感じる作品です。全3巻です。
☆☆☆☆
  タイムライン マイクル・クライトン 時間旅行をテーマにした本はたくさんあるけど、この本に限って言えば、映画にした方が良かったんじゃないかな。
スケールが大きな話のわりには、中で表現しきれない感じです。
ストーリーは面白いのになぁ。
☆☆
  太陽待ち 辻 仁成 名監督には誰も逆なでするような発言はしない。どんなに費用がかかろうとも、どんなに時間が経過しようとも、監督が納得する太陽がでるまで撮影隊は待ち続ける・・・。なぜ監督はそこまで太陽にこだわるのか?汚し屋(大道具に色をつけて時代を感じさせる役)に圧力をかける謎の男が求めるランドセルとは?
今までとは少し感じの変わった辻作品です。
☆☆☆
  大陸をかけるエイラ J・アウル 「大地の子エイラ」の第四部です。
長かった〜。もう終わりだと頑張っていたら、さらに第五部執筆中とか(笑)
同じ種類の人と出会って、一人でなくなったエイラは、愛する男とともに大陸をかける・・・。
だんだんと男女の描写が生々しくなってきたと思うのは私だけ?
☆☆☆
  焚火の終わり 宮本 輝 兄妹の恋は許されるのか。
複雑な家庭環境を解き明かそうとする二人は心引かれて、最後には二人の世界を作り上げようとする。
それが不気味にもとれるし、逸脱しているからこその魅力でもあり、そして純粋でもあるという物語です。
爽やかではありません!
☆☆☆
  柳 美里 非常に個人的な柳の生活を描いたものです。
この前作は「命」です。
壮絶なガンとの戦い、新しい命への思いの中で書き連ねた思いには、なかなか重みがあります。
☆☆☆
チーズはどこへ消えた? スペンサー・ジョンソン 人生のお手本?として大変有名な本です。
なるほどー、とは思いますが、これをお手本にして何が得られるのか?
自分でかみ砕いてこそ意味がありますが、個人的には「まぁ頑張って」って
感じでしょうか。
☆☆
  地下街の雨 宮部 みゆき ずっと地下にいて、階段を昇ったら外は雨だった。
でも、気がつかずに地下にいてもすごせるんだよね。
傘はどんな時に必要なのかな?
人の心を描いたショートです。
☆☆☆
  超・殺人事件 東野 圭吾 とある作家(たぶん本人)が悩み苦しんで作品を作り出していく事が、なぜか殺人事件に発展してしまうというショートショートを詰め込んだ本です。
ですが・・・自己満足に終わったのかも。ほかの作品のほうが絶対おすすめです。
  チョコレートゲーム 岡嶋 二人 岡嶋二人は本当に二人の作家がひとつの作品を仕上げているにも関わらず、ふくらみのあるストーリーが展開されるのが魅力です。
今は井上夢人さん単独ですが、彼の作品も魅力的。
チョコレートゲームとは一体なんでしょう?
☆☆☆
  古惑仔 馳 星周 この人の本はホント、救いがない。
ストーリーとして、とっても引き込まれるけれど、どうしても最後に暗澹とした気持ちになって終わってしまう。
いつの日にか、救いのある物語は展開されるのだろうか・・・。
めずらしく、短編集です。
☆☆
月狂い 小池 真理子 中年になった既婚男女が月の光を浴びて恋に落ちてしまった・・・。そして二人はどうなるのか?
このくらいの年になっても恋するものなんだろうかと思いつつ読んでしまいました。
☆☆
  月の裏側 恩田 陸 文学的な匂いがしたのは最初の部分。
その後はひたすらイメージの膨らむ恐怖の中へ・・・。
月の裏側に誘い込まれたらどうしよう!
☆☆☆
  つま恋 井沢 満 もしも、自分の脳が壊れていくのを知っても絶望せずに生きていけるだろうか?
若年性アルツハイマーにかかった妻を夫は、家族は支えることができるのだろうか。
涙が止まらなかった・・・。
「もしも」と問いかけると苦しくて、けれど最後に暖かい本でした。
☆☆☆☆☆
  妻の恋 内舘 牧子 せつない思い、このまま人生が終わっていくの?という疑問。
ときめきを求める人妻と、そんな人妻を愛してしまった男。
ふたりは最後に結ばれるのでしょうか?
トキメキは欲しいんでしょう?
けれど全てを失う勇気がありますか?
そう問いかけられてる気がしました。
☆☆☆☆☆
テスタメント ジョン・グリシャム 莫大な遺産を相続した女性は、未開の地で布教活動を続ける無欲な女性。
取りっぱぐれたその他の身内のドロドロした世界と、人生の落伍者だった弁護士が
その相続人と出会う事で人生をやり直せるのかというストーリーが
グリシャムらしいタッチで描かれています。
のんびりした午後にでもどうぞ。
☆☆☆
  天狗風 宮部 みゆき 最近時代物に戻ってきている宮部作品です。
江戸に生きる人の心に住む不思議なものを受け入れる心を見事に描いています。そして、人は疑心暗鬼というものが一番怖いのかもしれません。
☆☆☆
  天使たちの誤算 唯川 恵 人生において様々な選択肢があります。
どれを選ぶにしても幸せになりたいと誰もが願っているのだけれど、現実はその選択が必ずしも正しくはない。
特に恋愛においては本来の姿が見えなくなって間違った選択をsすることも多いのでしょう。
そんな若い女性を描いた小説です。
☆☆☆
  天国への階段 白川 道 ストーリー性もあり、とても面白かったです。
サクセスする男のバネとなったのは、憎しみと裏返しの愛情なんてありがちな話をここまで長編にして飽きさせないのはかなりの筆量です。
☆☆☆☆
  転生 田口 ランディ 小さな絵本のような作品です。
生まれて死んで、転生をくりかえして、自分の思う形には生まれなくて、不幸が続いたり、やっと思う人生を生きられたと思ったら短命で・・。
最後にはどうなるの?ではなくて、そのプロセスにある意味に深さを感じます。
☆☆☆
  天の夜曲 宮本 輝 松坂熊吾の人生を描く大作。やっと4部まできましたが、まだまだ続くそうです。宮本輝氏のライフワークとなっています。
最近やや人生を達観しぎみの熊さんが、宮本氏の年齢にかぶってしまいます。
☆☆☆
東京タワー 江國 香織 僕が恋する人は、年上の人妻で、母親の友人。僕の友人は、そんな僕と彼女を見て、人妻とつきあう事を楽しんでいる。
けれど、僕にとってこの恋は、東京タワーを見ながら彼女からの電話を待ち続けるこの恋は、意味も、これからの人生をも変えてしまう。
切々と彼の気持ちが伝わってくる、江國流静けさを伴ったラブストーリー。
☆☆☆☆
  トキオ 東野 圭吾 優しいタイムトリップ物語。
遺伝性疾患の為に、男の子は必ずある年齢で死ぬと分かっている家系。それでも子供を作った男の前で、ICUに入っている息子。息子は過去の自分に会いにいってるんだ・・と妻に語り始めた不思議な話は・・・。
ちょっとほんわかしちゃいます。
☆☆☆
  溝鼠 新堂 冬樹 溝鼠のように生きている。バラバラのように見えた家族。お互いを恨み合っている溝鼠のような腐りきった精神。
反吐がでそうに気分が悪くなるのは、作者の思うつぼ?新堂氏の作品は気持ち悪い・・。
  ドミノ 恩田 陸 少しいつもよりもテンポがアップした感じ。
Aさんが転ぶとBさんがびっくりして、Cさんが目撃して・・・って感じでドミノ状態の人間関係が面白いです。
果たして事件は解決するのでしょうか?
☆☆☆
  ドラマティックなひと波乱 林 真理子 えらそばっていながら、この人って本当に本音を書く場所では生き生きしてますよね。
読むことに疲れたら、かるーいタッチでどうぞ。
☆☆☆
長い腕 川崎 草志 人の心を左右するのは環境だったら?というのはよくある話。
でも、建物が意図的に心をゆがませるように建てられていたら?
そしてそれが復讐だったとしたら?
とてもよくできた小説です。横溝正史賞を受賞しています。
気になる点に漏れもなし、満足の一冊。 
☆☆☆☆
  乃南 アサ この作家はハードな刑事ものを書くかと思えば、普通の人をも描くという力量を見せます。
回想の物語なのに古くささを感じさせない、せつない気持ちを書いた「母の恋物語」です。
☆☆☆
  波のうえの魔術師 石田 衣良 タイトルとは全然関係なさそうな内容ですが、最後にその謎は氷解します。
さえない就職浪人の俺をある老人が相場師に仕上げ、個人的復讐の片腕とするのですが、俺は相場の世界にすっかりのめりこんで・・・。
証券会社に勤める私としてはなかなか面白い作品でした。
☆☆☆☆
匂いのエロティシズム 鈴木 隆 香料会社にお勤めだったらしい鈴木氏の独断と偏見に満ちた匂いにまつわる男女の分析。
かなりひとりよがりな本。
  逃げてゆく愛 ベルンハルト・シュリンク 「朗読者」に続く作品集。
物静かでもの悲しい短編、そこにはドイツで暮らすものでなければ感じられない景色や空気があるように思えてなりません。
欧州系と切りわけるのはフェアじゃないけど、そういうコメントがふさわしいような。
☆☆☆
  吉本 ばなな タヒチレストランで働く瑛子は、既婚者のオーナーに密やかな想いを寄せるが、精神的に淡々としているようでいて、実はストレスもたまっている。
タヒチに旅立って、オーナーとの関係を見直していくという物語だけれど、不倫が不倫っぽくなく、ただ、タヒチの魅力を感じるのはなぜだろう。
人を描いているのに人が気にならない不思議な本。
☆☆☆
盗まれた街 ジャック・フィニ 上質なSF作品です。
最近のは結構テクに偏っているように思われるのですが、これは最後まで楽しめます。
あなたの身近な人が、他人のように感じられたら・・・。読んでみてください。
☆☆☆☆☆
熱帯植物園 室井 佑月 夜の町で働く作者が、その視点から男と女の関係について描いた本です。
ただし・・・それだけにHしちゃうまでのプロセス集って感じ。
☆☆
  ネバーランド 恩田 陸 全寮制の高校に通う3人の少年が、ある年末に帰省する友人たちを見送って年越しをするのですが・・・。
さわやかでキレイ事ではないくせに、妙に気になる友情を描いた作品です。テレビドラマ化されましたね。
☆☆☆☆
脳男 首藤 瓜於 46回江戸川乱歩賞受賞作品です。
タイトルも、作家の名前も不気味なわりには(笑)
なかなか奥深い作品です。
意識の自我と行動が結びつかない人間っているのかな?
☆☆☆
  呪われた村 ジョン・ウィンダム ある日突然、村に結界が張られたように出入りができなくなり、その日にどうやら受胎可能な女性すべてが懐妊。処女懐胎もあり。そして生まれた金色の瞳を持つ子供達。
彼らの目的は何だ?そして彼らを子供として愛して良いのか、不気味な侵略者と見なし抹殺の道を選ぶべきなのか?
しかし、彼らを殺すことも、人には困難な局面を迎えていた。
☆☆☆☆
PUZZLE 恩田 陸 電車で読めるミニ文庫です。様々なピースで構成される人生?ちょっと短すぎかなぁ。 ☆☆☆
  花探し 林 真理子 美しい女の高飛車な態度や、容姿にコンプレックスのある女を書かせたら、林真理子の右に出る人はいないと思う。
ただし、この本は、今までの作品の焼き直しっぽい短編ばっかりのように思えたんですけど・・・。
☆☆
  花にもの思う春 白州 正子 新古今集を優しく解説してくれた本です。
分かり易いし、独断と偏見が入ってるあたりが面白い。
何も残らない清々しい歌や、恋のうた、怨念がましい歌など和歌の面白さが味わえると思います。
☆☆☆☆
  八月の博物館 瀬名 秀明 理系作家の愚痴!?かと思えるほどウダウダ書いているために展開が非常に遅い!
この人は作品を出せば出すほど迷路にはまってますね。
パラサイトイブが一番ましだったかも。
  薔薇の木枇杷の木檸檬の木 江國 香織 江國 香織はどんどん静かになっていく。
なのに、その底には熱い心が秘められている。
どの作品を読んでもそう思うのです。
木にまつわる人の話。
他の人が書いたらつまらないと思う。
この人だから読ませる作品です。
☆☆☆☆
  ハリー・ポッターと秘密の部屋 J.K.ローリング 魔法使いの少年の話が、これほど全世界に受けたのは・・・読めばひきこまれるでしょう。
童心に返るってこんな感じかな。
山中悟「コロボックル」シリーズを思い出してしまいました。
☆☆☆
  晴れの日は鏡を忘れて 五木 寛之 醜い女が奇跡的な手術を受けて美しい女に生まれ変わる。
その時、世間は彼女をどのように扱うか。
そして、彼女はどう感じるのか。
外見はとても大切、それによって性格も形成される部分もあるよね。
けれど、どんな姿でも失ってはいけない心もきっとある。
そんな風に思いませんか?
☆☆☆
光の帝国 恩田 陸 一見別々のショートストーリーはすべて同じ村(というか、集落というか人達というか)につながっていく、温かい深みのある話です。SFだよね? ☆☆☆☆☆
  彼岸の奴隷 小川 勝巳 救いのない世の中を描くと、馳星周が一番にでてくるのですが、彼もその
後に続くのでしょうか。
世の中には力の秩序というものもあるのかな?
☆☆
  ビタミンF 重松 清 心にそっとビタミンを処方しましょう。
やさしい気持ち、暖かな心をとりもどしたい、生活に疲れたな、なんて時にどうぞ。
特に40代男性が主人公に多いですよ。
☆☆☆
  百年の恋 篠田 節子 どうみてもさえない物書きが、超エリートの銀行員と結婚したら、そこに
待つ生活は・・・。
理想の生活ってなかなか手に入らないんだよね。
ってことは結局妥協?それも悲しいか(笑)
☆☆☆
不安な童話 恩田 陸 自分の経験していないことがフラッシュバックされてしまう。私は殺された女性の生まれ変わりなのか?
エキセントリックな女性画家が残した作品には、犯人を探し出すヒントが残されている・・・。設定はなかなか面白いです。
☆☆☆
  ふぐママ 室井 滋 「むかつくぜ」シリーズのエッセイかと思いきや、室井滋の事務所社長たる「ふぐママ」を描写したものでした。
ふーん。こんな人もいるんだねぇ・・・。って暇つぶしには良いかも。
☆☆☆
  プラナリア 山本 文緒 この人の作品はなぜこんなに心を鷲づかみにするのでしょう。痛いほどに。
プラナリアはトカゲの尻尾と違って、切られたら片方は死なずにどちらも再生するんですって。
そんなプラナリアになりたいと願う女性の物語です。
☆☆☆☆☆
  ブリジット・ジョーンズの日記 ヘレン・フィールディング 新聞の連載コラムが小説になったものです。映画化もされました。
非常に飾らない等身大の30代シングルトン(独身だけど自立してる女性)である
ブリジットの試行錯誤な毎日をベタベタに楽しませてくれます。
そしてラストは・・・。お楽しみに。
☆☆☆
  ブレッシング D・スティール 子供が欲しいのにどうしても恵まれないという悩みを持つ3組の夫婦の苦悩と苦闘とそして・・・ラストまで苦しくなりながらも見守りたくなる作中人物たち。
不妊って苦しいものですから・・。人物描写のうまさはさすがです。アカデミー出版の超訳では、こうは書けないですね。(ちなみにこれは扶桑社ロマンス出版です。)
☆☆☆
僕はいかにして指揮者になったのか 佐渡 裕 現在指揮者として活躍している佐渡氏がいかにしてバーンスタインや小澤氏から認められ今に至るかを書いてあります。さらに、ここでは夢と強い意志があれば叶うのかもと思わせるものが・・。ちょっと自信喪失気味な時や、自分のやってる事に意味があるのか?なんて思ってる時におすすめかな。 ☆☆☆
  骨の袋 スティーブン・キング なんでこんなにコワイんだ〜。
上巻がイントロで下巻は一気に恐怖へと・・・。
一冊2500円超えるってのがちょっと触手のばしにくいんだけどなぁ。
☆☆☆☆
  火群の館 春口 裕子 良い物件には裏がある?
友人と引っ越してきたマンションはゴーストマンションだった・・。
と聞くと、なんだか安っぽいホラーを想像するのですが、結構読ませてくれます。
そこから逃れることが出来るのか・・ハラハラして読んでください。
☆☆☆
  滅びのモノクローム 三浦 明博 一本の骨董リールを手にしたことから、その中に隠されたフィルムを発見。色あせた歴史ある風景をCMとしようというプランがまとまり、骨董店でリールを売った主を捜し始める男。そのフィルムがすべての事件の鍵をにぎる。
戦時中に遡って追求されるべき殺人者とは?
そしてそのフィルムに映る告発されるべき人物とは?なかなか面白く読みました。

江戸川乱歩賞受賞。
☆☆☆
  ぼんくら 宮部 みゆき 時代物短編ですが、最後に一気にそれぞれがつながります。
相変わらずの人情系でして、水戸黄門が好きな人にはもってこいではないかと・・・(笑)
☆☆☆
マディソン郡の橋(最終章) ロバート・ジェームズ・ウォラー 一時期ブームとなった美しい不倫物語「マディソン郡の橋」の続編。
結局想いを全うできなかった男女が老い、それでもお互いの存在を意識しない日はないというその後の物語。
結局何も生じないじれったさに、この続編の存在意義は?と問いたくなる。
悪くはないですけどね。
☆☆
  マネー・メーカーズ ハリー・ビンガム 資産家の父親が遺言を残して死亡。残されたぐうたらな3人の息子と一人娘は、遺産が入るものと思っていたら、父の死後3年以内に100万ドル作った人間に遺産がわたるという遺言だった。誰がいったい手にするのか?
なかなか人間描写が面白かったですよ。
☆☆☆
  マリア・プロジェクト 楡 周平 あまりにもグロテスクで不快になる人もいるかも。特にイントロ部分。
タイトル通りマリア=処女懐胎を実験し、その対象には代理母として働かせ、代理母は貧しい町から拉致してくるという犯罪組織が暗躍するのを阻止しようと、過去に自分たちの遺伝子や受精卵を奪われた男が立ち向かうドラマです。
読み応えありました。
☆☆☆
  萬斎でござる 野村 萬斎 狂言の名手ですが、映画やテレビでの活躍で目にされた方も多いのではないでしょうか?最近はチケットをとろうにも、かなりの倍率かつ高額なほどの人気です。萬斎さんがこれまでどんな修練を積み、今何を考えて活動しているのかが感じられるものです。簡単な狂言解説もあるので、入門書としても面白いです。 ☆☆☆
ミッドナイトコール 田口ランディ 私達はとても孤独だ・・・。
そんな時に、誰でもいいから自分を愛してくれる人が欲しくなって、そんな心を持て余して夜中に電話を手にしてしまう。
携帯メールにはまる若者達も孤独を埋めようとしているのかもしれない。
☆☆☆☆
  未練 乃南 アサ 人間のドロドロしている感情がなかったら、恐怖を感じなかったら?それは幸せなのでしょうか?
音無刑事シリーズの短編を集めたものです。
☆☆☆
麦の奥に沈む果実 恩田 陸 「三月は深き紅の淵を」の元となる作品です。
不安定な高校生を寮という閉じた世界で培養した結果は・・・。
一番疑心暗鬼だったりする時期に人が死んだり、自分の親が分からなかったり
そんなアンバランスな世界にいることってすごい強さを要するでしょうね。
☆☆☆
  息子の唇 内田 春菊 いつもセンセーショナルな小説を出す春菊さん。
基本的に流れるのは男性への愛と不信って感じ
でも、林真理子さんの描く女心と、似ているようで違うんだよね。
春菊さんの女心はかなり複雑なのに、うんうんってうなづいてしまう
この「息子の唇」の中の「救われるために」は個人的にお薦め
☆☆☆
MAZE 恩田 陸 中東のある場所に「存在していない場所」と呼ばれる不思議な地があり、そこに建つ豆腐型の白い建物の中は人が消失してしまう迷路。
その謎を解こうとする4人の男たち。しかし彼らも一人消え・・・。意外な結末が面白いです。
☆☆☆☆
  メイド・イン・ロンドン 熊川 哲也 バレエの熊川哲也といえば、誰にでも分かるあのお方!
舞台では分からない彼の姿を知りたい人はどうぞ。天才って、やっぱり自信があって、傲慢なくらいにgoing my wayなんだなぁと強さをひしひしと感じる一冊。
ちょっとバレエ見たくなってきちゃった(チケット高いけどね)。
☆☆☆
  メドゥサ、鏡をごらん 井上 夢人 とにかく不気味。文字フォントが違う理由が後半に理解できるホラー小説。
ホラー嫌いでも一読の価値はある面白さでのめりこみます。
何が現実か分からなくなる浮遊感がたまらない。
☆☆☆☆☆
もう消費すら快楽じゃない彼女へ 田口ランディ どうしてそんなにうまく気持ちを言葉にできるのだろう?
ランディさんの本を読むといつもそう思う。
なぜ消費に走るのか、なぜ人を好きになるときに気持ちの分量を調節するのか。
一気読みでした。
☆☆☆☆
   猛スピードで母は 長嶋 有 タフな母親を描き芥川賞受賞。
でも、これがなぜ受賞?と理解不能。
☆☆
  もう一人の私 北川 歩 誰の心の中にも善の顔と悪の顔がある。
その二つの心のどちらを選択すれば良いのだろうか。
そんなテーマの短編集です。
☆☆☆
  燃えつきるまで 唯川 恵 20代も終わろうとするとき、独身でも頑張ってこれたのは心の支えである彼がいたから。その彼を失うことは自分のすべてを否定される事のように思える。なぜ彼は去っていくの?私はどうすれば良かったの?
一定の年齢になると巡ってくるジレンマがどうしてこれほどうま書けるのかと感心していしまいます。それでも温かい目を感じます。
☆☆☆
  木曜組曲 恩田 陸 作家の時子は死んでしまった。そして残された縁者の女性たちは、彼女を偲んで毎年集まっているのだが、とある年、時子を殺したのは誰だというテーマが繰り出されて・・・。犯人はその縁者の中にいるのでしょうか? ☆☆☆
  モザイク 田口 ランディ 私の大好きなランディさんの作品です。「コンセント」「アンテナ」に続く三部作だったと初めて知りました。
そして、やっぱり・・・満足(^.^)
☆☆☆
  目下の恋人 辻 仁成 彼のことは好きだけれど、なんだか大切にされていない気がする。
その最たる理由は、人に紹介される時の言葉、「こいつ、目下の恋人」
けれど、彼と別れようか迷う彼女に、彼の祖父母があかしてくれた言葉の意味は彼女の心を暖めた。
疑心暗鬼ってやっぱりダメかもね。けれど、信じるって難しい。
☆☆☆
  模倣犯 宮部 みゆき 2段組上下巻というかなり量のある作品ですが、テーマは弱さや虚勢では?
恐ろしい本だという評価だったのですが、怖さよりも自意識のもたらす
人の弱さと満足感のバランス感覚を描いたものに思えました。
内容は連続殺人をあばくプロセスに感情のヒダを織り込んであるのですが
登場人物がたくさnいても飽きさせないところはさすがです。
☆☆☆☆
  森の中の海 宮本 輝 人はなんと身勝手で、傷つきやすいのだろう。
自分を苦しめるのも、悲しませるのも自分自身の心であって
それは決して人のせいではないという事を気づかせてくれる感動の物語。
大震災をきっかけに夫と離婚し、山奥に暮らし始めた主人公をめぐる
世代を越えた心のふれあいを描いたものです。ぜひ!
☆☆☆☆☆
ゆうべもう、恋なんてしないと誓った 唯川 恵 ある程度の年になると恋愛って難しい。
そんな気持ちをうまく表した、複雑なオンナ心を描いた短編です。
☆☆
  雪が降る 藤原 伊織 男のロマン作品集て感じでしょうか?
なんとなくこういう生き方してみたら・・・なんて男性は思うのかな?
とても丁寧に書かれているので、女性でも十分楽しめます。
☆☆☆
  雪月夜 馳 星周 世の中には本当に救いのない小説がない。
それを作り上げようと馳ワールドは作られているのですBR> これまた救いのない、暗澹とした小説です。
ヤクザとか抗争とかが好きな人には良いんだろうけど・・・
☆☆☆
妖櫻忌 篠田 節子 趣ある作家と女を捨てたような秘書。作家が死に、すべての遺産を相続した秘書は、自分が彼女に奪われたものを考えれば相続しても当然と言う。
いったい二人の関係は・・・。そして秘書は作家の半生を描く執筆を始めたのだが、その作風はまるで死んだ作家のもののようであった。
ホラー小説に分類されるのかな?
一時期の篠田さんはかなりストーリーに深みやドラマがあったのだけれど、昨今はテーマが身近だったり浅かったりで少し残念。
☆☆
ライオンハー 恩田  どんなに時代を経ても、必ず出会う二人。その逢瀬は本当につかの間で、時に不幸な出会いであったりもするのだが、なぜこんなメビウスの輪ができてしまったのだろうか?というお話。ちょーっと飛躍しすぎかも。 ☆☆☆
  螺旋階段のアリス 加納 朋子 小さな少女(と思ったが実は年頃の女の子)アリスが、素人探偵の私のところへ自主志願してパート勤務する。そして解決する色々な依頼。いつしかアリスの存在が私の中で大きくなっていったころ、彼女は行方不明になってしまう。
ひとつずつの依頼を解決していくのも面白く読ませてくれます。シリーズ化?
☆☆☆
リカ 五十嵐 貴久 超怖いです。
昔むかしの口裂け女っていたでしょう?あれを思い出させるような、背筋がぞぞーっとするような、そしてこんな人が近くにいたらヤダって嫌悪感を抱くような不気味な物語です。
インターネットで出会ったリカという女に、軽い気持ちで愛をにおわせたら、つきまとわれて家庭も仕事も崩壊してしまう哀れな男の物語です。
☆☆☆
  リセット 盛田 隆ニ いわゆる女子高生の日常(非日常?)を描いたちょっと露悪的な本でした。
援交、ブルセラに出入りすることはそんなに恐ろしい事ではないんだろうか?かなり疑問・・・。
☆☆☆
  リセット 北村  ちょっと今まで若々しい感じがしていたのですが、作者の実年齢が出たか?と思わせるものでした。
今までのスキップだのリターンだのが良かっただけに、ちょっとガクッときました。
☆☆
ルージュ 柳 美里 柳は今、確か私小説問題で訴訟を起こしていますが、あまりにも現実と小説の世界が近すぎて、だからこそ引きこまれる作品になるのです。
初の恋愛作品ですが・・・イヤされる気持ちになるのです
☆☆☆☆
レイクサイド 東野 圭吾 私立中学受験を控え、別荘を借り切って勉強をさせる親達。レイクサイドでの穏やかそうな日々は、殺人事件を生み、その犯人を探すうちに様々な各家庭の問題や裏側が見え隠れしていく。
意外(でもないけど)な事に犯人は後半すぐわかります。ちょっと残念。
☆☆
  冷静と情熱のあいだ 江國 香
辻 仁成
ふたりの作家がひとつのテーマを男と女の目で描いた作品です。
どちらもすっごく面白かった。どちらかと言うと、男版を読んでから女版を読んだ方が、私は好き。
でも、おすすめよ〜。
☆☆☆☆☆
  レキシントンの幽霊 村上 春樹 翻訳ものを扱ってからの村上春樹は少し以前と作風が変わったように思っていたのだけれど、この作品は以前の雰囲気がそのままで、嬉しかったです。
ノルウェイ〜羊たち・・
彼の作品が好きな人には、嬉しい作品です。
☆☆☆☆
朗読者 ベルンハルト・シュリンク 全世界で売れに売れている本(らしい)で。
なんとなく村上春樹を思わせるような文体。
淡々と語る姿がそうなのかな・・
はるか年上の女性への思慕・・・そして大人になってからの再会。
さすが、ドイツの作品だけに、根底にはナチスがテーマとなっていました
☆☆☆
  六番目の小夜子 恩田 陸 恩田陸の代表作です
それだけになかなか人の描き方も面白く、ホラーなのかファンタジーなのか微妙なところがまた面白いのかも。
☆☆☆
ワイルドフラワー 辻 仁成 NYに暮らす日本人たち。ワイルドフラワーのような若い女を巡って繰り広げられるドラマ。海外に暮らしながらもなぜ日本人とつきあうのか?どうして浮気を繰り返すのか?どうして本当の自分が見つけられないのか?
誰もが場所を問わず抱えている悩みを言葉にされたような物語です。
☆☆☆
  私の青空 内館 牧子 テレビドラマになったもののノベライズです。(国営放送です。
未婚の母になった主人公をとりまく人々とその心の動きが豊かに描かれています。
生活が先か、心が先か、ちょっと考えてしまいました。
☆☆☆
  笑う運転手 植上 由雄 浪速のタクシー運転手植ちゃんが、経験したおもしろ話、泣かせる話を、またまた笑えるトーンで書きなぐってあります。
関西弁に抵抗のない方、時間つぶししたいなーという方におすすめ。
☆☆☆