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ごあいさつにかえて
大学生の時にある本で「心身相関」「心身医学」ということばを初めて知り、とても強く興味をかきたてられました。でも、その当時は、どこでそれを学べるのかも、それを仕事にできるのかどうかも、まったくわかりませんでした。
ひょんなことからメキシコで生活するようになり、「癒される」体験がどんどん深まっていきました。「癒されて」いくと、自分のやりたいと思うことがだんだんとわかっていきます。私の場合は、ずっと音楽の勉強がしたかったのですが、できっこないとあきらめて忘れてしまっていたのです。
自分の本当にやりたいという気持ちに気づくと、あとは状況が自然に夢を実現に導いてくれました。外国で働いて一人で生きているということだけでも信じられないことでしたが、そこで3年間、思う存分、音楽の勉強をすることが可能になったのです。
日本に帰ってきてから、音楽の活動で知り合った人と結婚し、滋賀県近江八幡市に住むようになりました。生まれて初めて、畑を耕して野菜を作ったり花を育てたりしました。毎日、植物を見ていると、新しい葉っぱの芽が出て、育って、つぼみがついて、花が咲いて、という変化が奇跡のように思えました。しかし私にとって慣れない畑仕事はかなりハードワークだったようで、何カ月も腕がまったく上がらないようなひどい五十肩になってしまいました。また、いろいろな精神ストレスも重なって行き詰ってしまいました。
そんな時に、アロマセラピーと出会ったのです。学びを深めていくと、どうもこれは大学生の時に興味をもった「心身相関」「心身医学」と深い関係があることだとわかってきました。
アロマセラピーは、心も体も魂もホリスティックに癒してくれます。音楽の勉強をしていた時も「体(演奏)」と「心(情緒)」と「頭(理論)」を統合していくことが大切だと気づきましたが、どうも私はこのように人間全部を総動員してかかわっていくことに、とても興味があるとわかりました。
ちょうどそのころ、尊敬するある牧師の先生とお話をしていて「あなたの感性はカウンセラーに向いている」と言われたこともあり、心身両面から人間を癒して、その人の可能性を支えていくことを仕事にしていこうと思いました。
本当の気持ちに気づくと、状況が助けてくれるということが、またここでも起こりました。いろいろな手技を学ばせていただける先生との出会いがあり、心身に加えて「気」を調整していくことの大切さにも気づかせていただきました。独立して自分のケアルームをもつということはそれまであまり考えていなかったのですが、自分自身の「気」の調整をしていくうちに、あれよあれよという間に話が進んでいって、自分でも驚いてしまったほどです。
ケアルーム開店の時には、独立すると孤独だろうな、と思っていたのですが、まったく反対でした。たくさんの方々に支えられ、応援され、励まされていることをひしひしと実感し、心が感謝の思いでいっぱいに満たされました。そして、お客様がセラピストを育てる、という言葉がありますが、たくさんのお客様とお出会いできたおかげで、自分のいたらなさに気づいたり、もっともっと勉強が必要だと感じたりして、様々なことを夢中で学び続けることができました。
2013年は、ケアルーム移転という大きなできごとで始まりました。変化の中で、セラピストとしても、人間としても、さらに成長していきたいと思っています。そしてこれからも、学んだことを生かして、いろいろな方が「癒えていく場」を創り続けていきたいと思っています。

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