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以下は、あくまでも2001年3月にSTEP 1を受験した私が使用したものをご紹介しているだけですので、参考程度にとどめて下さい。前にも述べましたように、問題の傾向は年々少しずつ変化すると思われますので、最近受験した方のお話を聞いたり、First
Aid本などを参考にして、その時に最も定評のある、最新の傾向に沿った参考書、問題集を選ぶ方がよいと思います。
<STEP1で使用した参考書>
ご紹介する本や勉強法を、独断と偏見で以下のように分類してみました。
(A)超お勧め! (B) お勧め (C) まあまあ
まず、何と言っても核となった本は、
(A) First Aid for the USMLE step 1 McGraw-Hill Medical Publishing Division です。
ISBN 0-07-135849-8
この本の後ろの方に、お勧めの参考書、問題集の情報があります。これを参考に、最新かつ定評のありそうな本を選ぶとよいと思います。このFirst
Aidは通読するのもよいでしょうが、私はそれではなかなか頭に入らなかったので、問題を解きながら関連するところを何回も線を引いて読むようにしました。頻出問題の傾向を知り、皆が解ける問題を落とさないためにも是非お勧めしたい本です。この本を核に勉強してよかったと思います。
(A)Lippincott's Illustrated Reviews Biochemistry
2nd ed. Pamela C.
ISBN 0-397-51091-8
生化学がてんでわからなかったので、3カ月かけて一通り読みました。(だらだら時間をかけ過ぎたと少し反省しています。)一通り読んでも、記憶にはほとんど残りませんが、どの辺にどんなことが書いてあるかわかるようになり、全体の雰囲気がわかっただけでも意味があったと思います。図は、わかりやすいものが多く、コピーしてノートに張って利用しました。私の印象では、最近は生化学の分野では単に記憶力を試すような問題は減っている傾向にあり、臨床に役立つ大切な概念を押さえておくことが重視されているようです。問題を解いて間違えるたびにこの本をめくって読み直し、ノートにまとめました。
(A)Lippincott's Illustrated Reviews Pharmacology 2nd
ed. Richard A.
ISBN 0-7817-2413-9
通読はしませんでしたが、問題を読んで間違えたときに周辺事項をなるべく読むようにしました。ノートにまとめる際に役立ちました。
Lippincott's Williams & Wilkins のHigh Yield シリーズもお勧めです。中でも、
(A)Microbiology and infectious disease ISBN
0-683-30277-9
(ウイルスの所は是非通読すべき)
(A)Cell and Molecular Biology ISBN
0-683-30359-7
(この領域は、前述のLippincottのBiochemistry本だけでは物足りなく、
それを十分補ってくれる内容になっています。)
(B)Embryology
ISBN 0-683-02714-X
(B)Behavioral Science ISBN
0-683-02940-1
(B)Neuroanatomy ISBN
0-683-30721-5
(B)Histology
ISBN 0-683-02720-4
(B)Immunology ISBN
0-683-30614-6
(C)Gross anatomy
ISBN
0-683-18215-3
を私は購入しました。これらは、難しい概念をわかりやすく書いてありますし、知識の整理にも適した参考書です。図はわかりやすいものが多く何度もながめるようにしました。全部読もうとせず、問題集で問われたところの周辺を読み、ノートをまとめる助けとしました。
anatomyの参考書でとてもよいものがあります。
(A)Clinically Oriented Anatomy 4th ed. Lippincott's Williams&Wilkins Moore著
ISBN 0-683-06141-0
です。これは、ぶ厚い本(全1164ページ)なのでとてもとても読んでいられませんが、イラストが大変わかりやすく、臨床的に重要なポイントがclear
cutに解説されている良い本だと思います。たぶんresidentになってからも十分に使える本です。問題を解いて、解らなかったところを時々調べる程度しか使えませんでしたが、それでも購入してよかったと思えた本です。例えば、足関節捻挫のときに障害される靱帯の名前はこの本の素晴らしいイラストで理解することができ、実際これが本番で出ました。また、thoracocentesisの解説では、「collateral
branchesを障害しないように、肋骨上縁より ”少し上方” を穿刺するとよい」と書いてあり、将来の臨床で役立ちそうだと思い感動しました。
昨今STEP1では、臨床的に重要な事項に焦点を当てる問題が増えているように思いますが、臨床の症例に数多く触れ、さらに記憶を定着させるためにとてもよい参考書があります。
それは、Student to student medical publishingから出版されている、Underground
Clinical Vignettes STEP 1 Seriesです。全9冊ありますが、私は全部揃えました。
(A)Microbiology vol 1,2 ISBN
1-890061-16-6, 1-890061-30-1
(B)pathophysiology vol 1,2,3 ISBN 1-890061-17-4, 1-890061-18-2,
1-890061-32-8
(B)anatomy ISBN
1-890061-19-0
(A)behavioral science ISBN
1-890061-33-6
(A)biochemistry ISBN
1-890061-34-4
(A)pharmacology ISBN 1-890061-35-2
これらの本は量が膨大なのでとても通読はできませんが、問題を解いていくなかで、関連のありそうなものだけを探して読むようにしました。平均するとせいぜい半分くらいしか読めていませんが、それでも得点に大いにつながっていると思います。
Behavioral Scienceの参考書を一つ挙げますと、
(C) Board Review Series Behavioral Science 2nd edition, Barbara Fadem著
ISBN 0-683-02953-3
があります。この本は問題集も含まれています。友人の間でも、この本を購入する人は多かったように思います。私は、他の参考書を見てもわからない事項を調べるために時々使用した程度ですが、それなりに役立ったかと思います。
<STEP 1で使用した問題集>
まず、カプラン(予備校)で各科50問の小冊子問題集を解きました。これは、カプランのコースを受講した方しか見ることができませんが、あくまでもビデオの内容の理解を促すための問題です。
この後に取り組んだのが、
(A)NMS Review for USMLE Step1 5th ed Lippincott's Williams & Wilkins
ISBN 0083304909
です。私はこれ一冊を問題集の中心に据えて、全部解きました。(1000問)
中には、重箱の隅をつつくような問題もあったり、臨床的な傾向からはずれていると思われるものもありましたが、問題を解きながら、自分の弱点を見つけて補強をしていくという作業をするためにはとてもよい問題集でした。
(C)Board simulator series Lippincott Williams&Wilkins
Body System Reviews I, II, III
General Principles in the Basic Sciences
Normal and abnormal processes in the Basic Sciences
これらの本5冊を買ってしまいましたが、NMSの問題集を解くのに精一杯で、とてもこれらの問題集まで手が回りませんでした。印象としては、時間があれば取り組んでもよいでしょうが、問題数が膨大であり、臨床と関連づける問題が少なく、現在の傾向と少し離れているような気がしました。
本番2ヶ月前くらいに取り組んだのが、(A)カプランのCD-ROMによる問題集でした。これはとてもよいと思います。本番そっくりの画面で実際の感触がつかめますし、内容も比較的今の傾向に即していたのでよかったと思います。(カプランのSTEP
1のコースを受講しないと手に入りません。) カプランのものに限らず、将来的には、CD-ROMによる問題集は各社から販売され、問題集の主流になっていくように思います。
試験直前に解いたのは、(A)ECFMGから送られて来たCD-ROMによるサンプル問題集です。実際の試験でも極めて類似した問題がいくつか出ましたので、軽視せずに直前に必ず解いておいたほうがよいと思います。
(A)試験直前には、自分が作ったノートを、ひたすら読んで記憶の定着を行うようにしました。
問題は、およそ、total 1500問くらい解いたと思います。問題集のできについては、6割から7割くらいでした。しかし、問題集を足がかりに、重要事項をノートにまとめていくという作業をし、ある程度の時間をかければ(私は約一年間)、私のような決して記憶力の優れている人間でなくても高得点がとれるのかもしれません。
(A)Step1については、行動科学の分野で、患者医師関係がよく出題されました。これについては、文化の違いのためか、さっぱり分からなかった問題も確かにありましたが、基本的に、「問題が生じた時には、医者は、自分の考えを押しつけるのではなく、患者さんがどのように現在の状況を考えているのかをまず尋ねてみることが大切」というスタンスでいけば、だいたい正答が得られるような気がしました。